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環境調和型社会を 目指して

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環境調和型社会を 目指して
環境調和型社会を
目指して
エネルギーの未来とガス事業
〒456-8511 名古屋市熱田区桜田町19-18
www.tohogas.co.jp
CONTENTS
ユニバーサルデザインフォント
視認性、判読性に優れたユニバーサルデザインフォント
(書体)
を使用しています。
2013.03
Ⅰ.エネルギー需給の動向
1
Ⅱ.エネルギー・環境政策の動向
3
Ⅲ.エネルギーの特徴とベストミックス
5
Ⅳ.東邦ガスの取り組み
9
Ⅰ.エネルギー需給の動向
インドなど新興国の経済成長に伴うエネルギー需要の拡大が見込まれています。
一 方、日 本 に お い て は、GDPの 伸 び と と も に エ ネ ル ギ ー 需 要 は 増 加 し て
きましたが、今後は省エネルギーの進展や人口減少などにより、減少していく
世界のエネルギー需要は各国の経済成長と
ともに増加してきました。今後も新興国の
需要増に伴い、
2030年には2010年の約1.3倍
になる見通しです。
2030年のエネルギー需要のうち、再生可能
エネルギーは2割弱、化石エネルギー(石油、
石炭、
天然ガス)
は大半を占めています。
■世界のエネルギー需要
(原油換算百万kL)
20,000
17%
15,000
10,000
9,620
13%
6%
19%
5,000
25%
0
1990
石油
7%
23%
22%
25%
27%
28% 76%
32%
1995
石炭
2000
2010
天然ガス
原子力
2020
2030
( 見 通し )
(年)
再生可能エネルギー
(備考)石油には、LPガスを含む。再生可能エネルギーには、水力、太陽光、風力などを含む。
【出所】
「World Energy Outlook 2012」
(IEA)
などより作成
各国による資源獲得競争が激化しているなか、化石エネルギーのほとんどを
に向けた取り組みの重要性がますます高まっています。
13,950
13%
6%
37%
見通しとなっています。
海外から輸入している日本にとって、エネルギー資源の安定的かつ安価な調達
17,990
化石エネルギー
世界のエネルギー需要は、
各国の経済成長とともに増加しており、
今後も、
中国や
■■
■ 世界のエネルギー動向
■■
■ 日本のエネルギー動向
日 本 の エ ネ ル ギ ー 供 給 は、2000年 代 を
■日本の一次エネルギー供給
(原油換算百万kL)
600
500
2030年のエネルギー構成では、再生可能
400
エネルギーが1割強に増加しますが、化石エネ
300
ルギーは依然として約8割を占めています。
200
7%
10%
10%
19%
17%
12%
10%
22%
23%
21%
56%
100
0
494
化石エネルギー
ピークに減少していく見通しです。
570
7%
11%
519
40%
34%
1990
石油
1995
石炭
2000
2010
天然ガス
原子力
2020
2030
( 見 通し )
77%
(年)
再生可能エネルギー
(備考)石油には、LPガスを含む。再生可能エネルギーには、水力、太陽光、風力などを含む。
【出所】
「World Energy Outlook 2012」(IEA)などより作成
■■
■ 各国のエネルギー供給構成
日本は、
石油が多く、
天然ガスの割合が少ない
■一次エネルギー供給構成(2010年)
100%
ものの、
米国・欧州全体と概ね同じ構成です。
80%
また、
エネルギー自給率の低い国では、
原子力
60%
発電で国内のエネルギー供給をまかなう傾向が
見られます。
6
10
23
17
36
0
石炭
41
33
米国
石油
17
26
23
20%
15
13
25
40%
4
11
欧州(OECD)
天然ガス
原子力
日本
再生可能エネルギー
(備考)石油には、LPガスを含む。再生可能エネルギーには、水力、太陽光、風力などを含む。
【出所】
「World Energy Outlook 2012」
(IEA)などより作成
■エネルギー供給量・自給率などの比較
1
中 国
米 国
欧 州
日 本
韓 国
供給量※1
2,473
2,370
1,913
216
349
281
517
251
自給率※2
91%
(92)
68%
(78)
46%
(59)
72%
(81)
29%
(40)
9%
(51)
4%
(19)
3%
(20)
原子力の
発電量比率
2%
20%
28%
19%
23%
76%
27%
33%
イギリス ドイツ フランス
※1:国内供給量
(原油換算百万kL)
※2:
( )
内は 原子力含む
【出所】
「ENERGY BALANCES OF OECD COUNTRIES 2011」
(IEA)より作成
環境調和型社会を目指して
環境調和型社会を目指して
2
Ⅱ.エネルギー・環境政策の動向
エネルギー政策は、S(安全・安心)を前提とした、3E(供給安定性・経済性・環境
性)のバランスが重要であり、ボリューム感と時間軸を考慮した現実的な対応が
必要です。
■■
■ エネルギー・環境政策の基本方針
エネルギー・環境政策は、国民生活や経済活動に幅広く関わりをもつ重要な政策です。東日本大震災以降は、
「エネル
ギー安定供給の確保」、
「経済効率性の追求」、
「環境への適合」の視点に加え、
「安全・安心の確保」に応えていくことの重要
性が再認識されました。
3E
エネルギー安定供給の確保
(Energy security)
S
経済効率性の追求
+
環境への適合
(Economic efficiency)
(Environment)
安全・安心の確保
(Safety)
今後も日本が産業技術立国として成長するには、エネルギーが安定かつ
リーズナブルな価格で供給されることが不可欠であり、エネルギー情勢等の
先行きが不透明な状況においては、エネルギー選択の幅を広く取り、将来の
環境変化に柔軟に対応できる政策が必要です。
【出所】国家戦略室ホームページなどより作成
■■
■ エネルギーに関する取り組みの方向性
震災後、わが国の電源構成は、原子力発電を代替する火力発電の比率が大幅に増加しています。このような状況を
踏まえ、
「3E+S」を前提とした、省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの利用促進などについて重点的に取り組んで
いく方向です。
重点的取り組みの主な内容
省エネルギーの推進
●新築住宅・建築物の省エネ基準への適合義務化
●高効率省エネ機器の普及
■震災後の電源構成の変化
火力(60%)
2010年度 5%
23%
●次世代自動車の普及
再生可能エネルギーの利用促進
2011年度 12%
43%
8%
12% 9%
4,000
6,000
石油火力
石炭火力
再生可能エネルギー
●立地規制や導入に係わる手続きなどの見直し
8,000
LNG火力
■部門別エネルギー消費量
500
412
385
101
●資源国との関係強化や上流権益獲得の支援
●メタンハイドレートなど国内資源開発の強化
●天然ガスシフトのための国内インフラの整備
原子力
(百万kL
[原油換算])
400
エネルギー資源の確保
10,000
(億kWh)
(備考)
上記データは、電気事業者(一般・卸)
の電源別発電電力量実績。
【出所】
「天然ガスシフト基盤整備専門委員会」
(経済産業省)
配付資料などより
作成
化石燃料の有効利用など
●水素利用など次世代エネルギー技術の実用化
24%
2,000
●低コスト化に向けた技術開発・実証研究の加速化
●コージェネなど分散型エネルギーシステムの普及
32%
火力(79%)
●系統強化・安定化対策の推進
●石炭火力など火力発電の高度利用
32%
300
200
100
0
227
37
20
18
1970
55
70
73
186
154
産業部門
88
54
1980
1990
2000
業務部門
169
2005
家庭部門
2010 (年)
運輸部門
【出所】
エネルギー白書2012などより作成
3
環境調和型社会を目指して
環境調和型社会を目指して
4
1.エネルギーの特徴
Ⅲ.エネルギーの特徴と
ベストミックス
化石エネルギーは、安定して電気や熱を発生することができる一方で、CO2 を排出します。再生可能エネルギーは、
天候によって出力が変動するなどの課題があります。
CO2を排出しないエネルギーとして普及拡大が期待されていますが、
■■
■ 各エネルギーの特徴
エネルギーには供給安定性、経済性、環境性の面で長所と短所があります。
環境性
(CO2 排出量 )
可採年数
(確認埋蔵量)
備 考
の長所を活かしながら、エネルギーのベストミックスを図ることが重要です。
石炭
世界各地に分散
低
多い
120 年
-
OIL
石油
中東依存度高い
高
やや多い
40 年
-
天然ガス
世界各地に分散
中
少ない
[在来型]
65 年
非在来型の
開発が進展
H
H
国産エネルギー※1
ー
なし
ほぼ無限
-
安全性が課題
水素
原子力
世界各地に分散
低
※2
なし
100 年
再生可能
エネルギー
国産エネルギー
高
※3
なし
ほぼ無限
出力不安定
非化石エネルギー
経済性
( 発電コスト )
化石エネルギー
供給安定性
項 目
エネルギー自給率の低いわが国では、特定のエネルギーに偏ることなく、それぞれ
[設備利用率が低い]
※1 天然ガスから改質により生成される水素、風力発電等の電気により水を電気分解し生成される水素など ※2 バックエンド費用などを考慮すると発電コストが増加する可能性あり
※3 技術開発の進展により発電コストが低減する可能性あり
■■
■ 化石エネルギーの特性
供給安定性
中東からの輸入依存度は、石炭0%、石油87%、天然ガス30%です。
■日本における化石エネルギーの輸入先
(2011年度)
その他
13%
ロシア
7%
インドネシア
19%
風力発電
輸入量
1.7億t
中東依存度
0%
その他中東
11%
オースト
ラリア
61%
輸入量
209百万kL
イラン
8%
カタール
10%
〈石炭〉
太陽光発電
中東依存度
87%
その他
ロシア
13%
4%
サウジ
アラビア
31%
中東依存度
30%
カタール
17%
UAE
7%
輸入量
その他中東
8,318万t
6%
その他
17%
ロシア
9%
インドネシア
10%
オースト
ラリア
16%
UAE
23%
〈石油〉
マレーシア
18%
〈天然ガス〉
【出所】
エネルギー白書 2012などより作成
環境性
石炭のCO 2 排出量を100とした場合、石油は80、天然ガスは60です。
■分子構造の比較
■CO2排出量の比較
炭素
石炭100
5
石油80
天然ガス60
炭素
水素
水素
〈石炭〉
環境調和型社会を目指して
シェールガス採掘現場
〈石油〉
炭素
水素
〈天然ガス
(メタン)〉
環境調和型社会を目指して
6
2.再生可能エネルギーの利用促進
3.天然ガス資源の可能性
■■
■ 現状
■再生可能エネルギー発電量
(2010 年度)
地熱 2%
再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスなど、
天然ガスは世界に比較的広く賦存しています。可採年数は約65年と言われていますが、
採掘技術などの向上によって、
太陽光 3%
永続的に利用することができる自然由来のエネルギー源のことです。
風力 4%
わが国の発電量全体において、再生可能エネルギーは約1割を占め
■■
■ 世界に広く分布している天然ガス
従来では採掘が困難だった海洋や大深度の天然ガスも産出可能となり、
将来にわたり安定した供給が見込まれています。
バイオマス
13%
■天然ガス確認埋蔵量
発電量
1,145億kWh/年
ます。このうち、
ほぼ大半を水力が占め、
風力、
太陽光は少量です。
確認埋蔵量:208.4兆m3
可採年数※:約65年
水力
78%
カナダ
その他欧州
ロシア
中国
イラン
その他アジア
【出所】
国家戦略室ホームページなどより作成
■■
■ 利用促進に向けた課題
再生可能エネルギーは、天候による出力変動や設置場所が限定的などの制約があることから、技術開発や規制改革
などの取り組みを進めていくことが必要です。
太陽光発電
風 力 発 電
地
熱
マレーシア
アラブ
アフリカ 首長国連邦
メキシコ
ブルネイ
中南米
オーストラリア
カタール
【出所】
「Statistical Review of World Energy 2012」
(BP)
より作成
※可採年数は、確認埋蔵量÷現在の使用量
現 状 は 設 備コストが 高く、また 、天 候 による出 力 差 が 大 き い た め 、
【出所】JOGMEC資料より
低コストに向けた技術開発や出力変動に対する系統強化対策などが必要
■■
■ 非在来型の天然ガス
非在来型天然ガス
(シェールガス、
タイトサンドガス、
コールベッドメタン)
の利用に向けた取り組みが進められており、
天候による出力差が大きく、
また、風況の良い場所は需要地から遠く離
世界全体における埋蔵量は大きく増加しています。一方で、開発の歴史が浅く、環境問題への対応など未知数の面も
れていることが多いため、系統の増強対策や立地規制緩和などが必要。
あります。
地熱発電の立地に適した場所は、自然公園や温泉などが存在する地域
■埋蔵イメージ
■天然ガスの埋蔵量
と重なるため、立地規制緩和や開発に係る地元調整などが必要。
[兆m3]
250
地表
在来型天然ガス
バイオマス
アメリカ
インドネシア
その他中東
■洋上LNG船
バイオマスは広く分散して存在しているため、
効率的に量を集めるバイオ
砂岩層
マス供給インフラの構築が必要。
200
コールベッドメタン
(石炭層に存在)
シール層
石油
204
118
100
備考:青字が非在来型天然ガス
84
50
0
在来型
[確認]
※埋蔵量÷使用量の概数
シェールガス
(貢岩の中に存在)
【出所】米国エネルギー情報局
(EIA)
の資料などより作成
208
(65)
150
在来型天然ガス
タイトサンドガス
(砂岩の中に存在)
トピックス:固定価格買取制度
※
非在来型
(125)
217
(67)
在来型
[推計]
シェール
ガス
コールベッド
メタン
タイト
ガス
現行の採掘技術や産出価格水準を踏まえ、
回収可能と推計された資源量
【出所】
「World Energy Outlook 2011 Special Report」
(I
EA)
などより作成
再生可能エネルギーの導入促進を図るため、太陽光や風力などを用いて発電した電気を、一般電気事業者が一定
■■
■ 日本近海に存在する天然ガス
期間・固定価格で買い取る制度
(固定価格買取制度)
が2012年7月から導入されました。
買い取り費用は、電気料金に転嫁され、国民や企業が負担することとなります。
■再生可能エネルギー発電電力の買取価格・期間
太陽光
7
日本近海には、わが国の天然ガス消費量の約100年分に相当
(注)2012年7月~ 2013年3月の買取価格・期間
風力
地熱
中小水力
バイオマス
( 一般木材 )
区 分
10kW 未満
( 住宅用 )
10kW 以上
( 非住宅用 )
20kW 以上
1.5 万 kW 以上
1 千 kW ~
3 万 kW
買取価格
42 円 /kWh
42 円 /kWh
23.1 円 /kWh
27.3 円 /kWh
25.2 円 /kWh
25.2 円 /kWh
買取期間
10 年
20 年
20 年
15 年
20 年
20 年
■メタンハイドレート賦存状況調査
(海洋産出試験の実施地点)
名古屋市
するメタンハイドレートが存在すると言われています。愛知県
渥美半島沖合において、2012年3月に事前掘削作業を実施、
渥美半島
2013年1月にはガスの海洋産出試験が開始されるなど、将来
70km
の商業生産に向けた技術基盤の整備などが進められています。
メタンハイドレートの
分布域(推定)
【出所】経済産業省ホームページより作成 環境調和型社会を目指して
環境調和型社会を目指して
8
取り組みの基本的考え方
Ⅳ.東邦ガスの取り組み
分散型エネルギーシステムの導入促進、天然ガスの高効率・高度利用を通して、省エネルギー
環 境 問 題 へ の 対 応 を 経 営 上 の
最重要課題の一つとして捉え、天然
ガスの普及拡大や高効率・高度利用
などを 通して、お 客 さま 先 で の 省
エネルギーの推進や環境負荷低減に
の推進や環境負荷低減に貢献します。また、給湯・調理・暖房分野において、環境にやさしく、
お客さまと
ともに
事業活動を
通じて
環境調和型社会を
目指して
貢献しています。
今 後 も、安 定 供 給、安 全・安 心 の
確 保 を 基 盤としつ つ、
「 お 客 さま 」
「当社事業」
「 地域社会」の視点から、
環境調和型社会の実現に向けて取り
地域とともに
快適で豊かなくらしを提供します。
分散型エネルギーシステムの導入促進
天然ガスコージェネレーションなどの分散
■エネルギーシステムの比較
型エネルギーシステムは、需要地で発電
<従来方式
(大規模火力発電)
>
しながらその排熱も有効利用できるため、
高い総合エネルギー効率を実現します。
また、停電時にも熱や電気を供給できる
ため、エネルギーセキュリティの向上にも貢
献します。
発電所
需要地
送電線
一次エネルギー
石油・天然ガス・
石炭など
送電線
40%
電気エネルギー 40%
100%
総合エネルギー
効率
送電ロス 4%
利用されない排熱 56%
<天然ガスコージェネレーション>
組んでいきます。
ガス製造所
一次エネルギー
(天然ガス)
100%
需要地
パイプライン
天然ガスコージェネ
レーション
電気エネルギー 40%
80%
有効利用可能排熱 40%
総合エネルギー
効率
利用困難な排熱 20%
天然ガスの高効率・高度利用
環境性に優れた天然ガスへの燃料転換、
さらには高効率機器の導入により、省エネ
や大幅なCO2削減を実現します。
■天然ガス利用におけるCO2排出量の削減
(イメージ)
CO2
100
A重油 + 従来バーナ
快適なくらしの実現
STEP
1
CO2
最適燃料
の選択
75
天然ガス化
STEP
2
高性能
CO2
機器の選択
45
バーナ高効率化
■家庭での快適なくらし
(イメージ)
天 然ガスは、ご 家 庭 の 給 湯・調 理・暖 房
分野において、
環境にやさしく、
快適で豊かな
くらしの実現に貢献します。また、
スマート化
への対応により、さらなる省エネ・CO2削減
を実現します。
給 湯
9
環境調和型社会を目指して
調 理
暖 房
環境調和型社会を目指して
10
お客さまとともに
スマート化への対応
戸建住宅での実証試験
家庭分野での取り組み
燃料電池など分散型エネルギーシステムによる天然ガスの高度利用、太陽光発電などの再生可能
エネルギーとの組み合わせ利用などを通して、省エネルギーの推進や環境負荷の低減に貢献します。
■当社技術研究所における実証試験
「創エネ技術」
である燃料電池や太陽電池と、
「蓄エネ
技術」
である蓄電池をネットワーク化し、効率的な運転・
制御を行うことにより、省エネを実現します。
■実証システムの構成
分散型エネルギーシステムの展開
再生可能
エネルギー
の活用
太陽電池
家庭用コージェネの普及拡大
3電池制御 分電盤へ
■家庭用コージェネの種類
高い発電効率によりお湯の使用が少ないご家
庭においても省エネを推進できるタイプを加え
家庭用燃料電池
(エネファーム typeS)
家庭用燃料電池
(エネファーム )
ガス発電・給湯暖房システム
(エコウィル )
0.7kW
0.75kW
1.0kW
発 電 出 力
た家庭用燃料電池、停電時にも熱や電気を供給
発 電 効 率
約 50%
約 40%
約 30%
できるガス発 電・給 湯 暖 房システムを販売し、
熱 回 収 率
約 40%
約 50%
約 60%
家庭用コージェネの普及拡大を進めています。
[備考]
発電効率・熱回収率は低位発熱量基準
(LHV基準)
家電
床暖房
表示端末
給湯
燃料電池
蓄電池
熱と電気の
有効利用
停電対策
集合住宅での実証試験
燃料電池
太陽電池
蓄電池
太陽電池
蓄電池
■集合住宅での実証試験
複数住戸間で、
3電池
(燃料電池、太陽電池、蓄電池)
■家庭用コージェネ
を共有することにより、大幅な省エネや省CO2を実現
します。
■実証システムの構成
太陽電池
熱
家庭用燃料電池(エネファーム typeS)
家庭用燃料電池(エネファーム)
ガス発電・給湯暖房システム
(エコウィル)
熱
電力
熱
電力
熱
電力
燃料電池
蓄電池
電力
都市ガス
燃料電池
エネルギーマネジメントの開発
再生可能エネルギーの利用促進
HEMSとスマートメーター、
ガス機器をネットワーク化することで、エネルギー使用状況の見える化や機器の遠隔制御
太陽光発電との組み合わせ
などを実現し、生活パターンに応じた省エネ行動を促す効率的なエネルギー利用を支援します。
■家庭用燃料電池と太陽光発電の組み合わせ
太陽光発電に家庭用コージェネを組み合わせることで、
■HEMS、
ガス機器、スマートメーター等のネットワーク化
(将来構想)
天候などの影響を受けずに効率的に熱・電力を供給し、大幅な
省エネを実現します。
太陽光発電
電力負荷
ガス使用状況など
家庭内の
電力負荷
余った電気を
売る
朝
環境調和型社会を目指して
無線端末
分電盤
太陽光発電パターン
(晴天時)
電力会社
から購入
家庭用燃料電池
の電気をつかう
11
省エネ提案など
東邦ガス
■家庭用燃料電池と太陽光発電を組み合せたシステムのイメージ
■HEMSの表示端末
昼
夜
無線端末
家庭用燃料電池
ガスメーター
(スマートメーター)
HEMS
無線端末
ガス機器
環境調和型社会を目指して
12
お客さまとともに
天然ガスの高度利用
燃料転換と高効率機器の導入
業務分野での取り組み
環境性に優れた天然ガスの普及拡大・高効率利用、エネルギー面的利用の促進、エネルギー
サービスの拡充などを通して、省エネルギーの推進や環境負荷の低減に貢献します。
■燃料転換のための事前燃焼テスト
天然ガスへの転換および高効率機器の導入により、
1割
程度の省エネ、
5割超のCO2削減を実現します。 設備調査
から工事施工、操業フォローに至るまで、一貫したサービス
を提供します。
分散型エネルギーシステムの普及拡大
超高効率ガス空調ヒートポンプ(GHP)の普及
■GHP
「XAIR(エグゼア)
」
少ない電力で冷暖房ができるため、従来機と比較
して、最大2割の省エネを実現します。また、バッテリー
を搭載し、停電時にも空調・電力供給ができるGHPも
水素ステーションの整備
販売しています。
2015年からの 燃 料 電 池自動 車 の 市 場 導 入を視 野に、
■水素ステーション (イメージ)
2012年には大 流 量で高 速 充 填 が 可 能 な 新たな 水 素
ステーションの建設に着手し、今後の商業化整備に向けた
技術開発や総合的実証を進めていきます。
エネルギーの面的利用
■ささしまライブ24地区での地域冷暖房
(イメージ)
周辺施設へのエネルギー供給だけでなく、地域冷暖
房のネットワーク化によるエネルギー融通、河川水など
未利用エネルギーの利用などより、大幅な省エネ・CO2
削減を実現します。
コージェネを核としたエネルギーネットワークの構築
熱と電気の面的利用、再生可能・未利用エネルギーの最大限の導入、情報通信技術を用いた需要と供給の最適
制御、水素供給インフラの整備などにより、地域全体でのエネルギー最適利用を目指します。
再生可能エネルギー
省エネルギーの推進
総合ユーティリティサービスの展開
水素ステーション
住宅開発モデル
■総合ユーティリティサービスの主な対象設備
エネルギー供給だけでなく、ガス設備などの設置から
太陽電池
運転・維持管理までをワンストップで提供します。
太陽熱集熱器
現 場 に密 着した 省 エ ネ 活 動 や 高 効 率 機 器 などの
最適なエネルギーシステムの提案などにより、省エネや
CO2削減に貢献します。
屋根断熱
窓断熱
照明
都市開発モデル
再生可能エネルギー
電力・ガス・熱・情報
ネットワーク
節水
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環境調和型社会を目指して
工業団地モデル
換気システム
ガス空調機
コージェネ
ボイラ
コージェネ
ローカル水素ネットワーク
清掃工場
排熱
ポンプ
熱エネルギーネットワーク
電力ネットワーク
再生可能
エネルギー
水素ネットワーク
環境調和型社会を目指して
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事業活動を通じて
地域社会とともに
工場や事務所からのCO2排出の削減、ガス導管工事における廃棄物の抑制と資源リサイクル
次世代教育や森林保全など、地域に根ざした環境活動を推進しています。
の推進など、事業活動での環境負荷低減を推進しています。
エネルギー・環境教育の充実
温暖化防止対策の推進
都市ガス製造における取り組み
ガスエネルギー館
■太陽光パネル
エネルギー管理の徹底や高効率機器への更新など
展示施設での体験や体感型のイベントなどを通じ、
温暖化防止など環境の大切さについて学ぶ機会を
提供しています。
により、一層のCO2排出削減に努めています。
エコ・クッキング
事務所での取り組み
買い物・料理・片付けの一連の流れを通じ、地球温暖
本社構内施設の屋根や外壁への太陽光パネルの設置、
化などの環境問題について楽しく学べるエコクッキング
事業所用地の緑化など、様々な対策によりCO2排出量
活動に取り組んでいます。
を削減しています。
低公害車の導入
太陽光パネル
■ガスエネルギー館
■天然ガス自動車
緊急工作車や特殊用途車両を除いた全社有車に天然
■エコ・クッキング
出張授業
愛知・岐阜・三重の小中学校に社員が伺い、実験や
体験学習などを行う出前授業を実施しています。
ガス自動車を導入しています。 また、関係会社へも
天然ガス自動車やLPG自動車の導入を進めています。
地域と連携した活動
里山ボランティア活動
愛知・岐阜・三重において、社員とその家族が地域の
廃棄物の抑制と資源リサイクルの推進
非開削工法
皆 さまと一 緒に、間 伐 作 業 や 外 来 植 物 の 駆 除 など
■非開削工法
非開削工法は工事区間の両端に穴を設け、
ガス導管を
自治体などと連携した自然体験学習イベントを通じ、
ことなくガス導管を埋設するため、掘削土を大幅に削減
地域における環境啓発を推進しています。
できます。
ガス導管工事の際に発生する使用済みポリエチレン管
は、ガス管注意標識シートや表示杭などの原料として、
里山整備を行う森林保全活動を実施しています。
自然観察会
地中に引き込む工法です。道路をほとんど掘り起こす
使用済みポリエチレン管の再資源化
■里山ボランティア活動
■自然観察会
環境写真展
■ポリエチレン管とリサイクル製品の一例
生き物などの写真展を開催し、生物多様性保全への
意識啓発を推進しています。
資源リサイクルを実施しています。
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環境調和型社会を目指して
環境調和型社会を目指して
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安定供給、安全・安心の確保
安全・安心を維持するための取り組み
安定供給、安全・安心の確保をガス事業の原点と捉え、
LNG調達から製造・供給・消費段階に
至るまで、さまざまな取り組みを進めています。
製造段階
■工場の地震・津波対策
24時間体制で設備の運転・監視などを行い、都市
プラント地盤
南海トラフ
平均津波高 防波堤
LNG
タンク
4m
ガス工場の安定操業維持に努めています。
また、巨大地震を想定した設備の耐震設計や液状化
LNGの安定調達
備えた防災体制の整備や緊急対応力の向上などを実施
しています。
■天然ガス資源と当社のLNG調達先
長期契約を軸にした5ヶ国からの調達や、
豪州イクシス
北米
中東
また、世界各地で在来型や非在来型天然ガスの新規
開発が進むなか、さらなる調達先の拡大、短期契約や
プリゴロドノエ
(ロシア)
ラス・ラファン
(カタール)
アフリカ
スポット購入も交えた調達方法の多様化を図り、柔軟性
ビンツル
(マレーシア)
や価格競争力の向上を目指しています。
供給段階
アジア・オセアニア
中南米
イクシス
非在来型
プラント地盤
+4~6m
■緊急保安体制
耐震性に優れたポリエチレン管への入替えや、被害
また、ガス漏れやガスが出ないなどの万一の事態に
備え、初動対応から復旧に至る一連の流れを迅速かつ
円滑に行う緊急保安体制を構築しています。
当社供給エリアを取り巻く幹線の環状化を完成した
環状幹線
消費段階
ラインの建設、
愛知県東部や三重方面等への広域パイプ
■定期保安点検
お客さまを定期的に巡回し、ガス機器の点検、安全
ラインの整備・拡充を推進しています。
使用に係る情報提供などを実施しています。
また、知多緑浜工場に3基目のLNGタンクを増設し、
伊勢湾内LNG基地間における運用の柔軟性向上、
緊急時
三重幹線
(鈴鹿∼津)
の相互バックアップに向けた取り組みなどを進めて
■伊勢湾横断パイプライン建設
+5~6m
導管網ブロックの細分化を進めています。
LNG調達先と経路
■輸送幹線網
ほか、知多・四日市のLNG基地を結ぶ伊勢湾横断パイプ
防波堤
の少ない地域には都市ガス供給を継続できるよう、
ボンタン カラサ
(インドネシア)(オーストラリア)
在来型
支持層
平均海面水位からの高さ
欧州
安定性を確保しています。
います。
平均海面水位(T.P.)
東欧・ロシア
LNGプロジェクトの権益取得などにより、原料調達の
生産・供給基盤の拡充
地盤沈下
流動防止
対策・津波対策などによる災害の防止、万一の発災時に
都市ガスを安定してお届けするための取り組み
知多LNG共同基地
四日市工場
知多緑浜工場
三河幹線
また、震度5相当以上の地震が発生した時に自動的
にガスを 遮 断 するなど の 機 能 を 備 えた マイコン
メーターを全てのご家庭に設置しています。
当社供給エリア
主な当社新規供給予定エリア
卸供給先供給エリア
工場
基幹路線
建設計画中の路線
伊勢湾横断
パイプライン
緑浜第2吐出線
津LNGステーション
■知多緑浜工場のNo.3LNGタンク
東日本大震災を踏まえた追加対策
震災で得られた知見を踏まえ、以下の追加対策を速やかに実施していきます。
■追加対策
● 津波による製造・供給設備の冠水時の機能維持
ハード対策
● 液状化想定エリアの見直しと供給設備の機能維持
● 長期停電時における設備・拠点の機能維持 など
● 復旧活動に必要な資機材等の備蓄強化
No.3LNGタンクの建設地
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環境調和型社会を目指して
ソフト対策
● 事業継続計画の見直し
● 協力会社とも連携した防災対策・訓練の強化 など
環境調和型社会を目指して
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