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1- 歩掛参考見積募集要領 次のとおり歩掛参考見積を募集します。 平成
歩掛参考見積募集要領
次のとおり歩掛参考見積を募集します。
平成27年8月17日
独立行政法人水資源機構池田総合管理所
所長
益山
高幸
1.目的
この歩掛参考見積依頼書は池田総合管理所で予定している業務の積算の参考とする
ための作業歩掛を徴収するものです。
2.参考見積書提出の資格
(1)水資源機構における平成27年・28年度一般競争(指名競争)参加資格業者の認
定をうけていることとします。
(2)営業に関し法律上必要とされる資格を有していることとします。
(3)当機構から「工事請負契約に係る指名停止等の措置要領」(平成6年5月31日付
け6経契第443号)に基づき、吉野川水系関連区域において指名停止を受けていな
いこととします。
3.参考見積書の提出等
参考見積書は次に従い提出してください。
(1)参考見積書は作業項目毎に必要な技術者の人数等を記載して提出してください。
なお、参考見積書の様式は別紙「様式
参考見積書」を参考に作成してください。
(2)提出期間
平成27年9月1日(火)から平成27年9月4日(金)まで
持参する場合は、上記期間の土曜日、日曜日及び祝日を除く毎日、9時から
17時まで
(3)提出場所
独立行政法人水資源機構
【担当】池田総合管理所
池田総合管理所
総務課
〒778-0040
所長
益山
高幸
森田
徳島県三好市池田町西山谷尻4235-1
TEL
0883-72-2050
FAX
0883-72-0727
(4)提出方法
書面は持参、郵送又はFAX(社印があること)により提出するものとします。
-1-
4.参考見積内容
(1)業務基本条件
別紙「見積仕様書」のとおりとします。
(2)業務費の構成
①本歩掛参考見積を適用する業務費の構成は、当機構が別に制定する「積算基準及び
積算資料(機械編)」(以下「基準書」という。)によるものとします。
②歩掛参考見積徴収範囲は基準書で定義されている直接人件費のうち、別紙「見積仕
様書」の業務内容を実施する為に必要な技術者の人数等を徴収します。
(3)技術者の職種と定義
国土交通省が公表している「平成27年度公共工事設計労務単価」における「技
術者の職種区分定義」によるものとします。
(4)見積有効期限
平成28年3月末まで
5.募集要領に対する質問
この募集要領に対する質問がある場合は、次のとおり書面(様式は自由)により提
出してください。
(1)提出期間
平成27年8月21日(金)から平成27年8月27日(木)まで
持参する場合は、上記期間の土曜日、日曜日及び祝日を除く毎日、9時から
17時まで
(2)提出場所
3.(3)に同じ
(3)提出方法
3.(4)に同じ
6.質問に対する回答
質問に対する回答は、平成27年8月31日(月)までに書面で回答します。
7.参考見積書作成及び提出に要する費用
参考見積提出者の負担とします。
8.ヒアリング
提出していただいた参考見積書について、ヒアリングを実施することがあります。
-以上-
-2-
新宮ダム洪水放流設備健全性調査業務
見 積 仕 様 書
平成27年8月
独立行政法人 水資源機構
池 田 総 合 管 理 所
第1章 業務総則
第1節 打合せ等
本業務で行う打合せは、次の区切りにおいて行うものとし、回数は2回以上とする。打合せ
は、原則として管理技術者が出席するものとする。
(1)業務着手時
(2)成果物納入時
第2節 現地踏査
受注者は、本業務の履行にあたり現地踏査を1回行うものとする。
なお、実施時期については、調査職員の指示によるものとする。
第3節 資料の貸与及び返却
1.本業務の貸与資料は、次のとおりである。
(1)新宮ダム主放流設備工事 完成図書(昭和50年6月)
(2)新宮ダム放流設備工事 完成図書(平成19年3月)
(3)新宮ダム洪水放流設備健全性評価業務 報告書(平成23年3月)
(4)平成25年度新宮ダム耐震性能照査業務報告書-ゲート編(平成25年3月)
(5)新宮ダム洪水放流設備扉体及び戸当り整備工事 完成図書(平成27年3月)
(6)吉野川局管内放流設備外点検業務 業務報告書(平成26年3月)
(7)新宮ダム洪水放流設備運転性能確認業務 業務報告書(平成27年3月)
(8)その他、調査職員が必要と認めた資料
第2章 業務内容
第1節 設備の主要仕様
設備の主要仕様は、
「別紙-1 設備仕様一覧表」に示すとおりである。
第2節 業務内容
本業務の業務内容は、第3章のとおり計測作業を行い、第4章のとおり計測したデータ
について解析を行うとともに機構より貸与された既存データと合わせて整理検討を行い、
健全性評価の評価項目である「構造安全性」、「耐久性」、「使用性」について総合的な評価
を行うものとする。
評価項目
構造安定性
耐久性
使用性
調査項目
最新基準での設計強度計算
部材応力度(負荷時)
部材の形状・たわみ
材料の物性
部材断面性能
軸受劣化度
アンカーボルト腐食調査
歯面・歯当り・バックラッシ
潤滑油性状
扉体回転軌道
ロープ張力
水密性
放流時振動
- 1 -
第3節 履行条件
1.業務計画
受注者は、業務計画の作成にあたり、気象、水象及び設備稼働状態を把握したうえで作成する
ものとし、現場工程については調査職員と協議し、決定するものとする。
2.測定位置・方法の検討
受注者は、具体的計測方法等について、第3章第1節計測項目を実施するための最適な計測位
置及び方法等について計画検討を行い、事前に調査職員の承諾を得るものとする。
3.計測作業時期
水圧無しの計測については、修理用ゲート設置期間中に計測を行うものとする。
なお、修理用ゲートの設置・撤去作業は、関連工事である「新宮ダム洪水放流設備整備工事(仮
称)」にて行うが、計測作業はこの関連工事工程と並行して作業を行うため、受注者は協調して業
務履行を行わなければならないものとする。
また、関連工事の対象ゲートは、本業務と同じ洪水放流設備1・3号ゲートであり、先行号機
は1号ゲートである。
第3章
計
測
第1節 計測項目
計測項目と計測時の設備等状態については、「表-1 計測項目と計測時設備状態」、計測箇所
については、「表-2 計測箇所」のとおりとし、データ計測時期については調査職員の指示によ
るものとする。対象ゲートは、洪水放流設備1号ゲート及び3号ゲートとする。
表-1 計測項目と計測時設備状態
設備状態
項目
計測項目
水圧
開度
実施
計測等内容
番号
無
有 全 中 全 回数
閉 間 開
扉体の詳細調査(構造安全性)
1-1 扉体主桁性能
○ ○
1 回 板厚
1-2 扉体主桁強度
○
○ ○⇔○
2 回 静的ひずみ
1-3 スキンプレート性能
○ ○
1 回 板厚
1-4 スキンプレート強度
○
○ ○⇔○
2 回 静的ひずみ
1-5 脚柱性能
○ ○
1 回 板厚
1-6 脚柱強度
○
○ ○⇔○
2 回 静的ひずみ
1-7 トラニオン軸摩擦係数
○ ○⇔○
1 回 動的ひずみ
1-8 扉体軸受劣化度
○ ○⇔○
1 回 弾性波計測(AE)
1-9 扉体たわみ度
○
○ ○
2 回 たわみ測定
1-10 扉体水密性
○
○ ○
2 回 水密ゴム硬度、止水性
1-11 放流時振動
○ ○⇔○
1 回 振動
開閉装置の詳細調査(構造安全性)
2-1 機械台部材強度
○ ○⇔○
1 回 動的ひずみ
2-2 伝導軸強度
○ ○⇔○
1 回 動的ひずみ
2-3 アンカーボルト調査
○ ○
1 回 腐食調査
2-4 潤滑油性状
○ ○⇔○
1 回 性状分析
注1)○⇔○は、動作中の確認又は一定開度保持時での確認を表す。
注2)表-1は、1門あたりの計測項目を表す。
- 2 -
表-2 計測箇所
項目
番号
1-1
計測項目
計測箇所
4 箇所
(横主桁:上主桁脚柱取付部(片側)・中央部各 1 箇所、
下主桁脚柱取付部(片側)・中央部各 1 箇所)
3 箇所
(縦 桁:上下主桁付近各 1 箇所 ×1 桁、
補剛材 1 箇所 ×1 桁)
1-2
扉体主桁強度
〃
1-3
スキンプレート性能
2 箇所(中央上段横主桁付近 1 箇所、下段横主桁付近 1 箇所)
1-4
スキンプレート強度 〃
1-5
脚柱性能
11 箇所(補剛トラス支点間の上下脚柱中央部各 1 箇所 ×1 脚
上記脚柱部に付随している補剛材 3 箇所 ×1 脚
補剛トラス部 2 箇所 ×1 脚)
1-6
脚柱強度
〃
1-7
トラニオン軸摩擦係数 8 箇所(脚柱上下流部 2 箇所 × 上下 2 箇所 ×2 脚)
1-8
扉体軸受劣化度
2 箇所(左右岸トラニオンハブ部 2 箇所)
1-9
扉体たわみ度
6 箇所(横主桁 3 箇所、脚柱片側 3 箇所)
1-10 扉体水密性
3 箇所(扉体底部水密ゴム 3 箇所)
1-11 放流時振動
1 箇所(横主桁 1 箇所)
2-1
機械台部材強度
4 箇所(ドラム架台 2 箇所 × 従動側・駆動側)
2-2
伝達軸強度
1 箇所(伝達軸 1 箇所)
2-3
アンカーボルト調査
4 箇所(開閉装置架台 2 箇所 × 従動側・駆動側)
2-4
潤滑油性状
1 箇所(直交型減速機 1 箇所)
注1)計測箇所は、1門当りの計測数量である。
扉体主桁性能
第2節 計測内容
2-1 扉体の詳細調査
(1-1) 扉体主桁性能
受注者は、扉体横主桁、縦桁の板厚を超音波板厚計により計測するものとする。
なお、板厚測定1箇所当りの測定点数は25点とし、最大値・最小値・平均値及び腐食量
等を一覧表に取りまとめるものとする。
(1-2) 扉体主桁強度
受注者は、(1-1) 扉体主桁性能と同じ箇所に歪み計(1軸)を取り付け、水圧変化による歪
みを計測するものとする。
(1-3) スキンプレート性能
受注者は、スキンプレートの板厚を超音波板厚計により計測するものとする。
なお、板厚測定1箇所当りの測定点数は25点とし、最大値・最小値・平均値及び腐食量
等を一覧表に取りまとめるものとする。
(1-4) スキンプレート強度
受注者は、(1-3) スキンプレート性能と同じ箇所に歪み計(2軸)を取り付け、水圧変化に
よる歪みを計測するものとする。
(1-5) 脚柱性能
受注者は、扉体脚柱部の板厚を超音波板厚計により計測するものとする。
なお、板厚測定1箇所当りの測定点数は25点とし、最大値・最小値・平均値及び腐食量
等を一覧表に取りまとめるものとする。
(1-6) 脚柱強度
受注者は、(1-5) 脚柱性能と同じ箇所に歪み計(1軸)を取り付け、水圧変化による歪みを
計測するものとする。
(1-7) トラニオン軸摩擦係数
受注者は、トラニオン部周辺に歪み計(1軸)を取り付け、水圧変化及び開閉操作による
歪みを計測して脚柱に作用する応力からトラニオン軸の摩擦係数を推定するものとする。
- 3 -
(1-8) 扉体軸受劣化度
受注者は、トラニオンハブ部に AE センサを取り付け開閉操作を行うことで、静止摩擦か
ら動摩擦の変化に伴って放出されたエネルギー波を計測するものとする。
(1-9) 扉体たわみ度
受注者は、ゲート全閉時の静水圧負荷に対する横主桁、脚柱のたわみを測定するものとす
る。門柱からフランジ上縁に沿ってピアノ線を張る等して計測を行うものとする。
また、計測の際は、部材の変形に伴い基線が弛まないように注意するものとする。
(1-10) 扉体水密性
受注者は、底部水密ゴムの硬度について硬度計により測定するものとする。合わせて、底
部水密の止水性について、目視及び隙間ゲージを用い全線確認するものとする。側部水密ゴ
ムについては対象外とする。
(1-11) 放流時振動
受注者は、放流時に発生するゲートの全体振動を把握するため、ゲートの上下流方向、上
下方向、左右方向の振動状態を加速度計を用い計測するものとする。
2-2 開閉装置の詳細調査
(2-1) 機械台部材強度
受注者は、応力が集中すると想定される駆動側・従動側のドラム架台に歪み計(1軸)を
設置し、歪みを計測するものとする。
(2-2) 伝導軸強度
受注者は、開閉装置の動力伝達軸の対角に歪み計(2軸)を取り付けて計測するものとす
る。
(2-3) アンカーボルト調査
受注者は、フェイズドアレイ探傷器により、コンクリート床版上の開閉装置架台用アンカ
ーボルトについて腐食状態を調査するものとする。
(2-4) 潤滑油性状
受注者は、開閉装置の直交型減速機から潤滑油を採取し、潤滑油診断にかけるものとする。
第3節 計測作業
1.板厚測定、応力測定などの調査に携わる技術者は、これらの測定・検査法に関する十分な知識
・経験又は技量を有する者とする。
2.応力測定の際は、日射による鋼材の局所的な温度上昇の影響を排除するため、測定を夜間に行
うなど測定方法を工夫するものとする。
3.計測作業において、鋼製巻尺を使用する場合は、巻尺のヨリ、水平傾き等に注意して計測する
こと。なお、計測時の張力は、必要な定数補正等を行い計測するものとする。
4.使用する計測機器については、校正記録を提出するものとする。
5.各計測工程毎に履行写真を撮影すること。
6.関連工事である「新宮ダム洪水放流設備整備工事(仮称)」における修理用ゲート設置時期は、
平成27年10月11日以降を予定している。
なお、上記工事の対象ゲートは、本業務と同様の1号ゲート及び3号ゲートであるため、計測
作業にあたっては協調して業務にあたると共に、工事工程に影響を与えないように留意するもの
とする。
7.健全性評価の観点から、本業務の計測項目、計測箇所について提案がある場合は、調査職員と
協議の上、決定するものとする。
なお、その場合は設計変更の対象とする。
8.計測により塗膜及び油脂類を除去した箇所は、補修塗装及び給油等を行うものとする。補修塗
装の塗装仕様は下表のとおりとする。塗装にあたっては刷毛塗りとする。
塗装箇所
1,3 号ゲート
施工区分
種別
現場
素地調整
下塗り
下塗り
上塗り
仕様
2 種ケレン相当
ジンクリッチペイント
変性エポキシ樹脂塗料下塗
ポリウレタン樹脂塗料上塗
- 4 -
塗装回数
1回
1回
1回
1回
第4節 仮
設
4-1 計測用足場
計測用足場又は架台は必要な箇所に設け、転落防止の処置を講じ、十分な強度を持ち堅牢に
仮設するものとする。
なお、既設の補修塗装が必要な場合は、第3節8.によるものとする。
第4章 計測結果整理検討
第1節 一般事項
受注者は、計測データを用いて、第2節の整理検討内容について整理検討し、その結果からゲ
ート設備の健全性の評価を行うものとする。
整理検討にあたっては、ダム・堰施設技術基準(案)(平成23年7月)(以下「技術基準」と
いう。)に準拠するものとし、技術基準にないものにおいては別途協議とする。
第2節 整理検討内容
(1)最新技術基準による設計強度計算
技術基準に基づき、扉体・戸当り・開閉装置の設計強度計算を行い、既設部材が許容値
を満足しているかを判定するものとする。設計計算結果においては、各項目ごとに当初設
計時、技術基準による設計計算時、実測値を対比して表にてとりまとめるものとする。
また、扉体縦桁及び脚柱部について補剛材がある場合と補剛材がない場合とで静的有限
要素解析を行い、補剛材の有効性について推察するものとする。静的有限要素解析の際は、
応力・たわみ測定結果とを比較し、解析の妥当性を確認しておくものとする。
なお、補剛材がある場合のモデル(詳細シェルモデル:1/2対象モデル)については、第
1章第3節の貸与資料(4)平成25年度新宮ダム耐震性能照査業務報告書-ゲート編(平
成25年3月)にて作成済みであり、これを使用するものとする。モデルのデータ形式は、
Femapである。モデルの再作成時に入力する板厚は実測した板厚とする。
(2)部材応力度(負荷時)
扉体部材については、貯水位変化により得られた実測歪み値から設計水位(設計洪水位)
に換算した応力(測定時の水位が設計水位より低いため、測定値を反映した水位-応力図
から外挿的に延長し求めた応力)が、設計強度計算から求められた部材の許容応力度以下
であるかを判定するものとする。なお、応力計算時に使用する断面性能については、下記
項目(5)のとおり実測板厚から求めた断面性能とする。
たわみ度の判定についても同様とする。
トラニオン軸摩擦係数の推定にあたっては、実測歪み値を応力に換算し、モーメントの
計算式を逆算することで摩擦係数を推定し、それが設計推奨摩擦係数0.2以下であることを
確認するものとする。
開閉装置架台部材については、実測歪み値を応力換算したものが設計強度計算から求め
られた部材の許容応力度以下であるか、伝達軸については、実測歪み値を軸トルクに換算
し、設計強度計算したものが部材の許容応力度以下であるかを判定するものとする。
(3)部材の形状
第1章第3節の貸与資料(5)にある計測データに基づき現在の扉体、戸当り形状につ
いて図示化(2次元)するものとする。
作成にあたっては、機構より提供された図面データ(Auto CAD)に追記し、過去の記録
と比較するものとする。
(4)材料の物性
(1)及び(2)で判定するに当り、当該部材の材質(材料強度)について、第1章第
3節の貸与資料(1)の施工管理記録等にて確認するものとする。
材質が不明確な場合は、必要に応じ各種試験により調査を行うものとするが、その場合
- 5 -
は設計変更の対象とするものとする。
(5)部材断面性能
板厚計測箇所ごとに最大値・最小値・平均値及び腐食量等を一覧表に取りまとめるもの
とする。
また、部材断面性能として、計測時と製作時とを比較し、残存板厚について判定するも
のとする。
(6)軸受劣化度
AE法診断により静止摩擦から動摩擦の変化に伴って放出されたエネルギー波形を解析
し、波形形状、発生数、振幅、エネルギー、周波数等から亀裂進展に繋がるものがあるか、
摩擦摩耗によるものかを判定するとともに、1,3号左右岸のトラニオン軸位置の違うこ
と(出入・高低)で解析結果に違いがあるかを考察するものとする。
(7)アンカーボルト腐食調査
計測結果から、開閉装置架台のアンカーボルトについて腐食の有無を確認し判定するも
のとする。
(8)歯面・歯当り・バックラッシ
歯面・歯当り・バックラッシについては、第1章第3節の貸与資料(6)にある計測デ
ータがあるため、本業務ではこの結果について判定するものとする。
(9)潤滑油性状
潤滑油診断として、トライボ診断(摩耗分析、潤滑剤の性状分析、精密分析)を実施し、
減速機歯車が異常摩耗していないかを判定するものとする。診断項目等については次とす
る。
診断項目
摩耗分析
性状分析
精密分析
分析項目
フェログラフィー(分析)
発光分光分析
全酸化
IR(赤外線吸収スペクトル)
潤滑箇所の摩耗診断
整備の必要性の有無
劣化度診断
数量
2 検体:
2 台(1 台/門)
(10)扉体回転軌道
第1章第3節の貸与資料(5)にある計測データに基づき、扉体回転軌道を図示化(2
次元)するものとする。
図示化後、(3)部材の形状、(11)ロープ張力と本項について相関の有無を考察するも
のとする。
(11)ロープ張力
第1章第3節の貸与資料(7)にある計測データを基に、ロープ張力についてとりまと
め、(3)部材の形状、(10)扉体回転軌道と本項について相関の有無を考察するものとす
る。
(12)水密性
計測した底部水密ゴムの硬度について、第1章第3節の貸与資料(5)にある水密ゴム
の施工管理記録と比較し判定するものとする。
また、底部水密の止水性について、判定するものとする。
(13)放流時振動
振動加速度測定データからFFT解析を行い、ペトリカット線図を作成し構造物危険限
界線以下であること、共振応答の有無について確認判定するものとする。
- 6 -
なお、新宮ダムでは、過去にゲート放流時に振動が発生しており、昭和51年度に対策を
行った経緯がある。
第3節 健全性に係る所見
当該業務にて計測したデータを解析し、機構より貸与された既存データと合わせて整理検討を
行い、健全性評価の評価項目である「構造安全性」、「耐久性」、「使用性」について総合的な評価
を行い、報告書としてとりまとめるものとする。
なお、とりまとめにあたっては1号・3号ゲート個々について、1号と3号ゲートを比較した
場合についてとりまとめるものとする。
また、所見は詳細版の他に概要版も作成するものとする。
以上
- 7 -
別紙-1 設備仕様一覧表
ゲートの名称
扉
体
体
等
開
閉
装
置
完 成 年 月
門
数
ゲート放流量
ゲート形式
純径間 × 有効高
扉体半径
水 密 方 式
開 閉 方 式
開 閉 速 度
揚
程
操 作 方 式
動
常
用
力
予
備
動 力 源
ワイヤロープ
塗 装 仕 様
洪水放流設備
[クレストゲート]
昭和 50 年 6 月
4 門
400m3/s/門(計画高水流量時)
ラジアルゲート
10m×14.05m
14m
全面 3 方ゴム水密
1M2D ワイヤロープウインチ式
0.3m/min
11.2m
機側及び遠方
電動機 3φ 220V 7.5kW× 1
エンジン掛予備動力開閉装置
商用:3φ 220V 60Hz
(管理所予備発電装置:ディーゼル発電機 200kVA×2 台)
G 種メッキ φ47.5(6×37)
扉体(上流面):エポキシ樹脂系
扉体(下流面):ポリウレタン樹脂系
開閉装置:フッ素樹脂系
- 8 -
様式 参考見積書
1.業務工数
〔人〕
項目
番号
計測項目
設備状態
単位 数量
技師長
主任技師
技師(A)
技師(B)
技師(C)
技術員
摘要
計測作業 ①
1-2
扉体主桁強度
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 7箇所
1-4
スキンプレート強度
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-6
脚柱強度
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所:11箇所
1-7
トラニオン軸摩擦係数
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 8箇所
1-8
扉体軸受劣化度
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-11 放流時振動
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 1箇所
2-1
機械台部材強度
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 4箇所
2-2
伝導軸強度
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 1箇所
2-4
潤滑油性状
〔洪水放流時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 1箇所
1-2
扉体主桁強度
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 7箇所
1-4
スキンプレート強度
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-6
脚柱強度
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所:11箇所
1-7
トラニオン軸摩擦係数
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 8箇所
1-8
扉体軸受劣化度
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-11 放流時振動
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 1箇所
2-1
機械台部材強度
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 4箇所
2-2
伝導軸強度
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 1箇所
2-4
潤滑油性状
〔洪水放流時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 1箇所
小計①
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
計測作業 ②
1-1
扉体主桁性能
〔水圧有り時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 7箇所
1-3
スキンプレート性能
〔水圧有り時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-5
脚柱性能
〔水圧有り時〕、(1号)
門分
1
計測箇所:11箇所
1-9
扉体たわみ度
〔水圧有り時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 6箇所
1-10 扉体水密性
〔水圧有り時〕、(1号)
門分
1
2-3
アンカーボルト調査
〔水圧有り時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 4箇所
1-1
扉体主桁性能
〔水圧有り時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 7箇所
1-3
スキンプレート性能
〔水圧有り時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-5
脚柱性能
〔水圧有り時〕、(3号)
門分
1
計測箇所:11箇所
1-9
扉体たわみ度
〔水圧有り時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 6箇所
〔水圧有り時〕、(3号)
門分
1
〔水圧有り時〕、(3号)
門分
1
1-10 扉体水密性
2-3
アンカーボルト調査
小計②
計測箇所: 4箇所
0.0
0.0
0.0
1 / 3 ページ
0.0
0.0
0.0
計測作業 ③
1-2
扉体主桁強度
〔水圧なし時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 7箇所
1-4
スキンプレート強度
〔水圧なし時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-6
脚柱強度
〔水圧なし時〕、(1号)
門分
1
計測箇所:11箇所
1-9
扉体たわみ度
〔水圧なし時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 6箇所
〔水圧なし時〕、(1号)
門分
1
計測箇所: 3箇所
(1号)
門分
1
1-10 扉体水密性
3
補修塗装
小計③
見積仕様書第3章第3節8
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
計測作業 ④
1-2
扉体主桁強度
〔水圧なし時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 7箇所
1-4
スキンプレート強度
〔水圧なし時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 2箇所
1-6
脚柱強度
〔水圧なし時〕、(3号)
門分
1
計測箇所:11箇所
1-9
扉体たわみ度
〔水圧なし時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 6箇所
〔水圧なし時〕、(3号)
門分
1
計測箇所: 3箇所
(3号)
門分
1
1-10 扉体水密性
3
補修塗装
小計④
見積仕様書第3章第3節8
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
解析
4-1
打合せ協議(着手時)、現地踏査
回
1
見積仕様書第1章第1、2節
4-2
打合せ協議(納品時)
回
1
見積仕様書第1章第1節
4-3
測定位置・方法の検討
式
1
見積仕様書第2章第3節2
4-4
最新技術基準での設計強度計算
・設計計算による確認、とりまとめ
式
1
見積仕様書第4章第2節(1)
・静的有限要素解析による補剛材の有効性の推察
式
1
4-5
部材応力度(負荷時)
式
1
見積仕様書第4章第2節(2)
4-6
部材の形状
式
1
見積仕様書第4章第2節(3)
4-7
材料の物性
式
1
見積仕様書第4章第2節(4)
4-8
部材断面性能
式
1
見積仕様書第4章第2節(5)
4-9
軸劣化度
式
1
見積仕様書第4章第2節(6)
4-10 アンカーボルト腐食調査
式
1
見積仕様書第4章第2節(7)
4-11 歯面・歯当り・バックラッシ
式
1
見積仕様書第4章第2節(8)
4-12 潤滑油性状
式
1
見積仕様書第4章第2節(9)
4-13 扉体回転軌道
式
1
見積仕様書第4章第2節(10)
4-14 ロープ張力
式
1
見積仕様書第4章第2節(11)
4-15 水密性
式
1
見積仕様書第4章第2節(12)
4-16 放流時振動
式
1
見積仕様書第4章第2節(13)
式
1
4-17 健全性に係る所見
見積仕様書第4章第3節
小計⑤
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
合計
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
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2.計測機器費(追加分)
名称
〔台・日(又は回)/円〕
規格
単位 数量
価格
備考
硬度計
ゴム硬度計 GS-719N(TYPE A)
台
1
圧電式加速度ピックアップ
PV-93、リオン
台
1
ローノイズコードを含む
振動計ユニット
UV-06、リオン
台
1
バッテリーユニット、アッテネー
タケーブルを含む
3 / 3 ページ
1
2
写真-1 新宮ダム洪水放流設備(左岸より)
写真-2 新宮ダム洪水放流設備(下流より)
写真-3 洪水放流設備扉体(下流より)
写真-4 洪水放流設備扉体脚柱(左岸)
写真-5 洪水放流設備扉体脚柱(右岸)
写真-6 洪水放流設備開閉装置(上空より)
写真-7 洪水放流設備開閉装置(1号左岸)
写真-8 洪水放流設備開閉装置(右岸)
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