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福岡市の住み良いまちづくりが都市計画モデルとして 国連加盟国に推奨

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福岡市の住み良いまちづくりが都市計画モデルとして 国連加盟国に推奨
平成28年 3月18日
総務企画局国際部
市政担当記者
各位
日本で唯一
国連ハビタット福岡本部長が市長に報告します。
福岡市の住み良いまちづくりが都市計画モデルとして
国連加盟国に推奨されました!!
この度,国連総会で報告された「都市と国土計画に係る国際ガイドライン」
(国連ハビ
タット作成)において,福岡市が「コンパクトシティモデル」として評価され,世界 26
の優良事例が選出された本ガイドラインのケーススタディの一つとして 日本から唯一 ,
紹介されました。
国連ハビタット福岡本部で発行するガイドライン日本語版を本部長が持参し,市長に
報告します。
※当日の取材につきまして,よろしくお願いいたします。
1
日
時
平成 28 年
3月24日(木)15時00分
2
場
所
福岡市役所 9 階
3
報告者
応接室
国連ハビタット福岡本部長 深澤 良信 氏
1982 年に国土庁(現国土交通省)に入庁以来、国連人間居住セン
ター (ハビタット: ケニア) 居住専門官や国連人道問題局 (スイス)
救援調整部救援調整官(アジア担当),国土交通省国土計画局計画官他
を歴任。2012 年 1 月に上級人間居住専門官として国連ハビタット
福岡本部に着任、2013 年 6 月に本部長就任。
4 月 1 日(金)開催される市民向けレクチャーシリーズ「ハビタットひろば」においても,
このガイドラインをテーマに講演予定です。
日
時
: 平成 28 年 4 月 1 日(金)
18:30~
場 所
:
アクロス福岡
3 階「こくさいひろば」
内 容
:
住み良いまちづくりを導く国際ガイドライン
~コンパクトシティ福岡の事例~
講演者
: 西南学院大学教授 野田順康氏(ガイドライン専門家グループ日本代表)
※「コンパクトシティ福岡」について,福岡市住宅都市局からも発表します。
【お問い合わせ先】
総務企画局国際部 野田,井口(いのくち)
TEL:711-4304(内線 1323)
FAX:733-5597
【「都市と国土計画に係る国際ガイドライン」の概要】
〇国連ハビタットが主に発展途上国が都市計画の段階で適切に対応するための指針として「都
市と国土計画に係る国際ガイドライン」を策定。
〇「都市と国土計画に係る国際ガイドラインに関する特別専門家会合」における検討,協議を
経て策定された。
〇ガイドラインでは都市と国土計画における以下の5つの主要な教訓が示されている。
① 統合的な政策策定と施策の仕組み,
④
② 抜本的な再生戦略, ③ 環境計画と管理,
コンパクトで接続性のある都市づくりに向けた計画, ⑤ 包括的で参加型の計画策定
〇5つの主要な教訓を実践した都市の事例として世界26事例が紹介されている。
〇このうち福岡市は「④コンパクトで接続性のある都市づくりに向けた計画」におけるケース
スタディとして取り上げられ,優良事例として奨励されている。
〇福岡市 ケーススタディの概略
・経済活動の中心と港,鉄道,空港等の交通拠点との接続性を強化するとともに,都市景観
を保全し,地域の歴史的・文化的特性を強化するなど,質の高い都市環境を実現している。
・コンパクトな都市計画の原則による福岡市のまちづくりが,「住みやすい都市」の形成に繋
がっており,今後,都市化が進む世界において必要とされるモデルとなる。
【ガイドライン策定の経緯】
〇H25.4 月 第 24 回国連ハビタット管理理事会においてガイドラインの策定が決定
〇「都市と国土計画に係る国際ガイドラインに関する特別専門家会合」開催
※世界各国の政府や地方自治体,学会,市民組織などから推薦された 34 名の専門家を召集
し,ガイドラインを検討,作成
第1回 (H25.10 月
フランス・パリ)
第2回 (H26.4 月 コロンビア・メデジン)
第3回 (H26.11 月 日本・福岡市)
〇国連ハビタット管理理事会「都市と国土計画に係る国際ガイドライン」承認(H27.4 月
ケニア・ナイロビ)
〇国連総会「都市と国土計画に係る国際ガイドライン」報告 H27.12 月 アメリカ・ニューヨーク)
【今後のガイドライン活用方法】
世界各国・地域が,都市・国土計画を見直す際の指針となるとともに,第3回国連人間居住
会議(ハビタットⅢ)などの国際会議において活用されることが期待される。
【『住み良いまちづくり』これまでの歩み】
○自治体初のマスタープランを策定
1961 年、日本で初めてのマスタープランを策定。基本的な生活基盤や都市基盤の整備に取り組み、
高度経済成長期の人口増大に対応してきた。
当時多くの都市が工業化を目指し、それに伴う市街地の拡大が進んでいくなか、福岡市では逆に都市
化を厳しく制限する道を選択、1976 年のマスタープラン改定においては「制御機能をもつ都市」を
目指すべき都市像として掲げ、適正な人口規模、良好な自然環境、居住環境を保全するという理念が、
現在のコンパクトシティの礎となっている。
○交通ネットワークの整備
1970 年代から市営地下鉄の整備に着手し、鉄道ネットワークの再構築を進め、1993 年には空港線
が福岡空港まで延伸、2005 年には七隈線(橋本~天神南)が開業、2020 年には博多駅まで延伸予
定である。現在,JR と民間鉄道路線を含めると鉄道駅のカバー人口は 65%に広がっている。
道路については拠点間をつなぐ都市構造に再構築するため、放射環状型の幹線道路の整備を進め、
2012 年には都市高速道路が環状線として開通した。
これらの交通ネットワークにより、約50%の人の通勤時間が 30 分以内となるなど、交通の利便性
が高い都市になっている。
○都市問題の克服
都市化を厳しく制御することでコンパクトな都市づくりを行ってきたが、その過程においては、市民
生活に必要な水の確保、ごみの増加という都市問題に直面してきた。
大きな河川が無く、過去に何度も渇水という苦い経験をしてきたことから、下水再生水の利用、海水
淡水化、世界トップクラスの低い漏水率など「節水都市」を実現している。ごみ処理については「福
岡方式」の埋め立て技術を開発、実用することで、埋め立て場を短期間で利用可能な土地として再生
してきた。こうした様々な方法による都市問題の解決が住みやすい都市という評価につながっている。
○都市景観の形成
1987 年に都市景観条例を制定し、風格のある美しいまちづくり、福岡らしさを活かした都市景観の
形成を推進している。
【『住み良いまちづくり』の情報発信と評価】
○これまで福岡市の『住み良いまちづくり』について様々な機会で
情報を発信。
・2012 年 世界都市フォーラム(イタリア・ナポリ)
・2012年 アジア太平洋都市サミット(韓国・浦項)
・2013 年 世界都市サミット市長フォーラム(スペイン・ビルバオ)
・2014年 世界都市サミット(シンガポール)
・2015 年 夏季ダボス会議(中国・大連) 他
○これまでの評価
・2013 年から3年連続 市民の 95%が「住みやすい」と評価
・2000 年 Asia Week ・・・・アジアで生活しやすい都市 1 位
・2006 年
NEWSWEEK・・・最もホットな 10 都市に選出
・2010 年 BRUTUS・・・・・地方都市ランキング 1 位
・2011年 国連ハビタットアジアモデル都市(100万都市の開発モデル:福岡モデル)
・2012 年
米 USATODAY・・訪れるべき旅行先トップ 10
・2014 年
英モノクル・・・・・最も住みやすい都市 10 位
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