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水資源功績者表彰を受賞して/特定非営利活動法人 かいろう基山 代表

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水資源功績者表彰を受賞して/特定非営利活動法人 かいろう基山 代表
水資源功績者表彰を
受賞して
特定非営利活動法人 かいろう基山 代表理事 道岡 直一
私たちの活動地には小川が流れています。その小
と知恵を活かして、火~土曜日の午前中3時間活動。
川の水がこのところ心なしか増えている気がします。
その活動日数は、年間 230日前後になります。そし
活動を始めた頃は、少ししか流れてないことが度々
て、120日前後は荒廃した里山に入り、孟宗竹を伐り、
あったし、大雨が降るとその小川があふれ出し、林
年度末に植樹をしていき、今までに3.7ha 程整備をし
道の土を削り濁流となって下流の民家に迫っていま
てきました。年間 3,000 ~ 5,000㎡整備していますの
したが、このところそんな光景も無くなり、民家の
で、
年間3,000本~5,000本の孟宗竹を伐っています。
方にとても喜ばれています。それは、整備する前は、
大変な数の伐竹をしていますが、全体から見るとほ
降った雨が山の斜面の土に染み込むことなくすぐに
んの少しの部分を綺麗にしたにすぎません。
小川に流れ込み、一挙に増水していたのが、竹を伐り、
そこで私たちは、広く市民とともにこの里山の再
広葉樹を植えることで、水源涵養機能が増し、山が
生活動を実施しようと考え、市民の中に森林ボラン
水を蓄えることができるようになり、蓄えた水をゆっ
ティアリーダーを養成することを始めました。今では
くりと一定量涌出することができるようになったので
33 名の方が資格を取り、後輩の育成や、市民と一緒
はと考えています。
になって実施するイベントでリーダーとして活躍して
私たちの活動する佐賀県基山町は、植林発祥の地
頂いています。
で、森林の8 割が人工林、かつ放置竹林の竹が侵食
平成 22 年5月15日の某新聞で、
「これからは水資
して、森林の荒廃や土砂崩れなどの災害が発生、水
源も投機対象。現に外資系ファンドがダミー会社を
源涵養機能の低下も危惧されています。
使って日本国内の水源の買収を始めている」という
このような現状を見かね、自衛隊の定年退職者を
記事に接し、とても危機感を抱いています。
中核に、70 歳前後の方々が平成16 年1月に団体を設
国土の67%が森林の日本は、災害予防やこれから
立し、
『癒しの里山づくり ~ 何度でも訪れたい緑と
の水ビジネスの事を考えると、国民を挙げて森林整
清流の森づくり』
を目標として活動を始めました。“か
備を実施していくとともに、外資系ファンドに水源地
いろう”とは「快老+快(皆)労+快(皆)朗」で、
を買収されないような施策を講じ、未来永劫水に困
周りを労わりながら愉しく朗らかに働くという意味。
ることのない国となれるよう、遠きを見ながら自分た
現在では企業 OBの方々も多く、多士済済の方々の団
ちで出来る事を実施して、一歩一歩水資源の普及啓
体となりました。60 代から80 代までの20 人が経験
発活動に精進していきたいと思っています。
砂防ダムの保安林に指定されている地域の整備
60代から80代の会員の方々です
すい滴• 3
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