Comments
Description
Transcript
平 26 年度 事業報告書 - シルクセンター国際貿易観光会館
平 26 年度 事業報告書 当財団は、平成20年12月に施行された公益法人関連三法に基づいて、平成26年 4月1日、一般財団法人に移行し、新たなスタートを切ることとなりました。 一般財団法人への移行後、初年度となる平成26年度は、公益目的支出計画に基 づく「実施事業」と「その他事業」を区分して、これまでの伝統と実績を踏まえ つつ、新たな法人の定款に規定された目的に沿って、絹に関する知識の普及・伝 承、絹製品の需要の促進、国際貿易及び観光の振興等の事業を積極的に展開しま した。 平成26年度における各事業の実施状況は、次のとおりです。 Ⅰ 実施事業 公益目的支出計画の実施のため、公益事業として次の事業を行いました。 1 博物館事業 魅力ある博物館づくりをめざし、常設展示をはじめ特別展・ミニ企画展示等 の充実を図り、学校教育活動における総合的な学習への協力等を行い、絹知識 の普及と需要の促進に寄与するよう努めました。 (1)普及事業 ア 一般展示事業 絹知識の普及と需要の促進を図ることを目的に、常設展示では、学校教育 活動の場や生涯学習の場として活用できるわかりやすい展示、また絹による 服飾工芸作品の鑑賞の場として魅力ある作品展示を行うとともに、ミニ企画 展示、実演、講習会等の充実に努めました。 (ア)養蚕実演・蚕種配布・総合学習支援事業 桑葉や人工飼料を使って、蚕のふ化から繭作りまでの一連の飼育過程を 通して生態の変化を展示しました。 また、県内及び近都県の小学校・幼稚園に蚕の卵を配布する「理科教育 用蚕種配布事業」を引き続き実施し、これと併せて総合的な学習で養蚕等 のテーマに取り組んでいる学校からの問い合わせなどに対応し、支援に努 めました。 -1- 飼育展示期間(年末年始除く) 平成26年4月1日~平成27年3月31日 理科教育用蚕種配布 配布日 平成26年5月16日(金)・17日(土) 配布先 県内及び近都県の小学校364校、保育園・幼稚園155園、 その他64件 配布数 約26万粒 計 583件 (13箱分) (イ)ミニ展示 ○ 「東京友禅」 会 ○ 期 平成27年2月1日(日)~28日(土) 「つまみかんざし」 会 ○ 平成26年6月28日(土)~7月21日(月・祝) 「友禅の人間国宝作家田島比呂子(ひろし)の取材写真と作品」 会 ○ 期 期 平成27年3月1日(日)~3月22日(日) 「たのしいかいこ」(かいこの観察記録等の展示) 会 期 平成26年12月9日(火)~平成27年1月12日(月・祝) (ウ)リレー展示 「絹とアンティークストッキング TOKITA COLLECTION」 ○ 第1回「シルクストッキングは昔、男性貴族がはいていた ―人類初のカットストッキングを再現―」 会 ○ 期 平成26年12月2日(火)~平成27年1月30日(金) 第2回「シルクストッキングのメインカラー「白の世界」 ―職人技が光る透かし柄と刺繍―」 会 期 平成27年2月1日(日)~3月29日(日) (エ)実演・講習会の開催 実 施 日 4/12、5/24、6/14・15、7/12、 8/2・9・16、9/27、10/11・25、 くみひも作り実演と講習会 11/8・22、12/13、1/24、 2/14・15・28、3/7・8・14・28 手作り真綿の講習会 6/6・7・8、2/6・7・8 -2- 手作り真綿の実演と こどものための小さな真綿作り イ 7/27・29、8/3・5・10・12・17 真綿からの太糸作り実演と講習会 5/3・4、6/22、7/6・19、10/18 真綿の太糸指編み実演 5/11、7/13・20 手紬糸作り実演と講習会 5/5・6、7/5・21、11/3 つまみかんざし講習会 3/15 特別展事業 (ア)企画展「世界に羽ばたいたスカーフたち」 会 期 (イ)特別展 会 平成26年4月26日(土)~6月22日(日) 「第23回全国染織作品展」 期 平成26年10月11日(土)~11月24日(月・祝) (ウ)夏休み企画 会 期 「親と子のかいこの自然科学教室」 平成26年7月26日(土)~8月17日(日) (2)広報事業 小・中学校をはじめ、服飾関係学校、ホテル、旅行案内所や新聞、雑誌、 報道機関等への広報、ポスター掲示などのPR活動を行うとともに、インタ ーネット等を利用して来館者の増加を図り、絹知識の普及と需要増進に寄与 するよう努めました。 (3)博物館実習生等の受入れ 博物館実習生 6大学から計8人 社会人研修生 小学校教師2人、高等学校教師1人、計3人 大学で学芸員資格を取得するため博物館学を履修している学生の博物 館実習生と社会人研修生を受け入れ、夏の「親と子のかいこの自然科学教 室」開催期間中、蚕の飼育実習、小学生への糸繰りや、まゆ人形作りの指 導、受付業務体験など様々な博物館実務、普及活動体験の実習を行いまし た。 2 シルク等普及推進事業 神奈川県の地場産業であるシルク産業の振興を支援するため、宣伝、普及、 販売促進に取り組むとともに、地域社会活性化に寄与するため、地域住民の公 益的活動等の支援に努めました。 -3- (1)シルク等普及活動事業 ア 全国染織作品展企画連絡調整 シルク博物館で隔年開催する「全国染織作品展」の企画について、全国の 染色や織物にかかる創作活動の情報収集や作品展開催にあたっての連絡調 整及び広報等を行いました。 イ かながわシルクフェア 神奈川県の伝統産業であるシルク製品の普及・啓発及び販路拡大等を図る とともに、シルク製品に関わりのある団体及び神奈川県と共同で「かながわ シルクフェア」を開催しました。 ウ シルキークリスマス・ニューイヤーの開催 シルクの魅力などについて広く理解していただくため、シルクセンター国 際貿易観光会館の施設全体でシルキークリスマス・ニューイヤーを開催し、 特に若い世代を含めた多くの方々にシルクセンターに来館いただけるよう、 様々なイベントを大学等と連携して開催しました。 エ 宣伝普及イベントの開催 シルク博物館の企画展「世界に羽ばたいたスカーフたち」の開催期間中で ある平成26年6月1日(日)にファッションショーを開催し、シルク製品の 宣伝普及に努めました。 (2)施設を活用しての普及活動支援事業 ア シルクミュージアムショップの運営支援 横浜のシルク産業を支援する取組みとして、販売・宣伝を行うためミュー ジアムショップスペースを横浜繊維振興会に引続き貸与しました。 イ ギャラリースペース等による支援 神奈川県民の文化芸術活動の振興、地域社会への横浜のシルク産業の振興 等を図る活動を支援するため「ギャラリースペース」「催事場」の貸与を行 いました。 Ⅱ その他事業 公益目的支出計画の安定的な実施のため、収益事業として次の事業を行い ました。 1 部室賃貸事業 平成26年度末現在で92.0%の入居率となっています。 -4- 2 建物及び諸設備等の維持向上業務 耐震補強工事等の実施により、建物設備の安全の確保や長期寿命化を図ると ともに、良好な執務環境の整備に努めました。 3 附帯事業 入館者の利便に供するため、月極め立体機械式車庫並びに平面駐車場の適切 な管理運営に努めるとともに、正面玄関前の時間貸平面駐車場はタイムズ24 株式会社に運営委託しました。 -5-