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2013年12月号 - The Japanese Saturday College of Melbourne

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2013年12月号 - The Japanese Saturday College of Melbourne
The Japanese Saturday College of Melbourne Inc.
JSC学校ニュース
JSC学校ニュース第31号
発行日 2013年12月3日(月)
補習校教育と進級テスト
校長 藤家管幸
補習校に学ぶ子どもと親の苦悩は想像を絶するものがあり
ます。現地校と両立させることが並大抵のことではないので
す。補習校に何とかついていけるのは小学校3年生まで、4~
5年に行けたら立派、小学校を卒業できたら勲章もの、中学
校を卒業するのは奇跡的である、とさえ言われます。
さて、先週、小学校で進級テストが
あ り ま し た。進 級 テ ス ト は 必 要 な の
か?と 疑 問 を い だ く 保 護 者 も い ま し
た。日本語を楽しく学ばせたいという
心情はよくわかります。しかし、本校に
は帰国進学コース、言語文化コースと
体系の異なる二言語を読み書きレベルまで習得するのは長 もに学年相応の教科書を指導すると
い年月を費やす大事業と言っても過言ではありません。この いう方針があります。進級テストのね
ことを押えて、補習校教育の大変さを理解していただく必要が らいは、現学年教科書の基礎基本の習得状況を確認し、もし
あります。
結果が不十分であった時、もう一度初めから復習させて、基
礎基本をある程度身につけた状態で進級させる、という点に
ひとつは、補習校が日本語(会話)を教える学校ではないと あります。基礎基本が身につかないまま進級したら、教科書
いうこと。年齢相応の日本語会話を習得している子供に対し 学習はますます大変になります。算数や文化社会科の学習
て、日本の国語教科書を使って読み書きを教える学校である にも影響します。
ことです。日本語会話が不十分な子どもには補習校は負担
の大きい学校です。もともと教科書は日本に住み、日本語を
本校は、教室のすべての子どもが、学年相応の教科書を音
母語とする子どもを想定して作られています。海外で暮らし、 読して、内容を理解することができることを目指して、必死に
現地校に学ぶ子どもたちがその教科書を学ぶのですから、日 取り組んでいます。これからも保護者と連携を密にして、共感
本語会話力がなければ大変な重荷を背負うことになります。 的態度で、子どもの重荷をいっしょに背負っていく姿勢を貫い
ていきたいと思います。
もうひとつは時間がきわめて少ないこと。教育の主力が現
地校であり、圧倒的な英語環境下ですから、日本語に接する
時間は非常に限定的です。補習校で学ぶ時間も年間わずか
210時間程度です。補習校で国語教科書にかける時間は小
来年度の授業日の予定です。SEPSの都合により変更にな
学校低学年で日本の学校の40%程度しかありません。新幹線 ることもありますのでご承知ください。
授業による消化不良を多くの宿題と親の指導でカバーしよう
とするのが世界の補習校の実態です。補習校教育は子供に
学期
月
土曜授業日
無理難題を強いることと言わざるを得ない面があります。
1学期
4
5 26
(11回)
5
3 10 17 24 31
親は、そのような補習校にあえてわが子を送り出している
のです。泳ぎを教えるために、わが子を川の中に放り投げ
6
7 14 21 28
て、もがき苦しむ子どもを見るのはどんなにかつらいことで
しょう。子どもの苦悩は親の苦悩です。見るに忍びなく補習校
2学期
7
19 26
の負担から解き放してやる親もいます。子どもとともにこの重
(10回)
8
2 9 16 23 30
荷を背負っていく親もいます。どちらも親にとって苦渋の決断
です。
9
6 13 20
2014年度授業日予定
一方、補習校にはすばらし面もあります。一生の宝物を獲
得できること。二言語の読み書き習得はだれもが成し得るこ
とではありませんから。また、補習校は苦難を乗り越える強い
精神力をも身につけさせ、親子の愛情、信頼のきずなも強くし
ます。だから補習校の卒業証書は親子で頑張った、汗と涙の
証となります。補習校で学び続けることはそれだけの価値が
ある、と私は信じています。
3学期
(12回)
4学期
(9回)
10
4 11 18 25
11
1 8 15 22 29
12
6 13 20
1
31
2
7 14 21 28
3
7 14 21 28
JSCメルボルン補習校
The Japanese Saturday College of Melbourne Inc.
郵便物送付先:
P.O.Box 2622 Cheltenham, Vic 3192
学校代表電話:
0401 054 962 (事務長携帯)
学校代表メール: [email protected]【外部用】
ウェブサイト:
www.jsc-mel.com
保護者のページ: http://www.jsc-mel.com/login
(要ログインID、パスワード)
学校運営全般
非常勤校長
藤家管幸
[email protected]
事務長・校長代理
スワン由香里
[email protected]
小中教育相談
幼稚園主任
山口みさと
[email protected]
小学校基礎コース主任
持永真帆
[email protected]
帰国進学コース国語主任
池田倫子
[email protected]
帰国進学コース数学主任
山口高史
[email protected]
アドバイザー
幼稚園アドバイザー
鈴木恵美子
[email protected]
<現地校(借用校舎)情報>
学校名: Sandringham East Primary School (略称SEPS)
所在地: 9 Holloway Rd. Sandringham Vic 3191
交 通: Sandringham Train Station下車 バス822番
Moorabbin Train Station下車 バス825番
学研メルボルン教室
http://gk.kt-skills.com.au
開講中の教室
Prahran 水曜日4-6pm, 土曜日10am-12pm, 4-6pm
Ivanhoe 月曜日4-6pm, 木曜日4-6pm
● ピザランチの日
12月7日(土)はピザランチの日です。11月30日(土)が注文締切
でした。注文を忘れて、当日お子さんがさみしい思いをしないよう
に注意してください。お忘れの方は、5日までに山口事務
([email protected])に注文をしてください。5日が
最終締め切りとなり、その後は受け付けることができませんので
ご注意ください。
● 夏期講習実施へ
1月13日~17日まで夏期講習を行います。45名の申込みがあり
ましたので実施を正式決定します。申し込みをいただいた方に
は、後日授業料をご請求します。また、詳しい内容も後日ご案内
しますのでメール配信にご注意ください。
● 小中卒業式
12月21日(土)午後4時15分よ
りホールにて小学6年生と中
学3年生の卒業式を執り行い
ます。追って卒業式の通知を
配信します。関係保護者の
方々もご出席いただきますようお願いします。
● 中学部の授業料請求
2014年度1学期の中学部の授業料は、2月にご請求しますのでよ
ろしくお願いします。
● 来学期の始まり
中学部2014年度1学期、小学部2013年度4学期は、2014年2月1
日(土)になります。また、その日中学部は入学式を行います。
今月の図書当番
小学部
7日 ミルズさん、三善さん
14日 柳井さん、池田さん
21日 梅田さん、大下さん
幼稚園
7日 春日井さん
14日 カニンガムさん
21日 カリフさん
● 進級テスト
11月30日に小学部の進級テストを行いま
した。12月7日に結果をお渡しします。当
日欠席した生徒や転入の生徒に使用しま
すのでテスト内容は他言しないようにお願
いします。また、結果に応じて面談をお願
いする方もいますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いしま
す。
毎週事務よりお当番確認
のメールを配信していま
す。お当番を交代されてい
る方は、お手数ですが、交
代された方にメールを転送
して確認をお願いします。
※ 来学期の2月8日(土)に図書の整理をしたいと思い
ます。お子さんを送られた後に2時間ほどお手伝いいた
だける方(2~3名)は、スワンまでご連絡ください。
● 夏休み
今学期の最終日は、12月21日です。6週間の長い夏休みが始ま
ります。お出かけの方もたくさんいることと思います。どうぞ楽し
い夏休みをお過ごしください。また来学期に、元気な皆さんにお
会いできることを楽しみにしています。
Merry Christmas and a Happy New Year!
来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。
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