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件名:平成28年度外来種が農業水利施設等に及ぼす影響

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件名:平成28年度外来種が農業水利施設等に及ぼす影響
件名:平成28年度外来種が農業水利施設等に及ぼす影響とその対
策に関する調査業務
※
別添の仕様書は、当該業務における仕様内容の主要な部分を抜粋
したものであり、入札にあたっては、必ず別途配布している入札説
明書をご確認のうえ、必要な手続きを行っていただくようお願いし
ます。
平成 28 年度外来種が農業水利施設等に及ぼす影響とその対策に関する調査業務仕様書
1 件名
平成 28 年度外来種が農業水利施設等に及ぼす影響とその対策に関する調査業務
2 業務目的
我が国における多様な主体が連携した外来種対策を総合的かつ効果的に推進することを目
的に、平成 24 年に閣議決定された「生物多様性国家戦略 2012-2020」に基づき、
「外来種被害
防止行動計画」が平成 27 年 3 月 26 日に環境省、農林水産省、国土交通省により策定された。
国においては、各主体が効果的、効率的、戦略的な外来種防除等を連携して実施できるよう、
全国的な観点から幅広く情報を提供することや、防除方法などの技術開発、防除に関するマニ
ュアル類の作成等の技術的な支援を行うこと等の対応が必要とされており、農業農村整備事業
の実施等においても外来種との適切な関わり方を考慮して推進していくことが喫緊の課題と
なっている。
本業務では、外来種の侵入が拡大している実態に鑑み、外来種が農業農村整備事業により整
備された農業水利施設等(以下、
「施設」という。
)に及ぼしている影響の把握・分析を行い、
円滑な事業実施に必要な情報として整理するとともに、防除、侵入防止等の施設における外来
種被害対策技術の体系化に向けた検討を行うものである。
3 業務内容
業務内容は以下のとおりとする。
(1) 施設における外来種影響の実態把握
施設における以下の外来種による影響について、全国の実態を把握する。なお、調査の
過程でその他の外来種影響の事例が確認された場合は、併せて整理するものとする。
【調査対象となる外来種影響(影響を及ぼす外来種の例)
】
・水路、貯水池等において外来種が繁殖することにより通水阻害等の施設被害が発生して
いる(オオカナダモ、コカナダモ、オオフサモ、ブラジルチドメグサ、オオバナミズキ
ンバイ、ナガエツルゲイトウ、チクゴスズメノヒエ、ホテイアオイ、ボタンウキクサ、
タイワンシジミ等)
・施設用地への外来種の侵入により草刈り等、管理に係る労力が増大している(アレチウ
リ、セイタカアワダチソウ等)
・水田の畦、ため池の堤体等が外来種により破壊される(ヌートリア、マスクラット等)
・外来種が農業用水路等を繁殖の場として利用し、隣接の農地への侵入により農作物に食
害等の被害を与えている(スクミリンゴガイ等)
① 公表情報の収集
全国の施設における、外来種の生息、外来種による被害発生、施設管理者による防除
の実施(対策等に要した費用や労力等の情報を含む)等、外来種影響の発生事例につい
て、報道や文献等の情報を収集し、整理する。
② 現地調査
外来種影響の実態について的確な事例整理を行うため、施設への被害が顕著等、代表
的な事例地区の現地調査を行う。
・調査内容:施設における外来種影響・対策実態について詳細を把握、施設管理者等聞
き取り
・調査地区数:10地区程度(宮城県、千葉県、神奈川県、静岡県、石川県、三重県、
滋賀県、岡山県、福岡県、佐賀県の各地域、詳細は①の結果を踏まえ発注者との協
議により選定するものとする。
)
(2)外来種が施設に及ぼす影響の整理・分析
全国の農業農村整備事業地区における外来種被害への対応に関して有効な情報となるよ
う、
(1)で把握した外来種影響の実態(除去等の対策に要した費用や労力に関する情報を
含む)等について全国的な観点から情報の整理、分析を行う。
(3)外来種対策技術に関する情報の収集・整理
外来種の防除、拡散防止、定着防止等、外来種対策全般に関する技術情報について、現
地での対策事例、研究情報等を収集するとともに、現地で適用されている対策技術につい
て他の外来種への適用の可能性等について検討する。あわせて、外来種対策技術の開発等
に取り組んでいる有識者から意見を聴取し、農業農村整備事業地区での導入の可能性等に
ついて整理する。
① 情報収集
外来種対策に関する技術情報について、農業農村整備事業以外の事業も含めた現地での
対策事例、研究情報等を収集・整理する。
② 外来種対策技術の適用性等の整理
現地で適用されている外来種対策技術について、他の外来種への適用性等について検討
を行い、導入における課題点等について整理する。
③ 有識者からの意見聴取
外来種対策技術の知見を有する有識者に対し、対策技術の内容、農業農村整備事業地区
の外来種影響の実態を踏まえた技術導入の可能性等について聴き取り調査を行う。
聴き取りを行う有識者は6名とし、発注者と協議の上決定することとする。
ア 有識者(候補者(大学教授相当)
)の所在地(在勤地)は、以下のとおり。
茨城県つくば市・・・3名
東京都世田谷区・・・1名
滋賀県草津市・・・・1名
福岡県福岡市・・・・1名
イ 有識者への意見聴取は、それぞれに対し面会により2回(情報収集、整理時及び取
りまとめ時)以上、原則としてそれぞれの有識者の所属先で行うこととし、必要に応
じて電話及びメールによる聴取を追加することができるものとする。
ウ 意見聴取に当たっての有識者への連絡(日程調整等を含む)、必要な資料の作成及
び意見聴取の結果取りまとめ等の作業は受注者が行う。
エ 意見聴取に当たり、謝金等が発生する場合は、その支払い及び事務は受注者が行う。
(4)外来種影響に係る情報等の取りまとめ
(1)~(3)の調査結果を整理し、農業農村整備事業関係者が参考となる情報等につ
いて取りまとめるとともに、施設における被害対策や技術等の体系化について検討を行
い、方針等を整理する。
なお、取りまとめに当たっては、上記有識者から意見聴取するものとする。
4 業務期間
契約締結日から平成29年3月21日(火)まで
5 打ち合わせ
受注者は、発注者と十分な打ち合わせを行った上で業務を遂行するものとし、主として次の
段階で打ち合わせを行うものとする。
(1)業務着手の段階
(2)公表情報等の収集、整理が終了した段階
(3)現地調査に着手する段階
(4)有識者への意見聴取に着手する段階
(5)業務報告書取りまとめの段階
6 成果品
(1)納入物品
ア 業務報告書(印刷物)1部(A4版)
イ 電磁記録媒体(DVD-R 等)1部
なお、電磁的記録媒体については、ウイルス対策を行うこととし、ウイルス対策に関する
情報(ウイルス対策ソフト名、バージョン、ウイルス定義ファイル更新年月日、ウイルスチ
ェック年月日)を記載したラベルを貼り付けること。また、ウイルス対策ソフトは信頼性が
高く、かつ、最新のデータに更新したものを使用すること。
(2)納入場所
農村振興局農村政策部農村環境課農村環境対策室
(北別館6階ドア No.北 615)
(3)成果品に係る著作権等
ア 受注者は、この業務によって生じた納入成果品に係る一切の著作権(著作権法(昭和 45
年法律第 48 号)第 27 条及び第 28 条に規定する権利を含む。)を納入成果品の引渡し時
に発注者に無償で譲与するものとし、発注者の行為について著作人格権を行使しないもの
とする。
イ 受注者は、第三者が権利を有する著作物を使用する場合は、原著作者等の著作権及び肖
像権等の取扱いに厳重な注意を払い、当該著作物の使用に関して費用の負担を含む一切の
手続きを行うものとする。
ウ 受注者は、発注者が納入成果品を活用する場合及び発注者が認めた場合において第三者
に二次利用させる場合は、原著作者等の著作権及び肖像権等による新たな費用が発生しな
いように措置するものとする。それ以外の利用にあたっては、発注者は受注者と協議して
その利用の取決めをするものとする。
エ この契約に基づく作業に関し、第三者と著作権等及び肖像権等に係る権利侵害の紛争等
が生じた場合、当該紛争等の原因が専ら発注者の責めに帰す場合を除き、受注者は自らの
責任と負担において一切の処理を行うものとする。
7 契約変更
契約の変更については、発注者と受注者の協議による。発注者と受注者による協議事項は、
次のとおりとする。
(1)「業務内容」に変更が生じた場合
(2)「業務期間」に変更が生じた場合
(3)「打合せ」に変更が生じた場合
(4)「成果物」に変更が生じた場合
8 その他
(1)受注者は、この業務の遂行時に知り得た秘密を他に漏らしてはならない。また、業務に
おける成果品(途中成果品も含む。)については、この業務においてのみ使用することと
し、これらの不用な蓄積及び他の利用は禁止する。
(2)この仕様書に定めなき事項又はこの業務の実施に当たり疑義が生じた場合は、必要に応
じて監督職員と協議するものとする。
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