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8月下旬、突然話題になったデング熱ですが、 どの様な病気なのでしょう
平成 26 年 9 月号 8月下旬、突然話題になったデング熱ですが、 どの様な病気なのでしょうか? 今回は、厚生労働省から発表されている Q&A 問5 罹ると重い病気ですか? 答:デング熱は、体内からウイルスが 消失すると症状が消失する、予後は比 の一部をご紹介します。 較的良好な感染症です。しかし、希に 患者の一部に出血症状を発症すること があり、その場合は適切な治療がなさ れないと、致死性の病気になります。 問 1 デング熱とは、どのような病気で すか? 答:デングウイルスが感染しておこる急 性の熱性感染症で、突然の高熱、頭痛、 筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状で す。 問 2 どのようにして感染するのです か? 答:ウイルスに感染した患者を蚊が吸 血すると、蚊の体内でウイルスが増殖 し、その蚊が他者を吸血することでウ イルスが感染します(蚊媒介性)。ヒ トからヒトに直接感染するような病 気ではありません。また、感染しても 発症しないことも多くみられます。 問3 感染を媒介する蚊は日本にもい ますか? 答:主たる媒介蚊はネッタイシマカ(日 本には常在していません)です。ただ し、日本のほとんどの地域(青森県以 南)でみられるヒトスジシマカも媒介 できます。 問4 治療薬はありますか? 答:デングウイルスに対する特有の薬は ありませんので、対症療法となります。 問6 どのように予防すればよいです か? 答:蚊に刺されないように注意しましょ う。長袖、長ズボンの着用が推奨されま す。また蚊の忌避剤なども利用されてい ます。 問7 予防接種はありますか? 答:デング熱に有効なワクチンはありま せん。 潜伏期間は2~15 日(多くは3~7日)で、 症状は1週間程度で回復するそうです。 また、ヒトスジシマカの体内でウイルスは増え、 デング熱流行を起こす能力がありますが、ネッ タイシマカに比べるとその増殖は低いとされ ています。 専門家の医師によると、「あまり神経質になる 必要はなく、予防対策としては蚊に刺されない ようにすることでしょう」とのことでした。 詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧く ださい。 小倉恵美