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親指ピアノ ∼暇つぶし楽器の今昔
出演者プロフィール 講師 JASRAC講座ミュージック・ジャンクション サカキマンゴー (親指ピアノ演奏家) アフリカの 楽 器・親 指ピアノの演奏家。ルケメやムビラ、カリンバなど各地の親指ピアノを 現地の名人に師事。演奏活動と平行して、アフリカの音楽の現 状を著書「 親 指ピアノ道 場! ∼アフリカの小さな楽器でひまつぶ し」や 講 演、ワークショップ を 通じて発 信している。 大 阪 外大アフリカ 地域 文化 学 科 卒。鹿児島県出身。 http://sakakimango.com https://twitter.com/sakakimango 演奏 サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム サカキマンゴーが、井戸本勝裕(ドラム)と長谷川晃 (ベース) とともに結成。伝統的な親指 ピアノの弾き方を 継承した上でロックと融合させたその音楽は、欧 州のメディアでも大きく 紹 介される。2011年、鹿 児 島 弁 のメロディー 化 に 取り組 んだ 意 欲 作「オイ!リンバ」を 発表、好評を博す。2012年5月にはアフリカ4ヵ国で公演した。 ワールドミュージックというと、 何か特殊な音楽と思われるかもしれません。 しかしワールドミュージックは、生まれた国では普通に聴かれているポピュラー音楽で あることが少なくありません。 ときには民族音楽やクラシックの一部だったりもします。 いずれにせよワールドミュージックのほとんどには、生まれた地域の伝統的な音楽の 要素が含まれています。 世界各地には色彩豊かなさまざまな伝統的な音楽がありますが、 司会・コーディネーター それは外部から孤立した、不変のものではありません。伝統的な音楽はどこでも時代に 応じて新しく作り直されてきました。 ワールドミュージックは更新されつつある伝統的な 司会 コーディネーター ayako 北中 正和 (制作プロジェクトHalo主宰) 音 楽 家 / 写 真 家 としてHaLo 名義で世界各地の音楽家たちと のコラボレーションにより色を 音で現す試みのアルバム"blue" と"yellow"をリリースし、現 在 "green"のリリース準備中。 旅先でカメラに収めた犬や 猫たちを集めたポストカードセットも好評。 また、 1999年 『親の目子の目(猫みち小みち谷中露地)』 (のちに民教協 会長賞受賞) に出演以降、 数々のドキュメンタリー番組の ナレーションを手がけ、2003年にACC賞など多数の 賞を受 賞したネスカフェのCMで『朝 のリレー』(谷川 俊太郎作)も朗読するなどテレビ/ラジオCMでも活躍中。 制作プロジェクトHaLo主宰。 (音楽評論家) 音楽評論家。 音楽雑誌の編集者 を経て、 新聞、 雑誌、 放送などで 世界各地のポピュラー音 楽 を 紹介している。 著書に 『毎日ワー ルド・ミュー ジック』 『 Jポップ を 創った アルバ ム69』 『日 本 の うた』な ど、共 編 著 に 『世界は音楽でできている』 『事典 世界音楽の本』 など。 ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員、 東京音楽大学 非常勤講師。 音楽を中心にしたウェブサイトWABISABILANDを主宰。 NHK-FM 「ワールド・ミュージック・タイム」 DJ http://homepage3.nifty.com/~wabisabiland/ http://www.halo-inc.net 音楽の宝庫です。 コンピュータや携帯電話や飛行機で情報や人が世界中を飛び交うような 時代には、その影響も無視できません。ワールドミュージックとは一見関係なさそうな 英米のポピュラー音楽もまた世界の音楽に影響されて刻々と変化しています。 遠い未知の世界のエキゾチックな音楽としてだけでなく、 同時代の刺激的なポピュラー 音楽としてワールドミュージックを聴き直してみましょう。 第 28回 親指ピアノ ∼暇つぶし楽器の今昔 2013年2月21日 (木)19時∼20時45分 JASRACは、東日本大震災の被災地の復興と音楽文化の振興に役立てていただくことを目的として、 賛同いただいた会員・信託者から、音楽作品の ね ね 著作物使用料を震災復興支援基金 「こころ音基金」 に拠出していただく仕組みをつくりました。 皆さまが、 「こころ音プロジェクト」 の参加作品をカラオケで 歌ったり、 ダウンロードしたり、 CDを買ったり・ ・ ・その著作物使用料が被災地の復興支援に充てられます。 参加作品等、 詳細はホームページをご覧ください。 ホームページ http://www.jasrac.or.jp/kokorone/ JASRACとは “Japanese Society for Rights of Authors, Composers, and Publishers” の略称で、 日本音楽著作権協会のこと。 国内の作詞家、 作曲家、 音楽出版社など音楽の著作権者から管理委託を受けるとともに、 海外の著作権管理団体と契約を結び、日本だけでなく世界の音楽の 著作権を管理しています。 講師:サカキマンゴー (親指ピアノ演奏家) 演奏:サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム ステム コーディネーター:北中 正和 (音楽評論家) 司 会:ayako (制作プロジェクトHalo主宰) JASRAC 検定にチャレンジして、 アンケート に答えると 抽 選 で ジャスラキーホルダーをプレゼント! 左のQRコードからアクセスしてね! 会 場:けやきホール (東京都渋谷区上原3-6-12) 主 催:一般社団法人 日本音楽著作権協会 (JASRAC) この公開講座は、 音楽文化の振興を目的として開催いたします。 本日の模様は 「ニコニコ生放送」 で配信いたします。あらかじめご承知おきください。 第1部 講義 サカキマンゴー 『親指ピアノ∼暇つぶし楽器の今昔』 第2部 演奏 サカキマンゴー&リンバ・トレイン・サウンド・システム 1. Tadzungaira アフリカ各地に点在する親指ピアノは、 演奏者が廃材などを使って自作する楽器で、 暇つぶしや儀礼などで使われ ます。この楽器 の内 省的 な 魅力 か ら、近 年 登場した電気親 指ピアノによ る迫 力あ る合奏まで現地 取材をもとに ご紹介、講師手元を投影し、 「親指二本でなぜあんな音が?」 と評判の親指さばきもご覧いただきましょう。 (ジンバブエ伝承曲/編曲:サカキマンゴー&LTSS) 2. Hame Rokku (作詞・作曲:サカキマンゴー ) 3. Mh'epo ̶親指ピアノとは̶ (作詞・作曲:サカキマンゴー ) 金属や植物で作られたヘラ状のキーを複数、板きれや箱 に固定した体鳴楽器の総称。多くは両手の 親指で演奏 されます。サハラ以南 のアフリカ各地に様々な形状、名称(「ムビラ」や「リケンベ」など)のものが存在しますが、 それらを一括りにするときに便宜的に使われる呼び名です。ラメラフォーンとも呼ばれます。 親指ピアノ各部の名称 4. 茶わんむしのクンビア (鹿児島俗謡/編曲:サカキマンゴー&LTSS) 5. Diakutumeni (作詞・作曲:Pembele Makosi Meno /編曲:伊丹正典 ) ■ 暇つぶしの親指ピアノ 枕 ・ 「カリンバ」トゥンブーカ民族の例 (マラウイ北部) ・ 「リンバ」ニャキュサ民族の例 (タンザニア南西部) ※演奏曲目、曲順等は変更になる場合があります。ご了承ください。 キー押さえ ■ 霊を呼ぶ親指ピアノ 駒 ・ 「リンバ」ゴゴ民族の例 (タンザニア中央部) ・ 「ムビラ」ショナ民族の例 (ジンバブエ) サワリ 音発声装置 ■ 3大要素 ・繰り返し ・サワリ音 ・ポリリズム キー MEMO ■ 広がる親指ピアノ ・奴隷貿易による拡散 ・商品名 「カリンバ」 ・作り方 ■ 合奏形式が発達した親指ピアノ 例に挙げた親指ピアノ ・ 「ルケメ」アチョリ民族の例 (ウガンダ北部) ルケメ ■ 電気化する親指ピアノ リケンベ ・ 「リケンベ」コンゴ民族やルバ民族の例 (コンゴ民主共和国首都キンシャサ) リンバ (ゴゴ) コンゴ民主共和国 タンザニア リンバ (ニャキュサ) ■ 衰退する親指ピアノ ・ 「カンコベラ」トンガ民族の例 (ザンビア南部) カリンバ ザンビア カンコベラ ムビラ JASRAC講座 ミュージック・ジャンクション 「ワールドミュージック」 シリーズ ウガ ンダ ジンバ ブエ マ ラ ウ イ 第 1 回/アルジェリアにおけるライの現況 第15回/アラブ古典音楽の魅力 第 2 回/インド映画とポピュラー音楽 第16回/森の息吹と共に呼吸する北欧の伝統音楽 第 3 回/ポピュラー音楽を巻き込む地方伝統の力:ランガム・ジャワ 第17回/進化するアルゼンチン・フォルクローレ 第 4 回/アメリカ合衆国のルーツ・ミュージック 第18回/文化の十字路・バルカン半島の音楽 第 5 回/バカラックから探るワールドミュージック 第19回/西アフリカ<グリオ>の世界:伝統からポップスまで 第 6 回/カリブ・アフリカ英語圏のワールドミュージックの本質 第20回/インドの古典音楽の現在:ビートルズからグローバルへ 第 7 回/躍動する中近東音楽シーン 第21回/伝統と革新に揺れ動くフラメンコのギターと歌 第 8 回/ケルト音楽の変遷と現在 第22回/タンゴ・古くて新しいブエノスアイレスの鼓動 第 9 回/ジプシー・ミュージックの謎 第23回/知られざる音楽王国、 コロンビアの魅力 第10回/沖縄の唄と暮らし 第24回/近代シャンソンの成立と発展 第11回/ハワイ音楽の現状と魅力 第25回/中国音楽と箏のあゆみ い ま 第12回/ラテン系ニューヨーカーが生んだミクスチャー音楽 「サルサ」 第26回/英国民謡の伝統と現代 第13回/心に響く歌:ファドの本質と現在 第27回/ボサノヴァ物語『太陽・汐・南』の詩人たち 第14回/ブラジリアン・ミュージックの現在 ※シリーズの一部模様をJASRACホームページでストリーミング配信しています。http://www.jasrac.or.jp/culture/stream.html