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四エチル鉛

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四エチル鉛
国連番号
1649
H
四エチル鉛
H3C
Pb
TETRAETHYL LEAD
H3C
物質の特定
C
A
化
S
番
学
的
号 : 78-00-2
式 : Pb(C2H5)4
(商品名)
学
分
名 : Ethyl fluid; Lead tetraethyl; Tetraalkyl lead; Tetraethyl plumbane;
Octel; TEL
エチルフルイド; テトラエチル鉛; テトラアルキルレッド; テトラエチルプラ
ムバン; オクテル; テル
類 : アルキル金属化合物
規則名・法規等
[規則名]MOTOR FUEL ANTI-KNOCK MIXTURE; Ethyl fluid; Tetraethyllead
自動車燃料用アンチノック剤; 四エチル鉛
危 - 規
CH3
H
別
化
CH3
則
分 類 ・ 等 級 等: 毒物類(毒物)
6.1
ⅠP
副次危険性等級:
積 載 場 所 : 甲板上
コンテナ収納検査: 要
積
付
検
査
:要
IMDG-CODE
分 類 ・ 等 級 等: Class 6.1
ⅠP
副次危険性等級:
積 載 場 所 : On deck
CFR 172.101
分 類 ・ 等 級 等: 6.1 (RQ 10/4.54)
ⅠP(注1)
ラ ベ ル コ ー ド : 6.1, 3
積 載 場 所 : On deck
(注1)四エチル鉛(Tetraethyllead)は PP。
港
則
法: 毒物類(毒物)
荷役許容量: A / 10
海
防
B / 250
C1 / 1000
C2 / 4000
法: X類(注2)
(注2)自動車燃料用アンチノック剤(アルキル鉛を含むものに限る。)
消
防
法: 第4類 第3石油類(非水溶性)
船積上の注意事項
荷
姿
危-規則規定によるものであること。
イ.熱源から水平距離で2.4m以上離れた場所に積載すること。(危)
ロ.居住区域から離れた場所に積載すること。(危)
ハ.その他毒物類及び引火性液体類についての一般的注意事項に従うこと。
物理/化学的性質
外
観
臭
等: 無色油状液体 (注3)
: 甘い臭気
比重又は嵩比重: 1.6524 (20℃)
蒸
気
比
重: 11.2
融
点 (℃): -135
沸
点 (℃): 198~202 (分解)
溶
解
性:
水: 不
アルコール: 可
エーテル: 易
(注3)製品は着色してある。
用
途
ガソリンのアンチノック剤
化 学 的 危 険 性
腐
食
性:
人: なし
酸
金
属: なし
木
材: なし
化
性: なし
水 / 空 気 /
熱 の 作 用:
可
性: あり
燃
引 火 点(℃): 93
発 火 点(℃):
爆発限界(%): 1.8~
特
記
事
EmS
項: 日光に当てるか蒸発させると分解し,毒性の強い(C2H5)3Pbを生じる。酸化性物質
と激しく発熱反応し,燃焼爆発の危険性がある。ゴムを溶かす性質がある。
F-A, S-A
消
火
剤: 水噴霧,泡,炭酸ガス
検
知
法: 四アルキル鉛測定器
人 体 へ の 影 響
作業 環境 の
T
許 容
(Pbとして)
0.1 mg/m3
濃 度
(TLV)
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
み
込
場
ん
合
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
眼
た
A
STEL
C(上限値)
経 皮 吸 収
発がん性
あり
A4
性: (特定毒物)LD50 12.3mg/kg(経口ラット), LD50 850mg/kg(吸入ラット,60分),
LDL0 1470μg/kg(ヒト)
毒
飲
だ
W
に
入
場
っ
合
皮膚,粘膜,気管などから容易に体内に吸収され,中枢神経を冒す。軽い中毒で
は,味覚を失い,便秘,脱力,血圧降下,貧血を生じ,おう吐,関節痛,めまい,
頭痛,食欲不振,幻覚,悪夢,不眠などが起こる。重症の場合には,顔面蒼白とな
り,呼吸困難をきたし,けいれんの後,発狂し,ついには死に至る。体内に吸収し
た鉛の致死量は約0.5gと推定されていて,骨に付着した鉛の半減期は32年,腎臓中
の鉛の半減期は7年と見られている。
MFAG
救
-
急 処 置
蒸 気 , 粉 塵
な ど を 吸 入
し た 場 合
直ちに更衣させて風上の新鮮な空気の場所に移し,200~300ml牛乳を与え(できれ
ば入浴発汗させ),保温安静を保ち,医師の手当を受ける。
飲
だ
直ちに医療機関に連絡し,医師の指示を受ける。
[処置例:0.1%過マンガン酸カリウム液300mlずつで胃洗浄を繰り返し行い,最後
に60mlを胃に送り込む。安静を保ち発汗させるように室内を温め,1日2回ぐらい
の入浴療法を行い,汗及び尿中に鉛を排出させるように努める。また,中毒症状を
呈しているときは,人工呼吸,アンモニア吸入,酸素吸入,リンゲル液,ブドウ糖
の注射,輸血などが有効である。治療薬としてはCa-EDTAがあるが,必ず医師の指
示に従うこと。]
直ちに過マンガン酸カリウム 5%溶液でよく洗い流し,すぐ入浴,体をよく洗い,
医師の手当を受ける。
込
場
ん
合
皮 膚 に 付 着
し た 場 合
眼
た
に
漏
場
洩
保
入
場
護
し
っ
合
直ちに流水で十分に洗った後,医師の手当を受ける。
た
合
火気厳禁として保護具着用の上,漏洩箇所をシールし,吸着材をまいた上,過マン
ガン酸カリウム 5%溶液をまき,分解した後,掃き取り大量の水で洗う。さらに再
び過マンガン酸カリウム 5%溶液をまいて洗った後,測定して安全を確かめる。器
具類に付着したときは白灯油で繰り返して洗うか,過マンガン酸カリウム 5%溶液
で洗う。汚染した衣服はすべて焼却処分する。
具
有機ガス用防毒マスク,四エチル鉛用保護衣,合成ゴム手袋,合成ゴム長靴
120
100
蒸気圧 (kPa)
み
80
60
沸 点: 183℃
引火点: 93℃
40
20
0
20
60
100 140
温度 (℃)
180
四エチル鉛の蒸気圧曲線
最 終 修 正 日
2015/03/23
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