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磁気疼痛治療装置「エンジェルタッチ(AT)」
磁気疼痛治療装置「エンジェルタッチ(AT)」 装置の概要 【概 略】 コイルから発生させた交番磁界を体外から照射し、疼痛を緩和する磁気疼痛治療装置です。 一般的な痛み、慢性痛、神経障害性疼痛に有効です。 【特 徴】 1. 交番磁界(83.3MHz、2kHzの磁界)を照射する非侵襲的な疼痛治療装置。 電極から電流を流す方式ではないので、非侵襲的に治療が行えます。 2. 慢性痛にも効果があります。 3. 治療用の磁界エネルギーが微弱です。 2KHz : 12~14μテスラ (地磁気の3分の1、一般的な磁気バンソウコウの3000~5000分の1) 83.3MHz : 400~520ナノテスラ (地磁気の約100分の1、一般的な磁気バンソウコウの約10万分の1) 4. 電源 DC3V(単4電池2本使用) 5. 寸法 縦62mm×横97mm×厚さ25mm 目的 磁気治療機器が、線維筋痛症患者の痛みを抑制できるかどう かを検討する。 同時に機器の安全性を検討する。 線維筋痛症(FM)とは・・・ 全身に激しい痛みが生じる病気。 原因は不明で、血液検査やCTスキャン、MRIを検査しても異常 が発見できない。 この病気が診断できる特別な検査は今の所なく、治療法も確 立されていない。 対象と方法 【対象】対象の線維筋痛症(FM)患者は以下の条件を満たすものである ① ACR1990の基準を満たすFM患者 ② 痛みが3ヶ月以上持続している ③ NRSスコア(痛みの評価スケール)が10分の4以上である ④ これまで3剤以上の治療薬を使用して、疼痛の抑制効果が十分でなかった 難治性症例 ⑤外来において機器を10分間1回使用して、疼痛抑制効果があったもの ⑥この研究に文書で同意を得たもの 【方法】 ◆機器は非盲検で使用 ◆機器を1回4箇所、1日2回までを最大として被験者の自宅で使用 ◆被験者は、「痛みの日誌」として、NRSスコアを記載(副作用を含む) ◆併用する薬剤は8週までは固定し、その後、症状によって減量可能 NRS : 9~10 日常生活が困難 エンジェルタッチ(AT-02)長期の結果(72W) NRS : 4~5 日常生活ができる NRS : 1~2 就労可能 NRS(痛みの評価スケール)が平均で3.0 低下した NRS(痛みの評価スケール)の変化 10 9 Aさん:1日2回の使用 マイナスイベントの発生 8 7 マイナスイベントの発生 6 朝 夕 5 4 3 2 1 W 78 W 76 W 72 W 69 W 64 W 60 W 56 W 44 W 40 W 36 W 32 W 28 W 24 W 20 W 16 8W 4W 2W 0 ※マイナスイベント:不快に思ったり、つらく感じる出来事 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 44 W 40 W 36 W 32 W 28 W 24 W 23 W 19 W 15 W 4W 2W Bさん:1日1回の使用 エンジェルタッチ「(AT-02)の長期:72Wの結果(まとめ)」 AT-02機 使用中止 10人に使用 1人 効果の判定 有効(ΔNRS ≧ 2) 9人 7人 痛みが無くなった 2人 2例は 薬の使用を 中止できた 現在まで1例の副作用も認められなかった