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遠隔教育の歴史と発展
Title Author(s) Citation Issue Date 遠隔教育の歴史と発展 ウルズィネメフ, ガルサンジャムツィン 北海道大學教育學部紀要 = THE ANNUAL REPORTS ON EDUCATIONAL SCIENCE, 80: 119-131 2000-03 DOI Doc URL http://hdl.handle.net/2115/29611 Right Type bulletin Additional Information File Information 80_P119-131.pdf Instructions for use Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP 119 遠隔教育の歴史と発展 ガルサンジャムツイン・ウルズィネメフ ABSTRACT G a l s a n j a m t s y nU l z i i n e m e k h ,A h i s t o r y andd e v e r o ρ ,m ent0 /D i s t a n c eE d u c a t i o n . T h i sa r t i c l ei sa b o u th i s t o r yandd e v e l o p m e n t0 /D i s t a n c eE d u c a t i o n ,w h i c hi s c o n s i d e r e do n e0 /t h em o s ti m p o r t a n tj i e l d s0 /e d u c a t i o n a ls f t めI s i n c et h e1 9 6 0 s . /D i s t a n c eE d u c a t i o nd e v e l ,aρed めJ t h e T h e r ea r ev a r i o u st e r m s and t h e o r i e s0 ρrominents c h o l a r s . Themaini d e a sandi s s u e s0 /s u c ht h e o n e sa r er e f l e c t e di n t h eρ r a c t i c e0 /d 俳r e n ts y s t e m s0 /Di s t l 矧 c eE d u c a t i o n . Thed i s t a n c ee d u c a t i o n s y s t e m0 . 酔r e db yt h eU n i v e r s i t y0 /t h eAiri nJ a p a nt h r o u g hb r o a d c a s t i n gmeans , i sane f f e c t i v eo n e . Aq u e s t i o n n a i r ec o n d u c t e di nO c t o b e r1999a tt h eH o k k a i d o R e g i o n a lS t u 命 C e n t e rhadw i t n e s s e dt h emaina d v a n t a g e sands h o r t c o m i n g s0 / D i s t a n c ee d u c a t i o n a lρ r a c t i c e . 働 1.遠隔教育学の歴史:基本的な理論と概愈 最近の 3 0年聞は,逮捕教育に関する研究のもっとも重要な発展につながる。この現象の始ま りは, 1 9 7 0年代における遠隔教育という新たな分野の誕生である。 2 0世紀の教育分野における 様々な研究の中ではもっとも重要な役割を果たしているのは遠隣教育学,あるいは遠隔教青に 関する研究である。違輔教育の始まりは 1 9世紀初頭であるが,遠隔教育そのものについての科 学的研究は 1 9 6 0年代に当たる。新たな分野の誕生ということで最初の段階では,逮捕教育学の 対象や用語や定義などの基本が注目された。遠隔教育学の発展に大きな影響与えたのは,チャ イルズ(リンカ ン大学, 1 9 6 3年),ウェデマイヤー(ウィスコンシン大学, 1 9 6 3年),ホルム パーグ(スウヱ}デン, 1 9 6 0年)らの遠踊教育学者である。 (1) 1 9 7 0年代までには,少なくとも 約6 0の遠隣教育に関する研究が出版された。この時期に行われた重要なことは,遠隔教育の対 象や遠踊教育の歴史や他の分野と違う新たな特徴などが研究され,定義された。 1 9 7 0年代に入 り,遠臨教青の独立した教育機関の誕生とともにそれまでにないいろいろな問題が起こり,そ れの解決に向けての研究が数多く発展してきた。 1 9 7 0年代の末期に遠隅教育の用語がはっきり させられ,遠隔教育とは何かという定義に関する研究が進められた。 1 9 8 0年代は,遠隔教育に 関する研究論文の数が増え,理論や定義だけでなく,遠閥教育機関の運営,経営,教授システ ムや遠隔教育の技術,教育方法等様々な問題についても研究が出てきた。 逮縞教育に関する理論や概念を分類する最初の試みは,遠隅教育研究者キーガン氏により執 された『遠縞教育の基礎』の中で提供された分類であった。キーガン氏は,当時現存してい た遠隔教育についてのすべての理論や概念を分析し,次の三つのグループを提起したい 2) 120 教育学部紀重要 第 8 0号 1.寝己学翠についての理論 1-1.ウェデマイヤー氏による自己学習についての理論(19 8 6年) 本理論の一番重要な点は,学習者の自立性を取り上げ,、遠隔教育汐という用語ではなく,、イ ンデベンデント・スタデ、イグを使用したことで高等教育のレベルで行われている遠鯖教育をもっ とも棺応しく定義していると主張した。同時に,、インデ、ベンデント・スタディグの次の 6つの 特徴を取り上げた: 教員と学習者が,離れていること: 教授・学習過程は郵便やその地のコミュニケーション方法により行われる; 教授・学習過程は個人向き; 教授・学習過程は学留者の行為や努力に基づく; 教授・学習過程は学習者にとって一番便利で,効果的に自己学習できる場所で行われる べきである: 学習者は自分の学習に対し賛任を持ち,自由に学べることが大事である。 (3) 1 2 . マイケル・ムーア氏による自己学習についての理論(1970年) ウェデマイヤーとともにマイケル・ムーアも逮捕教育に関する自分の理論を自己学習理論と 指掃する。自己学習,あるいは、インデペンデント・スタディ'についての理論が提起された のは, 1 9 7 0年代の始まりである。当時,現存していた遠踊教育の学習形態を整理し,分類し, この理論の基礎を作り上げたのである。マイケル・ムーア氏は,教育過程における学習者の自 立性や講師と学習者との距離を定義し,分析した。マイケル・ムーア氏によって距離(ディス タンス) f 丸、対話汐 ( d i a l o g ) と、構成" ( s t r u c t u r e ) という計れるこつの要素からなる。、対 話 H は,遠隔教育における講酪と学聾者の、t wo-way"コミュニケーションを定義し,、構成か は,遠隔教育がどんな程度まで個人の特徴や要求に答えているかを定義する。遠縞教育システ ムにおける " two-way"コミュニケーションの程震は様々である。遠輔教育システムによって, 個人向けに構成された教授・学習システムもあるが,個人を中心としない教授・学漕システム もある。学習者の自立性に関する理論の部分で,教育過程の中で果たしている学習者の役割は 受け身的で,講師の役割は能動的である伝統的な教授・学習システムとは違って,遠踊教育過 程では,学習者の役割が大きく,教育課程を成功させるための責任を持つ。 倍統的な教育過程 では,教員の存在が大きいが,遠隔教育過轄では,講師への頼りが少なく,学習者は自らの決 断,計画により学習を果たす。マイケル・ムーア氏は,遠隔教育課程における自立性や自主性 を基本として学習者を中心とした自主的遠隔教育課程,又は,教員や遠編教育機関を中心とし た非自主的遠隣教育課程とニつに分けた。逮捕教育の自主性は,連編教育課程の目標や課題, 教育方法,評嫡基準は,誰によって作成され,決定されたのか(講部か,学習者か)によって 連隣教育課程自主性の桂度が計れる。日本の放送大学の教育課程の場合は,大学側が教育課種 の全てを管理しているということで非自主的な教背課程を提供している oH} 2.教育の産業化についての理論 2- 1.オットー・ベータース氏による教育の産業化 ( 1 9 8 8年) ドイツの遠隔教育学者オットー・ベータース氏は, 1 9 6 0年代の遠隔教育機関を分析した上で, 遠隣教育における教授・学翠過程を産業として取り上げた。遠縞教育とは,教授・学習の産業 化された形態であると定義した。遠隔教育が発展するまでの託統的な教育システムは教育の産 遼需語教育の歴史と発展 1 2 1 業化の前形態であると指摘し,逮瞬教育実践を分析するために次のようなカテゴリーを新たに 提起した: 合理化:遠隔教育に利用される全ての方法は,必要とされる力,資金,持聞を減らし, 節約する; 一 分業:I ヨ指すべき目標をいくつかのコンポーネントに分け,遠臓教育課程の果たす別々 の段階における活動,あるいは情報提供,学習指導,評錨等に関しては,別々の担当者が責任 を持ち,遠隔教育システムの全体的な効果を上げる; 機械化:遠隔教育は機械なしで動かない,又は,機械を使用していることによって教育 過程が促進される: ー マスプロ:教育市場に大量生産が提供される; 一 準備活動:逮捕教育の成功は,準備期間に行われる活動につながる。準備期関において 様々な分野の専門家を集め,産業のあらゆるコンポーネントをいかなる組み合わせをするかを 決断する; 計画化:遠稿教育にとっては,計画を作成する段階が重要である。この段階に限って, 遠踊教育過程のあらゆる活動が企画される; 科学的管理方法:遠輔教育過程におけるあらゆる段階やコンポ…ネントや結果を体系的 に分析し,効果をより高く上げるため専門家を招き,参加させる; 標準化:遠隔教育におけるあらゆる段階,教育内容等を含め全てが標準化される; 集中化と中央集権化:マスプロや分業には,大金が必要とされているため遠鯖教育は集 中化された教育機関によって行われるのは常識であれ国民全体を対象とした数少ない遠隔教 育機関を設置するのは,あらゆる地域を対象とした数多くの小さい遺構教育機関を設立するよ り経済的である。又は,遠隔教育の中央集権的な管理システムは,教育過程の成功につながる。 (5) 3.コミュニケーシ滋ンについての理論 3-1.ホルムパーグによる教育におけるコミュニケーション ( 1 9 8 6年) 「指導される教授学的なコミュニケーション」という理論は,遠輔教育学者ホルムパーグによ り発展され,名付けられた。この理論は,遠輔教育におけるコミュニケーションを中心として 定義された。ホルムパーグ氏は,教授・学習過程について七つの基礎を新たに発展させたよで, 遠隔教育過程における学習者と講締とのコミュニケーションにおいて学習者の役割が大きいと 指摘した。この基礎に基づき, 1 9 9 5年にホルムパーグ氏は,遠隅教育について自らの理論を展 開した。この理論は次の様に分けられる: 一 遠隔教育は,伝統的な、f a c e t o・f a c e "教育方法で学習が不可能,又は,理想的な方法と して望まれてない場合,希望者に教育を選択的な方法で提供する。遠嬬教育は,学習者に勉強 する場所,時間帯等様々な細かなことを自ら決断し,自由に学習する環境を作る機会を与える; 一 遠隔教育システムによって,学習者の選択する自由が保障される。社会にとっても,遠 臨教育は,一方では,個人学習者の為の選択的な,自由で民主的な教育機会を与えていること と,他方では,専門的な教育が進歩していることから,利益をもたらすものである; 遠輔教育とは,生涯学習を通じての,自由な教育機会へのアクセス手段である。遠隈教 育により認識される知識や能力等が効果的に提供されている; 逮捕教育は,傭人による自己学習に基づく。自己学饗は,様々な手段や方法によって支 122 教育学部紀要第 8 0号 えられている。教授・学習過程は,前に作成された学晋コースによって行われる; 遠隣教育過程では,中心的なのは,人間関係,学習への満足感である。 (6) 2.遠隔教育の用語と定義の発展 逮捕教育システム,遠隔教育機関等についての課題に触れる擦,、逮捕教育とは向か?ヘ、遠 顕教育に関する定義とは何か?"等現存する定義や理論について述べることが重要である。こ こでは,遠隔教育 ( D i s t a n c eE d u c a t i o n ) と一つの雷葉でまとめているが,次のいくつかの用 語もあるの: 通信教育 ( C o r r e s p o n d e n c eEduca t io n /C o r r e s p o n d e n c eSt u d y ) 一 家庭学習(狂 omeS t u d y;1 9 2 6年にアメリカの通信学校代表が集まり,勺ぜ a t i o n a lHome S t u d yC o u n c i l "を設置;高等教育,あるいは大学教育ではなく,職業教育等生涯学曹を示す; 1 9 9 4年から、D i s t a n c ee d u c a t i o n 汐を使用); 自己学習(In d e p e n d e n tS t u d y;C h a r l e sA .Wedemeyerがこの用語を提案;アメリカ 一 で高等教育レベルで行われている遠隣教育を示す; x t e r n a lS t u d i e s;オーストラリアの大学で行われた教育の特徴を指摘する 学外学習(E 用語であり, 1 9 9 0年代からオーストラリアの大学の学外学留部が遠構教育センターに改 名)(8) ; 遠備教授 ( D i s t a n c et e a c h i n g;遠隔教育機関や講師向けの用語であり,イギリスの公開 O p e nU n i v e r s i t y ) の活動に関わって発展した); 大学 ( 遠隔学習 ( D i s t a n c el e a r n i n g;遠踊教脊過程の学習者向けの用語であり, 1 9 9 0年代に 入ってから幅広く利用される事となった); 遠隔教育(D i s t a n c et e a c h i n g トD i s t a n c el e a r n i n g = D i s t a n c eE d u c a t i o n;1 9 7 0年代か ら利用されるようになり,遠隔教育の基本的な考え方や内容を指摘している)。 、遠橋教育とは何か?汐と雷う定義も数多く存在する。遠隔教育と言う新たな分野の誕生とと もに,様々な研究が進んでおり,そのなかには,定義をより完全にする試みもあった。アメリ カの教育哲学者シェアラーによると,遠隅教育に関するすべての定義は,大きく二つに分けら れる: 科学的な定義; 一般的な定義。 遠隣教育の定義も逮輔教育,そのものが進歩することにつれて発展している。 現在,もっとも使われているのは,次の定義である: 遠隔教育とは次のような 4つの特徴を持つ新たな,選択的な教育形態である: 1.遺稿教育機関や講師と学習者が教育過程の中では,お互いに離れている; 2 . 教育教材の作成企画や作成,学習者への支援活動に遠隔教育機関の影響が強い; 3 . 印麟教材,ピデオ教材,オーディオ教材,コンピュータの利用が講師と学習者をより効果 的に結びつけ,コースの内容もよりよく理解される: 4 . グループ形式にこだわらず,個人向けの授業,教育指導が効果的である。 遠繍教育の燈史と発展 123 3.遠隔教育の関係文献 遠繭教育に関する文献が数多く存在する。 1 9 7 0年代以来逮捕教育への注目が高まり,遠隔教 育の様々な課題についての研究がたくさん進められた。全体的に,遠隔教育に関する文献を大 きく次のグループに分けられる: 1.遠隔教育の理論,政策,発展(遠隅教育の基礎,腔史や哲学,企画,政策,経済,法律と 規則,社会学,盤史と発展,米来の見通し,逮輔教育に関する研究等) 2 . 遠隔教育が利用されている教育レベルと教育分野(初等・中等教育・高等教育(大学と大 学院レベル,成人教育・生涯学習,リフレッシユ教育,女性教育,障害者教育等) 3 . 遠隔教育における学習者の心理,動機,特徴(学習者の学習動機,心理等) 4 . 学習者系 5 . 教脊課程の作成,開発,経営 6 . 遠隣教育における教育教材 7 . 遠隔教育機関,スタップ等 本研究の課題は歴史的,かつ,比較的研究であるということから主として利用された文献を 大きく 4つに分類できる: 1.遠隔教育に関する文献資料(キース・ハーリー F西ヨーロツパにおける遠麟教膏:文献』 1 9 8 5年;D is t a n c eE d u c a t i o n : AS e l e c t e dB i b l i o g r a p h y / E d u c a t i o n a lT e c h n o l o g yP u b l i c a 9 9 2,等)(9) t i o n s,1 2 . 遠隅教育の基本,又は,理論,定義を主としている文献(デスモンド・キーガン r 遠隔教 育の基本 ~(10) 3 . 遠踊教育の実践(あらゆる罰々,システムの実践を取り上げている文献(11) 4. 遠踊教育の技術問題を取り上げている文献である。(問 4.遺稿教曹の発展史 世界で,遠顕教育という新たな分野が誕生し,それによって,それまでの伝統的な教育法で ある、f a c e t of a c e "形態を主とする教脊システムにとって,新しい教育システムを構築する出 桐 発点となった。遠隔教育 ( D i s t a n c ee d u c a t i o n )の誕生と定義は 1 9 7 0年代であるが,、c o r r e s p o n - ぺ もomestudy", 、e x t e r n a ls t u d i e s 九百l d e p e n d e n ts t u d y ", 、o p e nl e a r n i n g ヘ d e n c ee d u c a t i o n 、 o f f c a m p u ss t u d y " など様々な名称で 1 9世紀末からすでにその萌芽形態が発展してきたとこ れまで一般的に考えられて来た。しかし,いつから,どこで,どうやって,誰によって始めら れたかと言う事について調べて見ると,様々な情報が存在する。それによると,遠隅教育の出 発点は 1 9世紀末からではなしもっと前の 1 8 3 3年にスウェーデンの新聞に載せられた、通信 C o m p o s i t i o nt h r o u g ht h emediumo ft h eP o s t " ),あるいは, 1 8 4 0年 教育による文京作成" ( I s a a kP i t m a n ,通信による教育)から始まったと のイギリスにおいて行われていた通信教育 ( も言える。 (13) ドイツでは,通信教育がベルリンで行われた雪語教育から発展した。アメリカでの 遠輔教育の初めての経験は, 1 8 7 3年に設置された、家庭学習支援協会汐の活動にかかわってい 4年聞に I万人の学生に通信による指導を行った。 1 8 8 6年には,スウェーデン る。設立以来, 2 のヘルムド氏が通信による英語を教え始めた泰が世界で,もっとも大きな遠隔教育機関を設置 するきっかけになった。イギリスの通信教育システムも, 1 8 8 7年にロンドンに設立された U n i - 1 2 4 教育学部紀要第8 0号 v e r s i t yC o r r e s p o n d e n c eC o l l e g e等,通信教育を提供しているいくつかの教育機関において発 展してきた。そのように, 1 9世紀から 2 0世紀のはじめには,通信による教育が関心を呼ぴ,高 等教育だけでなく,様々な教育レベルで使用されるようになってきた。これは,遠隅教育の第 一期,あるいは第一世代とも言える。当時の基本的な教育方法は郵便(印崩教材)であった。 (14) 様々な技術の発展に伴って,遠隅教育がその構成に関するよりは,方法上の進歩が著しかっ た。例えば,アメリカの場合は,基本的なメディアとして人気を呼んだのは,ラジオであり, 1 9 2 0年代に, 1 7 6のラジオ・ステーションが教育機関に設置されていた。 1 9 3 0年代に入って, ' 1 ' 1立大学によって作成されたが, 1 9 5 0年代に 実験的教育テレビ番組がアイオワ大学,カンザス 1 9 5 1年から, WesternReserveU n i v e r s i t yが連続テレビ番 入るまで使われることがなかった。 1 組を放送した。これは第 2期であり,ラジオ,テレどによる学習も利用されることとなってい た o(15} 1 9 7 0年代から 1 9 8 0年代まで続く第 3期は,遠隔教育にとって,もっとも重要な時期であり, 遠踊教育の独立したいくつかの機関が誕生した。イギリスの公開大学やオーストラリアのラジ オ学校を始め,アジア,南アメリカ,ヨーロッパの遠隔教育機関がテレビ,ラジオ等を利用し, 体系的に様々な学習プログラムを提供することとなった。 そして,最近になってコンピュータが教育手段として利用されることとなり,遠輔教育が新 しく生まれ変わっている O 衛星放送や CTVの技捕が発展するとともに教員と学生の教育関係 が効果的になってきた。 1 9 8 0年代から始まった第 4期の特徴は,遠隅教育方法,技術,手段が 様々になり,より相互的で,数多くの学習者に関心をもたせ,遠隔教育の地位を高めている。 (16) 1 9 8 3年に設讃された日本の放送大学学関の場合は,印刷教材をはじめ,ラジオ,テレビ,衛 星放送等これまで世界の遠隔教育で用いられたきたすべての教育手段が駆使されている。 5.遠稿教育の教替機関の発生と発展 1 9 6 2年に南アフリカの大学が独立した遠輔教育機関になり,それまでにない新たな教育機関 の誕生となった。そして, 1 9 6 9年に開設されたイギリスの公開大学が,社会における遠隔教育 の役割と重要性,および教育内容・方法のレベルを著しく高めた。 1 9 7 0年代までは,数少ない 遠顕教育機関が学習機会を私的に提供していたが,現在の遠隔教育は,世界の多くの国々の教 育システムの一つの君主要なコンポーネント(構成分野)となっている。 1 9 9 5年の資料によると, 0万人の学習者の受け入れができる中国,フラ 遠隔教育のもっとも大きなシステムは,同時に 1 ンス,イギリス,インド,韓国等のシステムである。世界の遠隔教育システムの中で,日本の 遠隣教育体制がいかなる位置を占めているか,特に日本で逮捕教育機関として学習機会を提供 している放送大学学閣の役割について研究を試みた。(17) 1 8 4 0年代に始まったと言われている遠隔教育を主とする教育機関が数多く誕生して来たが, それぞれが,様々な形態,特徴を持つ。今日まで,遠隔教育研究者による現存する遠輔教育機 関を分鎮する試みがいくつかあった。最初の体系的な分類が出されたのは 1 9 7 1年である。オッ ト}・ベータース ( 0 .P e t e r s ) によって推進されたこの分類が政治的構成,課程構成,紙織上 の構成や教授学習的な構成等間つの基礎に基づいていた。それから,パシュラ(].E lBushra, 1 9 7 3 ),ニール ( M .Ne , ! i 1 9 8 1 ),キーガンとランプル ( D .Keegan& G .Rumble,1 9 8 2 )等 様々な研究者が遠隔教育に関する自分の理解,研究者としての立場から分類を推進してき た 。 (18) 遠繍教育の歴史と発展 125 基本的には,遠隔教育機関を提供している教育課程レベルによって次の四つのグループに分 けられる: 読み書きする能力をつける初歩的知識の学習を提供する機関(初等教育); 生活に役立つ知識や能力を与える を提供する機関; 生涯学習機関(リフレッシュ教育等); 高等教育のレベルの教育課程を提供する。 そして,組織,構造的に次の様な分類がある: 1.独立した遠隣教育機関 a 国立や私立通信学校や大学 ( N a t i o n a lE x t e n s i o nC o l l e g e,C a m b r i d g e ) b . 逮輔教育機関,大学(イギリスの公開大学等) 2 . 伝統的な大学の一部として遠隔教育を行う学部 a 独立した学部・部局(アメリカ,カナダの大学の多く) b . コンソーシアム(共同事業体:中央アメリカの大学) c インテグレイテド・モード(オ}ストラリアの大学)(19) 世界での遠輔教育の発展とかかわって,日本における遠輔教育機関としてもっとも発展して いるのは放送大学学園である。日本で遠隔教育,あるいは,通信教育を行っている大学がいく 、 つかある。その大学と放送大学との違いは,放送大学は自本で一番最初に独立した,いわゆる i n g l e m o d e "の教育機関で、あるが,遠輔教育を行っている他の大学(法政大学,中央大学,仏 教大学等)は,多くの学部での教育のーっとして,通{語学部による教育を行っているのである。 放送大学学障は, 1 9 8 3年の設立以来,今日まで 2 0年近く,社会人,主婦,労働青年等の様々 な人々を対象に高等教脊の機会を提供して来た。歴史的な観点から見れば放送大学の歩んだ道 は,長いとは言えないが,新たな体制として短い時間で、幅広い逮捕教育の活動を行って来た。 遠隅教育システムの発展は,その国の教育制度の発展に深く結びついている事が明らかになっ ている。日本の逮捕教育の対象は,後期中等教育がすでに 95%に達しているので,初等教育や 中等教育ではなく,高等教育や生涯学習をめざすものであるという特色を有している。{制 世界の各国でその国の経済・社会発展や政治的特徴に基づき遠隔教育の様々な形態が発展し, 最初は,わずかの学習者を対象として始まった遠隔教育が,現在,菌境を越え,冨際的な存在 になった。遠隔教育の研究者や実践者の罰際的組織がいくつかあり,その一つは, 1 9 3 8年に設 された「通信教育委員会」である。 1 9 7 2年にこの委員会によって学会が聞かれ,アメリカの 研究者ムーア氏は「遠隔教育J の定義や理論を発表した。以来,遠隔教育という用語は世界の 国々で利用されることとなった。 1 9世紀に郵便により教育情報が交換されてきた遠隣教育も, 今日,利用されている教育方法は多様になってきた。科学技備の進歩に伴い,ラジオ,テレビ だけでなく,コンピューターに慕づくコミュニケーションが震要な構成要素となり,学習者は 自分の希望した教育を受けることができた。 遠顕教育により,教育におけるグローパル化や教育の開放化が進んでおり,決まった場所で の教育を伝統的な、f a c e t o f a c e "の方法で受けられるだけではなく,学ぶ、希望さえあれば学習 できることを保障した。 1 9 9 5年の資料によると世界では,開時に 1 0万人の人を受け入れる遠隔 教育を提供している大きなシステムが 1 0ほどある。その中で,一番長い歴史持つのは 1 9 4 9年 から活動を行っている南アフリカの逮捕教育システムであり,また,一番轄広い活動行ってい るのは仁和国の逮捕教育システム ( 8 5万 2千人の学生)である。 (21) 126 教育学部紀要第8 0号 6 . 北海道地区センターの学生の伊jに見る日本の放送大学の学生 0年以上たち,学習と学生と教員の特色あるシステムが生まれてきた。 放送大学は設立から 1 学生の種別は次のとおりである: 全科履修生; 選科履修生; 科目履修生; 研究生; 特別聴講学生(他の大学等の学生)。 学留センターは,放送大学における教育システムの重要なコンポーネントである。学習セン ターの主な活動の主とされているのは,遠隔教宵におけるコミュニケーションの不足や単位認 定試験,レポート提出,集中講義など様々な伝統的な教育方法を科用した教授・学習である。 また,学習に役立つ教育教材や教育番組を再び学習できる制度を提供している。それとともに, 学生の指導を行う場所でもある。最初の学習センターは, 1 9 8 4年に群馬,埼玉,千葉,神奈川 や東京等の 6ヶ所に設置されて以来発展し,各地域で活動を広げている。資料によると 1 9 9 9年 に活動を行っている学習センターの数が 4 9まで増えた。北海道にビデオ学習センター ( 1 9 9 4年 から地域学習センターに改組)が学生を受け入れ始めたのは 1 9 9 0年の 1 0月からである。 1 9 9 9 年の 1学期に北海道学習センターの学生数は 2, 1 7 2人に上り,放送大学で教育を受けている全 学生数の 3 %である。 1 9 9 8年と比べて学生数は 7 3 1人多く,他の学習センターの学生増加率よ り高いことが分かる。最初は,学習センターで選科履修生や科目履修生を対象とした学習行う 9 9 8年から全国で全科履修生の受け入れが開始された。北海道学習セ ことが自的であったが, 1 ンターにおける学曹を受けている全科履修生数は 8 0 8人であり,学習センターの学金の 37.2%;選科麗修生数は 9 4 7人で 43.6%;科白履修生数は 4 0 8人で 18.8%,特別聴講生数は, 9人で 0.4%になっている(図 1)(22) 0 北掛麓学習センターの特徴 国 1 学生の種類 図全科臆暢生 国選科麗修生 ロ科自履修生 口特別聴講生 127 遠隔教育の歴史と発展 学生の多くは女性であり(1, 2 4 2人),男性は 9 3 0人である。 関 2 学生の性別うち分け 画云瓦1 哩男毘j 4 3覧 5 7出 年齢的には,一番多いのが 20-50歳前後の学生である(図 3。 ) 思 3 学生年齢のうち分け 麓 臨 20-30寵 ロ30-40麓 口40-50麓 ・ 国 1 3出 口 問 1 5覧 口2 1見 口2 7詰 ・ 50-60議 学習センターの重要な役割の一つは,遠縞教育の弱点であるコミュニケーションの不足への 対策である面接授業を行うことである。面接授業は,様々な形態で行われるが,集中講義はそ の一つである。放送大学で教育受けている学生の声をより身近に聴くため 1 9 9 9年 1 0月 2 2日 2 3日に「社会の発展と教育の歴史」という集中講義に参加し,アンケートを行った。この講義 を受け,アンケートに協力した 3 8人の学生のうち 2 8人は女性で,大部分は専業主婦であった ( 図 4)。全科履修生として教育を受け,学位獲得や専門知識得るためや余暇時間を楽しむため 等様々な動機を持ち,学んでいることが証明された。 国 4 回答者の性別 亘E 128 教育学部紀婆第8 0号 図 5 割箸者の年齢別 ロ23-29藤 5話 5見 4 2免 30-39麓 口40-49鰻 ロ50-59歳 60-69轟 図 70藤以上 園 4見 1 6国 ・ 放送大学の良い点について次の様に答えている: 1.本人の都合に合わせて,いつでも,どこでも勉強できること に意欲があれば,学習の分野を広げて行くことができる 3 . 活用できる時開効率は良い 4 . 自分のペースで学習できることが良い 5 . いつでもどこでも学べる 6 . いつでもどこでも誰でも学習できること 7 . 高齢者のための生漉学習が数多ある中では,レポート提出,単位習得試験,面接授業な ど刺激を受けながら学習できること 8 . 学びたい時どこでも学べること 9 . 自宅にいながら学習できること 1 0 . 費用が安い 1 1 . 授業料が安い 1 2 . 自分がやる気さえあれば,いつでも学べる点 1 3 . 自分で勉強できる 1 4 . 入学試験がない 1 5 . 1自のちょっとした時間を利用して学べる 1 6 . 自分で学習するので,その参考となるものにはより積極的に関わるようになれる 1 7 . どこでもいつでも学べる 1 8 . 自分の好きな時間とたくさんの選択科目を自分で選べること 1 9 . 誰でも入学できる 弱点についての答えは次のようになっている: 1.学生向士がもっと交流をもてる機会を与えてください 2 . 希望した酉接授業を受けることができるようにして欲しい(今屈の面接授業は希望した 3科目のうち 1科目しか受講できなかった) 3 . 選科履修生なので,選択科自が少ない 4 . 共同協力して何かを仕上げる体験を持ちたい 5 . 人間関係や対人コミュニケーションが薄い 6 . 放送メディアを利用した学習は白出震が広く,大変利使性がある。地域の学習センター は放送大学で学習するものにとって身近な窓口であるが,より学生同士・学生と教宮の密 129 途爾教育の援史と発展 なコミュニケーションの場として有効な役割を期待する 7 . 遠方の受講生のために,認定試験を各地元で受験できるようにしてほしい 8 . 学生のつながりがないため,各地区で交友会を設けてほしい 9 . コミュニケーションが少ない 1 0 . 保育に関することに関心があるので,専門的な科目を増やしてほしい 1 1 . 学生の希望,意見について聞く機会を作ってほしい 1 2 . インストラクグーが,科目ごとにいて,十分に相談指導に当たってほしい 1 3 . テストの内容が科目により難易の差が大きいこと 1 4 . 勉強襲と得点、が結びつかないこと 1 5 . 自己満足に終わりやすい 1 6 . 就職につながらない(就職栴談室がないこと) 1 7 . FAXやインターネットで質問に答えてもらえるシステムがほしい 1 8 . レポート提出は FAXの利用によって 1 9 . 学留センターの密書館に邸周5 教材にのっている参考文献をなるべく震いてほしい 2 0 . 就職先の紹介をしてほしい 21.サーク lレなど'情報交換の場がもっとあると良い 2 2 . 開講時間が遅いと勤務の J席りにも勉強ができます 23. 大学並びに学習センターに関する情報提供・放送大学通信 ~On a i 口,学習センター広報 誌『てんとう虫』の発行回数の増加 2 4 . 設備の増強。これは新北海道センターの完成を待ちたい 2 5 . 北梅道は広いので,市町村単位に近い単位で学習センターを設置してほしい 2 6 . 希望通りに集中講義を全部受けられると良い 2 7 . 学習センターで勉強している時に気軽に開いて答えてくれる先生が何人かいると良い 2 8 . 話し合える場所を作ってほしい 2 9 . 分からない点があってもすぐに聞けない 3 0 . 集中講義の日程が多ければうれしい 3 1 . 遠方にすんでいるため面接授業を受けづらい 北海道学習センターで学習を受けている学生の数が放送大学の全学生の 3%にしかすぎない し,さらにその一部の学生に対するこの様な調査でもいろいろな問題点を理解できる。また, この機会において放送大学だけでなく,連橋教育全体の特徴も見ることができる。 (23) 文献リスト 1 . DesmondK e e g a n .F o u n d a t i o n s0 1Di ・ s t a n c eE d u c a t i o n / R o u t l e d g eS t u d i e si nDis t a n c eE d u c a :R o u t l e d g e,3 r de d .1 9 9 6,p p .1 3 1 4 t i o n .L o n d o n& NewYork 2 . 向上, p p . 5 3 1 0 7 3 .E d u c a t i o na taIh ・ s t a n c e :FromI s s u e st oP r a c t i c e / E d .byD .RandyG a r r i s o nandDougS h a l e . .K r i e g e rP u b l i s h i n gCompany. F l o r i d a,1 9 9 0, p p .3 3…3 5 ;D i s t a n c eE d u c a t i o n :R e v i e w R o b e r tE 持 0 1t h eL i t e . r αt u r e / D a nHanson , Na n c y] .Maushak. A s s o c i a t i o nf o rE d u c a t i o n a lCommunica同 t i o n sandT e c h n o l o g y .鴨 川T a s h i n g t o n,2 n de d .1 9 9 7,p p .8 9 4 .M i c h a e lG .Moore, GregK e a r s l e y .D i s t a n c eE d u c a t i o n :A S y s t e m sV i e w .WadsworthP u b l i s h ゅ 胸 教脊学部紀要第 8 0号 130 i n gCompany.1 9 9 6,p p .2 0 0 2 0 6 o u n d a t i o n s0 1DistanceEducation/Rout 1e d g eS t u d i e si nD is t a n c eE d u c a 5 . DesmondK e e g a n .F t i o n .L o n d o n& NewYork :Rou t 1e d g e,3 r de d .1 9 9 6,p p .7 7 8 7 . 6 .D i s t a n c eE d u c a t i o n :R e v i e w0 1t h eL i t e r a t u r e / D a nHanson,NancyJ .Maushak.A s s o c i a t i o n f o rE d u c a t i o n a lCommunicationsandT e c h n o l o g y .W a s h i n g t o n,2 n d日d .・1 9 9 7,p p .1 1 1 3 o u n d a t i o n s0 1DistanceEducation/RoutledgeStudiesi nD i s t a n c eEduca 7 . DesmondK e e g a n .F 俗 t i o n .L o n d o n& NewYork :Rou t 1e d g e,3 r de d .ー1 9 9 6,p p .3 5 8 .砂e n i n gE d u c a t i o n :P o l i c i e sandP r a c t i c e sIrom印 e nandD i s t a n c eL e a r n i 昭 / E d .byTerry EvansandD a r y lN a t i o n .-RoutledgeS t u d i e si nD is t a n c eE d u c a t i o n .-London& NewYork : R o u t l e d g e .1 9 9 6,p .9 0 9 .K e i t hH a r r y .D i s t a n c eE d u c a t i o ni nW e s t e r nE u r o p e :aS e l e c t i v eA n n o t a t e dB i b l i o g r . ゆh y0 1 C u r r e n tL i t e r a t u r e / E u r o p e a nC e n t r ef o rt h eDevelopmento fV o c a t i o n a lT r a i n i n g .B e r l i n, 1 9 8 5 .D i s t a n c eE d u c a t i o n :A S e l e c t e dB i b l i o g r < < ρ h y / E d u c a t i o n a lTechnologyS e l e c t e dB ib l i o g 時 r a p h yS e r i e s .V ol .7 .“E d u c a t i o n a lTechnologyP u b l i c a t i o n s .E n g l e w o o dC l i f f s,NewJ e r s e y . 崎 1 9 9 2 o u n d a t i o n s0 1DistanceEducation/RoutledgeStudiesi nD i s t a n c eE d u c a 1 0 . DesmondK e e g a n .F t i o n .L o n d o n& NewYork :Rou t 1e d g e,3 r de d .ー1 9 9 6 M i c h a e lG .Moore, GregK e a r s l e y .D i s t a n c eE d u c a t i o n :A S y s t e m sV i 仰 ,. 柄 、dsworthP u b l i s h i n gCompany.1 9 9 6 J e a r トP i e r r eL e h n i s c h .L'E n s e i g n e m e n ta D i s t a n c e / P r ε s s e sU n i v e r s i t a i r e sd eF r a n c e .3. e d i t i o n 1 .R o b e r tB e l landMalcolmTigh t .Ope nU n i v e r s i t i e s :A B r i t i s hT r a d i t i o n ?/TheS o c i e t yf o r 1 R e s e a r c hi n t oHigh 己rE d u c a t i o n& OpenU n i v e r s i t yP r e s s . London& B r i s t o l,1 9 9 3 町 o r r e 高 p o n d e n c eS t u . d アi nt h eAmericanU n i v e r s i t i e s / C o n t e m p o r a r yI s s u 巴si n VonV .P i t t m a n .C AmericanD i s t a n c eE d u c a t i o n .e d .byM i c h a e lMoore. PergamonP r e s s,1 9 9 0,p p .6 7…8 0 首 . Byrn 巴. A t h a b a s c aU n i v e r s i t y : The E v o l u t i o n0 1Dis 似n c eE d u c a t i o n .U n i v e r s i t yo f T .C 9 a r yP r e s s .C a n a d a,1 9 8 9 C且1 1 2 . YasutakaS h i m i z u .I n t e r C a m p u s 仰がc a lN e t w o r kS y s t e ml o rE f f i c i e n t Time U t i l i z a t i o n . J o u r n a lo fE n g i n e e r i n gE d u c a t i o ni nS o u t hE a s tA s i a,Vo. l1 7,No.2 .ー1 9 8 7,p p .6 0 7 9 かe s h e rE d u c a t i o nRψo r t & F e a s i b i l i かS t u . d ア0 1S a t e l l i t eE d u c a t i o ni n YasutakaS h i m i z u .R巳 J a p a n . TokyoI n s t i t u t eo fTechnology 町 YasutakaS h i m i z u,TakanoriMaesako.D e s c r i p t i o nandE v a l u a t i o n0 1aTVLectureSystem i c a lF i b e rC o m m u n i c a t i o n .R ψ? イn t e dIromIEE B e t w e e nTwoC a m p u s e sC o n n e c t e db y仰 t 遠隔教脊の燦史と発展 131 A s s o c i a t i o nf o rE d u c a t i o n a lCommunicationsandT e c h n o l o g y _W a s h i n g t o n,2 n de d .1 9 9 7,p . 3 . 1 5 .M i c h a e lG .Moore,Gr 巴gK e a r s l e y .D i s t a n c eE d u c a t i o n :A S y s t e m sV i e u 人 WadsworthP u b l i s h 惨 i n gCompany.ー1 9 9 6 1 6 .M i c h a e lG .Moore, GregK e a r s l e y .D i s t a n c eE d u c a t i o n :A S y s t e m sV i e ω .-WadsworthP u b l i s h なh e rE d u c a t i o ni nA l r i c a / l n t e r n a t i o n a lA s s o c i a t i o n i n gCompany.1 9 9 6,p p .2 1 9 ;G u i d eω H o fU n i v e r s i t i e sandA s s o c i a t i o no fA f r i c a nU n i v e r s i t i e s .M a c m i l l a nR e f e r e n c eLTD.U n i t e d Kingdom,1 9 9 9 1 7 .r 放送大学 1 0年史』放送大学 1 0年史編成委員会.株式会社プリンテツクメディア ( ' 8 4 .3 ),その 他 1 8 .D e s 1 匁o ndK e e g a n .Founda 抑制 0 1DistanceEducation/RoutledgeStudiesi nD i s t a n c eE d u c a ψ t i o n .L o n d o n& NewYork :R o u t l e d g e,3 r de d .1 9 9 6 1 9 .M i c h a e lG .Moore, GregK e a r s l e y .D i s t a n c eE d u c a t i o n :A S y s t e m sV i e w .-WadsworthP u b l i s h 但 i n gCompany.1 9 9 6 2 0 . 生涯教育と放送大学(生涯教育と放送大学く今日の焦点>) (鱗悶貞彦) :季刊教育法 3 3( ' 7 9 . 1 0 ) p. l2 2 1 3 2 生涯教育と放送大学く今日の焦点>:季刊教育法 3 3( ' 7 9 . 1 0 ):その他 2 1 .G u i d et oH i g h e rE d u c a t i o ni nA l r i c a / l n t e r n a t i o n a lA s s o c i a t i o no fU n i v e r s i t i e sandA s s o c i a - t i o no fA f r i c a nU n i v e r s i t i e s .U n i t e dKingdom,1 9 9 9 2 2 .r てんとう虫』放送大学北海道学習センタ一発行,第 3 4号 1 9 9 9年 7月 2 3 . 放送大学北海道学習センターで行われたアンケート資料