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<ノーマン・カズンズ氏の記念碑建設について:募金のお願い>

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<ノーマン・カズンズ氏の記念碑建設について:募金のお願い>
(45)2002年(平成14年)
12月15日
広島県医師会速報(第1
816号)昭和26年8月27日 第3種郵便物認可
<ノーマン・カズンズ氏の記念碑建設について:募金のお願い>
会員各位
広島県医師会長 真 田 幸 三
寒冷の候、皆様にはますます御健勝で御活躍のこととお喜び申し上げます。
さてこの度、懸案となっておりました、広島の恩人ノーマン・カズンズ氏の記念碑建設への試みは、
多くの方々の御努力により、ほぼその目処がつきました。
そこで、広島県医師会が中心となり、広島市医師会、広島平和文化センター、広島日米協会の御
協力のもと、広く一般市民にも輪を広げた募金活動を開始する運びとなりました。
既に御存知の方も多いことと思いますが、広島市の特別名誉市民であるノーマン・カズンズ氏は、
被爆後の広島に最も貢献のあった外国人と言っても過言ではありません。
ジャーナリストであった氏は、アメリカ作家協会の代表として、昭和24年8月広島を訪れ、原爆孤
児や被爆の後遺症に悩む人々の苦しみに心を痛めました。翌月、自ら編集長を務めるニューヨーク
市の「土曜評論」で、被爆の悲惨さを訴えるとともに、原爆孤児を精神養子にする計画を提案しま
した。これにより、広島市内各施設の400名を超える孤児に対し、アメリカ市民から当時の金額で2000
万円近い資金と励ましの手紙が届き、以後この援助は、孤児たちが成人するまで続けられました。
また昭和3
0年には、被爆熱傷により顔や体にケロイドが残る原爆乙女2
5名を、1年以上にわたり
ニューヨークに滞在させ、世界的に著名な形成外科医バースキー博士の治療を受けさせました。渡
航費・滞在費・治療費の全てが、氏の支弁によるものでした。
これ以後も氏は、ジャーナリズムを通じ、核兵器の非人道性とその廃絶を訴え続け、昭和3
9年に
広島市特別名誉市民として顕彰されました。氏は、計10回広島を訪問し、平成2年12月、心筋梗塞の
ため75歳でなくなりました。
ところで、広島県医師会は、広島の医師の義務として、長年にわたり被爆の問題に取り組んでま
いりました。国内における被爆者の治療や健診はもとより、県医師会自ら企画・出資し続行されて
いる北米被爆者健診と在外被爆者帰国治療、ならびに南米被爆者健診への医師派遣など、国内外を
問わぬ被爆者への医療支援は、県医師会の大きな柱です。
もう一つの柱として、
「核戦争を二度と起こさない」という広島の誓いを実現するため、県医師会
にIPPNW(核戦争防止国際医師会議)の日本支部を置き、核戦争防止・核兵器廃絶のアピール
を世界に発信し続けております。これらの努力もあり、IPPNWは19
85年のノーベル平和賞を受
賞しております。
さらに、マルセル・ジュノー博士の顕彰碑の建設や毎年のジュノー記念祭の開催にも現れており
ますように、被爆後の広島に貢献のあった人々を顕彰することにより、被爆の記憶を風化させない
努力をすることが、三つ目の柱といえます。
これら長年の活動は、国内外に広く共感を呼び、市民・県民に高く評価されております。
「広島県
医師会は社会に貢献している団体」というイメージ作りにも、大きく寄与するものと思われます。
この三番目の柱の一環として、ノーマン・カズンズ氏の記念碑を建設することは、大変有意義な
ものと考えられます。医療情勢の厳しい中ではございますが、左記に計画の概要をお示しいたしま
すので、何卒御協力の程宜しくお願いいたします。
2002年(平成14年)
12月15日
広島県医師会速報(第1816号)昭和26年8月27日 第3種郵便物認可(46)
建 設 計 画 の 概 要
1. 建設主体 「ノーマン・カズンズ氏記念碑建設委員会」
会 長:真 田 幸 三(広島県医師会長)
副 会 長:碓 井 静 照(広島市医師会長)
同 :黒 川 浩 明(広島平和文化センター理事長)
同 :堀 口 勲(広島日米協会会長)
実行委員:佐々木 哲(広島日米協会専務理事)
同 :西 林 洋 治(地域交流事務局)
同 :深 崎 敏 之(広島経済大学元教授)
同 :柳 田 実 郎(広島県医師会常任理事)
同 :山 本 一 隆(広島日米協会運営委員長)
事 務 局:大 木 佐智代(広島県医師会国際交流室長)
同 :曽我部 俊 二(広島市医師会事務局長)
同 :空 本 栄 二(広島県医師会事務局長) (アイウエオ順)
2. 設置場所 平和記念公園周辺の緑地帯等を予定 (ジュノー顕彰碑付近)
3. 設置時期 平成15年8月―8月6日に間に合わせたい。
4. 碑の形態等 ・ジュノー顕彰碑と同じイメージのものを考えている。
・石碑の石は住建産業から無償で提供される。
・デザインは吉田正浪氏(芥川永氏の助手としてジュノー顕彰碑を手掛ける)に依
頼予定。
・文字と肖像、日英語。和文は森井一幸氏(書道教授)に依頼。
5. 経 費 ・予算計画書を作成 (建築費、広報費、事務費等含む)
。
・約300万円を募金として(募金形式 ― 1口5,
000円)。
・それぞれの構成団体を核に募金活動を行い、除幕の1∼2ヶ月前には終了。
(医師会、平和文化センター、日米協会、地域交流事務局)
・募金者の名前を除幕式で公表、医師会速報に掲載。 6. 募 金:1口 5,
000円
振 込 先:郵便局口座番号 01360‐1‐74887 口座名称 ノーマン・カズンズ氏記念碑建設委員会
・同封の振込み用紙で上記にお振込みください。
・引き去りで募金をお願いできます先生は、この用紙を下記までファクス送信お願
い申しあげます。
広島県医師会内 ノーマン・カズンズ氏記念碑建設委員会事務局 FAX:082‐293‐3363
引き去りを了承します。 口
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