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須藤家住宅主屋の概要 (PDF 1.2MB)
須藤家住宅主屋 主屋は東面して建ち、南北(桁行)27.26m、北辺の東西(梁間)7.52m、南辺の東 西(梁間)8.60m である。向かって左(南側)部分が最も古い時期の建物で、木造 2階建て切妻造瓦葺のサロン(社交場)で明治前期に建設された。小屋組はト ラス構造で、現在の天井内の壁と天井には板が張られ、継目には目張りが施さ れていることから、途中でサロンに改装されたものと考えられる。 右(北側)が居室で、ここも小屋組トラス構造の木造2階建切妻造瓦葺で明 治後期に建てられた。 中央部は玄関、事務所、応接間からなり、4本のエンタシスの円柱とその上 部の丸窓が特徴的である。ここは大正10年頃改装されている。 名 称 須藤家住宅主屋 員数 1棟 構造、形式及び大きさ 年 代 木造二階建、切妻造、桟瓦葺、 明治時代前期か 下見板張 1階 240.87m、 ら大正10年頃 2階 218.29m 合計 459.16m ○表玄関 玄関中央部は庇をもつ開口部で、上部と左右は上げ下げ窓その上は丸窓。 柱頂部にはコリント風(溝が彫られた細身の柱身と植物の葉が かたどられた装飾的な柱頭)の装飾が施されている。 ○応接間 応接間東面 アールヌーボー風(欧州の芸術様式で、植物模様や 流れるような曲線が特徴)の半円形の大きなガラス戸が 設けられている(南側) ○サロン 木造2階建切妻造瓦葺(サロン部外観) 外観は南京下見板張のペンキ塗り(サロン背面) 中央の吹き抜け(サロン内部) モザイクの化粧タイル敷きの廊下 ○居室 木造2階建切妻造瓦葺 トラス構造の洋小屋