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旧石器時代

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旧石器時代
旧石器時代
(1)旧石器文化(先土器文化)
岩宿遺跡(群馬県)の発見
1946 年相沢忠洋が関東ローム層から打製石器を発見
打製石器の使用
土器は未使用
握槌→尖頭器( 槍先につける) →細石器
(2)大型動物の往来
ナウマン像・マンモス・大角鹿
(3)化石人骨の発見
旧人段階 〔明石人(兵庫県)〕 牛川人(愛知県) 葛生人(栃木県)
新人段階
三ケ日人(静岡県) 港川人(沖縄県)
旧石器時代の遺跡( ねつ造事件で出題率は低下)
馬場壇A・座散乱木・上高森遺跡(宮城県)
縄
(1)時代区分
(2)範囲
文
時
代
草創期・早期・前期・中期・後期・晩期
北海道∼沖縄
(3)縄文文化
磨製石器の使用 石匙(皮はぎ)・石皿(すりつぶし)・石錘(おもり)
道
弓矢の使用
具
矢じりには黒曜石を加工した石鏃を使用
骨角器の使用
釣り針・銛
縄文土器の使用
土器は低温で焼かれた黒褐色
竪穴住居
環状または馬蹄形に広がる
社 貝 塚 大森貝塚(東京都)の発掘(モース 1877 年)
会 墓 制 共同墓地に屈葬 副葬品なし→貧富、階級の差なし
・ 呪術的風習
信仰:アニミズム(自然物や現象に霊威の存在を認める)
習
成人儀礼:抜歯
魔除け等:土偶
俗
交易の存在
黒曜石・・・北海道十勝(白滝)・長野県和田峠
ひすい・・・新潟県姫川
原始農耕
板付遺跡(福岡県)・菜畑遺跡(佐賀県)
弥
(1)時代区分
(2)範囲
生
時
代
前期・中期・後期
東北地方∼薩南諸島
北海道(続縄文文化)や沖縄など(貝塚文化)は猟採集経済が中心
(3)弥生文化
金属器の使用
青銅器
道
宝器・祭器として使用
銅矛・銅戈(北九州中心に分布)
具
銅鐸
(近畿地方を中心に分布)
平形銅剣
(瀬戸内海を中心に分布)
荒神谷遺跡(島根県)では 358 本の銅剣と銅鐸・銅戈も出土
鉄
器
水稲農業
実用具として使用
水稲農業は早い時期に東北に伝わった
前期:低湿地の湿田
木製農具の使用
木鍬・木鋤
田下駄・大足
木臼・竪杵
えぶり
種籾は直播(田植えの可能性も?)
収穫は石包丁による穂首刈 保管は貯蔵穴や高床倉庫
後期:灌漑設備を整えた乾田
鉄製農具の使用
鉄鎌
鉄鋤
水稲農業の存在を示す代表的遺跡
唐古遺跡(奈良県) 農具出土/農業実態の解明
登呂遺跡(静岡県) 区画された大規模な水田跡
弥生土器の使用 薄手で硬く赤褐色
壺(貯蔵) 甕(煮炊き) 高杯(盛付け) 甑(米蒸しなど)
紡錘車・織機による機織り
集落
社
環濠集落
九州∼関東にわたり分布/防衛的性格を示す
吉野ケ里遺跡(佐賀県)
高地性集落 主に瀬戸内沿岸に分布/軍事的性格も備える
会 墓制 伸展葬が増加
・
甕棺墓・支石墓 北九州を中心に分布
習
方形周溝墓
俗
畿内∼東国にかけて分布
支石墓は朝鮮南部の墓制に由来
特定の甕棺には副葬品が見つかる→階級の発生を示す
後期には墳丘墓が出現する
小国の形成
(1)小国の分立 中国史書に日本の記述あり
『漢書』地理志
編者は班固
B.C.1 世紀頃
日本は百余国に分立 漢の武帝が朝鮮に設けた楽浪郡に定期的に遣使
『後漢書』東夷伝 編者は范曄
A.D.1∼2世紀
57 年 倭の奴国王が後漢の洛陽へ朝貢 光武帝より印綬を与えられる
☆「漢委奴国王」印は 1784 年(天明4年)に福岡県志賀島で発見
107 年 倭国王帥升ら、生口 160 人を後漢の安帝に献上
2 世紀後半 倭国大乱
☆史料では後漢の桓帝と霊帝の在位中
(2)邪馬台国
東アジア情勢
中国 220 年に後漢滅亡→魏・呉・蜀の三国時代
朝鮮 公孫氏が楽浪郡を占拠 南部に帯方郡を
『魏志』倭人伝 編者は陳寿
邪馬台国を中心とする約 30 国の小国連合が成立
女王卑弥呼(鬼道による支配、男弟が政治の補佐)
239 年 帯方郡を通じて魏に遣使 「親魏倭王」の称号・銅鏡を与えられる
☆この時与えられた銅鏡が三角縁神獣鏡との判断からその鏡が多く出土する 地域を邪馬台国の所在地とする意
見もある
椿井大塚山古墳(京都府) 黒塚古墳(奈良県)
階級社会 王―大夫―大人―下戸―奴婢・生口
租税・刑罰の制度あり 諸国に市も?
男子は袈裟衣、女子は貫頭衣を着用 入れ墨の習慣あり
狗奴国と対立
卑弥呼の死後、再び内乱となる。→宗女壱与が女王となり安定
266 年 西晋へ遣使(『晋書』倭国伝)
邪馬台国の所在地論争
九州説と畿内説
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