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飛行機での出来事 小林 博美 みなさん、こんにちは。 私は、去年の1月
飛行機での出来事 小林 博美 みなさん、こんにちは。 私は、去年の1月から週1回、韓国語を習っています。先生は、韓国の歴史や韓国の文 化についても教えてくださいます。私は、韓国語だけでなく、韓国という国にも興味が出 てきました。私には、娘が1人いるのですが、この子がK−POPが大好きなんですよ。 韓国語を習って10ヶ月経ったある日、私は一大決心をして、娘と一緒に韓国旅行をする ことに決めました。 ところが、私は高所恐怖症で、高いところが大の苦手なのです。飛行機にも本当に乗り たくありませんでした。しかし、自分の目で韓国を見たいという強い思いがあったので、 怖さを克服することが出来ました。 飛行機で、私の隣の席に、韓国の女性が座られました。私は、これぞまさに神が与えて くださったチャンスだと思いました。声をかけようかためらっていると、あまりにも緊張 しすぎたためか、突然トイレに行きたくなりました。なので、勇気を出して「トイレに行 きます。すいません。」と言いました。その方は、私の言葉を聞くと、さっとよけてくださ いました。「あ!私の言葉が通じたんだ!」とても充実した幸せなその瞬間を私は一生忘れ ることができないでしょう。席に戻ってきたときには「ありがとうございます。 」と言いま した。自信がついて、女性に話しかけてみました。 「今日、私たちの初めての韓国旅行です。」 と言うと、女性は、「初めて?」とおっしゃいました。お互いに質問をし合って楽しく話し ていましたが、すべてを理解できるわけではないので、単語を推測しながら答えました。 まるでクイズのような会話でしたが、私の人生で初めて韓国の人と韓国語で話した記念日 になりました。 しばらく話していると、女性が娘の年齢を尋ねてきました。私はとりわけ数字に弱いの です。「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」とぶつぶつ言いながら、自信を持って「1五歳で す。」と答えました。女性は「フィフティーン?」と聞き返しました。私は、 「はい!1五, 1五。」と頷きました。私は、この時も言葉が通じたと思って、とても嬉しい気持ちでいっ ぱいでした。でも、本当は、「1五」ではなく「15歳」と言わなくてはいけなかったんで すよね。さらに、あとで娘がこう言うんですよ。「お母さん、さっきフィフティーンっ て言ってたけど、私、フォーティーンだよ!」 ちょっと天然といわれる私ですが、今回の韓国旅行で、私の韓国語によって韓国の人を たくさん笑わせることが出来たと思います。これからももっともっと一生懸命勉強して、 楽しくお話をしながら、人々の笑う姿をたくさん見たいです。ありがとうございました。