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第14号 2008年9月発行 発行 神戸市保健福祉局健康部地域保健課 〒650-8570 中央区加納町6-5-1 1号館6階 TEL(078)322-6511 FAX(078)322-6052 ホームページ http://www.city.kobe.jp/hokensyo/ 神戸市では、平成14年2月に市民の健康に関する計画として「健康こうべ 21」を策定し、皆さんの主体的な 健康づくりを推進してきました。その結果、運動習慣(男性)、たばこ(喫煙者の割合)、歯の健康、高血圧などの 項目で改善が見られました。 今年 4 月からは、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に着目した医療保険者による「特定健診・特 定保健指導」が始まり、新たな生活習慣病対策が展開されています。また、昨年度に国において「がん対策推進 基本計画」や「自殺総合対策大綱」など新たな計画も策定されました。こうした動きを踏まえて、神戸市では、 市民の健康課題に対応した施策を総合的かつ計画的に展開するため、 「健康こうべ 21」を再構築した『新・健康 こうべ21』を策定しました。 ◆神戸市民の健康課題 ・がん……死亡原因の第 1 位である「がん」による死亡率は男女ともに全国・大都市と比較して高い。 ・肥満……男性の肥満者が増加傾向にある。特に 30 歳~50 歳代の肥満者割合が高い。 ・糖尿病有所見者・高脂血症者……年々増加。糖尿病有所見者の割合は女性より男性が、高脂血症者の割合は男 性より女性の方が高い。いずれも 40 歳以降に上昇しており、若い時からの生活習慣の改善が必要である。 ・女性の喫煙等……30 歳・40 歳代の女性の喫煙・飲酒・運動習慣は悪化傾向にあり、20 歳代女性のやせ(BMI18.5 未満)も 20%強で高止まりしている。 ◆新・健康こうべ 21 の重点分野とライフステージ別の取り組み 【重点分野】 神戸市民の健康課題を踏まえて、今後重点的に取り組んでいく分野として、 「メタボリックシンドローム対策」、 「がん対策」 、「たばこ対策」(たばこは、がん、虚血性心疾患、脳血管疾患などの危険リスクとなります。)、 「こころの健康づくり対策」を設定。 【ライフステージ別の取り組み】 それぞれの世代に応じた健康課題に対応するため、ライフステージ別に効果的な取り組みを進めていきます。 ・乳幼児期・学童期………「基本的な健康習慣の習得・確立」、「食育の推進」 ・思春期・青年期…………「たばこ・アルコール・薬物対策」 「性感染症の予防」 「女性のやせ・たばこ・飲酒」 ・壮年期前期・後期………「メタボリックシンドローム対策」 「がん対策」、「こころの健康づくり対策」 ・高齢期……………………「介護予防(運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能の向上など)」 ◆生活習慣を見直そう(今日からはじめる健康づくり) ☆☆☆ 適度な運動とバランスのとれた食事で内臓脂肪を減らして 心筋梗塞・脳梗塞を予防しよう。 ☆☆☆ がん予防のために、バランスの取れた食事&規則正しい生活&禁煙。 (がんの早期発見のために、がん検診を受けましょう!) ☆☆☆ 禁煙にチャレンジしよう! メタボリック・シンドローム予防と歯の健康 『メタボリックシンドローム』とは、内臓脂肪型肥満に高血糖、高血圧、脂質代謝 異常のうち2つ以上ある場合にあてはまるとされ、脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの 心臓病の危険が高まります。その要因となる肥満の予防・解消に歯や口の健康が影響 していることがわかっています。 よくかむことは、肥満・メタボリックシンドロームの予防・解消に効果があります。 『かむ』とその刺激が脳に伝わり、神経伝達物質のヒスタミンが脳内で放出されます。 脳内ヒスタミンには、覚醒の維持、集中力・記憶力の増強、ストレスの緩和などの 作用があり、食欲の抑制にも働きます。そのため、よくかんで食べると、食べ過ぎを 抑え、肥満予防につながります。また、『かむ』ことで、エネルギー代謝を促進する ホルモンの分泌が高まり、体脂肪の減少にもつながると考えられています。 食事中は、食べ物を口に入れたら箸をおき、「ゆっくり食べること」や「かむ回数を 増やすこと」を心がけましょう。目標は、『一口 30 回かむ』ことです。 8020 財団発行「からだの健康は歯と歯ぐきから」より しかし、むし歯や歯周病があると、食べ物を十分に「かむ」ことができな くなり、体に大きな影響を与えます。歯ブラシのほかデンタルフロスや歯間ブラシなども使いながら、隅々まで丁寧に歯みがき を行うと共に、定期的に歯科健診を受け、歯と口の健康を保ちましょう。 ※神戸市では、各区役所等で35 歳・40 歳以上の方、妊婦の方を対象に『歯周疾患検診』を無料で実施しています。 日時については、広報こうべ区民版またはホームページをご参照ください。 (予約申込先:各区保健福祉部健康福祉課) ※満 40 歳になる方には、市内の指定医療機関でも受診いただける『40 歳総合健診 歯周疾患検診』無料受診券を誕生月 の前月末頃に個別送付しています。満 40 歳の最終日の月末まで有効ですので、期限内に忘れず受診しましょう。 ●「市民推進員になって」 垂水区 村上 一恵 健康こうべ21市民推進員に2002年10月1日に登録し、はや6年になろうとしています。今では、推進員の数も3,5 00人にもなり、市の方々の努力のおかげと思います。はじめは、講演、健康セミナー、特に神戸ストレッチングなど画期的な イベントもあり、期待して参加させてもらいました。 1988年5月に病気で手術した頃に、医療や看護、薬と健康など興味を持ち、親の病気や介護も経験して老後の生き方に関 心が深まってきました。退職後、市民推進員の定例会に出席するようになり、他の推進員の意見や発表を聞くたびに、自分に何 ができるのか自問自答していました。最初は、いつも悩まされている家族の喫煙を止めてもらうことだけでもとアタックすれど、 なかなか本人の自覚がなければ、難しいものだと認識しました。では、自分の健康から実践あるのみとの結論に達した次第です。 趣味の登山、ウォーキングを継続しつつ、Yさんの勧めもあり、 「お宝探しヘルスクラブ」 、風船バレーボールの「凛々クラブ」 など、和気あいあいと交流させていただいています。推進員になって良かったことは、地域以外の年齢層も幅広い多くの友に恵 まれたことです。推進員による「ヘルシークッキング」「音楽のひととき」「手話の手解き」と前回は太極拳など、多種多様な才 能や特技にはいつも驚くばかりです。 また、ウォーキングでは神戸の良さを再発見、花や木々に心奪われ、太陽、風を肌で感じ、心地よい時間を過ごしました。歩 く時の姿勢、目線、息の使い方、足の運び方、腕の振り方、意識して歩くことの大切さを教わりました。そして、歩測大会で1 位になったり、友人より「歩き方が良い」と言われて嬉しかったこと、風船バレーでは何もかも忘れ童心に返り、一生懸命に風 船を追っている自分がいました。好奇心旺盛な私も多くのことを学び、経験させていただきました。 垂水区でも「健康セミナー」、 「元気アップ・マリン貯筋」などに積極的に出席し、今では月1回の自主ウォーキングクラブ「は やぶさ」も発足し、少人数ながら個性豊かな仲間と楽しんでいます。 知り合いのお年寄りの方が「生きるということは大変なんだ」といった言葉が今でも忘れられません。 長生き(長息)するだけでなく、如何にQOL(生活の質)を良くし、老後を過ごすかということがこれからの課題です。平 均寿命が男性79歳、女性86歳、一度だけの人生、感動できる心を持ち、感謝の気持ちを忘れずに1日でも多く笑顔で過ごし たいと思います。 健康こうべ21ふうせんバレーボール大会の開催 本年6月19日、神戸市勤労会館にて、健康こうべ21ふうせんバレー ボール大会が開催されました。参加申込のあった8チームが試合を行い 見学者も含めて約70名の方が白熱の試合に参加・観戦しました。 ふうせんバレーは、障害の有無に関係なく、老若男女誰でも楽しめる スポーツです。チームのメンバーが必ず全員ボールにタッチして相手コー トに返すというルールで行います。ふうせんの柔らかな感触が心地よく、 簡単にできて、奥深い競技で、またやりたくなる、人に勧めたくなるスポ ーツです。優秀チームは下記のとおりとなりました。 ■ 優勝チーム:凛々クラブ ■ 準優勝チーム:ばんばんクラブ ■ 第三位:ハッピークラブ ■ 第四位:中央・兵庫・北合同チーム <決勝の試合風景> 去る 6 月 21 日(土)に、ハーバーランドのスペースシアターにて、「~こうべの大切な子どもの未来のために~ 第5回こうべ 食育フェア」を開催しました。 今回は、新たに大学等からの参加があり、昨年度の 15 団体から 24 団体に増えました。また、調理の実演や試食の催し物が加わ り、幅広い食育活動を紹介することができました。 オープニングでは、兵庫保育所の子どもたちが、 「元気の出る歌」の合唱で、会場の皆さんに「たべものの栄養の大切さ」をアピ ール、神戸市地域活動栄養士ボランティアによる紙芝居や食育ゲーム、食品事業者等による野菜クイズや豆ゲームなどを楽しむ家 族連れでにぎわいました。(参加者数:延べ 10,014 人) 今回も、39 名の健康こうべ 21 市民推進員の皆さんにボランティア活動として参加いただき、「食育」の啓発と「市民の健康づく り」につながる活動に、意欲的に取り組んでいただきました。ご協力ありがとうございました。 今後も、市民の皆さんに広く「食育」をすすめていくために、市民推進員の皆さんにご協力いただきたいと思っております。 このイベントは、来年も 6 月に開催予定です。当日ボランティア活動への参加希望がございましたら、随時申し込みを受け付け ております。担当者までご連絡ください。どうぞよろしくお願いいたします。 (地域保健課・こうべ食育フェア担当者より)…ボランティア申込み先:電話078-322-6512 (統一標語)1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ ~良い生活習慣は気持ちがいい!~ 思い立ったが健康吉日 この月間を契機に自分の生活習慣を見直し、健康づくりに積極的に取り組みましょう。 ●「こうべ福祉・健康フェア」のご案内 日 時:10 月5日(日)午前 10 時~午後4時 場 所:しあわせの村芝生広場周辺テント 内 容:ゴム体操、伝統的な手遊び、水彩塗り絵、 体脂肪や腹囲測定による“メタボリック度”確認等 健康こうべ21推進のテントでは市民推進員の皆さん による健康づくり啓発や活動をご紹介します。 ご家族そろって、また、お友達お誘いあわせのうえ ご参加ください。 ●「ピンクリボンフェスティバル」のご案内 今年も、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療を呼びかける“ピンクリボンフェスティバル”が下記のとおり開催されます。 1.10月1日(水)街頭キャンペーン JR三ノ宮駅周辺(予定) 2.10月18日(土)シンポジウム 神戸ポートピアホール 3.10月19日(日)スマイルウオーク ※ 昨年のスマイルウォーク ぜひ、ピンクリボン活動にご参加のうえ、啓発にご協力ください。 東遊園地発着 詳しくは、下記の朝日新聞社ホームページをご参照ください。 http://www.asahi.com/pinkribbon2008/ ●2008予防医学フォーラム ―参加のご案内― 講演「音声ときこえの不思議―脳の科学ー」神戸大学名誉教授 聞き手 元神戸新聞論説委員 古山 桂子 岡田 安弘 氏 私たちはどのように‘おしゃべり’し、 氏 どのように‘聴いている’のでしょうか。 <日時>平成20年11月8日(土)午後2:00~4:00 <会場>神戸新聞松方ホール ハーバーランド:神戸情報文化ビル内(JR神戸駅・高速神戸駅下車) <申込>往復はがきに参加者全員の住所、氏名、電話番号をご記入の上、下記へお申込みください。 先着順に入場整理券をお送りいたします。(入場無料) 〒658-0046 神戸市東灘区御影本町4-4-20 ℡ 兵庫県予防医学協会 フォーラム 係 078-856-7208 ●こころの健康フェスタ講演会 参加者募集 先着100名 「ゆれる思春期のこころ(仮題)」 “思春期から青年期のこころをとりあげ、その問題について考える機会としてご案内いたします。” とき:平成20年10月26日(日)午後2時~4時 講師:井出 浩 精神科医(関西学院大学教授) ところ:ラッセホール(兵庫県教育会館)―JR・阪神「元町」駅東口より鯉川筋北へ徒歩10分― 申し込み先:神戸市こころの健康センターへ:TEL672-6500)かFAX(672-6511)でお願いします ● 市民推進員健康づくり体験募集(随時募集中) 私の健康法、減量体験、禁煙体験等を募集中です。(概ね 1,000 字以内、様式自由) その他健康情報等の掲示板的投稿でも結構ですのでどんどんお寄せください。 お申込・お問合せ先 下記あて送付またはFAXでお願いいたします。 TEL 〒650-8570 中央区加納町6丁目5-1保健福祉局健康部地域保健課 健康こうべ21担当(FAX 322-6052) FAX 322-6511 322-6052