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路上喫煙の制限に関するアンケート 集計結果
路上喫煙の制限に関するアンケート 集計結果 枚方市 (環境保全部まち美化推進課) 平成20年7月 1.はじめに 枚方市は、ポイ捨てごみの散乱を防止するため、平成 14 年に「枚方市ポイ 捨てによるごみの散乱及び犬のふんの放置の防止に関する条例」を施行し、マ ナー向上や対策を継続して行ってきました。しかし、ポイ捨てごみはまだまだ 多く、数のうえで最も多いのはたばこの吸殻となっています。こうしたポイ捨 てを効果的に防止するには、その原因となるマナー違反の喫煙行為そのものを 抑制するとともに、喫煙マナーの向上を行う必要があります。たばこの吸殻の ポイ捨ては、特に「歩きたばこ」や灰皿のない場所で喫煙することにより多く 発生しています。また、たばこの煙は、喫煙習慣のない成人や未成年者、或い は禁煙されている成人には非常に迷惑となるものです。 そこで、喫煙マナーの向上により、ポイ捨てごみの大幅な削減を目指すとと もに、喫煙者と非喫煙者とが共存できる環境を整えることで、まちをきれいに し、環境美化に努め「住みたい・住み続けたいまち、枚方」の実現に向け喫煙を 制限する制度の導入を行います。 昨年、実施しました喫煙の制限に関するアンケートでは、市在住20歳以上 の295名の方から貴重なご意見をいただきました。回答者の概ね 8 割の方は、 枚方市全域の屋外の公共の場所で歩きたばこを禁止することや、特定の地域で 喫煙を禁止することに賛成されました。このアンケート結果を踏まえ、次に示 す喫煙の制限内容の骨子を示し、再度ご意見をいただきました。その結果、前 回アンケート回答数を上回る367名より回答をいただきました。 ここに取りまとめ、公表します。 (喫煙の制限内容) ◎ 市全域で、歩行喫煙(歩きたばこ)を禁止します。 ◎ 喫煙制限区域では、路上喫煙を禁止します。 ◎ 喫煙制限区域については、特に利用者の多い、枚方市駅周辺や樟葉駅周 辺を指定しようと検討しています。 ◎ 路上喫煙や歩行喫煙に対する罰則はありませんが、たばこのポイ捨てに ついては、「ポイ捨て条例」で 2 万円以下の罰金の規定があります。 2.アンケートの方法 アンケートは、市ホームページのインターネットアンケートシステム及び、 各支所、生涯学習センター窓口に、紙面に印刷したアンケート用紙及び回収箱 を設置する方法で行いました。 アンケート期間:平成 20 年 5 月 30 日から平成 20 年 6 月 30 日 3.アンケート回答状況 総回答数 367件 (内訳)インターネットアンケートシステム 287件 紙アンケート 80件 4.アンケート集計結果 (回答者の属性について) 問1 あなたの性別は? 女性 24% 女性 男性 男性 76% 問2 あなたの年齢は? 60歳代 70歳以上 2% 10% 20歳代 20歳代 10% 30歳代 30歳代 23% 40歳代 50歳代 50歳代 30% 60歳代 40歳代 25% 70歳以上 (喫煙の状況について) 問3 あなたは、たばこを吸いますか? 吸う 30% 吸う 吸わない 吸わない 70% (喫煙行為を規制する地域について) 問4 本市では、屋外の公共場所での喫煙を制限する場所(喫煙制限区 域)について、市内でも利用者が多い、枚方市駅周辺と樟葉駅周辺 を指定しようと検討しています。この指定について、どう思います か? 樟葉のみ 0% 枚方市のみ 2% 指定しない 14% どちらも指定 84% どちらも指定 枚方市のみ 樟葉のみ 指定しない 問5 本市では、喫煙制限区域については、別図に示すように、人通りが 特に多い歩道やバスロータリー等を指定しようと検討しています。 このことについて、どう思いますか? 良くない 14% 良い 良い 86% 良くない (灰皿や喫煙場所の必要性について) 問6 本市では、枚方市駅周辺及び樟葉駅周辺に喫煙制限区域を指定しよ うと検討しています。その喫煙制限区域内又はその隣接地に、灰皿な どの喫煙場所が必要だと思いますか? 必要でない 48% 必要 必要 52% 必要でない 問7 あなたは、駅からどのくらい歩いた所に、灰皿などの喫煙場所が必 要だと思いますか? 5分 (約400m)以上 15% 1分 (約80m)以内 50% 1分(約80m)以内 2~3分(約200m)程度 5分(約400m)以上 2~3分 (約200m)程度 35% ○(回答者の属性について) 回答者の多くは男性で、女性の回答者は全体の1/4にとどまりました。 回答者は、前回のアンケートと同様に 30 歳台から 50 歳代にかけた年齢層 が最も多く、次いで 20 歳代、60 歳代となりました。今回も総務省が公表して いる年代別人口分布とほぼ一致しました。 ○(喫煙の状況について) 回答者の喫煙と非喫煙の割合は 3 対 7 と前回調査と同じ結果となりました。 これは、日本たばこ産業などが公表している日本人における喫煙率、概ね 30%とほぼ一致しました。前回同様、喫煙、非喫煙に偏った意見を反映させ ることなく、両者の意見を公平に取り入れた結果であると考えられます。 ○(喫煙行為を規制する地域について) 回答者の8割を超える方が、喫煙制限区域として、枚方市駅周辺、樟葉駅 周辺の両方を選ばれました。回答者の3割の方が喫煙者であることを考慮し てもなお、駅周辺などの多く人の集まる場所の指定はやむなしとの認識が広 がっているものと考えられます。 ○(灰皿の必要性について) 灰皿の設置に関しては、概ね半数を超える方が必要であると回答されまし た。喫煙されない方の回答のみを集計したところ、概ね4割を超える方が必 要であると回答されました。地域を限定した喫煙の制限ではありますが、喫 煙者への配慮やその実効性を担保するためには灰皿の確保は必要であるとい う認識が広がっているようです。また、灰皿の設置場所についても徒歩1分 圏内(概ね80m)とする回答が5割となりました。 他方で約半数の方が灰皿は必要でないと回答されています。喫煙者の内、 灰皿が必要であると回答された方は概ね8割に上りました。 5.おわりに 今回のアンケートでは、前回のアンケートに続き、反響も高く喫煙者と非 喫煙者両者の立場から多くの貴重なご意見をいただきました。喫煙を制限す る地域として、特に人が多く集まる枚方市駅周辺、樟葉駅周辺を具体的に示 したことで、規制のイメージが共有され、本規制を「良い」と回答された方 は、前回調査に比べ3ポイント上昇し、86%と9割近い方が賛成されまし た。これは、喫煙制限区域を指定することに相当数の喫煙者が賛成されたこ とを裏付ける結果です。この背景には、マナーを守る喫煙者(愛煙家)自身 が、ごく一部のマナーの悪い喫煙者の行為で肩身の狭い思いをされ、このよ うな規制が必要であるとの認識の高まりがあるものと推測しています。 一方、灰皿の設置に関しては、比較的多くの方が灰皿の設置を希望されま した。中でも喫煙者の概ね8割が灰皿の設置を希望されています。この結果 は、喫煙場所がなくなるという困惑や単なる利便性によるものでだけではな く、灰皿を利用したいという意思の表れであり、灰皿を整備することで分煙 や喫煙マナーの向上、特にポイ捨て防止に資することが可能であることを示 すものであると考えられます。市では、今回の結果を踏まえ、灰皿の設置場 所の検討など、制度をより効果的で実効性のあるものとするための調査・検 討を進めます。また、制度施行には、多くの市民の皆様に理解をいただくこ とも必要であることから、キャンペーンなど市民啓発を継続し、皆様の理解 を深めるよう努めます。 アンケートにお答えいただきました皆様、ご協力ありがとうございました。 今後とも、市のまち美化推進に関する施策を推進してまいりますので、ご 理解ご協力をお願いします。