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21世 紀COEプ ログラム 博士課程3年
平 成16年9月17日 氏名 21世 紀COEプ ログ ラ ム 篠田 健太郎 拠 点 :大 学 院 工 学 系 研 究科 応 用 化 学 専 攻 、 化 学 シ ステ ム 工学 専攻 、 化 学 生命 工 学 専 攻 、 マ テ リアル 工 学 専 攻 “化 学 を 基 盤 とす る ヒ 平 成16年 ふ りがな しのだ 氏 篠田 名 所属機関名 ュー マ ンマ テ リアル 創 成 ” 度 リサ ー チ ・ア シ ス タ ン ト報 告 書 けんたろ う 生 年 健太郎 東京大学大学院 工学系研 究科マテ リアル工学専攻 〒113-8656 所在地 文 京 区 本 郷7-3-1 電 話03-5841-7099 申請時点での 学年 研究題 目 博士課程3年 溶射素過程の計測 ・解析に基づ く溶射 プロセス設計 指導教官の所属 ・氏名 工学系研究科 吉田豊信教授 ・小関敏彦助教授 月 日 氏名 Ⅰ 研 究 の 成 果(1000字 篠田 健太郎 程 度) (図表 も含 めて分か りやす く記入のこと) こ れ ま で 開 発 し て き た 実 験 装 置 を 元 に 計 測 実 験 を 行 っ た 。 主 要 な 結 果 ・考 察 を 以 下 に 述 べ る。 ジル コニ ア の粘 性 μ=0.0037exp(6100/T)と 求 め られ 、 融 点3000Kに ル コ ニ ア の 密 度 に は570Okg/m3の Pasに お い て0.028Pasと な っ た。 こ こ で 、 ジ 値 を 用 い た 。こ の 値 は ア ル ミ ナ の 磁 点2323Kで の 値0 .069 比 べ て か な り小 さ く 、 動 粘 性 係 数 に 換 算 す る と 、 ジ ル コ ニ ア は4.9×10-6m2/sで ミナ は1.5×10-5m2/sと な り 、3倍 アル も違 うこ とが わ か っ た 。 す な わ ち い っ た ん 溶 融 させ て し ま え ば 、 ジ ル コ ニ ア の 方 が 容 易 に 篇 平 す る の で あ る。Fig.1に 両 者 の 計算 結 果 の 比 較 を示 す 。 ジ ル コニ ア の 方 が 実 際 に 高 い 扁 平 度 を 示 して い る の が わ か る。 界 面接 合 様 式 得 られた冷卸速度 とスプラット厚か ら熱伝達係数及びその逆数である接触熱抵抗の値を導出 した と ころ 、 それ ぞ れ 、3×104-3×105W/m2K及 び3×10-6-4×10-5m2K/Wと な っ た。 ミ リメー トル か らセ ンチ メー トル の オ ー ダー で あ るス プ ラ ッ トクエ ン チ ン グ にお い て は基 板 の熱伝 導率 が凝 固組 織 に 影 響 を及 ぼす との 報告 がな され て い るが 、上 記 に 見 られ る よ うに 、溶 射 プ ロセ ス に お い て は 界 面 の 接 触 状 態 が 予期 され る ほ ど良 くな く、今 後 の 凝 固組 織 制 御 の た め に は接 触熱 抵 抗 の支 配 因 子 を探 る こ とが 非 常 に重 要 とな る。現 在 の と ころ 、粒 子 −基 板 間 に空 気 の層 が あ る と考 えて い る。基 板 表 面粗 さ と界 面接 合 の 関係 に関 して は 、基 板 表 面 の微 細 な粗 さは粒 子変 形 後 期 の縁 に お け る フ ィ ンガ ジン グ(Bussmannの 定 義 に 従 い 、 ス プ ラ ッ ト本 体 か ら2次 液 滴 が 飛 散 しサ テ ライ ト状 に2次 ス プラ ッ トを形 成す る場 合 をス プ ラッ シ ン グ 、 スプ ラ ッ ト本 体 が揺 らい だ縁 を持 つ こ とを フ ィ ンガ リング と呼 ぶ)に は影 響 を及 ぼ ず が 、衝 突 初 期 の 変 形す な わ ち篇 平 率 に は ほ とん ど影 響 が な い こ とが わ か っ た。これ は最 近 の 数 値 計算 結 果 とも 一 致 してい る。近 年 の 溶 射 プ ロセ ス は高 速 小粒 径 が主 流 で あ り、扁 平 率 換 算 で 見 れ ば 速 度 が そ の支 配 因 子 とな る。 しか しな が ら、セ ラ ミ ック溶 射 に関 す れ ば 、応 力 緩 和 機 構 と して縦 割 りの ク ラ ックが 入 る た め 、過 度 に厚 み の な い ス プ ラ ッ トを必 要 とはせ ず 、篇 平 率 に して3程 度 も あ れ ば十 分 で あ る。そ の た め、低 速 セ ラ ミック溶 射 の 場 合 、速 度 は重 要 因 子 とは な らな い。Ti溶 射粉 末 の 場 合 、基 板 との接 合 強 度 が溶 射 粉 末 サ イ ズ に比 例 し、通 常40MPa程 120μmの Mpaま 粉 末 を 使用 した 際 に は200 で 向 上 した とい う研 究 報 告 が あ った の に対 し、セ ラ ミ ック の 場 合 、応 力 緩 和 機 構 と して の ク ラ ッ クが ど う作 用 す るか は 体 積 収 縮 問 題 と併 せ 、 今 後 検 討 して い か な くて は な らな い 。 度 の付 着 強 度 が 氏名 II学 篠田 健太郎 術 雑 誌 等 に 発 表 した論 文(掲 載 を 決 定 され た もの を含 む.) 共 著 の 場 合,申 請 者 の役 割 を 記 載 す る こ と. (著者,題 名,掲 載 誌 名,年 月,巻 号,頁 を記 入) 学 術 雑 誌 と学 会 等 の プ ロシ ー デ ィ ン グ な ど を 以 下 の よ うに 区別 して 記 入 す る こ と. (1)学 術 論 文(査 読 あ り) (2)学 会等 の プ ロシーデ ィング (3)そ の 他(総 (1) 説 ・本) Kentaro Shinoda, system of spraying (2) Yoichi Kojima, for deformation yttria-stabilized conditions", and -Toyonobu Yoshida, and zirconia Journal of Thermal effects in the proceedings available on CD. of International on measurement solidification droplets Kentaro Shinoda, Atsushi Yamada, Toshihiko "In situ measur ement of sprayed supercooling "In-situ Spray under Technology Koseki, phenomena plasma に投 稿 中。 and Toyonobu Yoshida, ceramics particles splat Thermal Spray Conference, and morphology", May 2004, 氏名 III学 名,発 表 した 学 会 名,場 所,年 月 を記 載) Shinoda, Atsushi Yamada, Toshihiko Koseki, and Toyonobu measurement of spray ed ceramics particles and supercooling morphology", International 上記国際会議にて Japanese 篠田 健太郎 会 に お い て 申 請 者 が 口頭 発 表 も し くは ポ ス タ ー 発 表 した 論 文 (共 同研 究 者(全 員 の 氏 名),題 Kentaro "In situ 篠田 健 太 郎 、"YSZ単 Thermal Spray Organizing Conference, Committee Awards Osaka, Yoshida, effects on splat May 2004. 受賞。 一溶 射粒 子 の急速 変形 ・ 急 速 凝 固 過 程 の そ の 場 計 測"、東 京 大 学COE 合 詞 シ ン ポ ジ ウ ム 、 東 京 大 学 、2004年6月 。