ヒット作に恵まれ好調

続・おもしろ統計ウォッチング ２ ヒット作に恵まれ好調∼最新銀幕事情∼／山口県統計分析課
2002年10月22日更新
続・おもしろ統計ウォッチング●第２回
ヒット作に恵まれ好調
最新銀幕事情
芸術の秋、映画を楽しまれる方も多いことと思います。最近の映画館は郊外のショッピングセン
ターに併設されていたり、複数のスクリーンを備えるシネマコンプレックス方式であったり、若
者やＯＬ、シルバー層などにターゲットを絞った映画を上映するミニシアターであったりと、さ
まざまな形態をとっています。
山口県でも映画館に足を運ぶ人は増えています。「特定サービス産業実態調査」によると、昨年
は前回調査の平成９年に比べ、年間入場者数が２．７倍の１２３万人に達し、北海道と福岡県に
次いで全国３番目の高い伸びとなっています。映画１本当たりの入場者数でも前回より１．８倍
増え、全国平均の１．２倍を大きく上回る全国６番目の伸びです。一方、年間売上高は３．２倍
の１７億８千万円で、こちらも全国３番目の伸びとなっています。
県内にショッピングセンター併設のシネマコンプレックス型映画館が登場し、ショッピングとと
もに映画を楽しんだり、見たい映画をすぐに見ることができるなど映画を楽しむ環境が十分に
整ってきたことや、過去最大の観客動員数を記録した「千と千尋の神隠し」などヒット作にも恵
まれたことが増加の要因と考えられます。
月別の入場者数をみると、８月が最も多く２６万４千人を数え、７、８月だけで年間入場者数の
36％も占めています。夏休み期間は子供向け作品や話題作が上映されるなど、映画館としては稼
ぎ時のようです。
最近のデジタル技術の進歩により、目を見張るような映像や臨場感あふれるサウンドがどこでも
楽しめるようになってきています。忙しい日常生活から抜け出して、しばらくの間映画の世界に
つかってみるのもいいものです。
（平成１４年１０月２１日掲載）
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/gyosei/tokei-b/omosiro/z02.htm [2011/06/03 15:43:45]