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11.29発行 ほけんだより
H2 5 . 1 1 . 2 9 尚徳中学校保健室 世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図るこ とを目的として、1988 年にWHOが 12 月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデ ー)と定めました。今年のテーマは「恋愛の数だけ HIV を語ろう」です。 え い ず カタカナで書くと「エイズ」ですが、本来はアルファベット4文字で「AIDS」と書 きます。正しい病名は「Acquired Immune Deficiency Syndrome」というのですが、 え い ず とても長い病名なので、頭文字をとって「AIDS」と呼んでいます。日本語では、「後 めんえき 天性免疫不全症候群」。あらためて、ひとつひとつの言葉の意味をみていきましょう。 AIDS という言葉の意味 Acquired Immune Deficiency Syndrome (後天性免疫不全症候群) Acquired 後天性…先天性でない。つまり遺伝ではない。 Immune 免疫…病気になるのを防ぐ体の機能 Deficiency 不全…不十分になる。働かなくなる。 Syndrome 症候群…複数の病気 一連の症状 つまり、エイズとは「生まれつきでなく後からかかる病気で、病気を起こす細菌やウイ めんえき ルスなどから体を守る免疫の仕組みがうまく働かなくなる 病気」となります。 エイズの原因ウイルス「HIV」は、空気中では生きて いることができません。だから、インフルエンザのように、 感染者のくしゃみを吸い込んだり、どこかに触ったりした だけでは、ウイルスに感染するということはないのです。 エイズは、30年ほど前に見つかった比較的新しい病気です。はじめは特別な人だけが かかる病気と考えられ、当時、HIV感染者やエイズにかかっ た人は変な目で見られたり、差別を受けたりしていました。で も、研究が進むにつれ、だれでもかかりうる病気であること、 HIVやエイズのことを正しく理解していれば感染を防げる病 気だということが分かってきました。 「レッドリボン」は、もともとヨーロッパに古くから伝わる風習のひとつで、病気や事故で人生を まっとう ついとう 全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。 この「レッドリボン」がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題と なってきた 1980 年代の終わりごろでした。このころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークの アーティストたちにもエイズが広がり、エイズに倒れて死んでいくアーティストが増えていきまし ついとう た。そうした仲間たちに対する追悼の気持ちと、エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を 示すために、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。 この運動は、その考えに共感した人々によって国境を超えた世界的な運動として発展し、 UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。「レッドリボン」は、あ なたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメ ッセージです。 【レッドリボンが意味するもの】 エイズにより亡くなった 人への追悼 つ い と う HIV 感染予防に対する 関心の呼び起こし エイズに苦しむ人々への 理解と支援 HIV 感染者に偏見・差別 を持っていない レッドリボンは、赤を基調としたリボンです。大きさも素材も自由です。 リボンを 1 回クロスさせ、安全ピンで好きなところにとめます。