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ローラ・マリーを描い対応

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ローラ・マリーを描い対応
マリー・ローランサン
パステルカラーのアンニュイ
接吻 1927年頃
三人の若い女 1953年頃
マリー・ローランサン
1883-1956
マリー・ローランサンは1883年にパリで私生児として生まれた。ラマ
ルティーヌ高校に学び、画家を志し、アカデミー・アンベールで絵を
勉強する。ここでジョルジュ・ブラックと知り合い、キュビズムの影響
を受けた。1907年にサロン・ド・アンデパンダンに初出展。このころ、
ブラックを介して、モンマルトルにあったバトー・ラヴォワール(洗濯
船)という安アトリエで、パブロ・ピカソや詩人で美術評論家のギヨー
ム・アポリネールと知り合った。
アポリネールと出会った時、彼は27歳、ローランサンは22歳。二人は
恋に落ちた。だが1911年にアポリネールがモナ・リザ盗難事件の容
疑者として警察に拘留された頃には(彼は無罪であったが)、ローラ
ンサンのアポリネールへの恋愛感情も覚めてしまった。その後もア
ポリネールはローランサンを忘れられず、その想いを歌った詩が彼
の代表作『ミラボー橋』であるという。
1912年に開いた最初の個展は評判となり、その後、次第にキュビスムから脱する。
ローランサンが30歳になる頃にはエコール・ド・パリの新進画家として知られるよう
になった。1914年に31歳でドイツ人男爵と結婚。これによりドイツ国籍となったため、
同年に第一次世界大戦が始まると、はじめマドリッド、次にバルセロナへの亡命生
活を余儀なくされた。戦後、1920年に離婚して単身パリに戻る。
パリに戻ったローランサンは、パステルカラーの簡潔で華やかな、夢見るような少
女像という独特の画風を作り上げ、フランス史上狂乱の時代(Les Années Folles)
と称された1920年代にあって、時代を体現した売れっ子画家となった。パリの上流
婦人の間ではローランサンに肖像画を注文することが流行となったという。また、
舞台装置や舞台衣装のデザインでも成功した。関わったものとしては、フランシ
ス・プーランクのバレエ『牝鹿』や、オペラ=コミック座の『娘たちは何を夢みる』、コ
メディ・フランセーズ、シャンゼリゼ劇場で上演されたローランド・プティのバレエな
どが知られている。
第二次世界大戦の際はフランスを占領したドイツ軍によって自宅を接収されると
いった苦労もありながらも、創作活動を続けた。1956年にパリにて死去した。
扇 1911年頃
マドモアゼル・シャネルの肖像 1923年頃
三美神
緑の鳥と少女
長野県茅野市蓼科
マリー・ローランサン美術館
館長高野将弘が多年にわたって蒐集した個人コ
レクション100点余をもとに、マリーの生誕100年を
記念して1983年に開館しました。その後、収蔵品
の増加に対応するため1984年から1年半をかけ
て増改築をおこない、現在にいたっています。
花の都パリの、その華ともうたわれたマリー・ロー
ランサンの美術館を、遠く離れた日本のリゾート
地・蓼科に設立することによって、当館が日本とフ
ランスの文化交流のささやかな架け橋となること
を祈念しております。
企画展示
2008年3月1日(土)~ 9月7日
(日)
「-ローランサン生誕125年- マ
リーのすきとおるいろ」
Tamara de Lempicka 1898-1980
Self-portrait 1923年
レンピッカ 男の肖像 1928年
スージー・ソリドールの肖像 1933年頃
藤田嗣治 スージー・ソリドールの肖像
エコール・ド・パリ(19世紀)
作
家
生没年
マリー・ローラ
ンサン
Marie
Laurencin
1883-1956
ユトリロ,モー
リス
Maurice
Utrillo
1883-1955
モディリアニ,
アメディオ
Amedeo
Modigliani
1884-1920
パスキン,
ジュル
Jules Pascin
1885-1930
キスリング,
モイーズ
Moise Kisling
1891-1953
スーティン,
ハイム
Chaim
Soutine
1893-1943
ヴァン・ドンゲ
ン
田中 保
Yasushi
Tanaka
1886-1941
*藤田 嗣治
(レオナール・フ
ジタ)
Tsuguharu
Fujita
1886-1968
作
品
接吻
コタン小路
パリのサン・
ジェルヴ協会
ジャンヌ・エビュ お下げ髪の少
テルヌ
女
眠る女
ルーシー・ク
ローグの肖像
リタ・ヴァン・リ
アの肖像
仔牛
赤い服の女
スフィンクス
花を盛った水
盤
窓辺の婦人
花瓶のある裸
婦
スージー・ソリ
ドールの肖像
モーリス・ユトリロ 1883-1955
アメディオ・モジリアーニ 1884-1920
ジュール・パスキン 1885-1930
モイーズ・キスリング 1891-1953
ハイム・スーティン 1893-1943
田中保 1886-1941
マルク・シャガール 1887-1985
生誕125周年記念
マリー・ローランサン展
会期:2008年3月8日(土)~5月11日(日)
サントリーミュージアム 天保山
ラッパを持って 1929年
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