Comments
Description
Transcript
教育研究業績書 - 武庫川女子大学
教育研究業績書 2016年10月21日 所属:英語文化学科 資格:非常勤講師 研究分野 氏名:谷 明信 研究内容のキーワード 学位 最終学歴 博士(英語学),文学修士 神戸市外国語大学大学院 外国語学研究科 修士課程 修了 教育上の能力に関する事項 事項 年月日 概要 1 教育方法の実践例 2 作成した教科書、教材 3 実務の経験を有する者についての特記事項 4 その他 職務上の実績に関する事項 事項 年月日 概要 1 資格、免許 2 特許等 3 実務の経験を有する者についての特記事項 4 その他 研究業績等に関する事項 著書、学術論文等の名称 単著・ 共著書別 発行又は 発表の年月 発行所、発表雑誌等 又は学会等の名称 概要 1 著書 1. 英文の書き換え 530 共 1994年03月 旺史社A4 大槻博、杉森直樹 英語理解の上で重要な構文や理解しにくい文法事項 、例えば仮定法や話法などの重要な点を、書き換え を通じて、再確認させ、知識を内在化させることを 目指す教科書である。また、単に文法に終わらず、 書き換えをすることにより、英文の表現力を高め、 かつ、名詞構文など日本語と英語の相違点にも注意 を喚起させ、英文和訳の能力を高めることをも意図 した。 1. 平成9年度科学研究費補助金(重 共 点領域研究(1コ))研究成果報 告書『コンピュータコーパスを利 用した英語発達史研究(09204102 )』 1998年03月 西村・伊藤・家入・大津・神谷・塚本・永尾・保坂 ・渡辺・尾崎・谷 非人称構文について、人称構文と非人称構文の選択 の要因が文法的人称であること、及び、非人称構文 研究にはテキストタイプを十分考慮に入れ研究を行 う必要があること、及びヘルシンキコーパスの非人 称構文研究への使用の可能性について論じた。(pp. 46~47) 2. 後期中英語・初期近代英語におけ 単 る非人称動詞likeとlistの人称構 文と非人称構文の選択要因の一つ について - 人称ヒエラルキーの 可能性 1997年07月 8つの刊行本に収められた後期中英語・初期近代英 語のミラクルプレーとモラリティープレイを資料と して、非人称動詞likeとlistの人称構文と非人称構 文の選択要因について調査した。結果として、like の場合には人称が選択要因となっていることが判明 した。つまり、1・2人称の場合は人称構文より非 人称構文が、3人称の場合は非人称構文より人称構 文が用いられる傾向が強いという人称とエラルキー が見られた。全(pp.45~59) 3. On the “Quasi-impersonal” Co 単 nstructions in ★Sir Gawain an d the Green Knight☆ 1996年03月 14世紀の頭韻詩『サーガウェインと緑の騎士』の非 人称構文に関して、「与格」目的語と動詞の語順と 経験格名詞句の格形成、及び、非人称構文に混同を 与える可能性のある要因について、調査した。(pp. 213~221) 2 学位論文 3 学術論文 1 研究業績等に関する事項 著書、学術論文等の名称 単著・ 共著書別 発行又は 発表の年月 発行所、発表雑誌等 又は学会等の名称 概要 3 学術論文 4. Variant Readings and the Study 単 of Impersonal Constructions i n Chaucer's ★Troilus and Cris eyde☆ 1996年03月 武庫川女子大学紀要人 チョーサーの『トロイルスとクリセイデ』にあらわ 文・社会科学編 第43 れる非人称構文の経験格目的語の格形式に関して、 巻 様々な写本の異読を調査し、次の結果を得た:校訂 本においてはチョーサーの非人称構文は保守的で「 目的格」であるが、異読においては、「主格」を取 るものが多く、より近代的で、後の言語変化を予見 させるものである。(pp.25~31) 5. A Quantitative Study of Word O 単 rder of “Quasi-impersonal” C onstructions in Chaucer's ★Tr oilus and Criseyde☆ - with Sp ecial Reference to the Order o f “dative” pronoun and verb- . 1995年 『武庫川女子大学紀要 チョーサーの『トロイルスとクリセイデ』に見られ 人文・社会科学編』 る非人称構文の「与格」目的語と動詞の語順を数量 42巻31-37頁 的に調査した。結果として『カンタベリー物語』同 様に、与格目的語+動詞という語順が圧倒的に多く 、また、与格目的語と動詞の語順に影響を与える要 因が、人称構文の主語と動詞に影響を与えるそれと 同じであることから、「与格」から主格への移行は 容易であったことが推測された。 6. The Word Order of the Quasi-Im 単 personal Constructions in Chau cer's ★Canterbury Tales☆. 1994年 『人文学会論叢』16号 中世英国詩人ジェフリー・チョーサーの『カンタベ 1-16頁 リー物語』に表われた非人称構文の「与格」目的語 ・動詞・他の目的語の語順を調査した。特に「与格 」目的語と動詞の語順に関しては、脚韻などの影響 がない場合には、人称構文の主語と動詞の語順にき わめて類似しており、「与格」目的語が主格に移行 する条件がととのっていたことを結果として得た。 7. On the “Quasi-impersonal” Co 単 nstructions in Chaucer's ★Can terbury Tales☆. 1994年 『人文学会論叢』17号 ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』に 1-13頁 見られる非人称構文について、van der Gaaf(1904 ) の分類に従い、人称構文との混乱が生起しやすか った統語的・形態的条件を調査し、動詞の形態のみ ではすでに非人称構文という区別はつけられず、人 称構文との混乱が起こりやすかった事を結果として 得た。 8. The Periphrastic Expressions 単 for Substantival Adjective s in Chaucer's ★Troilus a nd Criseyde☆ (英文) 1991年09月 人文学会論叢Ⅰ1号 後期中英語に、形容詞に名詞的用法は、形容詞+man (ISSN 0913-0381) , oneなどの形に取ってかわられたとしばしば主張 (p.p.1-9) される。このことを検証するために、14世紀の英国 詩人ジェフリー・チョーサーの『トロイラスとクリ セイデ』における形容詞の名詞的用法の異文(varia nts)を考察し、この作品においては、上記の主張は あてはまらず、形容詞に名詞的用法はひんぱんに用 いられていた事を結論として得た。 9. The Use of Substantral Adj 単 ectives in Chaucer's★ Troi lus and Criseyde☆ (英文) 1991年02月 人文学会論叢10号 (I 14世紀の英国詩人、ジエフリー、チョーサーの『ト SSN 0913-0381) (p ロイラスとクリセイデ』における形容詞の名詞的用 .p.1-14) 法の研究。その用法で用いられている形容詞及び、 この構文に付加される決定詞(determiner)の種類 が、バラエティに富んでいる事、また、その用法が 人にも物にも、また単数にも複数にも用いられてい る事及び、名詞的用法に類似した構文の存在などか ら、チョーサーにおける形容詞の名詞的用法が、現 在のそれと異なり、制約がより少なく、より自由に 用いられていた事を検証。 10. (修士論文) A study of Ch 単 aucer's Impersonal Construct ions (英文) 1988年12月 神戸市外国語大学 14世紀の英国詩人、ジェフリー・チョーサー『カン タベリー物語』に現れる、生物経験格名詞句(anima te experiencer Noun Phrase)付きのいわゆる非 人称構文とその関連する人称構文やその他の構文を 、それらの構文がとる生物経験格名詞句の格による 構文の分類及び、生物経験格名詞句と動詞の語順と 通常構文の語順の比較による分析、また、それらの 構文の補文のタイプによる分類を通して、14世紀に おける非人称構文の実態及び非人称構文から人称構 文への移行の度合いを考察。 その他 1.学会ゲストスピーカー 2.学会発表 1. 後期中英語の“list, like, plea 単 se”の人称用法と非人称用法の選 択要因について 1996年12月 8つの刊行本に収められた後期中英語・初期近代英 語のミステリープレーとモラリティープレイを資料 として、非人称動詞list, like, pleaseの人称構文 と非人称構文の選択要因について調査した。結果と して、likeの場合には人称が選択要因となっている ことが判明した。つまり、1・2人称の場合は人称 構文より非人称構文が、3人称の場合は非人称構文 より人称構文が用いられる傾向が強いのである。 2. 非人称構文にみられるヴァリアン 単 トについて-Troilus and Criscy deを中心に- 1995年04月 チョーサーの校訂本により非人称構文を調査すると 、当該構文が、人称構文と比較しても、確固とした 地位を保持していた事が、理解できる。しかし、実 際の写本に存在する異読を調べると、表面的には確 固たる非人称構文も、すでに、人称構文との混同が かなり始まっているという事が、結果として得られ た。 2 研究業績等に関する事項 著書、学術論文等の名称 単著・ 共著書別 発行又は 発表の年月 発行所、発表雑誌等 又は学会等の名称 概要 2.学会発表 3. 「チョーサーに於ける非人称構文 単 について」 1992年09月 14世紀後半に英国詩人Geoffrey Chaucerにより著さ れた著作、特に『カンタベリー物語』にみられる、 いわゆる「非人称構文」(‘impersonal construct ion’)について、特に生物与格と述語動詞の語順に 重点を置いて解明した。その語順が人称構文の主語 と述語動詞のそれとほぼ平行的である事、また、生 物与格が人称構文の主語と文法的に同じように振る 舞うことから、非人称構文が人称構文に移行する萌 芽が合った事を、結果として得た。 3.総説 4.芸術(建築模型等含む)・スポーツ分野の業績 5.報告発表・翻訳・編集・座談会・討論・発表等 1. (翻訳)「語彙:英語の語彙」 Mukogawa Literary Review No.30(1994) p.p.197-240 ‘ Lexis: The Vocabulary of E nglish’(in ★The English Language ☆ed. W. F. Bolto n & D. Crystal)の翻訳 1993年 6.研究費の取得状況 学会及び社会における活動等 年月日 事項 3