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Ⅰ.エネルギー需給の動向
Ⅰ.エネルギー需給の動向 インドなど新興国の経済成長に伴うエネルギー需要の拡大が見込まれています。 一 方、日 本 に お い て は、GDPの 伸 び と と も に エ ネ ル ギ ー 需 要 は 増 加 し て きましたが、今後は省エネルギーの進展や人口減少などにより、減少していく 世界のエネルギー需要は各国の経済成長と ともに増加してきました。今後も新興国の 需要増に伴い、 2030年には2010年の約1.3倍 になる見通しです。 2030年のエネルギー需要のうち、再生可能 エネルギーは2割弱、化石エネルギー(石油、 石炭、 天然ガス) は大半を占めています。 ■世界のエネルギー需要 (原油換算百万kL) 20,000 17% 15,000 10,000 9,620 13% 6% 19% 5,000 25% 0 1990 石油 7% 23% 22% 25% 27% 28% 76% 32% 1995 石炭 2000 2010 天然ガス 原子力 2020 2030 ( 見 通し ) (年) 再生可能エネルギー (備考)石油には、LPガスを含む。再生可能エネルギーには、水力、太陽光、風力などを含む。 【出所】 「World Energy Outlook 2012」 (IEA) などより作成 各国による資源獲得競争が激化しているなか、化石エネルギーのほとんどを に向けた取り組みの重要性がますます高まっています。 13,950 13% 6% 37% 見通しとなっています。 海外から輸入している日本にとって、エネルギー資源の安定的かつ安価な調達 17,990 化石エネルギー 世界のエネルギー需要は、 各国の経済成長とともに増加しており、 今後も、 中国や ■■ ■ 世界のエネルギー動向 ■■ ■ 日本のエネルギー動向 日 本 の エ ネ ル ギ ー 供 給 は、2000年 代 を ■日本の一次エネルギー供給 (原油換算百万kL) 600 500 2030年のエネルギー構成では、再生可能 400 エネルギーが1割強に増加しますが、化石エネ 300 ルギーは依然として約8割を占めています。 200 7% 10% 10% 19% 17% 12% 10% 22% 23% 21% 56% 100 0 494 化石エネルギー ピークに減少していく見通しです。 570 7% 11% 519 40% 34% 1990 石油 1995 石炭 2000 2010 天然ガス 原子力 2020 2030 ( 見 通し ) 77% (年) 再生可能エネルギー (備考)石油には、LPガスを含む。再生可能エネルギーには、水力、太陽光、風力などを含む。 【出所】 「World Energy Outlook 2012」(IEA)などより作成 ■■ ■ 各国のエネルギー供給構成 日本は、 石油が多く、 天然ガスの割合が少ない ■一次エネルギー供給構成(2010年) 100% ものの、 米国・欧州全体と概ね同じ構成です。 80% また、 エネルギー自給率の低い国では、 原子力 60% 発電で国内のエネルギー供給をまかなう傾向が 見られます。 6 10 23 17 36 0 石炭 41 33 米国 石油 17 26 23 20% 15 13 25 40% 4 11 欧州(OECD) 天然ガス 原子力 日本 再生可能エネルギー (備考)石油には、LPガスを含む。再生可能エネルギーには、水力、太陽光、風力などを含む。 【出所】 「World Energy Outlook 2012」 (IEA)などより作成 ■エネルギー供給量・自給率などの比較 1 中 国 米 国 欧 州 日 本 韓 国 供給量※1 2,473 2,370 1,913 216 349 281 517 251 自給率※2 91% (92) 68% (78) 46% (59) 72% (81) 29% (40) 9% (51) 4% (19) 3% (20) 原子力の 発電量比率 2% 20% 28% 19% 23% 76% 27% 33% イギリス ドイツ フランス ※1:国内供給量 (原油換算百万kL) ※2: ( ) 内は 原子力含む 【出所】 「ENERGY BALANCES OF OECD COUNTRIES 2011」 (IEA)より作成 環境調和型社会を目指して 環境調和型社会を目指して 2