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「第3回畦畔管理・活用研究会」を開催しました
「第3回畦畔管理・活用研究会」を開催しました 平成26年8月5日(火)に、第3回畦畔管理・活用研究会を中津川市阿木 及び恵那市明智町小泉地内において開催をしました。 前回に引き続きほ場整備の実施予定地区において、畦畔管理の現状把握と課 題について検討を行いました。 (会員出席者12名、地元農事組合関係者3名、県庁農産園芸課担当者1名) 阿木のほ場整備の予定個所において、畦 畔の管理状況について確認をしました。 法面が長大で畦畔の割合が多い地域です が、たいへん管理がよくゴルフ場の芝生の ように美しく刈られていました。 会員の保母さんによると、 「草刈りは年に 5回程度。刈り取った草を除去することが 大切で、放置すると雑草の肥やしになった り、ほかの草の種も呼ぶ。ミミズも発生し、 それを食べにイノシシが来て、法崩れの原 因にもなる」とのことでした。 現地で、八布施と同じくスパイダ―モア (多用途草刈機)を使って草刈りをしてい た吉村さんに話を聞くことが出来ました。 吉村さんは、 「この機械なら45°の法面 でも刈れ、スパイク付の長靴なら法面に小 段など無くてもよい。メンテナンスにお金 がかかる」等と話されました。八布施では 小段は必要という意見が多く、人(地域?) によって考え方が違うことに驚きでした。 また、草刈りを体験させていただきまし たが、肩掛機と比べ作業が早く、むらなく 刈れました。 ゴルフ場のグリーンを思わせる法面 次に恵那市明智町小泉へ向かいました。 小泉地域は、八布施や阿木に比べれば地形 勾配が緩く、畦畔の法長も 1.5mぐらいです。 八布施の人は「こんなの畦畔のうちに入ら ん」と笑いを誘っていました。 しかし、この地域では、畦畔管理に様々な 工夫をしていました。人目に付く畦畔には芝 桜を植え地域で管理をしていますし、県道際 ではJAの水田畦畔管理省力化実証事業で、 センチピードグラスを植栽していました。会 員の伊藤さんによると「セントピードグラス は年に2回程度の草刈りで美しい畦畔を保 つことができる」とのことでした。 最後に、近くの小泉生活改善センターにて 座談会を行いました。 今回は、県庁農産園芸課の担当者から、国 の研究状況等の説明を受けました。また、畦 畔管理に必要な補助事業を検討していると いうことで、会員の生の声に耳を傾けられま した。 セントピートグラスを植栽した法面 主な意見としては、ほ場整備の直後の畦畔 にグラス系(芝)の種を蒔くことは有効であ るが苗を植えた方が芝の広がりが早い。防草 シートは味気ない。スパイダ―モアも買い替 えの時期に来ている。機械は個人所有なら大 切にするが補助で買うと長持ちしない等が ありました。 そして、畦畔管理の後継者不足も深刻で、 「次の世代はだれが草刈りをしてくれるの だろう」と心配の声もありました。 次回は 9 月に、これまでの調査結果と他県の事例等も整理し、対策案を検討 する会議を行う予定です。