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台湾のエネルギー事情及び低炭素 社会の取り組み
台湾のエネルギー事情及び低炭素 社会の取り組み 洪 儒生 台北駐日経済文化代表処 科学技術部 1 基礎データ ユー ラシア 大陸 琉球諸島 フィリピン 太 平 洋 • 人口: 約2300万人 • 面積: 35,980 m2(日本の1/10) 70%が山岳地 • 人口密度:670人/km2(日本の約2 倍) • 産業: 電子、電気機器、化学品 などの輸出型(GDPの7割) • 1人当たりGDP: 22k$ • GDP年成長率:2~3% (2011~2015) 2 台湾のエネルギー使用状況-1 • 世界CO2排出量:0.8%、世界の24位(日本3.8%, 韓国1.8%) • 一人当り年間CO2排出量:10.6t(日本9.6t, 韓国11.5t) • 一次エネルギー消費量は日本の約1/4、化石燃料への依存度:88% • 産業部門からCO2排出量は全体の50% 一次エネルギー源 水力 0.5% 再生等1.7% 農業 1% 原子力 10.1% 石油 37% 部門別CO2排出量割合 天然ガス 12.7% 発電 10% 業務 13% 総排出量 産業 49% 248 家庭 Mt 13% 105M TOE 石炭 38% 運輸 14% 輸入依存度 97.2% 3 台湾のエネルギー使用状況‐2 (2012) GDP当りCO2排出量 1400 一次エネルギー消費構成の割合- 各国の比較 価額 t-CO2/GDP($) 1299 1200 可燃再生∙廃棄物 1000 水力 800 526 496 600 400 328 原子力 台湾 台湾 米 韓国 日本 天然ガス 220 200 石油 台湾 0 石炭 (%) 0 10 20 30 40 50 原因: 1. エネルギー多消費産業(石油化学、機械、鋼鉄、セメントなど GDP貢献度が低い)の比率が高い 2. 高炭素エネルギー源(石炭及び石油)の多使用 4 温室効果ガス削減への取り組み • 「温室効果ガス削減量および管理法」を立法化し、自主的約 束草案を提出(2015.9) • 削減目標:1. 2030年のCO2排出量を2005年より20%削減 2. 2050 年まで2005年より50%削減を約束 428 1999~2006 CO2排出量増加率4.1% 269 2006~2011 CO2排出増加を214 0.3%に抑えた 50% reduction 台湾行政院環境保護局2015年資料により 5 今後の低炭素社会に向ける課題 再生可能エネルギーの目標:電力供給 (財)中華経済研究院2015年資料 2014年の現状 国別 台湾 日本 米 発電供給の 構成 水力 廃棄物 2% 2% 原子力 16% 250 石炭 天然 十億kWh 49% ガス 29% 台湾 石油2% 台湾能源手冊(2015)により作成 2030年の目標 再生可能エネ 水力除く再生 再生可能エネ 水力除く再生 の比率 (%) 可能エネ(%) の比率 (%) 可能エネ(%) 3.8 15.3 13.2 1.9 7.3 7.1 14.5 22~24 21 11.7 13.4~15.4 12.7 • 石炭の代替に天然ガス増加 • 再生可能エネルギー(太陽光、風力、 地熱)を積極的に導入 • 省エネ政策及び技術:電力市場の自 由化、エネルギー税(炭素税)の導入、 火力発電の高効率化など • 原子力発電の選択を考慮した上、エ ネルギー構成を最適化する 6