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開拓
中学校生活最後の体育祭
~自分の生き方を見つめ、進路を切り拓こう~
《体育祭特集号》
松戸市立第四中学校 第3学年
№4 2016・6・9
記念すべき
去る5月28日。前日の恵みの雨のおかげで砂ぼこりが抑えられた絶好の日和の中、記念すべき
第70回を数える第四中学校体育祭が行われました。
うだるような暑さで始まった体育祭週間。3年生は応援団を中心に、全校を引っ張るリーダーと
して積極的に活動していました。最初はうまくいかないこともあり、叱咤激励を受ける場面が何度
も見られました。しかし、さすがは3年生!徐々に一人一人の目つきは変わり、楽しみながらも後
悔が残らぬよう精一杯に取り組もうという気迫が感じられるようになりました。閉会式で流した思
い思いの涙が、体育祭週間の一週間を物語っていました。
花形種目
100m走にレク走、団体種目、各種リレー…体育祭にはたくさんの見所がありますが、忘れて
はならないのが男女別の演技種目です。
「レッツゴー」という明るく元気なかけ声と
共に始まった、全校女子によるダンス。トップ
リーダーの6組増田さん、新井さん、3組小滝
さん、7組立川さんを中心に、各クラスのダン
スリーダーが時間をかけて創りあげたダンスは
大成功に終わりました。
今年のダンスは振り付けが難しく隊形移動も
豊富で、覚えるのに苦労しました。しかし、そ
こは女子の団結力。リーダーの的確な指示に合
わせ、全員が最後まで躍りきることができまし
た。田村先生に相談し、密かに計画していた吉
岡先生へのサプライズも大成功でした。あの時
流した涙の数々は、一生忘れられない思い出に
なったと思います。そんな3年生の背中を見て
1、2年生も真剣に、かつ楽しく躍っていました。きっと来年度は、みなさんの意志を引き継いで、
また新たな「四中女子によるダンス」が演じられることと思います。素敵な感動をありがとう!
伝統ある、四中男子の組体操。生徒の安全を最
優先するために仕方がないとは思いつつ、体育祭
練習当初はやはり生徒の心にも大きな喪失感があ
りました。
そこで今年は、種目リーダーの1組松浦君が話
した通り、日本体育大学の伝統ある応援「エッサ
ッサ」及び「演舞(武)」を披露しました。本来な
らば後輩をリードすべき3年生も、今年初めての
試みに苦労し、檄を飛ばされることも少なくあり
ませんでした。クラス内で衝突し、悔し涙を流す
生徒もいましたが、日に日に大きくなるかけ声。
徐々に揃ってくる動作。練習を始めた頃とはまっ
たく別人のように真剣な表情で演じる男子の姿
は、とても輝いていました。離合集散の美を追究
し、メリハリのある動きで魅せてくれた男子達は
とてもたくましく、男らしい中にもきりっとした
美しさを感じました。この「エッサッサ」及び「演舞(武)」が四中男子の新たな伝統として受け継
がれていくことを期待しています。
中学校3年間で一番の体育祭となるように必死に取り組むみなさんの姿は、見ていてとても清々
しかったです。様々な場面で見られた努力、笑顔、挫折を乗り越えての成功、すべてがかけがえの
ない経験だということを、忘れないでください。みなさんの思いが詰まった作文を紹介します。
「ドンドンドンドン…」
体育祭の日の朝からずっと、演武の太鼓のリズムを指で刻み続けていた。開会式の時や、競技の間
などし続けていた。それは、全校男子で演武の練習の時に先生方から、
「太鼓がミスってどうするんだよ!」
などと言われていたからであった。だから何度も練習していたのは、緊張もあったが、大部分は、
先生方からそのようなことを言われて悔しかったからだ。だから「絶対に失敗するもんか!」と強
く思っていた。
そして本番。
「カッ・カッ・カッ・カッ」
今までの練習の成果を出すために、一回一回を力強く叩いた。途中で若干、緊張をしていたが、勝
手に体が動いていた。おそらくノーミスで終わることができた。とても達成感に満たされていた。
【1組 中村優太】
「絶対、団長騎を倒してやる。」
僕の中で一番ワクワクしている競技は騎馬戦だった。体育祭練習期間での騎馬戦は、二回あって、
一回目は、自分の中で、棒倒しの次に危険な種目ぐらいにしか思っていなかった。一回目は、最初
だったので、入退場の動きぐらいしかやらなかった。二回目は予行練習のときで、まだ、僕の気持
ちに変化はなかった。
今度は実際に戦うことになった。騎馬を作って、「自分は迷惑にならないように頑張ろう。」そ
う思いながら、一回戦が始まった。僕達の騎馬は攻撃側で、始まった瞬間に飛び出し、一年生の騎
馬を二騎倒し、団長騎まで行った。騎馬は途中で崩れてしまったが、僕は、興奮と達成感で、初め
て、皆の「騎馬戦楽しい」という意味が理解できた。
そして、体育祭本番。一回戦は、二年の騎馬を二騎倒し、念願の団長騎を倒すことができた。惜
しくも、他の騎馬がはちまきを引っ張ってしまい、反則負けとなったが、僕は、心の底から楽しい
と思え、またやりたいと何度も心から思っていた。
【2組 岡田康佑】
「絶対に吉岡先生を泣かせようね!」
金曜日から土曜日にかけてこの言葉何回聞いただろうか。前日は雨でぬれていた校庭が体育祭当日、
晴れていた。
「青組がんばれ!」「赤に負けるな!」
自分の席から聞こえる声。一週間練習したことをこの一瞬でおこなっているのは早いなと思った。
そして自分が一番緊張しているダンスまでもう少しなんだと思わせていた。ダンスの練習の時、こ
んな難しい振り付けを覚えなきゃいけないのだと思った。周りの人も「難しい」と声をそろえてい
た。でもダンスリーダーのおかげで最初は難しいと思っていたダンスも楽しく踊ることができた。
「吉岡先生、三年間ダンスのご指導本当にありがとうございました!」
この言葉で泣いている吉岡先生と生徒を見て、まだ会って半年もたっていない私も涙が出た。
【3組 石川七海】
「最後の体育祭も終わっちゃうね」
気が付けば日も暗くなり閉会式の隊形に並んでいた。とっても1日が早く感じた。私は3年間青組
で全て優勝できた。素直に嬉しかった。だけど何故か悲しくて寂しかった。「これで中学校生活の
体育祭も終わりなんだ」と思うととても寂しい気持ちになった。
体育祭週間中、誰もが一生懸命だった。厚生委員、先生方、各種目のリーダー、応援団。誰より
も必死だった。他のクラスメイトを本気にしてくれた。そういうみんなの我武者羅な姿を思い出す
と涙が出そうになった。「こんなにも行事にみんなが必死になれる学校なんてあるのかな」と改め
て思った。私はそんな学校は四中くらいしかないんじゃないかと思った。
【4組 磯山睦季】
「よーい、パンッ。」「エッサ、エッサ、エッサ。」
始まった。女子の綱引きだ。先生方に教わった極意を胸に、一回戦目が始まった。みんな一丸とな
った。一回戦目は赤の勝ちだった。予行練習の日どおりである。二回戦はとても長い戦いだった。
体力がもたず、二回戦目は青が勝った。これも予行練習と同じである。
そして迎えた三回戦。応援団の私は一番前で中央の印がよく見えた。予行練習どおりなら赤は負
ける。だが、私はなぜか負ける気がしなかった。合図とともに始まった。中央の印はビクともしな
い。長い長い戦いだった。もう体力がもたないと思った。最後の力をふりしぼり、全力で引いた。
「パン、パン。三回戦、赤組の勝ち。」
赤が勝った。予行練習とは違う結果になった。横を見るとチアリーダーの金井さんが涙を浮かべて
いた。思わずもらい泣き。とても嬉しく楽しい思い出がまた一つ増えた。
【5組 織田奈央理】
「今年の総合優勝は、赤組です!」
僕達はその言葉が聞きたかった。その言葉を聞くために、たくさんの人が全力でやった。だが、だ
めだった。
三年間で最後の体育祭に向けて、必死になって取り組んだ。全校男子が一丸となって取り組んだ
エッサッサ・演舞は、得点には関係がないが、一番精一杯やったと思う。だが予行の日、僕達三年
は、面目ないことに先生方に怒鳴られてしまった。努力はしたつもりでいた。つもりなだけだった。
そこからは死にものぐるいで練習した。本番では、練習量に相応な演技ができたと思う。
去年、僕はこの作文の最後で絶対に勝つということを書いた記憶がある。でもそれは間違いだっ
た。一番大切なのは、楽しむことだった。僕達は一生懸命馬鹿になり、精一杯楽しむことができた。
団長が言っていた通り、悔いはない!!
【6組 田中朝陽】
大きな行事を終えて
1学期も半分が過ぎました。修学旅行、体育祭を終え、最後の総合体育大会に向けて部活の練習
にも力が入っていることでしょう。6月には、受験生として自らの学力と真剣に向き合う機会が増
えてきます。
まずは進路保護者会。保護者を対象に、進路についてお話しします。家庭でも時間を見つけ、家
族と話し合う機会を持ちましょう。
次に、第1回到達度テスト。二年生の最後に実施したテストから3ヶ月がたちました。受験勉強
は進んでいますか?結果が返されたら今の自分の学力をきちんと受け止め、夏休みの学習計画に活
かしましょう。
そして最後に、第1回定期テスト。1学期の成績を左右する大事なテストです。その結果は進路
にも大きく影響します。まだ受験生としての自覚を持てない人もいるかもしれませんが、後で焦る
ことのないように早く準備を始めましょう。
砂ぼこりで周りは白くぼやけた。三年生最後のダンス。みんな緊張している顔だった。
放送が校庭に響きわたった。このダンスと出会って友達との会話、笑顔、がとても増えたと思う。
これで最後の一回だと思うとなんだかさみしくなってくる。いろいろな気持ちをかかげて「さぁ行
こう…」その言葉に気持ちを込めた。
ダンスリーダーはもちろん、周りの女の子たちも涙を流している。最後の一回をおどりきった私
たちは、不思議な顔をしていたのかもしれない。みんなの気持ちを一つにしなければ良いダンスは
完成しない。この一回のために何回もまちがえて、いっぱい練習してきてダンスリーダーが一番大
変だったと思う。だけどみんなで作りあげたダンスを、みんなで成功させられてよかったと思う。
これで、三年生の思い出も一つ一つ終わっていくんだなと、改めて実感した。
【7組 髙橋凜】
青組
優勝
おめでとう
ございました
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