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校長便り76「道徳指導資料・車いすの少年」
校長便り76「道徳指導資料・車いすの少年」 平成28年4月20日(水) 平成28年度が始まり、子どもたちも新しい教室環境のもとで楽しそうに学校生活を 送っています。それぞれ新鮮な気持ちで、新しい学年を迎えていると感じます。それだ けに、子どもたちがこれからも楽しく過ごせるように「幸せ感」のある学級づくりをお 願いしたいと思います。先生方には、日々感謝をしています。 さて、今回の校長便りから数回にわたり中学校の道徳指導資料をお届けします。よろ しくお願いします。 1 資料名 中学校第1学年資料 2 ○ 「車いすの少年」 資料の取扱い ねらいとする価値について、外国の出来事であることから外国人特有の価値観で あるという押さえ方は望ましくない。 ○ 主人公が少年をすぐに助けようとしたことについては、思いやりのある心のこも った行為であることは認めながら、外国人に強く止められたことに対して憤りをも っていたことは、主人公がより高い価値観に気付いていないことを押さえる。この 気 持ちに共感させることが展開前段の前半のポイントである。 ○ 後半のポイントとしては、外国人の人たちが少年のところを離れず大声で声援を 送っていることを通して、より高い価値観に気付く主人公を浮き彫りにする。そし て、主人公を含めた人々が少年を意図的に助けなかった行為の中にある人間尊重の 精神を話し合うようにする。 ○ 自力で車いすを動かした少年について話し合い、自分のことを心から尊重してく れた人々への感謝の気持ちを捉えるようにする。 2 「ねらい」 ○ 他者に対して思いやりのある行為を実践するためには、思いやりのある行為の大 切さを深く理解しながら、その時の状況を考えた判断力、決断力、実行が大切であ るということがわかり、進んで実践しようとする態度を育てる。 3 学習展開例 (1) 資料について話し合う。 ○ 主題名 ○ 資料名・・・・「車いすの少年」 ○ 登場人物・・・人物絵の提示 ○ あらすじ・・・場面絵、文字カードで提示 ○ 読む視点・・・主人公と外国人との言動の違いを中心に (2) 資料を読んで話し合う。 ① この資料の中で、特に考えてみたいところを発表してください。 ② 少年が車いすを側溝に落としたことに気付いたとき、主人公はどんなことを考 えたでしょう。 ③ 助けようとした主人公が「ノ-、ノ-」と怒鳴られたとき、どんな気持ちにな ったでしょう。 補.外国人を冷淡などと考える主人公をどう思いますか。 補.すぐに冷淡だと考えずに、外国人の人たちの言葉は、何か意味があると考えな いといけないのではないですか。 ④ 少年のところを離れずに大声で声援を送っている外国人に気付いたとき、主人 公はどんなことを考えたでしょう。 補.主人公はすぐに助けようとしましたが、思いやりのある人なのでしょうか。 補.少年を助けなかった行為の中には、主人公を含めた人々のどんな思いがあった のでしょう。 ⑤ (3) 少年は、その夜、家族にどんなことを話したでしょう。 これまでの自己を見つめ、今の自己を認め、これからの生き方へ広げる。 ① 今日の学習をとおして、今の自分の気持ちや考えについて発表してください。 Q.今の自分の気持ちや考えに一番近い項目を選んでください。 ア これからの自分に求めたいこと わかった イ 今まで気付かなかったことに 気付いた ウ もやもやしていたことが はっきりした エ わかっていなかったことが わかった オ 迷っていたことが 確かになった カ 足りない点が 補えた キ わかっていたことが しみじみわかった ク わかっていたことが よくわかった ケ 今まで思っていたことが 違うものに変わった が ② あなたが、それを選んだのはどのような理由からですか。 ③ (4) これまでの体験(経験)から思い出すことはありませんか。 教師の説話を聞く。