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US Topics US Topics November 21, 2007 February 1, 2007 ■ 目次 IRSが内国歳入法 Section 409Aに基づく経過優遇措置の期限を延長 PwCが保険契約の会計処理に関するFASB・IASBの共同プロジェクトを支持、しかしその一方で代替的な会計モデルを 提案 ウェイン・カーナルが企業財務部主任会計士に指名される SECが中小企業に対する規制を改善する施策を採用 SECがテロ支援国家における事業活動についての開示強化に関するパブリック・コメントを募集 SECがミューチュアル・ファンド開示の改善提案について採決 FASBがSOP 07-1の発効日を遅延させるFSP案に対するコメントを募集 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ IRSが内国歳入法 Section 409Aに基づく経過優遇措置の期限を延長 内国税歳入庁(IRS)は最近、内国歳入法のSection 409Aに基づく特定の繰延報酬契約に対する経過優遇措置を延長 することを決定しました。 この延長措置は公告(IRS Notice 2007-86)によって認められたもので、企業はSection 409A によって従業員が受ける不利な税務上の取扱いを緩和するため、割引ストックオプションおよび株式評価益権を修正で きる期間をおおむね2008年12月31日まで延長します。 この延長措置から除外されているのは1934年証券取引法の Section 16(a) の開示要件の対象となる特定の従業員ストックオプションです(こちらについても過去のIRSによる延長措 置においては適用対象になっていました)。 PwCのDataLine 2007-23はこのIRSの延長措置についてのより詳細な洞察、およびストックオプション修正に関する財 務報告への影響に関するその他のPwCによるガイダンスへのレファレンスを提供しています。 ▼ このDataLineを CFOdirect Network のメンバーは以下のウェブサイトからご覧いただけます。 http://cfodirect.pwc.com/CFODirectWeb/Controller.jpf?ContentCode=AALN-796PJG&SecNavCode=TMCB4L9HAT&ContentType=Content -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ PwCが保険契約の会計処理に関するFASB・IASBの共同プロジェクトを支持、しかしその一方で代替的な会計モ デルを提案 現在の国際財務報告基準(IFRS)には保険契約の会計処理に関する包括的な会計基準がありません。 その結果として 透明性と比較可能性に欠ける財務情報が作成されていました。 今週、PwCは国際会計基準審議会(IASB)のディスカッ ション・ペーパー、「保険契約に関する予備的見解」に関する見解を提出しました。 また、PwCは財務会計基準審議会 (FASB)が保険契約の会計処理についてのIASBとの共同プロジェクトに着手すべきかどうかについてのコメント募集に も回答しました。 IASBへのコメントレターにおいて、PwCはIASBのディスカッション・ペーパーの中で説明されている「現在出口価値」モデ ルが過度に複雑でない、妥当で信頼性の高い情報の提供につながらないかもしれず、その結果、透明性を求める利用 者のニーズと(作成の)簡易性を求める作成者のニーズに合致しないことになるのではなかという懸念を強調しています。 PwCはその代わりとして、現在出口価値モデルの要素といくつかの主要な差異を含めた代替的モデルを提案しています。 また、PwCは当該プロジェクトの次の段階の一環として、提案されているモデルを実際のデータでテストすることを提案し ています。 ▼ 上記のPwCのコメントレターはCFOdirect Network の以下のウェブサイトからご覧いただけます。 PricewaterhouseCoopers 1/4 http://cfodirect.pwc.com/CFODirectWeb/Controller.jpf?ContentCode=EDYR-795QHM&SecNavCode=ASPP4MMPBR&ContentType=Content&ContentType=Content これとは別の、FASBへのコメントレターにおいて、PwCはこの重要な、グローバルな業界の会計基準のコンバージェン スを図る手段として保険契約の会計処理に関するIASBとの共同プロジェクトにFASBが参加することに対する支持を表 明しています。 しかしながら、IFRSにおける基準への差し迫った必要性を認識し、PwCは、FASBは国際基準の公表が 大幅に遅延しない場合に限りこの共同プロジェクトに着手すべきであると提言しています。 同様の理由から、PwCは保 険契約者の会計処理に関するFASB・IASBの共同プロジェクト(あるいはIASBのみのプロジェクト)も全体的なプロジェク トの遅延が発生しない場合に限って対応を行うべきだと述べています。 ▼ 上記のFASBへのPwCのコメントレターはCFOdirect Network の以下のウェブサイトからご覧いただけます。 http://cfodirect.pwc.com/CFODirectWeb/Controller.jpf?ContentCode=EDYR-795T3E&SecNavCode=ASPP4MMPBF&ContentType=Content ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ■ ウェイン・カーナルが企業財務部主任会計士に指名される 今週、米国証券取引委員会(SEC)は企業財務部の主任会計士にウェイン・カーナルを指名しました。 この地位におい て、カーナル氏は会計および監査の諸問題について部門責任者のジョン・ホワイト氏の第一顧問を務めることになります。 主任会計士は公開企業、会計士、そして米国資本市場に影響を与える財務報告上の新たな問題への対応に特に重要 な役割を果たします。 カーナル氏は1997年からPwCのパートナーを務めました。 National Professional Services Group のメンバーとして、 数々の大規模な国際的クライアント業務や、PwCの外国登録企業に関するSECレポーティング・ポリシーやプラクティス の作成を行いました。 1991年から1997年にかけて、カーナル氏は副主任会計士や会計業務部門のアソシエイト・ディレ クターなどとしてSECに奉職していました。 SECの職員となった1991年以前には彼はPwCのスタッフメンバーでした。 ▼ このSECの発表は以下のウェブサイトからご覧いただけます。 http://www.sec.gov/news/press/2007/2007-239.htm -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ SECが中小企業に対する規制を改善する施策を採用 11月15日、SECは中小企業の資金調達、財務報告、開示要件の改革・改善を目指した三つの施策について採決を行い ました。 最終規則は以下の通りです: 追加の1,500社の中小企業に対して規模に応じた開示規則の適用を認める 資本コストを削減し資本調達を促進するため、証券法 Rule 144 に基づく制限有価証券の保有期間を1年から 6ヶ月へ短縮する 報酬従業員ストックオプションのための二つの免除事項を設置し、企業の報酬に関する意思決定のみによって 証券取引法の登録要件が発効することがないようにする これらの規則はSECの小規模公開企業に関する諮問委員会が作成した最終報告書の中の主要な勧告を盛り込んでい ます。 ▼ このSECのアクションに関するより詳細な情報は以下のウェブサイトからご覧いただけます。 http://www.sec.gov/news/press/2007/2007-233.htm -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------PricewaterhouseCoopers 2/4 ■ SECがテロ支援国家における事業活動についての開示強化に関するパブリック・コメントを募集 SECは米国務長官によってテロリズム支援国家に指定された国家における事業活動についての企業開示を強化する仕 組みを構築すべきかどうかについてのパブリック・コメントを募集しています。 現在、米国務長官のリストにはキューバ、 イラン、北朝鮮、スーダン、シリアの五カ国が挙げられています。 SECのコンセプトリリースは、以下について投資家によ り良い説明を行うことで企業開示へのパブリック・アクセスが改善されるかどうかについてのフィードバックを求めていま す。 これらの国で営まれている事業 企業がこれらの国で事業を営むことを選択した理由 これは、投資家がこの情報を得ることで、より十分な情報を知ることとなり、この結果、より良い投資判断を行うことが可 能となることを意味しています。 ▼ より詳細な情報およびコンセプトリリースの全文は以下のSECのウェブサイトからご覧いただけます。 http://www.sec.gov/news/press/2007/2007-237.htm -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ SECがミューチュアル・ファンド開示の改善提案について採決 11月15日、SECはミューチュアル・ファンドの開示を改善することを目的とした規則変更の提案を満場一致で可決しまし た。 この規則案では、すべてのミューチュアル・ファンドへの投資家が詳細な情報を得た上での投資判断を下すために 必要な主要情報の明確かつ簡潔な要約を受け取るようにすることを要求しています。 これを達成するため、各ミューチュ アル・ファンドはファンドの法定の目論見書の巻頭に標準化された順序で平易な英語による主要情報を掲載することが 義務付けられます。 この要約には、ファンドの投資目的、戦略、リスク、費用が含まれます。 また、ファンドのポートフォリ オ所有の上位10銘柄、投資顧問、ポートフォリオ・マネージャー、売買手続、税務上の取扱い、金融仲介機関への報酬 に関する簡潔な情報も含まれます。 この規則案はまた、ファンドが目論見書情報を伝えるためにインターネットを利用することを奨励しています。 この規則 案は(1)「要約目論見書」の形式で投資家に主要情報を送付あるいは提供することと (2) インターネット・ウェブサイトに要 約目論見書、法定目論見書、株主報告書、およびその他の情報を掲載することで、ミューチュアル・ファンドが目論見書 配布義務を果たすことを認めることになります。 この規則変更案はミューチュアル・ファンドの情報を投資家がもっと有効に活用し比較できるように階層化された開示を 提供することを目的としています。 ▼ より詳細な情報については以下のSECのウェブサイトからご覧いただけます。 http://www.sec.gov/news/press/2007/2007-234.htm -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ FASBがSOP 07-1の発効日を遅延させるFSP案に対するコメントを募集 10月にFASBは、アメリカ公認会計士協会(AICPA)の参考意見書「投資会社の監査・会計ガイドの適用範囲の明確化、 および、投資会社の親会社および投資会社への投資に持分法を適用している会社の会計処理」(SOP 07-1)の発効日 を無期限に延期するFASB職員意見書(FSP)案の起草を承認しました。 今週、FASBはこのFSP案をコメント募集のた めに公表し、構成員に対し12月17日までのフィードバックを要請しました。 SOP 07-1は、ある事業体がAICPAの監査及び会計に関するガイド「投資会社」の対象となるかどうかを判定するガイダ ンスを提供するために今年初めに発行されました。 また、このSOPは投資会社の会計処理が連結会計における親会社 あるいは持分法を適用する投資会社においても適用されるべきかどうかのガイダンスも提供しています。 PricewaterhouseCoopers 3/4 FASBは、このSOPの発行以来実務において直面してきた数々の適用上の課題に対応するプロジェクトをテクニカル・ア ジェンダに含めるため、このSOP 07-1の発効日の延期提案を決めたものです。 このFSP案では、当該SOPを早期適用 した事業体が当該SOPを継続適用することを認めることになります。 ▼ このFSP案の全文は以下のFASBウェブサイトから入手可能です。 http://www.fasb.org/fasb_staff_positions/prop_fsp_sop07-1-a.pdf -----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------■ その他のFASB関連記事 FASBプロジェクトの更新 FASBは以下のプロジェクトの要約を更新しました。 FASBによる会計基準成文化 http://www.fasb.org/project/codification&retrieval_project.shtml 買収法の適用 http://www.fasb.org/project/bc_acquisition_method.shtml リース会計 http://www.fasb.org/project/leases.shtml FIN 48—非公開企業のための適用日延期 http://www.fasb.org/project/uncertain_income_tax.shtml ▼ Action Alert No. 07-47はFASBのウェブサイトのウェブサイトにて入手可能です。 http://www.fasb.org/action/aa112807.shtml ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ お問合せ: あらた監査法人(広報) 〒108-0014 東京都港区芝浦4丁目2-8 住友不動産三田ツインビル東館13階 電話:03-6858-0179(直通) メールアドレス:[email protected] あらた監査法人は、世界 150 ヶ国に 146,000 人のスタッフを擁するプライスウォーターハウスクーパース(PwC)のメンバーファームです。PwC の メンバーファームとして、会計および監査において PwC の手法に完全に準拠した国際的なベストプラクティスを採用し、PwC のグローバル•ネット ワークで培われた経験、専門知識、リソースを最大限に活用し、日本において国内企業および国際企業に対して、国際水準の高品質の監査を提 供していきます。 © 2007 PricewaterhouseCoopers Aarata. All rights reserved. ‘PricewaterhouseCoopers’ refers to the Japanese firm of PricewaterhouseCoopers Aarata or, as the context requires, the other member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each of which is a separate and independent legal entity. PricewaterhouseCoopers 4/4