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国語 - 神奈川大学

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国語 - 神奈川大学
国 語
ここが重要!− ポイントアドバイス −
■ 出題方針
私たちは、日常の中で何かを考え、感じ、表現したりする際に言葉を活用します。日本で生活する場合、その
言葉は日本語となるでしょう。「国語」という科目は、その日本語をさまざまな角度から取り上げて、幅広い知
識を身につけ、言葉に対する感覚を養い、現代社会の中で生きるための思考力や表現力などを高めていくために
あるといってよいでしょう。文系・理系を問わず、あらゆる学問の基盤には言葉が存在しています。それは、大
学生として新たな教養・学問に接し、社会人として生きていくために、もっとも基礎的な力といえるでしょう。
「国語」の試験は、そうしたことがらへの理解や思考する力が、入学水準に達しているかを判断するためにあり
ます。
■ 出題範囲
本学の「国語」の出題範囲は、高等学校のカリキュラムに合わせて、「国語総合(漢文を除く)」と設定してい
ます。出題範囲に漢文は含まれません。しかし古文に限らず現代文の中にも、漢文的な文体が用いられることが
あったり、漢文に基づく知識が盛り込まれたりしています。それらを理解するためにも、日々の漢文の授業も大
切にしてください。なお、 3 月におこなわれる後期入学試験では、古文そのものではなく、古文と現代文の融合
した文章から出題することにしています。明治期の文章だけではなく、現代の作家・評論家などの文章に至るま
で、古典の世界を採り上げたものの中から出題されます。これらを読む時には古典の知識が不可欠です。ちなみ
に 2016(平成 28)年度は、上田三四二『徒然草を読む』から出題されました。
■ 出題形式
本学における「国語」の出題形式は、すべてマークシート方式で、設問の大部分は 4 択の択一問題です。
マークシート方式とはいえ、古文・現代文ともに問題文の内容、設問の意図、選択肢の内容をしっかりと読み
解く力がなければ、正解を導き出すことはできません。ひとつひとつの言葉を見逃すことなく丁寧に読む姿勢を
身につけておくことが大切です。
■ 出題水準
給費生試験、一般試験ともに高等学校の教科書をしっかりと隅々まで学習しておけば充分に解答可能な問題を
出題しています。本冊子に収められた「試験問題抜粋」を見て、各自で確認してみてください。
2016(平成 28)年度の古文は、『西洋紀聞』『紫式部日記』『大和物語』『九州の道の記』『宇治拾遺物語』から
出題されています。受験生への公平性を考慮して、教科書に採り上げられている場面からの出題はできるだけ避
けるようにしていますが、みなさんは、あくまでも教科書をしっかり勉強しておいてください。現代文では、評
論文が出題されています。かなり長い文章も出されていますので、速く、正確に読む力を身につけておいてほし
いと思います。特定の分野に偏らない、幅広い読書をしておくことが大切です。
■ 受験対策
古文は、語彙力をつけることと、文語文法に関する実践的な力を養っておくことが必要です。「実践的な力」
とは、たとえば助詞や助動詞などを単に知識として暗記するのではなく、それを文章読解のために用いることの
できる力をさしています。本文を正確に読み解くことが、古文を理解するための第一歩です。教科書に載ってい
るのは、いずれも代表的な作品の著名な部分です。それらを基盤として語彙力、文語文法に関する実践的な力を
確実に身につけてください。
現代文は、まず長文を読むことに慣れておくことが必要です。もちろん、単に速く読めばよいというわけでは
ありません。論旨を正確に読みとり、文章の全体像を把握する訓練をしておくことが大切です。日頃から辞書を
引くことを心がけ、専門家の書いた文章の中に見られる語彙や表現方法を学んでおいてほしいと思います。
では、神奈川大学の講義やゼミナールで逢えることを楽しみにしています。健闘を祈ります。
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