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ゴールの見える授業づくり
ポスター 8番 研究主題 観音寺市立中部中学校 学ぶ喜びを実感し、主体的に学習する生徒の育成 ~ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業改善~ 【研究主題設定の理由】 平成 24 年度、学力定着モデル校事業を受け、「教師の肯定的な支援と評価」の研究を行い、 学習習慣の定着等について一定の成果を得た。しかし、平成 25 年度の「県学習状況調査」では、 県平均正答率、全問不正解の割合、無解答率などに依然課題が残った。一層の、基礎学力向上 と学習意欲の醸成を目指し、より具体的な方策を講じることが急務となった。 そこで、学習の必要性を意識させ、ユニバーサルデザインの視点を取り入れて、どの生徒に も「分かる」授業づくりを実践することで、生徒の学力向上を図ろうと考えた。 【研究内容及び方法】 (1)授業改善 <研究1> ゴールの見える授業づくり 授業改善におけるスローガン =この題材を使ってどのような生徒を育成するか。= ① ② ③ 授業の到達目標(ゴール)の設定 (学びの明確化) 学習材と学習方法の考察 (学ばせ方の明確化) 学習課題を明確にする (学習活動の明確化) 授業後にこんな力がつく。 授業後にはこんな事ができるようになる。 何を使ってどのように授業を組んでいくかを 具体的にイメージ化する。 生徒が「こんな事ができるようになる」ため はこの授業で何をどのようにさせればよいか。 (2)ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業 <研究2> どの生徒にも「わかる」「できる」実感を味わわすための工夫 =実践研究課題= 【指導の工夫】 ○指示、発問の工夫 ○板書の工夫 ○視覚化の工夫 【内容の工夫】 ○学習の見通しをもたせる ○学習環境の整備 ○個別の支援 【研究の検証】 (1)10の指標による評価 (2)学習状況調査分析 (3)教師の授業力評価 3年生 2回目 70.0 60.0 50.0 右の表は、3年生の10の指標の5月 と11月のデータ比較である。①の授業 10.0 0.0 集中、③の分からないところは聞く、⑤ 3年生 1回目 100.0 90.0 80.0 40.0 30.0 20.0 国語科授業 保健体育科授業 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ の家で計画的に学習するは若干上がっているものの、②の授業のわかりやすさは横ばい、 ④のノートに分かりやすく書くはやや減少、⑥の自分の身につく力を意識するでは逆に 数値が下がった。 英語科授業 授業改善を試みるも、学習状況調査等の学力指標も十分な成果は得られていないが、与え続け る授業から、考えさせ自ら学びを創造する段階を目指して、今後も実践研究を継続していく。