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ゑにし 第380号 - 日蓮正宗 正栄山 妙縁寺
享rl・,.葦! 鬼久御住職御者講義 浄蔵浄眼御消息(〓 東京都墨田区吾妻楕2-2-10 でEL 03(3622)5086 FAX 03(3829)2766 最後に'日持という人がいらっしゃ して'大聖人様のお弟子の六老僧の こに住んでおられた御信徒でありま 松野というところです。松野殿はそ 土川が流れてお-'その向こう岸が' 後悔して'命ばかりは助けて欲しい を差し出し'昔の仕打ちをただただ 恐れおののいて'自分の持てる財宝 で、酷使した者であることが分か-、 この関白を見てへ 昔は自分の使用人 る国を攻め′滅ぼした際に'長者は、 法華経もそのようであり、東方の いますが'この松野の出身で'この 本文に入-ますが'「きごめの俵」 浄瑠璃国に住まわれるという瑠璃光 と祈りながら'この関白に仕えるよ とは恐ら-'まだ精米をしていない 如来は一切の病を治すということか 御書を頂いた松野六郎左衛門と深い 状態の玄米の事と思います。それに ら「薬師仏」 と言われてお-ます。 うになったという故事を示されます。 瓜を一龍。また「根芋」 これは山芋 この東方の薬師如来のみならず、「南 関係があるとされております。 のことでしょう。これらを松野殿が 「釈迦仏等の仏の法華経の文字を敬ひ 方北方上下の一切の仏の主」 であり' 次から御説法に入ります。昔、楽 給ふことは'民の王を恐れ'星の月 身延にお送りしてへ 大聖人様に御供 徳という名の長者に'仕えている人 を敬ふが如し」 法華経をお説きにな あらゆる仏の根本は法華経なのであ の圭の国を打ち取りぬ。其の時'本の主、此の関白を見て大いに怖れ' がありました。自分だけで無-、妻 ったのはお釈迦様ですが'その釈迦 養申し上げられた'そのお礼をまず 節(さき)に悪(あ)しく当たりぬるを悔ひかへして害仕へ、様々の財(た 子も一生懸命に長者に仕えているけ 如来でさえ'「法華経の文字」妙法蓮 ります。 から)を引書ける。前に負けぬる物の事は思ひもよらず'今は只命のい れども、楽徳は欲深い者であったの 華経を敬っているのです。これは全 仰せになっております。 きん事をはげむ。法華徒も又斯くの如く'法華経は東方の薬師仏の主∼ で'さんざんにこき使い'搾取する ての仏様は妙法蓮華経を根本として' きりもの(権寺)に成りて関白と成りぬ。幾に其の国を力として我が本 南方西方北方上下の︻切の仏の主なり。釈迦仏等の仏の法華軽の文字を ばかりで'少しも面倒を見ようとし 敬ひ給ふことは'長の王を恐れ、星の月を敬ふが如し。(御喜一四八〇貢) 結局は南無妙法蓮華経と唱えて成仏' が昔ひどい仕打ちを受けた長者のい まで上り詰めました。その後'自分 て 「きりもの」権力者となり'関白 りました。そこでの働きが認められ して'他国の王様に仕えるようにな なかったのであります。ついにたま ように申し上げておりますが'これ は、松野六郎左衛門という信徒から の御供養に対する'お返事でありま 松野といいますのは地名でありま す。 御消息」 は'文中に、浄蔵と浄眼とい して、総本山のある富士宮市の西 ただいま拝読致しました 「浄蔵浄眼 う人の事を認(したた)めておいでに 方に芝川町があり、そのすぐ南に富 以下次号へ続-(文責・編集部) 悟りを開かれているからであります。 第380号 りかねて'その人は長者から逃げ出 さに、隠れて他国に行きて其の国の大王に宮仕(みやづか︼ へける種に、 夜も昼も責め道(つか)はれける者が、余りに責められ堪︻た) へかた 菜種(らくとく)と名付けヽる長者に身を入れて我が身も妻も子も' の物給(氏)び候ひ畢(おわ)んぬ。 きごめ(生米)の俵一つ・瓜捷?つりこ) ︻つ・根宇(ねいも︼'品々 日蓮正宗法華講抄録寺支部 なりますので、その名前を取-'この 1.ゑにし380号(H24・10.14) 〒 13か0001 墓檀家様を訪ねて であるだけでなく'護法、護寺の証 第二地区 布川明比古 として私達一人ひと-におりまして も'「お宝」 であ-ましょう。こうし 十年余'覚正寺御住職・細川明仁 て私達が「今」 '抄録寺の御本尊様の 御尊師をはじめ'抄録寺にゆかりあ 四〇〇年史編算事業」 に取り組んで' る御僧呂方'講中の有志が 「妙緑寺 下に生きているのですから。 され'勤行を欠かされないお宅や、 きました。毎朝御飯を炊いて御給仕 この夏も、お訪ねして廻らせて戴 こられ私も三年前から檀家様廻りと 資料の収集'整理のお手伝いをさせ 年始早々'御供養を欠かさず届けら て戴-ことにな-ました。 御歴代上人お認めの御本尊様、御 私のさせていただいたことは'さ 影様'檀家代々の信心を刻まれた過 さやかなお手伝いではありましたが、 れるお方。 記録。語-継がれた'信心を取り巻 去帳'本山参詣をはじめとする写真' -世情'生活のお話の数々。どれも皆、 目 を 見 張 る 素 晴 ら し い も の ば か り で 学生街の喫茶店'匠として高名な腕 す。「信教の自由」 など'この数十年 前の職人のお宅等'新たな出会いの 機会を戴き'檀家様をお訪ねする事 ばかりのものであり、時代の禁制や が私は楽しみで仕方あ-ません。日 蓮正宗の歴史と人に触れ'我が信心 弾圧'法難等。 又この地は'江戸の大火'洪水、 皆さんぜひご一緒にさせていただき ましょう。 の励みにする'そんな檀家様訪問を、 関東大震災、戦災、特に三月十日大 空襲でその度に壊滅的打撃を受けて います。御本尊様を胸に抱き抱えて 火災から逃れられた方'バケツリレ ーで本尊を守る'逃げまどう人々を 各家々に伝持される御本尊様は当 お寺で避難させたというお話等。 然のこととして、このような貴重な 記録の全てが'各一家一族の 「家宝」 御歴代現下様直筆の記念品 -お願い致します。 いお写真などお持ちの方'また' お手元に資料が無-でも'古い 本堂の様子を覚えておられる方' あるいは'御住職との思い出話 や'ご両親から闘い+'お話等々' 何でも結構です。 是非お知らせ下さいまして' お話を伺わせて頂きた-、宜し 「抄録寺四百年史」編集にあ たり'御歴代の現下様の直筆の 御本尊様や'妙縁寺に関する古 妙縁寺四百年史編集部より 古いお写真 (H24.10。14) 380号 ゑにし。2