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平成27年度のデング熱対策
平成27年度のデング熱対策 ~ 3つの『防ぐ』でデング熱をブロック ~ 平成27年5月8日 保 健 医 療 部 1 対策の方針 昨年度は、約70年ぶりの国内感染発生⇒160人の患者(県内14名) 蚊の発生を防ぎ、刺されないようにする予防を中心に実施 【デング熱の特徴】 主にアジアや中南米など熱帯、亜熱帯地域で流行(推定で年間 5,000 万人~1億人が感染) 媒 介 蚊:ヒトスジシマカ等がウイルスを媒介 感染経路:ヒト(患者) → 蚊 → ヒト 症 状 等:・感染しても、発症する頻度は 10~50% ・突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹等 ・潜伏期間は3日~7日 ・重症化することはまれ 治 療 法:対症療法(解熱や水分補給等)が主体 有効な抗ウイルス薬はない 2 具体的な対策 ヒトスジシマカ※ ネッタイシマカ※ (1) 早めに防ぐ (※出典:国立感染症研究所) 蚊が発生する前から対策を開始 【4 月 14 日】県や市町村の公園等の施設管理者に対して蚊の防除対策を依頼 ・空き缶、廃タイヤなどの水たまりの除去 ・藪・雑草の刈り取り ・利用者への啓発 (長袖シャツ、長ズボンなど肌を露出しない服装、忌避剤の使用の推奨など) ・殺虫剤の散布 【5 月 14 日】公園等の施設を管理する県・市町村職員等を対象に研修会を実施 (内容)1 国のデング熱等の蚊媒介感染症対策…国立感染症研究所第1室長 2 デング熱国内感染事例…東京都台東区健康課長 3 蚊の生態及びその調査、防除…(一社)埼玉県ペストコントロール協会副会長 (2) みんなで防ぐ 県民や事業者などがとる対策を周知・徹底 ○彩の国だより(7月号)による県民等への蚊の防除対策の周知 ○市町村広報紙による住民への蚊の防除対策の周知 ○ポスターによる普及啓発 (3) 確実に防ぐ 蚊の発生実態を把握して対策を実施 ○県内3か所において捕虫調査を実施〔5 月下旬~10 月末〕 ○発生実態に関する近隣都県との情報共有〔4 月~11 月〕 ○殺虫剤の備蓄〔平成 27 年 2 月~〕 <参考1> 蚊 の 防 除 の ポ イ ン ト <参考2> 蚊の防除のポイント 幼虫対策 成虫対策 ■不要な水たまりをなくす。 ■なくせない水たまりは、定期的に清掃、水の交換等を 行い、必要に応じ薬剤を使用する。 ■天敵(金魚、メダカなど)を飼う。 ■蚊の侵入場所に防虫網・網戸を設置する。 ■草むらややぶを定期的に刈り取り、風通しをよくする。 ■刺されないよう、外出時は肌は露出せず、必要に応じ 忌避剤を使用する。 代表的な蚊の発生源 古タイヤ 廃棄されたバスタブ、バケツ 放置されたタライ 樹洞 廃棄された機械類 竹の切り株 墓地に多い発生源 雨水マス