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Case 14
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前田家邸宅(以下「くしや」)は 250 年の歴史を持つ「くど造り」の大屋敷で、伊万里市の街中にある。
受け継いできた所有者のたゆまぬ努力のおかげで、保存状態は非常に良い。
「建物は個人所有ですが、地域
と関わり方や利活用の方法は個人の手から離れ、伊万里の皆さんの共有、公共資産になっていると認識して
います」との所有者の理解があり、「くしや」を中心としたまちづくりは、地域の人々が担っていく状況に
ある。
「くしや」の活用でいかに街中の活性化を行い、その運営母体をどうするか等話し合いながら進める
ことで、中心商店街を含めた街中の活性化を図る取り組みとなっている。
「くしや」をイベントの舞台とし
て大いに活用し、先進地視察とまちづくりの議論を尽くして街中再生を目指している。
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88 まちづくり活動支援事例集:佐賀県
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用に向けた取り組みを行った。
「前田家住宅」
(通称:
「くしや」
)は、国登録文化
まず、「くしや」でのイベントとして、①「お月
財・22 世紀に残す佐賀県遺産に指定されたが、保
見コンサート」
、②「前田家 晴れの日」 前田家
存はされているが無人化の状態が続いていた。街中
を彩る伊万里の器たち と銘打って行ったテーブル
のこうした歴史的、文化的遺産が、資産として活か
コーディネートの催し、③「そば打ち体験」
、④「古
されていない状況だった。
文書講座の開設」などを行った。
このため活用を図る準備段階として、平成 15 年
助成対象イベントだけでも延べ 1,000 人程度の
度から「大坪塾」の有志が、前田家に残る所蔵品調
来場者があった。
「くしや」を初めて見たという来
査を 3 年間の歳月をかけて「所蔵品調査事業」と
場者も多く、江戸期から長い時を経て存在する「伊
して行った。
万里郷大庄屋前田家」
に驚嘆の声もたくさんあった。
続いて平成 18 年から「くしや活用事業」に取り
多くの市民に「くしや」の存在を PR することがで
組みだし、「くしや」でのイベントの開催などを通
きた。
じて、
「利活用促進事業」を行ってきた。
一方、恒久的な活用計画を練って、活性化を進め
るための市民グループも現れ、
「大坪塾」と連携し
た「くしや」の活用事業を開始した。
今回の助成を受けて行う活動内容は、これまでの
事業を踏まえ、
「くしや」での①「継続的なイベン
ト開催」
、②「恒久的な利活用の指針作成」
、③「所
有者との計画すり合わせ」
、
④
「建物利用計画図作成」
を行うことである。
これらに基づいて年間を通じた「くしや」の利活
まちづくり活動支援事例集:佐賀県 89
・伊万里市博物館・美術館づくりをすすめる会
・佐賀県退職職員協議会西松浦支部新春研修会
・佐賀県遺産を巡る旅ツアー
・伊万里市観光ボランティア研修
・赤門大学﹁くしやの歴史と遺産学習会﹂
・大坪塾 前田家所蔵物に関する研修会
・伊万里の魅力発見・お宝めぐり
・
﹁住民が誇りを持てるまちに人は訪れる﹂
○前田家住宅に関する研修会や見学会
・ ビ ジ ネ ス モ デ ル の 導 入 の 必 要 性の認識と利用計画図の原案了承
○建物利用計画図作成
・魅力ある事業の展開のための施設利用レイアウトやパースの作成
○所有者との計画すり合わせ
・古文書講座
○恒久的な利活用の指針作成
・
﹁前田家
晴れの日﹂前田家を彩る伊万里の器たち∼テーブルコーディネート∼
・そば打ち体験
・お月見コンサート
○前田家住宅︵通称 くしや︶での継続的なイベント
平成 19 年度
また、これらのイベントは、将来、
「くしや」の
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伊万里郷の大庄屋前田家は、江戸時代から明治維新まで 250 年
間、10 代にわたって「大庄屋」を勤めてきた。20 数村の庄屋を
まとめる役所のようなものだ。現在の市役所、税務署、裁判所、
警察署などの役割を担っていた。
鍋島直正は参勤交代の時などにこの前田家を訪れ、奥の間で休
まれた。伊万里港から船で江戸まで行くため、前田家で休泊され
たということである。
この屋敷の特徴は「くど造り」と呼ばれる、佐賀平野を中心に
みられるこの時代独特の建築構造だ。当時贅沢を禁じた佐賀藩の
意向に従って、表からは小さく見えるように奥行きのある屋敷を
造ったのである。屋根は茅葺きで 6 年から 7 年で葺き替えられて
いてとても重厚感がある。
本格的な利活用が始まった場合、季節毎の集客イベ
その考えとしては「ハードウェアとしての「くし
ントを創出するための摸索でもあった。
や」
、
すなわち「建物」の所有権は前田にありますが、
特に「お月見コンサート」はその候補として可能
ソフトウェアとしての「くしや」
、
すなわち「くしや」
性が高かった。
と「くしや古文書、所蔵品」の歴史的・文化的価値、
「前田家 晴れの日」∼テーブルコーディネート
地域との関わり方、利活用の方法などは、前田個人
∼には、
複数の飲食関係の経営者を招待し、
「くしや」 の手から離れて、伊万里の皆さんの共有、公共資産
でのレストラン開業の打診を行うとともに、事業導
なっていると認識しています。
「
『すみたい町伊万里、
入後の伊万里焼の活用を PR することができた。
行きたい町伊万里』まちづくり」を構成する一要素
でしょうから・・・・、従って利活用に関しては是
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非皆さんにと、お任せする訳です。
」というお話の
「くしや」が、末永く保存・顕彰されるためには、 内容だった。
建物を維持改修できるだけの収益事業等を展開する
こうした所有者の意向を踏まえ、建物利用計画図
ことが必要である。このことが所有者を始めとする
を作成した。
「くしや」のこれからの維持管理の手
関係者に認識された。
法についてまで議論することができなかった。今後
また、魅力ある事業の展開が、
「くしや」のみな
のことを想定して、松原明氏(シーズ=市民活動を
らず地域の活力を生むことも確認された。このこと
支える制度をつくる会事務局長)に指導を仰いだ。
から今回、大まかな施設利用レイアウトやパースが
所有者からは、
「伊万里の皆さんの共有、公共資
作成され、これをもとに店舗導入に向けて所有者の
産なっていると認識しています」
と話があったので、
意向を踏まえながら誘致を行うこととした。
今後の運営母体をどのようにするかといった問題
「くしや」所有者が先進地視察に同行された際、 は、所有者を中心に決めていかなければならない。
ビジネスモデルの導入の必要性を認識され、利用計
将来的には財団法人もしくは NPO 法人の運営に
画図の原案についても了承された。
移行することもそうていしている。現在のままでは
とりあえずレストランや食事処などをテナントとし
て入れることを検討しており、施設の維持管理とテ
ナントと連携したイベント開催などの利活用は運営
法人の主な業務になるだろう。
地域の歴史的な資産研究を実践している
「大坪塾」
とイベントやプランニングを得意とする外部の専門
家も交え、今回の事業に取り組んだ結果、予定して
いた事業については、計画以上の成果を得ることが
できた。その反面、
「大坪塾」のメンバーと外部支
援メンバーとの間で、
「くしや」の将来に向けての
90 まちづくり活動支援事例集:佐賀県
運営や取り組みについて認識の相違も出て、これか
り壊され、
古民家が並んでいた街の外観は一変した。
ら話し合って調整していくという問題も出てきた。
その後「古伊万里文化の香るまちづくり」をテー
今後はこうした状況を踏まえると、
「統一目標の
マとして「陶器商家資料館(通称:丸駒屋)」
、
「海
設定」と「共通理念」の確立をすることが重要な課
のシルクロード館」
「仲町観音通り(旧銀天街)ファ
、
題となる。
サード」等の整備事業が実施され、少しは往時の趣
今回の事業実施にあたっては「くしや」に愛着を
が感じられるようになった。伊万里市では「古伊万
持った「大坪塾」が中心の取り組みであったこれま
里積み出し港再現」をはかる予定であり、歴史・文
でとは違って、今回はさらに「くしや」に興味を持
化の薫るまち、伊万里を創り出す多様な取り組みが
つ市の学芸員や域外のタウンマネジャーなどの専門
なされている。
家なども加わり、取り組む体制はより強固になりイ
しかし現状は、まだまだ活力ある街とは言えず、
ベントも多くの人の参加で賑わった。
かつての繁栄と賑わいを偲ばせる、街中資産の活用
事業の実施に当っては地域住民が主体となって
の継続的な努力が求められる。
行ったが、イベント案内などについては、広報紙な
特に「くしや」は、江戸期に建てられたにも関わ
どによるお知らせをはじめ、記者クラブへの連絡、 らず保存状態もよい。その上、近隣地に観光バスの
CATV への撮影・放映依頼など行政がバックアップ
駐車場も整備できる空き地があることから、中心市
したことによって、種々のイベントが成功したと言
街地の中核をなす観光拠点に発展する可能性も秘め
える。
ている。
「くしや」∼仲町観音通り∼伊万里神社∼伊万里
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津の観光ルートが形成されることが期待できる。ま
伊万里市は、昭和 42 年に市街地を襲った大水害
た本町商店街等も白壁土蔵を中心とした街並みの形
による川幅拡張と、モータリゼーションの発展に伴
成へと発展すれば、伊万里の歴史・文化を伝える街
う本町バイパスの整備により、多くの白壁土蔵は取
並が広がることになる。
੮৬໪ਏ
団体(法人)名
代表者
所在地
設立年月日
主な活動内容
TEL/FAX
ウェブサイト
mail
団体(法人)情報
大坪塾
前田 信義
佐賀県伊万里市大坪町甲 2863 番地 1
(大坪公民館内)
平成 6 年
前田家住宅の保存活用
0955-23-9898/0955-23-1049
伊万里市では伊万里の風土、歴史、文化、産業、人物などを再発見し、郷土の伝統と個性をより鮮明に
し、それらを素材にして学び、考え、そして町づくりにつなげる学習と実践の活動として「伊万里学」を
推進しています。
この「伊万里学」の学習と実践活動を各地域で推進するため、平成6年度に各町に「伊万里塾」が開設
されました。大坪地区については、「大坪塾」として開設し、会員数は 44 名です。
これまでの主な活動状況は、まず学習会の開催があげられ、「大坪塾」では開設以来、設立当時の目的
をそのまま引き継ぎ、現在も歴史の学習を重ねています。
また、平成 16 年度からは大坪地区内に存在する国登録有形文化財建造物に指定されている
「前田家住宅」
の利活用事業にも取り組み出し、所蔵品等の調査やお月見コンサート・テーブルコーディネート展等のイ
ベントも開催してきました。又、各種団体による前田家の学習会や前田家を利用したイベント開催時にお
ける講師やガイドをも務め、身近に存在する貴重な文化遺産であることを拡めています。
・大坪塾有志による前田家住宅所蔵品等の調査:
「市民夢づくり支援事業」
・前田家リーフレットの作成や「畑の中のレストラン」開催協力等:「特色ある公民館創造事業」
・その他、お月見コンサートの開催、前田家住宅季節を彩るテーブルコーディネート展の開催、伊万里郷
大庄屋のひな祭りの開催等を行いました。
※この事例集は、各団体からの報告書・ヒヤリングを元に編集しています。
まちづくり活動支援事例集:佐賀県 91
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