...

US Topics - PwCあらた有限責任監査法人

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

US Topics - PwCあらた有限責任監査法人
US Topics
PwCが発行している「Flashline」から米国関連記事を翻訳・掲載しています。
FlashLineの原文はPwC CFOdirect からアクセスできます(会員登録が必要です/無料)。
No. 2011-37
September 15, 2011
PwC
四半期決算: 2011年第3四半期に関する財務報告上の問題の検討
2011 年第 3 四半期版の PwC「四半期決算」は、基準案の再公開予定を含む、IASB/FASB 合同
の優先的基準設定プロジェクトの最新アップデートが巻頭を飾っています。また、監査人報告モ
デルおよび監査事務所ローテーションに関する PCAOB の最新コンセプトリリースにも目を向け
ています。「Hot off the press」のセクションは、のれんおよび複数事業主年金制度の開示に関
する FASB の最終決定などの最近公表された基準および基準案をまとめています。さらに、
「Accounting hot topics」のセクションでは、不確実なグローバル経済に由来する財務報告上の
影響やその他のタイムリーなトピックについて議論しています。「四半期決算」はさらに、近く公
表予定のSECのドッド・フランク法に基づく規則制定や FASB の公開草案等を含む、その他多く
のものも取り上げています。
不確実なグローバル経済に由来する財務報告上の検討事項
最近の数カ月間、資本市場および為替相場は乱高下に直面しています。長期米国債の格下
げ、ヨーロッパの累積債務危機、先進各国における国内総生産の低成長が不確実なグローバ
ル経済の原因となっています。企業は変化を続ける経済環境が自社の会計および財務報告に
与える影響を検討し、景気後退によって影響を受ける可能性のある事業領域を監視すべきでし
ょう。 Dataline 2011-27 では、幅広い景気後退によって影響を受ける可能性のある財務報告の
主要領域について議論しています。
米国はIFRSに転換すると思いますか?転換すべきでしょうか?時期は?方法は?
SEC は今年後半、米国の財務報告システムに IFRS を組み込むべきかどうか、その時期と方法
について決定を行う予定です。この決定を前に、PwC は、幅広い関係者に対して、財務諸表作
成者、投資家、およびその他の財務諸表利用者の利益に最も貢献するのは何であると考える
かについて尋ねたいと思っています。 この調査の結果は基準設定団体や規制当局(例: SEC、
FASB、IASB)と共有する予定ですので、これは議論への参加のチャンスでもあります。また、調
査結果を今後のウェブキャストや出版物によっても共有予定です。PwC の 2011 US IFRS アウト
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
1
ルック・サーベイにぜひご参加ください。多くの回答を得られるほど、最終的により良い洞察を共
有することが可能となります。
Practical tip: 企業が非継続事業に関する財務報告を行う場合における、中間期
間に関する税金費用の決定
企業のあるコンポーネントが売却もしくは「売却目的保有」に分類され、非継続事業として財務
報告が行われる場合、企業はこの非継続コンポーネントの業績および売却損益に配分される税
効果を決定する必要があります。企業の年度財務諸表においては、継続事業およびその他の
包括利益および自己資本のコンポーネントに対するその会計年度の課税引当(税務上の便益)
を配分するために、一般に「with and without アプローチ」と呼ばれる、3 ステップの増分アプロ
ーチが使用されます。「with and without」モデルは会計年度および中間期間の両方に適用され
ます。しかしながら、期中報告目的においてはいくつかの検討事項が存在します。PwC は、
Practical tip 2011-04 において、それらの検討事項の概要と中間期間における「with and
without」モデルの適用事例を提供しています。
米国財務会計基準審議会 (FASB)
FASBがのれんの減損テストを簡易化する最終ガイダンスを公表
FASB は会計基準アップデート No. 2011-08 「のれんの減損のテスト」を公表しました。この改訂
基準は、企業に対し、より詳細な減損テストが必要かどうかを判断するための「定性的」評価を実
施するという選択肢を提供することにより、年次ののれんの減損テストの費用および複雑性を減
少させようとするものです。また、適用は 2011 年 12 月 15 日より後に開始する会計年度につい
て実施される年次もしくは中間ののれんの減損テストからとなりますが、早期適用も容認されて
います。
PwC はこの改訂基準をまとめ、新ガイダンスを早期適用する一部の企業の潜在的なチャンスを
とりあげた、In brief シリーズ記事を公表しました。
FASBの会議およびプロジェクトアップデート
会議の概要: 今週、FASB 会議は開催されませんでした。
次回の公開会議: FASB は 9 月 19 日に会議を開催し、収益認識に関するプロジェクトについて
の議論を予定しています。また、9 月 19 日および 21 日に IASB との合同会議を開催し、(1)リー
ス、(2)保険契約、(3)金融商品の会計処理(減損)に関するプロジェクトについての議論を予定し
ています。この会議に関するより詳しい情報については FASB ウェブサイトをご覧ください。
プロジェクトアップデート: FASB は以下のプロジェクトの概要を更新しました。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
2

金融商品の会計処理

開示フレームワーク

利用期間を確定できない無形資産の減損

保険契約
米国証券取引委員会 (SEC)
SEC職員が逆さ合併および類似取引を報告するためにファイリングされたForm
8-Kのレビューにおける所見を公表
ペーパーカンパニー(shell company)がペーパーカンパニーであることをやめるために行う、逆
さ合併および類似取引について報告するために Form 8-K による最新報告書を作成する企業
に対し、情報を提供しようという試みのもとで、SEC の企業財務部門はこれらのファイリングのレ
ビューの際の共通の所見の要約を作成しました。 これらの所見は企業の固有の事実や状況を
包含するもの・しないものであったり、要約がある取引に適用できる重要な開示上の問題のすべ
てには対応していなかったりする可能性があります。各企業はファイリングに際して自社の事実
および状況を検討する必要があります。
SECが中小新興企業に関する諮問委員会の創設を発表
SEC は、中小企業および中小公開企業の利益および優先事項を重視する、中小新興企業に
関する諮問委員会の創設を告知するプレスリリースを公表しました。この委員会は、特に株式非
公開の中小企業および公開市場における時価総額が 2 億 5 千万ドル未満の公開企業に関連
するアドバイスや提言を、SEC がこの諮問委員会を通じて受け取れるような公式のメカニズムを
提供することを目的としています。そして、この諮問委員会は、私募および公募を通じた資金調
達、中小新興企業および中小公開企業の有価証券の取引、そのような企業に対する財務報告
規定等の問題についてアドバイスを提供し、SEC に相談を行うことになっています。
SECが組織改革勧告の導入に関する報告書を公表
SEC の最高執行責任者事務局の職員が、ドッド・フランク法の求めによる、「SEC の組織改革勧
告の導入に関する報告書」を公表しました。ドッド・フランク法は、SEC に対し、独立コンサルタン
トを雇用し SEC の内部運営、構造、資金調達、SEC と自主規制機関(SROs)との関係性について
幅広い独立した調査を実施することを命じました。2011 年 3 月に公表されたコンサルタントによ
るこの調査の結果は、SEC の効率と効果を増大させるための 16 の最適化イニシアティブ勧告を
提供しました。調査結果の公表後 6 カ月の間に、SEC は、継続的な複数年にわたる改革イニシ
アティブの次のステップ、すなわち各提言内容の徹底的な分析および導入が選択されたそれら
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
3
の提言に対する適切なアプローチの設計に対応するために必要なプログラム管理と監視体制
を構築しました。
公開企業会計監視委員会 (PCAOB)
PCAOBが基準設定アジェンダを公表
PCAOB の主任監査人事務局(OCA)は、簡潔なプロジェクト概要および主要な中間目標を含
む、最近の基準設定アジェンダに関する報告書を公表しました。基準設定アジェンダの作成お
よび定期的なアップデートの一部として、OCA は多様な要素を考慮に入れています。このアジ
ェンダは、PCAOB の優先事項、登録済会計事務所の監視結果、環境のモニタリング、PCAOB
の常任諮問グループへのコンサルテーション、PCAOB の投資家諮問グループからの意見、
SEC との議論等に基づいて決定されています。
米国公認会計士協会(AICPA)
EBPAQCが制度投資の評価と報告に関するPlan Advisoryの改訂版を公表
AICPA の従業員給付制度監査品質センター(EBPAQC)は、FASB Codification (ASC)およびそ
の他の新基準による変更を反映するため、最近、「Plan Advisory」の「制度投資の評価と財務報
告」をアップデートしました。これは、制度投資の報告に関する制度スポンサーの責任、報告方
法、投資評価および関連開示、投資評価および内部統制の確立に関する制度スポンサーの責
任、代替的投資に関する特別考慮事項、制度スポンサーが制度の受託者や管財人等に請求
すべき投資情報、独立監査人がどんな支援ができるのか、追加情報の入手方法などの情報を
含む包括的文書です。
あらた監査法人
東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル (〒104-0061)
お問い合わせ: [email protected]
© 2011 PricewaterhouseCoopers Aarata. All rights reserved. In this document, “PwC” refers to PricewaterhouseCoopers Aarata, which is
a member firm of PricewaterhouseCoopers International Limited, each member firm of which is a separate legal entity.
本資料は概略的な内容を紹介する目的で作成されたもので、プロフェッショナルとしてのアドバイスは含まれていません。個別にプ
ロフェッショナルからのアドバイスを受けることなく、本資料の情報を基に判断し行動されないようお願いします。本資料に含まれる
情報は正確性または完全性を、(明示的にも暗示的にも)表明あるいは保証するものではありません。また、本資料に含まれる情報
に基づき、意思決定し何らかの行動を起こされたり、起こされなかったことによって発生した結果について、あらた監査法人、および
メンバーファーム、職員、代理人は、法律によって認められる範囲においていかなる賠償責任、責任、義務も負いません。
当該和訳は、英文を翻訳したものですので、和訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、
適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。
4
Fly UP