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第4学年国語科(新聞を作ろう)

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第4学年国語科(新聞を作ろう)
国語
第4学年
府中市立国府小学校
指導者
藤原 祐美
「防災新聞を作ろう」
本単元で育成する資質・能力
情報収集・分析力
協働・探究力
1.単元について
<学習材について>
新聞は,読者に様々な情報を発信している。
その発信の仕方には,たくさんの工夫や書き手
の意図がある。見出しの大きさや記事の割り付
けを変えたり,写真や絵,図や表などを使って
文章だけでは伝えづらい事柄を補ったりするな
ど,読者に分かりやすく伝えるための工夫が多
くある。
そこで,新聞の特徴と作り方を知り,児童が
表現の仕方について学ぶことができ,書き手に
なることで相手意識を持って記事を書くことが
できる本学習材をとりあげた。
<本単元でつけたい力>
新聞の特徴について知り,取材などの根拠
にもとづく内容を,割り付け方を工夫して
書き,発信していく力
<児童について>
本学級の児童は,新聞への関心を持っている児童が多い。チュ
ーピー子ども新聞がクラスに配られると,どのような記事が載っ
ているのかと興味を示し,その記事について話し合ったりする姿
がみられる。また,新聞記事の見出し集めやお気に入りの写真,
広告集めを通して,新聞に目を通す習慣が身に付きつつある。さ
らに個人的に学級新聞を発行する児童の姿も見られる。その新聞
には見出しを使ったりイラストを入れたりといった工夫がみら
れるが,新聞の特徴全てを意識して書けてはおらず,自分の好き
なことや伝えたいことばかりの記事になっている。
新聞への関心は高いが,内容の中心を読み取ることや,内容の
中心を意識して文章を書くことにおける力の差が大きいのが実
態である。
<学習材を学ぶ価値>
新聞を作成するために受信者と発信者の両方を経験すること
で,必要な情報を取捨選択して表現したり,情報を正しく判断し
たりするなどの,メディアリテラシーを育むことができると共に、
発信していく力が身に付く。
<本単元において育成しようとする資質・能力>
本校で定めた育成すべき資質・能力は「課題設定力」
「情報収集・分析力」
「協働・探究力」
「コミュニケーション力」
「自己の生き方」の5つである。その中で,本単元においては「情報収集・分析力」
「協働・探究力」の育成に焦点を
当てて授業を展開していく。具体的には,新聞の1面をグループで作成することで,収集した情報の分析や記事の編
集,相手の意見を受け入れたり,自分にはない情報を得られたり,グループ分けをする場が必然的にできる。こうい
った場面において情報収集・分析力を育んでいく。
また,情報を新聞記事にして発信するためには,正確な情報を繰り返し集め,グループで校正し合い,どのような
表現方法が良いか考えることが必要不可欠である。そこで,協働・探究力を育み,相手意識を強く持たせていきたい。
<指導について>
新聞は,家や学校以外の社会とのつながりを意識させていくことのできる学習材である。
読者を自校の全校児童に設定することで,読み手に分かりやすく伝わる文章を書かせたい。
そのために,相手意識を持ち,伝えたい事柄の中心を明確に意識できるよう,記事と見出し
のつながりに重点を置いて新聞記事を仕上げさせる。また,一つの記事をまかせることで,
必要な情報を収集し,選択する能力を鍛えていきたい。
グループで新聞の1面を作成する場を設定することで,レイアウトや限られた紙面にどの
情報を載せるかをグループで吟味して考えを深めたり広げたりさせたい。また,下書きをし
た後にグループで校正し合う場を設けることで,よりよくするための課題を見付けさせ,読
み手を意識した分かりやすい文章を書く力を身に付けさせたい。
また,情報の収集方法や収集した後の分析の仕方,さらには一つのものを仲間と共に制作
していく過程で,お互いを尊重しあったり折り合いをつけたりする力や粘り強く取り組む態
度を育成していきたい。
<本単元で取り入
れるフレームリー
ディング>
新聞の見出しを
考えることを通し
て,記事のフレー
ムをとらえさせ
る。
2.単元の目標
○伝える目的に応じて,情報の内容や選択の仕方や表現方法が異なっていることに気付き,自分の表現に役立
てようとしている。
(国語への関心・意欲・態度)
○目的に応じて必要な材料を集めたり選択したりして構成を考えて書くことができる。(書くこと)
○表現するために必要な文字や語句について辞書を利用して調べる方法を理解し,調べることができている。
(言語についての知識・理解・技能)
<単元の評価規準>
国語への
関心・意欲・態度
書く能力
言語についての
知識・理解・技能
伝える目的に応じて,情報の内容
や選択の仕方や表現方法が異なる
ことに気付き,自分が表現する時
に役立てていこうとしている。
新聞の特徴についてとらえ,目的
に応じて必要な材料を集めたり,
選択したりして構成や割り付けを
考えて資料を用いて書いている。
表現するために必要な文字や語句
について辞書を利用して調べる方
法を理解し,調べる習慣がついて
いる。
3.単元計画(全 13 時間)
次
学習活動
評価規準
一
次
0 社会科の学習において府中消防署へ見学に行った時のこ
○
とや避難訓練の時のことをふり返ったり,安全マップに
ついてまとめたりする。
0 広島県は土砂災害が過去に何度も起きていることについ
○
て知ったり,昨年の広島土砂災害についての意識が風化
していないかをふり返ったりしておく。
【単元を通しての取り組み】
気になった記事のスクラップをし,新聞
への関心を高める。
情報の収集
①各自が持ってきた新聞の一面を班ごとに見比べたり読み ・新聞を見比べて,共通点や相違点を話し合
比べたりし,新聞の特徴について考える。
うことを通して,新聞の特徴についてとら
えている。
【書くことイ】
2社以上の新聞の一面を比較することで,
新聞の特徴をとらえている。
(情報収集・
分析力)
二
次
②記事を読み,空欄に入る見出しを考えることができる。 ・中心となる語や文に注目して見出しを考えて
いる。【書くことウ】
・相手意識を持って,自分たちに必要な情報が
「新聞を作ろう」
何か考えている。【書くことア】
課題の設定
③ミッションを受け,防災新聞を書くために自分たちが収
集したい情報は何か,どのような調べる方法があるのか
を知る。
自分たちに必要な情報収集の仕方をとら
えている。
(情報収集・分析力)
【パフォーマンス課題】
新聞記者として,班で一面,防災についての新聞を作ります。
1年生~6年生までのみんなが読み,防災意しきが高まる新聞にせよ。
④「防災意識が高まる」ためには,どのような記事にした ・相手や目的に応じて書く上で必要な事柄を考
らよいかウェビングに書き出して考える。
えている。【書くことア】
⑤どのようなことを記事にするか決め,下書きの大枠を書 ・相手意識を持って必要な情報は何か整理し,
く。
何についての記事を書くか決めて記事の大枠
を書いている。【書くことア】
情報の収集
⑥情報を収集するための方法を考え,取材のしかたや取材 ・取材方法とその特徴を知り,記事を書くため
する内容について吟味し,準備をする。
に必要な情報は何か,どのように取材すれば
(インタビュー,アンケート調査)
よいかを考えている。【書くことア】
記事に必要な情報や収集する内容をとら
えている。(情報収集・分析力)
⑦下書きを書く。
整理・分析
・相手意識を持って,必要な事柄を分かりやす
く書いている。【書くことア】
・必要な文字や語句について辞書を利用して調
べ,調べる習慣が身についている。【言語】
⑧下書きの内容をより良くするにはどうしたらよいか考え ・よりよい表現にするために必要な情報は何か
る。
を考え,アドバイスしている。
【書くことオ】
⑨限られた紙面に載せるために,それぞれの持ち寄った情 ・読者にとって一番必要な情報を,根拠を持っ
報(下書き)の中からしぼる。
てしぼることができる。【書くことア】
⑩新聞記事の割り付けを決める。
・トップ記事を,読み手を意識して選んでいる。
【書くことイ】
まとめ・創造・表現
新聞記事の割り付けを決めるために,根拠を持っ
て話し合いを進め,折り合いをつけながらよりよ
い方法を導き出すことができる。
(協働・探究力)
⑪必要に応じて情報を書き加えながら,記事の下書きを書 ・下書きを読み,文字の誤りやよりよい表現に
き進める。
できるところ(グラフ・図・表・写真)など
を見つけ,必要に応じて修正している。
【書く
ことオ】
⑫新聞の見出しを検討し,新聞を仕上げる。
・新聞の特徴に沿って,伝えたいことが分かり
やすく伝わるよう見出しを付け,前時を活か
して,割り付けや見出しのフォント,色など
を工夫し,相手意識をもって新聞を仕上げて
いる。【書くことウ】
三
次
振り返り
⑬完成した新聞を読み合い,感想を交流する。
実行
・校内の各クラスに新聞を配り,読んでもらう。
・書き方の良さや内容の良さに着目して,進ん
で感想を伝えあっている。【関・意・態】
・自分班の新聞記事と友達班の新聞記事とを読
み比べ,自分の班のものについて振り返って
いる。【関・意・態】
4.本時の指導 【1/13 時間目】
目標:新聞を見比べて,共通点や相違点を話し合うことを通して,新聞の特徴についてとらえるこ
とができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1学習の準備
・班体型にし,話し合いがしやすい雰囲気
(3分)
を作る。
2課題を確認する。
(2分)
3それぞれが持参し
た新聞を見比べて,
共通点と相違点を
見付ける。
(25 分)
【個人】
(5分)
【グループ】
(12 分)
【一斉】
(8分)
新聞の一面には,どのようなとくちょうがあるだろうか。
○何か気付いたことはありますか?
・同じ日付の異なる会社の新聞記事を
準備し,新聞の特徴に着目させる。
・個人,グループ,全体と段階を踏ん
で情報を交換することで,自分の考
えを持ったり発言したりする場を多
く設ける。
・全体で交流した後に,教科書を使っ
て新聞の特徴を整理する。
・どれにも新聞の名前と発行者があります。
・どれもいくつかの記事が集まってできてい
ます。
・どれも記事には見出しがあり,写真が使わ
れています。
・記事の文章量がちがいます。
・同じことでも,使われている写真や見出し
が違います。
・その場所の写真があるので,新聞記者が取 ☆評価規準
材に行ってかいていると思います。
<B と判断できる児童>
・2社の新聞を比較して,新聞の特徴
をつかんでいる。
(発言・ノート)
4本時のまとめとふ ○この時間の学びを自分のことばでまと
りかえり
めましょう。そして、ふりかえりを書き
(10 分)
ましょう。
新聞の一面には,新聞名,発行日,いくつかの記事,見出し,写真があ
り,たしかな情報がのっている。
5次時の予告
(5分)
2社以上の新聞の一面を比較する
ことで,新聞の特徴をとらえてい
る。(情報収集・分析力)
本時の指導 【2/13 時間目】
目標:新聞記事を読み,写真や記事から情報を取り出し,見出しを考えることができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1前時の復習
○新聞の一面にはどのような特徴がありましたか。
(3分)
2写真の分析をす ○これらは何の写真でしょう。
・1枚の写真から分
る。
【①の写真について】
析をした後に、2
(5分) ・
枚を比較しなが
「8.20」ってあるよ。これって何の数字かな。
・
「広島土砂災害」って書いてあるから,そのお墓じゃないかな。 ら分析させ、共通
・忘れまいってあるよ。平和公園にある岩みたいに,特別な願
している書き手
いが込められているものじゃないかな。
からのメッセー
・写真の下に,小さな文字で「慰霊碑」ってあるよ。
ジも意識させる。
【②の写真について】
・石に「土砂災害」
「復興祈願」「安全第一」とかいろんなメッ ・自由に発言させ、
セージが書いてあるよ。
分析の視点が持
・だれが書いたんだろう。
てない児童に対
・写真の横に,
「緑井地区の住民」って書いてあるから,この人
する手立てとす
たちの願いだね。
る。
・緑井地区って,土砂災害が一番ひどかった地域だ。ニュース
がすごかったよね。
3課題を確認す
記事に見出しをつけよう。
る。
(2分)
4 新 聞 記 事 を 読 ○これらの写真とセットになっていた新聞記事を読みます。ど ・何を根拠に情報を
み,どの写真と
の写真と新聞記事が結びつくか考えながら,聞きましょう。
取り出したのか
結びつくか考 ・
「石に込め」って見出しに書いてあるから,②の写真の記事だ
を伝え合うよう
え,交流する。
と思う。
促す。
(13 分) ・記事の中にも,
「住民のメッセージ入りの石」ってあるから,
この記事は②の写真だと思う。
・記事の中や見出しに「慰霊碑」と書いてあるから,①の写真
の記事だと思う。
・写真の下に「梅林小学校に建てられた慰霊碑」と書いてあっ
て,新聞記事の中に「慰霊碑は梅林小をふくめ,市内5か所
につくられています。
」とあるから,①の写真の記事だと思う。 ☆評価規準
<B と判断できる児
5空欄に当てはま ○空欄には同じ言葉が入ります。さて,みなさんが新聞記者な
童>
る見出しを考
らどのような見出しをつけますか?
・写真や記事の内容
え,交流する。 ・私は「幸せ」とつけます。
とつなげ,自分の
(15 分) ・僕は「平和」とつけます。
言葉で見出しを
・私は「未来」とつけます。
考えている。
6本時のまとめと
(発言・ノート)
ふりかえり
見出しは,写真や記事の内容とつなげ,書き手のねがいをこめてつける。
(5分)
7次時の予告
(2分)
参考資料
平成27年8月20日 朝日小学生新聞
平成27年7月9日付中国新聞の記事より
チューピー子ども新聞9月号
本時の指導 【3/13 時間目】
目標:ミッションから自分たちの班の新聞には何が必要か課題を見付け,必要な情報は何か考える
ことができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1避難場所につい ○みなさんは,地震が起きたり大きな災害が起きたりした時の ・防災に関する意識
ての知識を確認
第一避難場所と第二避難場所はどこか知っていますか。
や知識が低いこ
する。
・え?どこだろう。知らない。
とに気付かせ,防
(3分) ・学校のグラウンドじゃない?避難訓練で集まるじゃん。
災について調べ
・公園とか?
て表現したいと
○国府小学校の6年生は,どれくらい知っていると思う?
いう意欲を高め
る。
2 課 題 を 確 認 す ミッション
新聞記者として,班で一面,防災についての新聞を作りま
る。
(2分)
す。1年生~6年生までのみんなが読み,防災の意しきが高
まる新聞にせよ。
3課題の解決方法 ○こんなに防災に対する意識が低いことを解決するために,ど
を考える。
うしますか?
☆評価規準
(25 分) ・防災について一人でも多くの人に,まず読んでもらえるよう <B と判断できる児
に,興味をひくネタを探さなきゃ。
童>
・読む人がおもしろいって思う新聞じゃないと,小さい子は特 ・自分たちの班の新
に読まないよね。興味を引くような内容を選んだり,色使い
聞には何が必要
にしたりしようよ。
か,根拠を持って
・避難場所のこと以外にもたくさん内容がないとね。
考えを出してい
・新聞の一面の特徴を活かしたものにしたいよね。写真とかイ
る。
ラストとか,グラフとかが必要だよ。
(発言・ノート)
・新聞には,4コマ漫画やクイズのコーナーがあったり,キャ
ラクターがいたりするから,そういうのを使いながら,新聞
を作っていったらいいんじゃないかな。
自分たちに必要
・地域の人にも配ることができる新聞にしようよ。
・地震について,火災について,川の氾濫について…他に何を な情報収集の仕
方をとらえてい
載せたらいいかな。
・自分たちも知らない情報を載せよう。
る。(情報収集・
分析力)
4班ごとに,どの ○それでは,班の中でどのような情報を集めるか考えましょう。
ような情報を集 ・私は,火災に対する防災を記事にしたいから,火事から身を
めるか考える。
守る方法について社会見学で調べたことをまとめたり,本で
(10 分)
調べたりしたいな。
・収集する情報をよ
・僕は,芦田川が決壊した時のことについて調べたいな。その
り具体的にする
ことに詳しい掛江さんに話を聞いて,インタビューしたこと
とよいことに気
をみんなに伝えたいよ。
付かせる。
・アンケートをとって防災意識が高いか低いか確かめよう。ど
んなアンケートにする?試しに書いてみようよ。
・項目はどうする?…何について質問すればいいんだろう?
5本時のふりかえ ○ふりかえりをしましょう。
り
(5分) ・ミッションをクリアするために,新聞の特徴を活かしながら
班のみんなで協力して,工夫して新聞を作っていきたいです。
本時の指導 【4/13 時間目】
目標:どのような記事にすれば「防災意識が高まる」情報になるか考えることができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1前時の復習
○前の時間,どのようなことに困りましたか。
(3分) ・アンケートを書こうと思っても書けませんでした。
・インタビュー原稿を書こうにも,書けませんでした。
2課題を確認す
る。
(2分)
「防災意識が高まる」こうもくは何かな。
3グループごとに ○防災意識が高まる内容ってどんな内容かな。
書き出す。
・防災グッズについてみんなが知らないことを載せたらいいと
(25 分)
思う。
・火災や地震が起きた時の避難場所を地図にまとめたら,いざ
というときにどこに逃げたらよいかを確認するから,意識が
高まると思う。
・災害の恐ろしさを載せて,それに対する備えを載せたらいい
と思う。
・火災だったらどんなことかな?
・炎だけでなく,煙も恐ろしいことを書いて,だから低い姿勢
で移動することが大事だということを載せたらいいんじゃな
い?
・日頃から火事をおこさないために気をつけることも載せたら,
意識が変わるんじゃない?
・例えば何?
・コンセントをさしっぱなしにしない,とか,ガスの元栓を閉
めるとか,細かい情報を載せたら?
・そういうのって一人一人が家に帰って確認できるからいいね。
4班ごとに,交流 ・地震だったらどんな項目があるかな?
する。
・地震が起きた時の身の守り方がいいよ。
(10 分) ・学校の校舎内で起きた時とグラウンドで起きた時で違うよ
ね?
・確かに。それに,家の中にいる時と公園で遊んでいる時も違
うから,それぞれ載せるといいんじゃない?
・避難場所も大切だよね?どこに集まるのか,地区ごとに違う
らしいよ。
5本時のまとめと
ふりかえり
(5分)
みんなが知らないことや,知っていてもなかなか意識できていないこと,自
分のこととして考えられるような身近な問題であることを載せるとよい。
6次時の予告
・ウェビングに書き
出し,見える化し
て思考させる。
・自分にない視点や
考え方を持てる
よう、グループで
書き出させる。
・一回の発言で決め
るのではなく、そ
の発言に対して
質問をさせ、考え
を共通理解した
り深めたりでき
るようにする。
☆評価規準
<B と判断できる児
童>
・「防災意識が高ま
る」かどうかに着
目して,内容を考
えている。
(発言・ノート)
本時の指導 【5/13 時間目】
目標:ウェビングをしたものから広げて,一人ひとりが下書きの大枠を書くことができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1前時の復習
○ウェビングでどのようなものが出てきましたか。
(3分) ・防犯グッズ,けがをした時の対処法,避難場所
2課題を確認す
る。
(2分)
下書きを書こう。
○下書きを書きましょう。
3下書きを書く。 ・本をもとに,記事の大まかな内容を書こう。火災から身を守
(25 分)
るためには,避難訓練でしている内容があるね。それに加え ・前時にウェビング
て,逃げる時に持っていたら便利なものも書こう。専門知識
に書き出したも
を持っている人に詳しく聞くことも必要かな。
のから,思考させ
・重要なことにしぼる必要があるのかな?
る。
・何が読者をひきつけるのかな?防災意識を高めるんだから…。
・日頃から火事をおこさないために気をつけることを載せた方 ・1年生にも分かる
がいいかな?コンセントをさしっぱなしにしない,とか,ガ
文章表現を意識
スの元栓を閉めるとか,細かい情報とか。
させる。
・とりあえず,書けるものは書いておいて,あとでみんなに相
談してみよう。
・専門の人にインタビューしながら,整理するのもいいかもし
れない。
・そういえば,新聞の大きさはどうする?それによって一人ひ ・次の課題につなが
とりの書く量は違うんじゃない?
るような疑問が
・災害の恐ろしさを載せて,それに対する備えも載せたいから, 出たら、全体の場
どのくらいの記事の量になるかな。
に取り上げる。
4班の中で,途中 ○今書いているところまでの下書きを読み合いましょう。
段階の下書きを ・〇〇さんは,火災の「身を守る方法」
「災害の恐ろしさ」
「日
交流する。
頃から気を付けること」についての下書きをしているんだね。
(10 分)
身を守る方法の中には,僕の書いている災害とも共通点があ ☆評価規準
るね。
<B と判断できる児
童>
5本時のふりかえ
・「防災意識が高ま
り
・下書きを書いてみて,知らないことがたくさんあるなと気付
る」かどうかに着
(5分)
きました。本やインターネットでしっかりと下調べをして,
目して,下書きの
詳しい人にインタビューをしてみたいと思いました。
大枠を書いてい
・下書きをしてみて,やっぱりアンケートをとって数値を確か
る。
めたいと思いました。
(ノート)
・分からない語句に
6次時の予告
ついて辞書を利
用して調べ、分か
りやすい文章を
書こうとしてい
る。(行動)
本時の指導 【6/13 時間目】
目標:下書きを書くために必要な情報を収集するにはどうしたらよいか考え,準備を進めることが
できる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1前時の復習
○この時間は何について考えたいですか。
・前時のふりかえり
(3分) ・専門知識を持っている人にインタビューをしたり,国府小学
をもとに,学習課
校のみんなにアンケートをとったりするなど,新聞を書くた
題を児童に考え
めの準備をしたいです。
させ,見通しを持
2課題を確認す
たせる。
る。
(2分)
必要な情報を集めるためにはどうしたらいいかな。
3調べる方法を考
え,準備を進め ○班ごとにどうするか話し合い,準備をしましょう。
・方法に関する考え
る。
・専門知識を持っている人に詳しく聞くなら,聞きたい内容を
を取り上げ、全体
(25 分)
箇条書きに書き出そうよ。
のものにする。
・箇条書きにするたけでなく,聞く順番も考えようよ。内容が
似ているものがあるかとか考えよう。
・アンケートにはどんな内容を書く?
・この内容だったら,答えてもらいやすいように選択式にした
らいいと思うよ。
・教科書の例を参考に,アンケートを書いてみよう。
記事に必要な情
・図書室にある防災の本も借りてこよう。本には府中市のこと
が詳しく載っていないから,どうやって調べる?
報や収集する内
・インターネットで府中市のページを開いて,防災についての
容をとらえてい
記事がないか探してみよう。
る。
(情報収集・
・そういえば,広島土砂災害については,特設ページがあった
分析力)
と思うよ。似たようなページがないかな。
4班ごとに,どの ○それぞれ,どのように情報を収集するか発表しましょう。
ように情報を収 ・僕たちの班は,インタビューをして情報を集めます。そのた
集するかを交流
めに,質問内容を箇条書きにして,順番を考えました。
・実物投影機を準備
する。
・私たちの班は,アンケートをとって情報を集めます。災害が
し,交流の際に,
(10 分)
起きた時の避難場所を知っているか,防災グッズを準備して
他の班の良いと
いるか,どのような防災グッズが家にあるのかなど,日頃防
ころを取り入れ
災についてどのように考えているかを調べて,数字が低いも
やすくしておく。
のについて,詳しく記事にしようと思います。
☆評価規準
5本時のふりかえ ○ふりかえりをしましょう。
<Bと判断できる
り
児童>
(5分)
・目的に応じて,情
報を収集するた
めの方法を考え
て必要な準備を
進めている。
6次時の予告
(行動観察)
本時の指導 【7/13 時間目】
目標:集めた情報を基に下書きを書くことができる。
学習展開
・指導上の留意点
☆評価規準・方法
1 課 題 を 確 認 す ○アンケートやインタビューを通して必要な情報を集めました ・グループによって
る。
(2分) ね。それらをもとに,下書きを仕上げましょう。
は,アンケート結
果を基に分析を
してから、下書き
集めた情報をもとに,下書きを完成させよう。
を加筆・修正させ
る。
2調べたことを基 ○ミッションを意識して下書きを完成させましょう。
に 下 書 き を 書 ・アンケートボードにシールを貼ってもらったから,数を数え ・分からない言葉は
く。
よう。
辞書や資料等を
(38 分) ・防災グッズについて知っている人は 100 人中 80 人だった。そ
使って調べさせ
の中でも,防災グッズを家庭に備えている人は 30 人しかいな
る。
い。これを使って,防災をよびかけるような記事にしよう。
・広島土砂災害を書くだけでなく,土砂災害が起こる仕組みを ・新聞は事実を正し
書こう。そうすると,府中市でも土砂災害が起こりやすいと
く伝えることが
ころはどこが考えることができるから。
大切だというこ
・応急処置について,本に載っているように順番に書いていこ
とを再度確認し、
う。けがの種類や,手順ごとに整理して書くと分かりやすい
取材したことを
かな。
正確に文章化さ
・防災グッズの種類をただ並べるだけでなく,使い道とかも書
せる。
いた方がいいかな。
・事実を正確に伝え
・下書きの構成を意識して、三段落で書こう。一段落目は読み
るために、「これ
手へのなげかけ、二段落目は調べたこと、三段落目にはこれ
らの情報から~
からどうしていけばいいかを書いていくと分かりやすいか
という状況であ
な。
ることが分かっ
た」や「○○さん
の話によると、~
だそうです。」と
いった文章表記
の仕方の例を示
す。
学習活動
指導内容
3本時のふりかえ ○ふりかえりをしましょう。
☆評価規準
り
・本に書いてあることは、どれも役立つ情報だから、全部伝え < B と 判 断 で き る
(5分)
たいと思いました。でも、とりあえず全部書いていくと、ノ
児童>
ートの1ページを超えました。長すぎるから、どのことにつ ・目的に応じて,情
いて書くか、しぼらなければいけないなと思いました。
報を正確に伝え
ることを意識し
て下書きを書き
4次時の予告
進めている。
(ノート)
本時の指導 【8/13 時間目】
目標:
「防災意識が高まる」ためのよりよい表現にするためにアドバイスをし合い,記事の内容を修
正するための方法を考えることができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1前時の復習
(3分)
2課題を確認す
る。
ミッションをクリアするためには,どのようなアドバイスを
し,修正をしたらいいかな?
・付箋紙に書き込ん
○班の友だちの下書きを読んで,アドバイスをしよう。
3下書きを読み合
で貼らせる。
い,アドバイス ・土砂災害の恐ろしさについて伝えて防災意識を高めるなら,こ
の下書きに,死者○人とか,土砂が○㎞にわたって流れたとか, ・具体的にする,数
をする。
詳しい数字があったらいいんじゃない?
(20 分)
字を入れる,チェ
・広島市の土砂災害だけでなくて,府中市の土砂災害についても
ックリストをつ
知りたくなるよね。
ける,分からない
・訓練の内容を詳しく書けば,読む人はリアルに感じるんじゃな
言葉の解説,など
い?
の観点で気付き
・砂防ダムについて書いてあるけど,どんなものかイラストがあ
を書いている児
った方が読み手の興味をひくんじゃない?
童のものを取り
・広島土砂災害についてどれくらいの人が忘れずに,自分のこと
上げて紹介し,困
として考えているか調査するために,インタビューをして回る
っている児童の
のはどうかな。
手立てにする。
・一つの段落に書いてある内容が長すぎるから,二つの段落に分
けたらいいんじゃない?
・友達の記事を読ん
・地震が起きた時の身の守り方について書くなら,学校なのか家
で,もっと知りた
にいる時なのか,学校の教室なのか,グラウンドなのか,はっ
いと思ったこと
きりさせて分けて書いたら,読む人は興味がわくと思う。
なども書き込ん
・
「脱出口」って言葉の説明がいるんじゃない?
でアドバイスを
・逃げ場の確保は,地震が起きてからするのか,いつもしておく
する。
のか。
・
「応急処置」は言葉が難しいから,「けがをしたらどうするか」 ・アンケートやイン
タビューをとっ
に直したらいいんじゃない?
た方がよいとい
・「応急処置」のところが分かりにくいから,保健室へ行って先生
うアドバイスが
に質問して,もっと細かく説明を書いたらいいんじゃない?
安易に出た場合
は,本当に必要か
考えさせるため,
声をかける。
4修正した記事を ○アドバイスをしてもらった情報は,どうしたら集まりそうで
すか?
書くために,自
分がしなければ ・本でもう一度調べて,身の守り方を場所ごとに詳しく書きま
ならないことを
☆評価規準
す。
考える。
(10 分)
・新聞を読み直して,詳しい状況や具体的な数字を付け加える。 < B と 判 断 で き る
児童>
5どのように修正
・書き手の目的をと
するかを交流す
らえて,よりよい
る。
(5分)
表現にするため
に必要な情報は
6本時のまとめと 〇どのようなアドバイスをしたら良いかまとめましょう。
ふりかえり
・読み手により伝わるように,具体的な数字をいれたら良い。
(5分) ・読み手の心をつかむ工夫をアドバイスしらた良い。
何か考え,アドバ
イスをしている。
(観察・ノート)
・友だちからもらっ
〇友達にもらったアドバイスから考えたことについてふりかえ
たアドバイスを
りましょう。
もとに,修正する
・友だちにアドバイスをもらうことで,読む人にとって知りた
見通しを持たせ
いことが何かが分かりました。
る。
・自分に足りない情報が何か分かりました。だから,下書きの ・他のグループの発
修正に活かしたいです。
表を聞き,自分た
ちのグループの
7次時の予告
記事に取り入れ
(2分)
たら良いと思う
ものは取り入れ,
改善する視点を
持たせる。
本時の指導 【9/13 時間目】
目標:班で新聞にまとめていくに当たって,相手意識を持って必要な情報を選択することができる。
学習展開
・指導上の留意点
学習活動
指導内容
☆評価規準・方法
1前時の復習
○4班さんが,前の時間に困ったことを発表してくれましたね。 ・子どもたちの中に
(8分) ・みんなのアドバイスを活かしたら,新聞の中に入りきらない
生まれた困り感
のではないかということで困っていました。
を課題につなげ、
○みんなのアドバイス通り,全てを載せたら良いのかな?
自分事として課
・情報はたくさんあった方がいいと思う。読みたい人が,どれ
題解決に向かわ
について読みたいか,選んで読むことができるから,できる
せる。
だけたくさん情報がある新聞の方がいいと思います。
・必要な情報に絞って載せた方がいいと思う。たくさん情報が ・解決の見通しをも
ありすぎると,どれも心に残らないかもしれないから,私た
つための方向性
ちの身に起こりそうな,関係の深いものに絞って載せたらい
を全員が持てる
いと思う。
よう、全体の場で
解決方法につい
2課題を確認す
ていくつか交流
読者にとって一番お得な情報はどれ?
る。
(2分)
をしておく。
3班ごとに必要な ○読者にとって一番お得な情報はどれかな?
・自分の記事と友達
情 報 を 吟 味 す ・応急処置について書いているけど,その中でも,血が出た時
の記事を読み比
る。
とか吐いた時,骨折した時の三点はよくある内容だから,知
べながら、重複し
(30 分)
っておくと得だよね。
た情報はないか
・過去の地震についての情報ってお得な情報かな?地震の恐ろ
確認したり、より
しさについて伝えるためなら,最近あった大きな地震にする
必要感の高いも
か,広島県に近い地方であった地震にするかにして,
「地震へ
のを優先しよう
の備えについて」をしっかりと書いた方がいいんじゃないか
としたりしてい
な?
るグループを評
・〇〇さんは,火災の「身を守る方法」
「災害の恐ろしさ」
「日
価し、意識させ
頃から気を付けること」について書いているね。身を守る方
る。
法は,僕の書いているのと似ているから一緒にまとめて,
「災
害の恐ろしさ」と「日頃から気を付けること」にしぼったら
どうかな。
☆評価規準
<Bと判断できる
児童>
4本時のまとめと 読者にとって一番お得な情報は,自分たちにとって身近な
・「国府小学校の児
もの。
ふりかえり
童」という読み手
(5分)
を意識して,一番
・ふりかえりでは,班ごとにどのようにしぼったか,具体的な
お得な情報を選
内容を書きましょう。
択している。
(発言・ノート)
6次時の予告
本時の指導 【10/13 時間目】
目標:トップ記事を,読み手を意識して選ぶことができる。
学習展開
・指導上の留意点
☆評価規準・方法
1本時の見通し
○読者にとってお得な情報を選びましたね。次はどうします ・解決の見通しを全
(3分)
か?
員が持てるよう、
・お得な情報に目が行くように,新聞の書き方を工夫して,一
全体の場で交流
枚の紙に下書きをしていけばいいと思います。
し、課題へつなげ
・どの記事を最初にしたら,防災意識が高まるかを考えればい
る。
いと思います。
2課題を確認す
る。
(2分)
記事のわり付けはどうする?
新聞記事の割り
付けを決めるた
3班ごとに必要な ○どういう記事の並びにしたらいいかな?
めに,根拠を持
情 報 を 吟 味 す ・アンケートの結果から,防災グッズを準備していない人が多
って話し合いを
る。
かったから,それを一番目に割り付けよう。
進め,折り合い
(25 分) ・目立つようにするのは賛成だけど,トップ記事にするかどう
かは迷うな。記事の並び方を考えてみようよ。例えば,防災
をつけながらよ
グッズが突然最初にくるよりも,災害の恐ろしさが最初にき
りよい方法を導
て,その後に防災グッズを日頃から備えている人は少ししか
き出すことがで
いない,という記事の並びの方が,読者の心をつかむんじゃ
きる。
(協働・探
ない?
究力)
・防災グッズのチェック欄をここに作ろう。読みながら鉛筆で
チェックを入れることができれば,読者の意識が高まるはず
だよ。
・全員がまずは自分
・けがをした時の応急処置について,
「知っていたら便利なベス
の考えを主張し、
ト3」と題して,トップ記事にしようよ。
それから友達の
・インパクトはあるけど,防災=応急処置ではないからなあ。
意見に対して質
災害時に知っておけば良い知識ではあるけれど,トップ記事
問したり、自分の
である必要はないんじゃないかな。
考えと友達の考
えを融合したり
している班を評
4交流する。
○それぞれの班でどのような割り付けになったか,見て回りま
価し、全体に意識
(10 分)
しょう。
させる。
学習活動
5本時のまとめと
ふりかえり
(5分)
6次時の予告
指導内容
☆評価規準
<Bと判断できる
児童>
・班の中で読み手を
○他の班の割り付けの工夫を見て考えたことや,自分の班との
意識して,トップ
違いについて具体的に挙げて書きましょう。
記事を吟味して
いる。
(発言・ノート)
記事のわり付けは,テーマにそって,読み手がより必要と
しているものを大きくする。
・自分の班と他の班
を比較し、自分た
ちになかった良
さを見付けるよ
う促す。
本時の指導 【11/13 時間目】
目標:文字の誤りやよりよい表現にできるところ(グラフ・図・表・写真)などを見つけ,必要に応じて修
正することができる。
学習展開
学習活動
指導内容
・指導上の留意点
☆評価規準・方法
1本時の見通し
○記事の割り付けがきまりましたね。どうしますか。
(3分) ・準備していた下書きよりも増やしたり減らしたりしなくちゃ
いけないから,下書きを直したいです。
2課題を確認す
る。
(2分)
下書きを完成させよう。
・ミッションの中に
ある「1年生~6
年生までのみん
なが読み,防災意
しきが高まる新
聞」という、条件
に沿うような工
夫をしている児
童を評価し、推敲
の視点を考える
手立てにする。
3下書きを書く。 ○下書きを完成させましょう。
(35 分) ・分量が増えたから,もう少しくわしく記事を書こう。グラフ
で差がはっきりと分かるようにするために,グラフの1メモ
リを 100 ずつじゃなくて 10 ずつにしようかな。
・ここには写真がくるから,記事を一段下げて書こう。
・スペースがせまくなったから,一文一文を短くしよう。キー
ワード以外で削れる言葉はないかな。
・避難場所についての記事がトップ記事になったおかげで,も
う少しスペースが広くなったから,言葉での説明だけでなく,
地図も入れよう。
・読者が読みやすいようにするために,土砂崩れについてのイ ・読み手の年齢層が
ラストをメインにして,そこへ注意点を書き込むように修正
幅広いことや防
しよう。
災への関心や意
・防災意識を高めるためにも、身近に起きた災害に目が向くよ
識が高まるよう
うに、リズムがよい文章にしよう。
「~を知っていますか。」
に修正している
といった、呼びかけるような書き方や「いざという時に~が
ものを紹介しな
ないと大変です。
」と意識をしなきゃと思わせるような書きぶ
がら推敲の時間
りに変えよう。
を進めることで、
・災害についての写真だけでなく、防災に取り組んでいる方々
具体的な書きぶ
の写真を載せ、
「こういうことを具体的にやっていけばいいの
りをつかませる
か。これならできそうだな。
」と、前向きに取り組む人が増え
手立てとする。
るような資料の選択をして、記事に付け加えよう。
☆評価規準
<Bと判断できる
4本時のまとめと ○下書きを完成させるために,どのようなことに気をつけまし
児童>
ふりかえり
たか。
・前時の割り付けを
(5分) ・限られたスペースの中に,必要な情報を盛り込んで伝えるに
ふまえて,大事な
は,写真やイラストをどうバランスよく取り入れるかに気を
ことを落とさず
付けて下書きを完成させました。
に,記事の大きさ
や資料との兼ね
合いを必要に応
5次時の予告
じて修正してい
る。(新聞)
本時の指導 【12/13 時間目】
目標:新聞の特徴に沿って,伝えたいことが分かりやすく伝わるよう見出しを付け,新聞を完成させること
ができる。
学習展開
学習活動
指導内容
・指導上の留意点
☆評価規準・方法
1前時の復習
○下書きが完成しましたね?次はどうしますか?
(3分) ・直した下書きを読み合います。
・ミッションをクリアできるような見出しかどうか考えます。
2課題を確認す
る。
(2分)
どのような見出しをつけたら良いかな?
3見出しの特徴に ○読者がひきつけられる見出しってどのようなものだろう?
つ い て 話 し 合 ・短くてリズムがいい見出しです。
う。
(5分) ・インパクトがある見出しです。
・記事の内容が一目でわかる見出しです。
・書き手の思いが,読み手に伝わる見出しです。
・数字があって具体的なイメージが持てる見出しです。
・単元の1時間目や
2時間目に行っ
た授業を想起さ
せ、見出しには書
き手の思いがこ
められているこ
とを振り返る。
4班ごとに見出し ○班の中で見出しにどの言葉を使えば,ミッションクリアに近 ・単元を通してスク
を吟味する。
づくか話し合いましょう。
ラップをしてい
(20 分) ・
「土砂災害のおそろしさ」って短くてリズムがいいね。それに
る記事について
何についての記事かが一目で分かるよ。
「どうしてその
・
「防災グッズ」という見出しよりも,「いくつありますか,防
記事が気になっ
災グッズ」とか「防災グッズチェック!」というように,投
たのか」を問うこ
げかけの言葉を付け加えたらどうかな。
とで、見出しに魅
・
「避難場所」だけでなくて,
「府中市の避難場所」っていうの
力があったこと
はどう?
に気付かせると
・でもそれだと,身近な気がしないから,
「国府学区の避難場所」 共に、読者がひき
の方がいいんじゃないかな。実際に記事の内容も,国府学区
つけられる見出
の避難場所について書いているし。
しの特徴につい
・
「芦田川決壊」よりも,「芦田川二度決壊」というように回数
て考える手立て
を入れたら,身近な川が実は必ずしも安全ではないことが,
とする。
記事を読む前にも伝わるよ。
5新聞を完成させ ・見出しが目立つよう,周りを囲もう。
る。
(10 分) ・グラフの横に,何のグラフの説明かを小さく書こう。
・色使いを工夫して,大切なところを目立たせよう。
6本時のまとめと
ふりかえり
(5分)
7次時の予告
記事の内容が一目で分かり,インパクトのある見出しにす
ればよい。
☆評価規準
・ふりかえりでは,友だちのどのような意見がきっかけで自分 < B と 判 断 で き る
の考えが深まったかを,具体的に書きましょう。
児童>
・記事の中心をとら
え,見出しを考え
ている。
(新聞・発言)
本時の指導 【13/13 時間目】
目標:書き方の良さや内容の良さに着目して,進んで感想を伝えあい,自分班の新聞記事と友達の班の新聞
記事とを読み比べ,振り返っている。
学習展開
学習活動
指導内容
・指導上の留意点
☆評価規準・方法
1前時の復習
○新聞が完成しましたね。どうしたいですか。
(3分) ・早く学校中のみんなに読んでもらいたいです。
・その前に,クラスの中で読み合いたいです。
2課題を確認す
る。
(2分)
新聞を読み合い,ミッションをクリアすることができているか考えよう。
3 新 聞 を 読 み 合 ○他の班の新聞を読み,アドバイスをしましょう。いいなと思
い,アドバイス
ったところも伝えましょう。
・ミッションの中に
をする。
・
「国府防災新聞」を読んで,資料と記事のつながりがとても分
ある「1年生~6
(30 分)
かりやすいので,どの学年のみんなも防災意識が高まると思
年生までのみん
いました。特に,
「知っていますか避難場所」の記事は,地図
なが読み,防災意
と文章が関わり合っているので,分かりやすかったし,これ
しきが高まる新
からは避難場所を意識していこうという気持ちになりまし
聞」という条件を
た。アンケートの結果が,グラフで表されているので,分か
観点として共通
りやすかったです。
に持ち、評価し合
・
「目指せ,防災新聞」を読んで,「いくつあるかな?防犯グッ
うようにさせる。
ズ」の記事のところにチェックリストがあったのがいいと思
いました。読みながらチェックをして,自然と何が自分に足 ・友だちの班の新聞
りないか考えるので,防災意識が高まると思いました。たく
から、自分の班に
さんある防災グッズの中で,ここにあるいくつかを選んだ説
ない工夫を認め
明があればもっといいなと思いました。
させ、今後の視点
・
「みんなで安全防災新聞」を読んで,土砂災害の恐ろしさと対
にさせる。
策の両方が書いてあって,記事同士のつながりがあるので,
読んでいて納得することがたくさんありました。対策だけよ ・見た目の印象だけ
りも,恐ろしさの記事があることで,防災対策を普段からし
で評価をするこ
ておかなければならないなという気持ちになりました。
とがないよう、記
・芦田川も土砂災害も,僕たち府中市に住む人にとって身近な
事の内容のどの
ものが載っているのがいいなと思いました。芦田川について
ようなところが
インタビューしたことを記事に載せるなら,誰に聞いたのか
良かったか、具体
を載せたり,芦田川の近くで話しを聞いている写真とかがあ
を挙げてアドバ
ったりすると,より納得できる記事になり,防災への意識が
イスをするよう
高まるのではないかなと思いました。
促す。
4本時のまとめと ○他の班の新聞記事を読んで,自分の班の新聞と比べてみて,
ふりかえり
ミッションをクリアするためには何に気をつけて取り組めば
(10 分)
いいと気付きましたか。
・読み手に伝わるようにミッションをクリアするには,記事の ☆評価規準
選び方や写真やイラストの選び方,見出しの工夫が大切だと < B と 判 断 で き る
気付きました。
児童>
・他の班の作成した
新聞と自分の班
6次時の予告
・それぞれの班ごとに,発信していくことを伝える。
の新聞を比較し,
書きぶりの良さ
を見付けている。
(ノート・発言)
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