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(あすなろvol.1(夏季号)) - 社会福祉法人あすなろ会 特別養護老人
特別養護老人ホーム あすなろの郷浦和 Vol.01 2015 夏季号 あすなろ 2015 年 8 月発行 発行/あすなろの郷浦和 〒336-0911 さいたま市緑区三室 3029-3 ☎048-810-5050 http://asunarokai.or.jp/ 広報誌「あ す な ろ」発刊にあたり あすなろの郷浦和が緑区馬場地区(住所は大字三室 かし、住人さんは身の回りの生活行為に不便をきたし です)にオープンして 1 年が経過しました。これも、 ておりますので、三大介護といられる食事・排せつ・ 多くの皆様のご理解とご支援の賜物であり、改めて心 入浴、及び健康管理面を中心に「生活支援」を組み立 から感謝御礼申し上げます。 てることになります。 団塊世代が後期高齢者となる 2025 年問題や将来の ですから、住人さんお人一人の基本属性や特性、生活 人口減社会を見据えた「医療・介護のあり方」を見直 のスタイル等を知ることは、とても大切な情報になり すための法律が施行され、市町村を単位として「包括 ます。ご協力をお願いします。 的ケア体制」を作ることを課題として取り上げていま す。あすなろの郷浦和の施設も公益事業体として、そ あすなろの郷浦和の施設理念は「ふつうの生活」~ の使命と役割の一端を担うことが責務であると自覚 分かち合う喜び~を掲げました。ごく当たり前の生活 しております。 のある風景には、障害の程度やそれぞれの属性の違い さて、この度、広報誌「あすなろ」を発刊すること を越えて、人としての温かさや思いやりと言った人間 になりましたので、あすなろの郷浦和の概略を説明し 性を基底とする営みが写ります。職員も単に「生業」 たいと存じます。 として仕事をするのではなく、一人の人間として「福 施設形態はユニット型と言われ、1ユニット 10 名 で構成し、ユニット内に居住スペースと共有の生活空 祉」に関わることで、心のこもったケアに近づけるも のと信じております。 間を配置し、また、ユニットを越えた憩いの空間とし てパブリックスペースを設けました。定員は 100 名で まだまだ、日が浅く未熟な集団ですが、皆様のご期 10 ユニットの構成になります。当然、生活単位はユニ 待に添えるよう一丸となった邁進してまいりますの ット毎になりますので一律のプログラムや日課を廃 で、何卒、ご支援賜りますよう心からお願い申し上げ し、入居者さんの生活リズムに応じたプログラムであ ます。 り流れになりますので、お互いの関係性を重視した○ ○番地の「住人さん」と呼ぶことにしております。し 施設長 伍井 章 ~あすなろの郷浦和 運営の仕組み~ 介護施設では、最近「お話ロボット」が活躍している と聞きます。人手不足の現場ですから、分からなくはな 施 設 理 念 いです。しかし、介護職とは本来、相手との関係性があ っての仕事であるはず。 「会話する時間もないほど忙しい」 ふつうの生活 ~分かち合う喜び~ と職員は言いますが、どんな場面でも、 「作業」ではない のですから、 「会話」があって成り立つ「ケア」が介護の ケアの方針 基本になります。たとえば、食事の場面ならば、 「今日の 当たり前のことを丁寧に行う おかずは好物の○○ですね」 「どんな思い出がありますか」 など、相手の人となりに合わせた対応をすることが大切 なのです。それは相手の生活のありようを尊重し、生活 を組み立てていることになるからです。この仕事を「作 具 体 的 8 策 1、プライバシーを護る 2、床ずれを作らない 3、温かい美味しい食事 4、悪臭・異臭等を出さない 5、誰でもわかる会話・情報の提供 6、利用者の自由を拘束しない 7、利用者の行動の背景を理解する 8、心の交流を通して成長する 業」ととらえてしまうと、一つ一つの対応に相手がどん な反応をするかイメージできません。イメージが浮かば なければ「会話」をする必要がなく、 「想像力」も生まれ ません。 あすなろの郷浦和は 1 年半とまだまだこれからの施設 です。私たちは、 『微笑みと手の温もりを伝えること、そ して心を込めた言葉かけを実践する」ことを大事にした いと思います。 一人一人が歩んでこられた人生に寄り添う、そんな関係 性を築くことが目標です。 文責:伍井 ◎一日の生活の流れ 早く起きて、 早く寝ます! 就寝 起床・整容 身支度整えて、 一日のはじまりです! 朝食 朝 7~9 時 ゆっくり召し上がっていただきます。 今日一日の出来事を話したり、TV を観ながら 旬の食事メニューをいただきます。 入浴 夕食 早い住人さんは 午前中から入浴します。 お茶を飲みながら、 本を読んだり、TV を観たり談笑の時間。 住人さんに合わせて 入浴もひとそれぞれの時間帯に。 入浴 ティータイム おやつや昼食は、 行事食やリクエスト多数のメニューを! おやつ 昼食 レクレーション 個別リハビリを行います。 1F に集まって ラジオ体操・手芸・そろばん教室・ 書道・俳句・クローバーの会などなど。 たくさんの住人さんと交流できる楽しみな時間です。 毎日のラジオ体操・歌の時間。 みなさん熱心に参加しています。 各フロアにも 憩いの場があります! クローバーの会 チーム・絆 ワンコとふれあい そろばんの会 節分&豆まき クリスマス会 書初め 書道の会 お誕生日会 フラダンス コールダカーポ 俳句の会 お花見 手芸クラブ 栄養部門 田村静香 高齢者にとって食事は、生命の維持生活習慣病の予 防・治療、または生活の活力、楽しみや生き甲斐に なります。住人さんが健康で楽しく毎日を過ごして いただけるように、食事を通してサポートしていき ます。旬の食材を使用し、季節感のあるメニューの 提供、また行事食なども取り入れ、生活に潤いを持 っていただけるよう努めております。心身共に健康 に過ごせるお食事をご提供いたします。 事務部門 石田久雄 事務部門は介護施設での仕事が初めての 3 名で 運営しています。建物や設備の維持管理、経理 事務、出納など、仕事は幅広く、学ぶことも多 いです。施設には大勢の方が面会にいらっしゃ います。毎日、徒歩で来られる方もおります。 気持ち良い挨拶でお客様を迎えられるように努 めていきたいと思います。 各部門より 一言 看護部門 和泉澤愛美 ここに入居している方の多くは何かしらの病気 を抱えて、今は現状維持…という状態です。この 現状維持、または緩やかに進んでいく「老い」に 対し、介護士と協力してケアを行っていくのが、 特養の看護師の役割になります。私達は「いつも と何か違う」を大切に早期発見に努めています。 小さなサインに気付けるような日々の関わりを 大切にし、何でも相談できる看護師を目指してい きます。 相談部門 佐藤隆幸 常に心がけていることは、自宅での生活の延長線の施設 であること。施設でありがちな集団生活は廃止し、個々 の生活リズムに合わせたサービスの提供を行っていきま す。そのためには、入居者本人・ご家族を深く理解する ことが大切だと考えています。充実している、入居でき て良かったと、入居者本人・ご家族から喜ばれ頼りにな る施設を目指していきます。事務処理に忙殺されないよ う本来のケアマネジメント業務に邁進してまいります。 ケア部門 海老澤明子 ケアの方針は、当たり前のことを丁寧に行う事です。 住人さんには、それぞれ人生を紡いでこられた貴い歴史 があります。その生活リズムを壊さないように、心の声 に耳を傾けながら、当たり前のことを丁寧にお手伝いさ せていだたくことが目指すあすなろのケアです。 宜しくお願いします。 Information 残暑お見舞い 申し上げます 納涼の夕べ 8 月 22 日(土)18:30~ あとがき 昨年植えたコスモスが今年もたくさん 咲きました。 ※後日、ご案内差し上げます。 懐かしい駄菓子・綿あめ・枝豆・ かき氷・お面・スイカ・飲み物など さくら地区のテラスにツバメが巣を作り、ヒ ナが 3 羽巣立ちを待っています。 自然の営みの中に、あすなろの郷浦和は 1 年 が経過します。ひとえに皆様のご理解、ご協 力のお陰と深く感謝しております。 郷土料理 (鹿児島編) 総合防災訓練 8 月 11 日(火) 9 月 11 日(金) フロア対抗運動会 敬老の日 10 月実施予定 9 月 21 日(火) 有難うございます。 いよいよ夏本番を迎えました。暑い日が続き ますが、皆様、お身体にはくれぐれもご自愛 くださいませ。 (Y.S生)