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荒川 110/60 普 0.08mg mg/ml/hr E目的】当院 鏡下副腎
5 8 新潟 医学 会雑 誌 第 1 2 6巻 第 1号 平成 2 4年 ( 2 0 1 2 )1月 用 も検 討 してい る.しか し,その取 り扱 いに 一 定 象 と した.男女比 は 87 : 1 23.年 齢 は平均 51 . 0 の 見解 はな く,症例 の苗機が必要で ある. 歳 ( 1 2- 81歳 ).右 1 02例 ,左 86例 ,両側 21例 上 期的 手術 1例 ,二期 的 手術 5例 ,片側 のみの 手 術 9例 ) で あ った.原 発性 アル ドステ ロ ン症 8 2例 ,Cus hi n g症 候 群 4 3例 ,褐 色 細 胞腫 31例 2 胃憩室 による偽副腎腫癌 の 1例 荒川 聡 ・石摺 正博 .山田 費穂 新潟 市民 病 院 内 分泌 代 謝 科 症 例は 6 8歳,男性 .胸部 CT掘影 した際 に偶 発 . 7 mm) を認 め た.診 断 目的 的 に左 副 腎腺癌 拍6 BMI2 4息 血圧 1 1 0 / 6 0mmHg.普 【 経 過 】c oT t i s o1ll . S′ ug/dl ,ACTH 27 . 6 pg/ml , 0. 08mg/da y, ノ ル メ タネ フ リン 0. 2 4 mg/da y,PA仁5 2. 8pg/ml ,PRA0. 9mg/ml / hr , デ キサ メタゾ ン 1 mg抑制試験 では c or t i s ol0. 7 9f L .以 上の結 果か ら非機能性 副腎腫壕 と診断 し 蛋/dl た.1年 後再検 査 した CT画像 で左副 腎 と思 われ た 腺 癌 の 続 性 が 内部 に 疑 われ た 線 出血量の 中央値 は 5 0ml( 小量 ∼ 3, 7 4 0 ml ).経腹 して 5 0 0ml以上 の 出 血 1 3例 ,肝損傷 1例 ,肺損 傷 1例 ,肺 損傷 1例 ,小腸損 傷 1例 ,術後洞停止 1例,皮下気腫 1例 を認 めた. 0年間で行 った 2 0 9例 の腹腔 【 結語】 当院 での 2 鏡下副 腎 摘 除 術 の 手 術 統 計 を考察 した. が認め られ 腎 との連 a嘉 rdens糎 . 腎 Ⅹ 5例 ,テ ス トステ ロ ン産生魔 境 1例 ,非機能腫癌 3 9例 であった◆ 膜 到 達法 2 4例 ,後 腹 膜到達 法 1 8 6例 .合 併症 と 腫,満 月様顔 貌 などは認めない. メ タネ フ リン 准壕 6例 ,ACTH 非依存性太結節副腎皮質過形成 92, 6分 ( 6 4- 57 2分 ). 【 結果】手術時 間の平均 1 に当科 を受診 した. 【 身体所 親 ( 悪性褐色細胞腫 3例) ,副腎癌 3例 ,ACTH産生 検 度 を施 行 した ところ, 腎督隆 部小額 後壁 に憩室 を認 め,胃憩室 による偽 副腎腫癌 と診断 した. ・ 1 女性化乳房 の精査 でみつ かったア ン ドロゲ ン 不応症の 1例 鈴木 【 考案 】 胃憩室 の発生頻度 は 0 . 0 3- 0. 30 / Oと低 小川 尭 ・本間 丈威 *・佐藤 洋平 ・長崎 英利 透 新潟 大学 医歯学 総 合病院小 児科 く,副腎腫癌 との鑑別 が問題 となることは稀 で あ 下越 病院 小 児科 * る.不必要 な手術 の リスクを避 け るぺ く,左副 腎 腫 癌 の診 断 の際 には 胃憩室 に注意 を払 うべ きで 啓祐 ・菊池 女性化乳房 は良性 の乳腺組織 の増 生 か らな り, 思 春期男 児の約 6割 で見 られ る生理 的 な現 象で ある. あ るが,時 に基礎 疾 患 を有 して い ることが ある. 今回我 々は,ア ン ドロゲ ン不応 が示唆 され た思春 3 当院 にお ける腹腔鏡下副腎摘 除術 :2 0年 間 症状 の遷 延 や家 族歴 を有 す る女性 化乳房 では, の統計 信下 新井 期女性化乳 房の 1例 を経験 した. 智広 .鳥羽 啓 .酉 L l j 智爵 ・笠原 降 勉 ・高橋 公太 基礎疾患の有無 につ いて精査が必要である. 新潟 大学 医歯 学 総 合病 院 腎泌尿 器科病 態 学 部門 E目的】当院は 1992年 1月に世界 で初 めて腹腔 鏡下副腎摘除術 を施 行 した施 設 で あ る.この 20 年間における,世界での初症例 か ら現 在 までの症 例を報菖する. 【 対象 と方法】1 9 92年 1月か ら 2 01 0年 7月の 間に腹腔鏡 F副腎摘 除 術 を施 行 した 20 9例 を対 5 13年 間放 置 され てい た特 発性 中枢性尿 崩 症 の 1例 鈴木 克典 済 生 会 新潟 第 二病 院 代 謝 ・内分 盲 動内科 症例 は 61歳,女性.主 訴 は 口 渇 ,多飲 ,多鼠 瞳 病歴 】 生来健 吏 軌 1 969年 ( 20歳 時 ),口 渇 , 多飲 , 多尿 を主 訴 に岐 阜 県 某 総 合 病 院 を受 診 . 学 会 " 尿崩症疑 い" と言われ たが, " 治療 は不要" と言 われた.以後 ,1日 7- 89の水 を飲 み,口渇 を 記 5 9 事 7 トル コ鞍周辺部肥厚性硬膜 炎に伴 った下垂体 炎の 2例 9 8 9年 ( 4 0歳 時) に新潟県立病 回避 していた.1 関村 哲 邸 .富川 院 を受診.負荷試験 は しなかったが," 薬 は不要 " 斎藤 祥二 ・尾朱 01 0年 11月 26日尿 崩症 の精査 を と言 われ た.2 勝 ・高尾 哲郎 剛志 * 県立 中 央病院脳神経 外科 希望 して当科 を初診.高張食塩水負荷試験+ ピ ト 同 レシン負荷 試験 ,頭 部 MRIにて特 発性 中枢性尿 最近,肥厚性硬膜炎 と下垂体炎 が I gG4関連疾 崩症 と診断 され,バ ゾプ レッシンの点鼻治療 にて 患の部分疾患 として注 目されてい る.我 々が最近 経過 した. 経験 した 2例 につ いて組織 学 的 に検 討 したの で 4 3年間,心因性 多飲症 と して扱 われ,多飲す る ことで症状 を緩 和 して いた特 発性 中枢性尿崩症 を経験 したので報 告す る. 病理診断料 * 報 告する. 〔 症例 1 〕S腎歳,男性.一過性の尿崩症 を疑わせ る症状の後,左動眼神経麻樺 を生 じて来院.下垂 体 を包 む硬膜の肥厚 と,それ に連続 した左海綿静 脈 洞 の軟 部 組 織 陰 影 を認 め た. プ レ ドニ ン 2 0 6 SU剤 と DPP4阻害剤併 用複 に血糖 コン トロ ールが困難 になった 2型糖尿病 川村 紀 J ' ・ mg/日で神経症状 は消朱 したが,プ レ ドニ ンを減 量す ると異常画像信号 は変わ らず,汎下垂体機能 低 下 を示 した ため,診断 の ため経蝶 形 骨洞 的 に 万代 内科 ク リニ ック bi o ps yを行 った.肥厚 した トル コ鞍硬膜 と下垂体 〔 症例 1 〕7 8歳 ,男性.SU剤,BG薬 , αGI併 前葉 の境 界 を中心 と して リンパ形 質細胞浸潤 を 用 にて も Hb AI c( J DS)8- 90 / o持続.混 合製剤 認 め,高倍 率視野 で 1カ所 だが I gG4陽性細胞 を 2回注射 に変更後 7%程度で安定 した.経 口剤へ 1 0個認 めた. の変更希望 あ り,シタダ リブチ ン,ダ リメピ リ ド 〔 症例 2 〕2 8歳,女性 .1 7歳時 に下大静脈 閉塞 2- 6mg併用す る もコン トロール悪化 したため と診 断 され , その頃 に腸 間 膜 腺 癌 を 切除 され , 元の インス リンに戻 したが,コン トロール改善せ " 線維 の かた ま り" と言 われ た ことが ある.さら ず血糖値 は非常 に不安定 になった. に トル コ軍 部 に も魔境性病変 を指摘 され 無 月経 〔 症例 2 〕49歳 ,男性 .3回注 射 で Hb AI c8- 9%台持続 .経 口剤 の希望 強 く BG5 0 0 mg, GP 5歳時 に尿 崩症 と診断 され た.2 8歳 になった.2 時 に精査加療 目的に紹介 され た.鞍 上部 に石灰 化 A1 C70 / 0台 に低 3 mg,シタゲ リブチ ンにて一 旦Hb を伴 う正常下垂体 を包 む T2- h y po i nt e ns i t yma s s 下後,徐 々にコ ン トロ-) i / 悪化 した. が視神経 交 叉 を圧迫 して い た.経 蝶 形骨 洞 的 に 〔 症例 3 〕51歳,男性.GP6 mgにて Hb AI c8% 台 持続 . ダ リニ ド, BG, シ タゲ リブチ ンにて bi o ps yを行 った と ころ, トル コ鞍 内 には de ns e 也s s ueが充 満 し,前壁側 に正常下垂 体 を認 め た. Hb AI c6%台 に改善後,再度悪化 した, 本例 も トル コ鞍硬 膜 と下垂 体前葉 の境 界 を中心 DPP4阻害薬 は / ?細胞の疲弊 を来 しに くい薬物 gG4陽 と して リンパ形質細胞浸潤 を認 め たが ,I とされてい るが,インス リン分泌の余力のな い 患 性細胞 は認 め なか った.保存 されていた腸間膜腺 者に SU剤 と併 用使用 した場合,分泌能 をさらに 低下 させ る可能性 が ある.また,DPP4阻害薬 に は 2次無効が ある可能性 がある. 癌 につ いて も検索 を依頼 したが ,短G4陽性 細胞 はほ とん ど認 め られ なか った 腹部 C Tでは肝静 脈 よ り心臓側 で下大静脈 は石灰 化 を伴 う軟 部組 織 に よ り完 全 に閉塞 し,牌 臓 の腫 大 を伴 って い l t i f o e a lf i br os c l e T ・ OS i sの範晴 に 入る た.本例 は mu と考 え られ,同疾恩 も I gG4関連疾患 との累 同が 検討 されてい る.今回検討 した 2例 はいずれ も血