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特開平7-56584号
(57)【要約】 【目的】 歌の区切りや歌い終わりに、スピーカから拍 手音を発生させることが可能なカラオケ装置の拍手音再 生方法とカラオケ装置の拍手音発生装置を提供する。 【構成】 方法の発明では、モニタテレビに表示される 現在の歌詞位置の歌詞文字と背景画面の輝度との輝度比 が、所定値を越える状態が規定時間継続すると、拍手音 を読出して所定時間の間スピーカから拍手音を発生させ る。装置の発明では、モニタテレビに表示される現在の 歌詞位置の歌詞文字と背景画面の輝度との輝度比を検出 する輝度演算回路3、輝度比が所定値を越える状態が規 定時間継続すると、テープレコーダ7から拍手音を読出 してスピーカ10に送る基準輝度データ出力回路6及び 比較回路5を設ける。 【効果】 歌の区切りや歌い終わりなどの的確な位置 で、拍手音を発生させ歌の雰囲気を盛り上げることが可 能になる。 −1− (2) 特開平7−56584 1 2 【特許請求の範囲】 を楽しむという雰囲気にないようなときには、拍手が少 【請求項1】 少なくとも歌のメロディの音声データと なくて雰囲気が盛り上がらないことがある。また、個室 歌の歌詞の文字データとが格納された光デイスクが装着 的なカラオケハウスで単独にカラオケ装置を使用して歌 され、前記音声データから対応するメロディをスピーカ を楽しもうとする場合にも、利用者は拍手が欲しいもの で再生し、モニタテレビによって前記文字データから対 であるが、従来の装置では拍手を発生させることはでき 応する歌詞を前記メロディに対応する現在の歌詞位置を ない。本発明は、前述したようなカラオケ装置の現状に 指定して表示するカラオケ装置に対して、前記モニタテ 鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の光デイ レビの表示面上で、前記現在の歌詞位置の歌詞文字と背 スクを利用して歌の区切りや終わりなどに拍手を発生さ 景画面との輝度比が、予め設定した所定値を越える設定 せることができるカラオケ装置の拍手音再生方法とカラ 輝度状態を検出し、この設定輝度状態が規定時間継続す 10 オケ装置の拍手音発生装置を提供することにある。 ると、拍手音を読出して予め設定した所定時間の間前記 【0004】 スピーカから拍手音を発生させることを特徴とするカラ 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため オケ装置の拍手音再生方法。 に、請求項1に記載の発明は、少なくとも歌のメロディ 【請求項2】 少なくとも歌のメロディの音声データと の音声データと歌の歌詞の文字データとが格納された光 歌の歌詞の文字データとが格納された光デイスクが装着 デイスクが装着され、前記音声データから対応するメロ され、前記音声データから対応するメロディをスピーカ ディをスピーカで再生し、モニタテレビによって前記文 で再生し、モニタテレビによって前記文字データから対 字データから対応する歌詞を前記メロディに対応する現 応する歌詞を前記メロディに対応する現在の歌詞位置を 在の歌詞位置を指定して表示するカラオケ装置に対し 指定して表示するカラオケ装置において、拍手音が書込 まれた記憶手段と、前記モニタテレビの表示面上で、前 て、前記モニタテレビの表示面上で、前記現在の歌詞位 20 置の歌詞文字と背景画面との輝度比が、予め設定した所 記現在の歌詞位置の歌詞文字と背景画面との輝度比を検 定値を越える設定輝度状態を検出し、この設定輝度状態 出する検出手段と、この検出手段が検出する輝度比が、 が規定時間継続すると、前記記憶手段から拍手音を読出 予め設定した所定値を越える設定輝度状態を検出し、こ し、予め設定した所定時間の間前記スピーカから拍手音 の設定輝度状態が規定時間継続すると、前記記憶手段か を発生させる構成となっている。同様に前記目的を達成 ら拍手音を読出し、予め設定した所定時間の間前記スピ するために、請求項2に記載の発明は、少なくとも歌の ーカから拍手音を発生させる拍手音発生手段とを有する メロディの音声データと曲目の歌詞の文字データとが格 ことを特徴とするカラオケ装置の拍手音発生装置。 納された光デイスクが装着され、前記音声データから対 【発明の詳細な説明】 応するメロディをスピーカで再生し、モニタテレビによ 【0001】 って前記文字データから対応する歌詞を現在の歌詞位置 【産業上の利用分野】本発明は、カラオケ装置の拍手音 30 を指定して表示するカラオケ装置において、拍手音が書 再生方法とカラオケ装置の拍手音発生装置に関する。 込まれた記憶手段と、前記モニタテレビの表示面上で、 【0002】 前記メロディに対応した前記現在の歌詞位置の歌詞文字 【従来の技術】カラオケ装置が設置されたカラオケハウ と背景画面との輝度差を検出する検出手段と、この検出 スで、自分の好きな歌や想出の歌などをカラオケ装置を 手段が検出する輝度差が、予め設定した所定値を越える 利用して歌って楽しむ利用者は、歌の区切りとなるワン 設定輝度状態を検出し、この設定輝度状態が規定時間継 コーラスの後や歌を歌い終わるツゥコーラスの後で、自 続すると、前記記憶手段から拍手音を読出し、予め設定 分の歌を聴いてくれた同席の客から拍手を貰いたいとい した所定時間の間前記スピーカから拍手音を発生させる う希望を持っている。また、カラオケ装置が設置された 拍手音発生手段とを有する構成となっている。 カラオケハウスの店主は、客がカラオケ装置を利用して 歌を歌った場合に、同席の客が盛んに拍手を送ってその 【0005】 40 【作用】請求項1に記載の発明では、少なくとも歌のメ 場が盛り上がり、カラオケ装置の利用者が増えることを ロディの音声データと歌の歌詞の文字データとが格納さ 希望している。そこで、従来はカラオケハウスの従業員 れた光デイスクが装着され、前記音声データから対応す がリードして、歌の区切りや終わりなどに拍手を送り、 るメロディをスピーカで再生し、前記文字データから対 同席する客を誘導して次第に多くの客が拍手を送るよう 応する歌詞をモニタテレビの表示面上に、現在の歌詞位 に仕向けることにより、カラオケハウスの雰囲気を盛り 置を指定して表示するカラオケ装置に対して、前記モニ 上がるようにするのが通常である。 タテレビの表示面上での前記現在の歌詞位置の歌詞文字 【0003】 と背景画面との輝度比が、予め設定した所定値を越える 【発明が解決しようとする課題】従来のカラオケ装置を 設定輝度状態を検出し、この設定輝度状態が規定時間継 使用する場合、カラオケハウスの従業員の誘導が適当で 続すると、予め設定した所定時間の間前記スピーカから なかったり、同席の客が少なくてカラオケ装置からの歌 50 −2− 拍手音を発生させる。請求項2に記載の発明では、少な (3) 特開平7−56584 3 4 くとも歌のメロディの音声データと歌の歌詞の文字デー 画面の輝度データとは、輝度演算回路3に入力され、前 タとが格納された光デイスクが装着され、前記音声デー 記最後の文字の輝度データと前記背景画面の輝度データ タから対応するメロディをスピーカで再生し、前記文字 との比演算が行なわれる。そして、得られた比演算デー データから対応する歌詞をモニタテレビの表示面上に、 タは比較回路5に入力され、基準輝度データ出力回路6 現在の歌詞位置を指定して表示するカラオケ装置におい からの基準輝度データと比較され、比演算データが基準 て、検出手段によつて、前記モニタテレビの表示面上で 輝度データを越えた設定輝度状態が、5秒継続すると、 の、前記現在の歌詞位置の歌詞文字と背景画面との輝度 比較回路5から駆動信号が出力される。 比が検出され、検出される輝度比が予め設定した所定値 【0008】この駆動信号によって、テープレコーダ7 を越える設定輝度状態が規定時間継続すると、拍手音発 が作動し拍手音信号が、カラオケ信号発生装置8を介し 生手段により記憶手段から拍手音が読み出され、予め設 10 てスピーカ10に入力され、スピーカ10から10秒間 定した所定時間の聞前記スピーカから拍手音が発生す の拍手音が発せられる。比演算データが基準輝度データ る。 を越えた設定輝度状態が、5秒継続するということは、 【0006】 現在の歌詞の最後の文字後に文字のない空白部が続くと 【実施例】以下、本発明をカラオケ装置の拍手音発生装 いうことで、ワンコーラス後の歌の区切りか、ツゥコー 置の一実施例に基づき、図1を参照して説明する。ここ ラス後の歌の終わりかを示している。従って、カラオケ で図1は実施例の構成を示す説明図である。図1に示す 装置を使用している利用者は、ワンコーラスを歌い終え ように、実施例ではモニタテレビ1の表示画像を検出 た歌の区切りや、ツゥコーラスを歌った歌の歌い終えの し、画像データを得るセンサ2が設けてあり、このセン 時点で、スピーカ10から拍手音を聴くことができる。 サ2の出力端子に輝度演算回路3が接続してあり、この 輝度演算回路3の出力端子は、比較回路5の一方の入力 また、実施例では、ワンコーラス後に次の歌詞が表示さ 20 れ、比演算データが基準輝度データを越えた設定輝度状 端子に接続してある。この比較回路5の他方の入力端子 態が解除されると、比較回路5からの駆動信号が停止す には、基準輝度データ出力回路6の出力端子が接続して るようにしてある。このために、間奏部分が10秒以内 あり、比較回路5の出力端子には拍手音が書込まれたテ であっても、歌い手の声と拍手音が重複せず、歌い手 ープレコーダ7が接続してあり、テープレコーダ7の出 は、的確に拍手を貰って気持ち良く歌を歌うことができ 力端子には、複数の光デイスク12が選択自在に収容さ る。 れたカラオケ信号発生装置8が接続してある。そして、 【0009】このようにして、実施例によると、同席す カラオケ信号発生装置8には、モニタテレビ1とスピー る客が少なく十分な拍手が得られないような場合でも、 カ10とが接続してある。このような構成の実施例にお 歌の区切りや歌の終わりなどの適切な位置で、スピーカ いて、テープレコーダ7が発明の記憶手段に対応し、輝 10から十分な拍手音が発せられるので、カラオケ装置 度演算回路3が発明の検出手段に対応し、基準輝度デー 30 の使用者は気持ちよく歌を歌うことができ、カラオケハ タ出力回路6及び比較回路5が、発明の拍手音発生手段 ウスの雰囲気をも盛り上げることができる。また、個室 に対応している。 的なカラオケハウスで、単独にカラオケ装置を使用して 【0007】次に、実施例の動作を説明する。カラオケ 歌を楽しむ場合にも、的確に拍手音を発生させて、楽し 装置の作動状態では、光デイスク12の一枚が選択さ い雰囲気で歌を歌うことが可能になる。また、従来の光 れ、当該光デイスク12に格納されている歌のメロディ デイスクをそのまま使用して、装置を組み立てることが の音声データによって、スピーカ10が駆動され、スピ できるので製造コストの面でも極めて有利である。 ーカ10から当該歌のメロディが流れる。また、当該歌 【0010】 の歌詞の文字データに基づいて、モニタテレビ1には当 【発明の効果】請求項1に記載の発明では、モニタテレ 該歌の歌詞が、スピーカ10からのメロディに同期対応 して逐次表示される。この場合、モニタテレビ1では、 ビ上での前記現在の歌詞位置の歌詞文字と背景画面との 40 輝度比が、予め設定した所定値を越える設定輝度状態と 現在までの歌詞が白い縁取りと共に逐次表示され、現在 なることを検出し、この設定輝度状態が規定時間継続す までの歌詞がモニタテレビ1の画面に対して、高輝度で ると、予め設定した所定時間の間前記スピーカから拍手 明確に表示される。そこで、カラオケ装置の使用者は、 音を発生させることにより、歌の区切りや歌の終了時に モニタテレビ1に表示される歌詞を見ながら当該歌を歌 的確に拍手音を発生させ、カラオケ装置の使用時の雰囲 うことができる。センサ2の受光面2aにモニタテレビ 気を高めることが可能になる。また、請求項2に記載の 1の画面が受光されるように、センサ2は配置され、セ 発明では、検出手段によつて、前記モニタテレビの表示 ンサ2では現在モニタテレビ1に表示されている歌詞の 面上で前記現在の歌詞位置の歌詞文字と背景画面との輝 最後の文字の輝度データと、モニタテレビ1の背景画面 度比が検出され、検出される輝度比が予め設定した所定 の輝度データとが取り込まれる。センサ2で取込まれた 値を越える設定輝度状態が規定時間継続すると、拍手音 歌詞の最後の文字の輝度データとモニタテレビ1の背景 50 −3− 発生手段により、記憶手段の拍手音が読出され、予め設 (4) 特開平7−56584 5 6 定した所定時間の間前記スピーカから拍手音が発生する 2 センサ ので、歌の区切りや歌の終了時に的確に拍手音を発生さ 3 輝度演算回路 せ、カラオケ装置の使用時の雰囲気を高めることが可能 5 比較回路 になる。 6 基準輝度データ出力回路 【図面の簡単な説明】 7 テープレコーダ 【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。 8 カラオケ信号出力回路 【符号の説明】 10 スピーカ 1 モニタテレビ 【図1】 −4−