...

平成27年度第4回狛江市個人情報保護審議会会資料 [8616KB pdf

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

平成27年度第4回狛江市個人情報保護審議会会資料 [8616KB pdf
狛 江 市 個 人 情 報 保 護 審 議 会 会 議 次 第
平成 27 年1月 20 日(水)
午後1時 15 分から
議会第一委員会室
1
開会
2
諮問
3
議事
(審議事項)
・
税制改正に伴う軽自動車税賦課事務における電子計算組織の結合及び電子計算
機処理の記録項目の追加について
・ 狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金支給事務(平成 27 年度実施)及び狛江
市臨時福祉給付金支給事務(平成 28 年度実施)の委託に伴う保有個人情報の目的
外利用及び外部提供並びに電子計算機処理の記録項目の設定について
(報告事項)
・ ASP 事業者の審査サーバにおける特定個人情報の利用に伴う特定個人情報の取
扱いに関する契約の締結について
・ 政策室からの報告事項について
4
その他(次回日程調整等)
5
閉会
【課税課】
諮問事項
税制改正に伴う軽自動車税賦課事務における電子計算組織の結合及び電
子計算機処理の記録項目の追加について
根拠規定
狛江市個人情報保護条例第 14 条第2項及び第 15 条第1項第2号並びに
狛江市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関
する条例第 23 条第2項
目
的
1
業務の概要について
(1)平成 27 年度税制改正に伴う軽自動車税の税率の改定により三輪以
上の軽自動車の税率に関して,これまで車種区分に応じて単一であ
った税率が平成 28 年度からグリーン化特例(軽課)及び経年車重課
という新たな税率が導入される。
(2)自動車税に関しては地方税法(昭和 25 年法律第 226 号。以下「法」
という。)
第 145 条第1項の規定により主たる定置場所在の道府県が,
軽自動車税に関しては法第 412 条の2第1項の規定により主たる定
置場所在の市町村がその所有者に課するものとされている。
現在,自動車税においては,自動車の登録・検査情報を地方公共
団体情報システム機構(以下「J-LIS」という。)を通じて全都道府
県に提供するシステムが構築されている。そのため,軽自動車税に
関しても自動車税に倣い,総務省自治税局長から J-LIS に対し,地
方公共団体軽自動車検査情報の提供システム構築に関する協力依頼
(平成 27 年1月 23 日付け総税市第5号)がなされ, 軽自動車税に
おいても同様の仕組である軽自動車検査情報の提供システム(以下
「システム」という。
)が構築されることとなり,下記の軽自動車検
査情報(以下「軽自動車検査情報」という。)が狛江市(以下「市」
という。)に提供されることになる。
(3)軽自動車に関しては,軽自動車の検査事務及びそれに関連する事
務を軽自動車検査協会(以下「軽検協」という。
)が行っている。
軽検協は,国土交通大臣の認可を受けている機関であり,軽自動
車の安全性を確保し,及び軽自動車による公害の防止その他の環境
の保全を図るため軽自動車の検査事務を行い,併せてこれに関連す
る事務を行うことを目的として設立された機関である。
軽自動車検査情報の電子的提供については,軽自動車検査情報提
供業務取扱規程(平成 20 年協会規程第3号)第3条第1号の規定に
より軽検協が承認した承認情報提供機関を通じて行われることとな
っており,J-LIS は,承認情報提供機関である一般社団法人全国軽自
動車協会連合会(以下「協会」という。
)から一括して検査情報の提
供を受け,J-LIS から全市区町村に提供する仕組みを構築している。
【課税課】
2
電子計算組織の結合について
J-LIS より LGWAN(総合行政ネットワークという地方公共団体の庁内
LAN 同士を相互に接続する行政専用のネットワークのことで,外部から
遮断された閉域ネットワークをいう。)を通じてシステムにより軽自動
車検査情報の提供を受ける。
なお,軽自動車検査情報は,軽検協から全国軽自動車協会及び J-LIS
を経由し,市に対し提供され,市が個人情報を提供することはない。
3
電子計算機処理による保有個人情報及び特定個人情報の記録項目の
追加について
(1)保有個人情報の記録項目の追加について
平成 28 年度からグリーン化特例(軽課)及び経年車重課の導入に
伴い,平成 28 年度軽自動車税の税率区分の判定のためにグリーン化
特例(軽課)の該当有無についてはグリーン化特例対象区分判定結
果,経年車重課の該当有無については初度検査年月が新たに必要と
なる。
そのため,①初度検査年月,②経年車重課対象区分判定結果,③
まち
あざ
グリーン化特例対象区分判定結果,④異動情報及び⑤町・字コード
(以下「記録項目追加情報」という。
)を電子計算機処理により行う
保有個人情報の記録項目に追加し,当該情報をホスト(汎用)系の
税総合システム(以下「旧システム」という。)内に取り込み管理し,
適正な賦課事務を行う。本件においては,軽自動車税賦課事務に関
する記録項目(以下「課税賦課事務情報」という。)に記録項目追加
情報を追加するものであるから,電子計算機処理により行う保有個
人情報の記録項目の追加として諮問する。
(2)特定個人情報の記録項目の追加について
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関
する法律の施行に伴い,税総合システムを変更し,平成 28 年9月(予
定)からオープン系の税総合システム(以下「新システム」という。
)
の試用運転を開始することから,市では,課税賦課事務情報を個人
番号に紐付けて記録する予定である。新システムにおける特定個人
情報の記録項目の設定については,平成 27 年7月9日狛江市個人情
報保護審議会において了承をいただいているため,記録項目追加情
報の記録項目の追加として諮問する。
【課税課】
なお,記録項目追加情報は,行政手続における特定の個人を識別
するための番号の利用等に関する法律別表第1の 16 の項により,地
方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例
による地方税の賦課徴収又は地方税に関する調査(犯則事件の調査
を含む。
)に関する事務に関する情報であり,個人番号を利用するこ
とが同法で認められているものである。
4
保有個人情報及び特定個人情報の保護について
(1)J-LIS から提供された記録項目追加情報は,旧システム又は新シス
テムに取り込み,保管していくが,旧システム及び新システムは,
市職員が使用するネットワークから独立し,旧システム及び新シス
テムへのデータ入力等を行える職員の端末はインターネット接続を
行えないようにしており,外部からの不正アクセスは予防されてい
る。さらに,新システムにおいては,個人番号利用事務実施者とな
った職員のみが指紋認証によりアクセスできるものとしており,不
正アクセスの予防がより厳格になっている。
(2)課税賦課事務情報の保有期間については,狛江市税条例(平成3
年条例第5号)
第 80 条の規定により毎年行う軽自動車税賦課事務(軽
自動車の登録又は廃車があれば次年度における税額の増減,経年車
重課の対象となる年度が到来した場合の当該年度の重課等を行う。)
に用いるため,原則として収集日以降も課税賦課事務情報を保有し
続ける必要があるが,地方税の消滅時効が5年であることから,課
税賦課事務情報は,賦課又は廃車された日の属する年度の4月1日
を基点とし,5年間を限度として保有している。
当該基点から7年後の4月1日に総務課情報システム係が基幹シ
ステム内で課税年度を更新し,最新年度の税額を計算する過程で抹
消処理を行う。
なお,抹消処理以後は,担当職員であっても情報の閲覧が不可能
となる。
(例)
平成 27 年4月1日の課税賦課事務情報は,平成 33 年4月1日付
けで抹消される。車両を継続して所有していれば毎年課税されるた
め記録項目追加情報は,当該年度から5年前までの情報を更新し続
けることになるが,平成 27 年度内に廃車をしていれば平成 33 年3
月 31 日をもって狛江市のデータベースから抹消する。
対象となる 【記録項目の追加】
【課税課】
保有個人情 1
初度検査年月
報及び特定 2
経年車重課対象区分判定結果
個人情報の 3
グリーン化特例対象区分判定結果
記録項目
4
異動情報(新規登録,転入,転出,抹消,名義変更等を含む。
)
5
町・字コード※
※J-LIS が自治体,民間企業等に有償で提供している「全国町・字フ
ァイル」という全国の市区町村の町・字・丁目までの最新の地名を
収録したデータに含まれる,使用の本拠の位置に対応した町及び字
を表す数列(別紙1参照)。
【軽自動車検査情報】
1
車両番号
2
車台番号,所有者及び使用者の氏名及び住所
3
使用の本拠の位置
4
申請年月日
5
業務種別
6
車両抹消
7
有効期限満了日
8
初度検査年月
9
交付年月
10
燃料の種類
11
用途
12
自家用・事業用の別
13
車体の形状
14
乗車定員
15
最大積載量
16
車両重量
17
車名
18
形式
19
原動機の形式
20
総排気量又は定格出力
21
前軸重・後軸重
22
形式指定番号
21
種別区分番号
22
異動情報(新規登録,転入,転出,抹消,名義変更等を含む。
)
23
備考に記載されている事項(ただし,グリーン化特例対象区分判定
に不必要な情報を除いたもの。)
【課税課】
件数
24
経年車重課対象区分判定結果
25
グリーン化特例対象区分判定結果
26
町・字コード
平成 27 年度当初 軽四輪車両登録台数
3,645 台
平成 28 年度当初 軽四輪車両登録台数 約 3,600 台(見込み)
※以降,車両の異動があるたび随時実施
1
システムは,J-LIS へのサービス利用申込みをもって可能となり,本
稼動は,平成 28 年4月1日である。本稼動に先立ち,平成 27 年 11 月
から当該情報のテストリリースが開始されており,既に本稼動時と同
じ内容を収集することができるようになっている。
また,4月1日現在で廃車されていない全ての車両に対する税率判
定を行う必要があることから, 平成 27 年度及び平成 28 年度の各年度
当初に市が主たる定置場になっている全ての該当車両の情報を収集す
る必要がある。
2
システムにより収集できる軽自動車検査情報は,本稼動時に全車両
の情報を収集した後は,車両所有者の新規登録,転出,廃車等が生じる
度に新たな情報を取得するためにシステムを利用することになるた
め,本件情報提供は,J-LIS により毎日実施されることから,市はデー
タの取り込みを随時実施する必要がある。
(※任意かつ複数の日を指定
して取り込むことが可能であるため,実務上は,一定の周期ごとに
J-LIS から取り込む作業を行うこととなると想定する。)
実施時期
平成 28 年1月下旬
平成 27 年度分
平成 28 年4月1日
平成 28 年度分
※上記理由により,車両の異動があるたび随時実施
担当部署
市民生活部課税課住民税係
その他
【参考資料】
別紙1 軽自動車検査情報ダウンロード画面(サンプル)
別紙2 軽自動車税における課税事務等の流れ 概略図
【参考条文】
(軽自動車税の納税義務者等)
第 442 条の2
軽自動車税は,原動機付自転車,軽自動車,小型特殊自
動車及び二輪の小型自動車(以下軽自動車税について「軽自動車等」と
いう。)に対し,主たる定置場所在の市町村において,その所有者に課す
る。
2(略)
3(略)
軽自動車検査情報ダウンロード画面(サンプル)
別紙1
協会から提供された軽自動車検
査情報を元に「重課」と「軽
課」の区分判定を機構で行い,
コード化したもの。
このコードを市の基幹システム
に取り込むことで税率を判定し,
車両ごとに税額を決定する。
町・字コード。この例では,
「20220006000」とい
う数列が「長野県安曇野市
豊科」を表している。
グリーン化特例対象区分判
定結果。
軽自動車税における課税事務等の流れ 概略図
別紙2
※1
※1
1 車両番号
2 車台番号,所有者及び使用
者の氏名及び住所
3 使用の本拠の位置
4 申請年月日
5 業務種別
6 車両抹消
7 有効期限満了日
8 初度検査年月
9 交付年月
10 燃料の種類
11 用途
12 自家用・事業用の別
13 車体の形状
14 乗車定員
15 最大積載量
16 車両重量
17 車名
18 形式
19 原動機の形式
20 総排気量又は定格出力
21 前軸重・後軸重
22 形式指定番号
21 種別区分番号
22 異動情報(新規登録,転入,転出,抹
消,名義変更等を含む。)
23 備考に記載されている事項
1
軽自動車検査協会
(軽検協)
平成19年11月施行の改正道路運送車両法によ
り,軽自動車検査情報を電子的に提供する際は,承
認情報提供機関を通じて行うこととされた。平成
20年4月16日付けで全国軽自動車協会連合会を承
認情報提供機関として承認し,同会に対し軽自動車
検査ファイルの内容を電子的に提供する。
2
全国軽自動車協会連合会
(協会)
軽自動車検査協会の承認情報提供機関として,軽
自動車検査ファイルの内容を電子的に地方公共団体
情報システム機構に提供する。
※2
※2
3
地方公共団体情報
システム機構
(J-LIS)
総務省自治税局長の協力依頼により,軽自動車検
査情報を市区町村に提供するシステムを構築。
「協会から電子的に提供を受けた軽自動車検査情報
に,『経年車重課及びグリーン化特例の対象区分を
判定した結果』と『車両の使用の本拠である町・字
に対応した文字列』を付加したデータ」を,自治体
にLGWANを通じて提供する。
4
狛江市
J-LISが作成したデータをLGWAN経由で基幹シ
ステムに取り込み,特定個人情報として軽自動車税
賦課事務に活用。
<軽自動車検査情報>
※1記載の情報
(ただし,23の事項のうちグリーン化特例
対象区分判定に不必要な情報を除いた
もの。)
+
24 経年車重課対象区分判定結果
25 グリーン化特例対象区分判定結
果
26 使用の本拠の位置に対応した町・
字コード
【臨時給付金対策室】
諮問事項 狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金支給事務(平成 27 年度実施)及び
狛江市臨時福祉給付金支給事務(平成 28 年度実施)の委託に伴う保有個人
情報の目的外利用及び外部提供並びに電子計算機処理の記録項目の設定に
ついて
根拠規定 狛江市個人情報保護条例第 12 条第2項第4号,同条第5項ただし書,第 13
条第2項第4号,同条第5項ただし書,第 14 条第2項及び第 44 条第3項
目的
1 事業の概要について
「一億総活躍社会」の実現に向け,賃金引上げの恩恵が及びにくい低年金
受給者への支援によるアベノミクスの成果の均てん化の観点及び高齢者世
帯の年金も含めた所得全体の底上げを図る観点から,社会保障・税一体改革
の一環として平成 29 年度から実施される年金生活者支援給付の前倒し的な
位置付けになることも踏まえ,また,平成 28 年前半の個人消費の下支えに
も資するよう,年金生活者等支援臨時福祉給付金の支給の実施が平成 27 年
12 月 18 日に臨時閣議において決定された。
そのため,狛江市においても狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金(以
下「平成 27 年度給付金」という。
)支給事務及び狛江市臨時福祉給付金(以
下「平成 28 年度給付金」という。
)支給事務を行うこととなるため,対象の
世帯への支給事務を円滑に行い,市民の生活支援を図ることを目的とし,当
該事務を実施する。
2 保有個人情報の目的外利用について
(1)平成 27 年度給付金について
ア
対象者の受給要件について
平成 27 年度給付金の対象者(以下「平成 27 年対象者」という。
)
の受給要件は,以下のとおりである。
①平成 27 年1月1日時点で狛江市に住民登録があること。
②平成 27 年度の住民税が非課税であり,住民税が課税されている
者に扶養されていないこと。
③平成 27 年1月2日から平成 28 年○月○日(現時点においては未
定)までの間,継続して生活保護を受給していないこと。
イ
平成 27 年度対象者の抽出・選定に係る目的外利用について
平成 27 年度対象者については,平成 27 年度狛江市臨時福祉給付金
事業と同様,厚生労働省から示されている実施要領等に沿った形で,
平成 27 年度狛江市臨時福祉給付金事業において構築した臨時給付金
システムを用いて,平成 28 年度中に 65 歳以上であり,受給要件を満
たす平成 27 年度対象者を抽出・選定する。
臨時給付金システムについては,平成 27 年第1回狛江市個人情報
保護審議会(平成 27 年4月 16 日開催)にて目的外利用等について了
承をいただいており,住民基本台帳,課税台帳,児童手当受給者台帳
及び生活保護受給者台帳を用いて,臨時給付金システムにおいて平成
27 年度狛江市臨時福祉給付金事業の平成 27 年度対象者を抽出・選定
しているものである。
今回は,平成 27 年度狛江市臨時福祉給付金事業の対象者として臨
時給付金システムに記録されている者の中から,平成 27 年度対象者
を抽出し,選定する。
(2)平成 28 年度給付金について
ア
対象者の受給要件について
平成 28 年度給付金の対象者(以下「平成 28 年対象者」という。
)の
受給要件は,以下のとおりである。
①平成 28 年1月1日時点で狛江市に住民登録があること。
②平成 28 年度の住民税が非課税であり,住民税が課税されている者
に扶養されていないこと
③平成 28 年1月1日から平成 28 年○月○日(現時点においては未定)
までの間に継続して生活保護を受給していないこと
また,平成 28 年度給付金については,上記平成 28 年度給付金の対
象者のうち,障害基礎年金又は遺族基礎年金を受給している者(平成
27 年度給付金対象者のうち,平成 28 年度中に 65 歳以上となる者を除
く。)に対して加算措置が講じられる。
イ
平成 28 年度対象者の抽出・選定に係る目的外利用について
平成 28 年度対象者については,厚生労働省から示されている実施
要領等に沿った形で,新しく住民基本台帳,課税台帳及び生活保護受
給者台帳を用いて抽出・選定する必要があるため,臨時給付金システ
ムを再構築し,それを用いて平成 28 年度対象者を抽出し,選定する。
3 目的外利用に係る通知の要否について
目的外利用に係る通知の要否については,平成 27 年度給付金及び平成
28 年度給付金は同様であるため,合わせて述べる。
(1)この点,第 12 条第5項の規定の趣旨は,目的外利用される保有個
人情報の本人に対し,自己情報コントロール権の保障及び当該権利行
使の機会の作出をすることにある。
(2)しかし,本件においては,平成 27 年度給付金及び平成 28 年度給付
金の支給を行うためには,平成 27 年度対象者及び平成 28 年度対象者
の抽出・選定が当然の前提であり,欠くことのできないものであるこ
と,本件目的外利用は保有個人情報の本人に権利に関するものである
が,本人の権利を制限する性質のものではなく本人の利益に資するも
のであること,平成 27 年度給付金及び平成 28 年度給付金に係る措置
は,上記臨時閣議において決定されたものである。
(3)そのため,保有個人情報を目的外利用することにつき本人が自己情
報コントロール権を行使しないことが一般通常人の立場から明らか
であるといえる。
よって,本件については,同条同項ただし書を適用し,目的外利用
に係る通知は,不要といたしたい。
なお,保有個人情報の保護に資するために事前に広報こまえにより
本件目的外利用について通知することとする。
4 保有個人情報の外部提供について
(1)平成 27 年度給付金について
ア
平成 27 年度対象者の抽出・選定に関する外部提供について
臨時給付金システムからの平成 27 年度対象者の抽出・選定作業につ
いては,専門的な知識を要することから,当該システムを構築した業者
がサポートをする予定であるため,当該事業者に対し,平成 27 年度対
象者の保有個人情報の外部提供をする予定である。
イ
窓口業務の委託に関する保有個人情報の外部提供について
親切,かつ,丁寧な給付の実現を図るため,平成 27 年度狛江市臨時
福祉給付金事業と同様に,専門的な手法を有する民間オペレータに給付
に関する窓口業務を委託する予定である。当該業務委託に伴い,臨時給
付金システムを当該窓口業務にて使用するため,受託業者に平成 27 年
度対象者の保有個人情報を外部提供する。
(2)平成 28 年度給付金について
ア
平成 28 年度対象者の抽出・選定に関する外部提供について
平成 28 年度給付金については,対象者の抽出・選定のためには,臨
時福祉給付金システムを再構築する必要があるため,下記の平成 28 年
度給付金に係る個人情報を提供し,臨時福祉給付金システムを再構築
し,業務を行う。
また,臨時給付金システムからの平成 28 年度対象者の抽出・選定作
業については,専門的な知識を要することから,当該システムを構築し
た業者がサポートをする予定であるため,当該事業者に対し,平成 28
年度対象者の保有個人情報の外部提供をする予定である。
そのため,臨時福祉給付金システムの再構築及び平成 28 年度対象者
の抽出・選定について,当該事業者に対し,住民基本台帳,課税台帳及
び生活保護受給者台帳内の保有個人情報を外部提供する予定である。
イ
窓口業務の委託に関する保有個人情報の外部提供について
平成 27 年度給付金と同様に専門的な手法を有する民間オペレータに
給付に関する窓口業務を委託する予定である。当該業務委託に伴い,臨
時給付金システムを当該窓口業務にて使用するため,受託業者に平成
28 年度対象者の保有個人情報を外部提供する。
5 保有個人情報の外部提供に係る通知の要否について
保有個人情報の外部提供に係る通知の要否についても,平成 27 年度給付
金及び平成 28 年度給付金は同様であるため,合わせて述べる。
(1)この点,条例第 13 条第5項の規定の趣旨は,外部提供される保有
個人情報の本人に対し,自己情報コントロール権の保障及び当該権利
行使の機会の作出をすることにある。
(2)本件の外部提供は,①平成 27 年度対象者及び平成 28 年度対象者の
抽出・選定のために臨時給付金システムの構築業者に対する外部提供
②臨時福祉給付金システムの再構築に伴う外部提供③平成 27 年度給
付金及び平成 28 年度給付金の支給に係る窓口業務の委託に伴う外部
提供である。
(3)この点,臨時給付金システムに関しては,平成 27 年度狛江市臨時
福祉給付金事業と同様,臨時給付金対策室の職員及び受託業者のみが
使用できるようにID及びパスワードを設定し,庁内ネットワークか
ら独立させるため,外部への保有個人情報の漏えいの危険性は低い。
また,臨時給付金システムの構築業者については,狛江市職員が立
会いの下,①を行うものであるから,更に外部への保有個人情報の漏
えいを防止することができる。
そして,②については,平成 28 年度対象者の抽出・選定をするた
めには,臨時福祉給付金を再構築することが不可欠である。
③については,一定の期間で多数の方から申請,お問い合わせがある
ことが予想されることから,親切,かつ,丁寧な給付の実現を図るた
め,専門的な手法を有する民間オペレータに給付に関する窓口業務を
委託する必要があるといえる。また,民間オペレーターは,狛江市職
員が業務を行う臨時福祉給付金対策室内において,窓口業務を行うこ
ととし,狛江市職員の目の届く範囲内で業務を行うことで外部提供し
た保有個人を持ち出すことができないような体制を構築する。
(4)そのため,保有個人情報の漏えいの危険性は低いものであるから,
平成 27 年度対象者の抽出・選定に関する保有個人情報の外部提供及
び窓口業務の委託に関する保有個人情報の外部提供につき,本人が自
己情報コントロール権を行使しないことが一般通常人の立場から明
らかであるといえる。
よって,本件については,同条同項ただし書を適用し,外部提供に
係る通知は,不要といたしたい。
なお,保有個人情報の保護に資するために事前に広報こまえにより
本件目的外利用について通知することとする。
6 電子計算機処理の記録項目の設定について
上記のとおり,臨時給付金システムにて個人情報を保有することとなる
ため,電子計算機処理の記録項目の設定を行う。
7 個人情報保護の対策について
(1)臨時給付金システムについては,再構築前も再構築後も平成 27 年
度狛江市臨時福祉給付金事業と同様,臨時給付金対策室の職員及び窓
口受託業者のみが使用できるようにID及びパスワードを設定し,庁
内ネットワークから独立させる等,個人情報の保護に関して細心の注
意を払う。
(2)また,窓口業務の受託業者については,地方公共団体の給付業務に
ついて十分な知識・技能を有していることのほか,プライバシーマー
ク認定等事業者であること等個人情報保護に関して適正な管理体制
が講じられていることを条件として選定し,受託業者として決定す
る。
(3)臨時給付金システムの構築業者については,上記のとおり狛江市職
員が立会いの下,平成 27 年度対象者の抽出・選定作業,臨時給付金
システムの再構築及び平成 28 年度対象者抽出・選定作業を行うもの
であるから,更に外部への保有個人情報の漏えいの防止を徹底する。
(4)窓口業務に関する事務運営に関して指揮命令関係が生じないように
十分に協議し,管理体制を明確化した上で,周知徹底する。
(5)保有個人情報の保護については,受託業者には,狛江市個人情報保
護条例の遵守を徹底させ,委託契約の中で厳密な取り扱いを求めると
ともに,個人情報の取扱いに関する特記仕様書を取り交わす。
対象とな 1 平成 27 年度給付金に係る個人情報
る保有個 【目的外利用,外部提供及び設定する記録項目】
人情報の (1)住所
記録項目 (2)氏名
(3)生年月日
(4)続柄
(5)性別
(6)対象判定情報(課税情報・生活保護受給情報)
(7)口座情報
2 平成 28 年度給付金に係る個人情報
【目的外利用,外部提供及び記録項目の設定】
(1)住所
(2)氏名
(3)生年月日
(4)続柄
(5)性別
(6)対象判定情報(課税情報・生活保護受給情報)
※窓口業務における外部提供は,(6)対象判定情報を除く。
件数
平成 27 年度対象者数:約 6,500 人
実施時期 1 平成 27 年度給付金 平成 28 年3月から(予定)
2 平成 28 年度給付金 平成 28 年4月から(予定)
担当部署 福祉保健部臨時給付金対策室
その他
【参考資料】
別紙
平成 27 年度給付金支給事業の流れ
平成27年度給付金支給事業の流れ
※手続の流れは,平成28年度給付金についても同様である。
庁内作業
①平成27年度対象者
リストの作成
※平成28年度給付金について
は,住民基本台帳,課税台帳及
び生活保護受給者台帳を用い
て臨時福祉給付金を再構築し,
平成28年度対象者を抽出し,選
定する。
事務委託
事業者
②平成27年度給付金
申請書の発送
※【臨時給付金システム】 (クローズドネットワーク)
平成27年度臨時福祉給付金支給台帳 ⇒
対象者抽出・選定
事務委託
③申請
④審査
⑤平成27年度給付金に
係る決定通知書の発送
⑥平成27年度給付金の
振込み
別紙
【課税課】
報告事項
ASP 事業者の審査サーバにおける特定個人情報の利用に伴う特定個人情報の取扱
いに関する契約の締結について
目
的
1 事業の概要について
(1)現在,地方税ポータルシステム(eLTAX。以下「eLTAX」という。)により
狛江市(以下「市」という。)が収集・活用している電子申告データ(以下
「申告データ」という。)は,一般社団法人地方税電子化協議会の運営する
「eLTAX ポータルセンタ」から,LGWAN 回線(総合行政ネットワークという
地方公共団体の庁内 LAN 同士を相互に接続する行政専用のネットワークのこ
とで,外部から遮断された閉域ネットワークをいう。)を用いてアプリケー
ションサービスプロバイダ(以下「ASP 事業者」という。
)の審査サーバを経
由し,市が申告データを受信するという方式で行われている。これは,申告
データは,納税義務者等が自ら入力フォームにアクセスし,eLTAX ポータル
センタへ送信するものであり,一連の運用方法等について従前からの変更点
はない。
(2)しかしながら,行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用
等に関する法律(平成 25 年法律第 27 号)の施行に伴い,平成 28 年1月1
日以降の申告データは,場合によっては個人番号の記載が求められることが
ある(※個人住民税の確定申告等において個人番号の記載が必要となるのは
平成 29 年1月以降であるが,それに先立ち,平成 28 年1月以降の短期アル
バイト,退職,海外赴任等により,平成 28 年中においても個人番号を申告
データとして取り扱う可能性がある。)ため,申告データに記載されている
個人情報を特定個人情報として取り扱う必要がある。
(3)この点,市が自治体単独で電子申告データの審査及び管理を行える審査サ
ーバを設置しておらず,地方税電子化協議会の認定する ASP 事業者が運用す
るサーバを経由しなければ eLTAX を利用できないため,納税義務者等から送
信される申告データ(以下「申告データ」という。)は,eLTAX ポータルセン
ターから ASP 事業者である株式会社TKC(以下「TKC」という。)の審
査サーバを経由し,市が受信している。
市が eLTAX を利用するためには,TKCの審査サーバを使用する必要があ
るが,申告データが特定個人情報である場合については,TKCとの間で契
約を締結していないため,当該部分についても契約を締結する必要がある。
そのため,特定個人情報の取り扱いに関する基本的事項や責任領域等につ
いて明らかにし,もって適正な運用を図るため,TKCと本件特定個人情報
の取扱いに関する契約を別紙契約書のとおり締結したことをご報告する。
2 電子計算機の結合について
上記のとおり,課税事務を行うにあたって,市が申告データを受信するために
は,eLTAX 及びTKCの審査サーバと電子計算機の結合をする必要があるため,
【課税課】
電子計算機の結合をしているが,この点については,平成 23 年8月 23 日開催狛
江市個人情報保護審議会で了承をいただいている。
3 保有特定個人情報の保護について
(1)課税に関する文書は,毎年行う地方税の課税事務に用いるため,原則とし
て当該特定個人情報を保有し続ける必要があるが,地方税の課税について
は,納税申告に偽りや不正行為があった場合には,7年間は遡って課税する
ことができることから,7年間を限度として保有している。そのため,申告
データについても課税に関する文書の保存期間と同じ7年間を上限として,
市の基幹システム及びTKC審査サーバにおいて保存する。
(2)市の基幹システムは,市職員が使用するネットワークから独立し,基幹シ
ステムへのデータ入力等を行える職員の端末はインターネット接続を行え
ないようにしており,外部からの不正アクセスは予防されている。
また,電子計算機器の結合先であるTKCは,国内で初めてISO/LE
C27018(※パブリッククラウドにおける個人情報の保護に特化した初めて
の国際規格)を取得しており,サイバー攻撃対策として,正社員による常時
監視体制,定期的な脆弱性検査の実施,手のひら静脈認証等の館内への不正
侵入の防止等も行っており,個人情報の保護について万全の体制をなしてい
る。
(3)申告データについては,申告データの保有期間満了後の4月1日に総務課
情報システム係が基幹システム内で課税年度を更新し,最新年度の税額を計
算する過程で抹消処理を行い,抹消処理以後は,担当職員であっても情報の
閲覧が不可能となる。
なお,納税申告者が入力した個人番号を市及びTKCの両者が保有するこ
とにはなるものの,市は,TKCから上記特定個人情報の提供を受けるのみ
であり,同社に対し当該保有特定個人情報を提供することはない。
対象となる
平成 23 年8月 23 日に行われた狛江市個人情報保護審議会で了承いただいている
個人情報の
市・都民税に関する情報,法人市民税に関する情報,償却資産税に関する情報,
記録項目
その他共通事項(別紙3記載)に個人番号を加えたもの
件数
随時
実施時期
平成 28 年1月以降
担当部署
市民生活部課税課住民税係・固定資産税係
その他
「eLTAX」とは,地方税に関するさまざまな手続をインターネットを通じて電
子的に行うシステムで,現在,eLTAX のサービス種類は,電子申告,電子申請・
届出,電子納税,年金特徴及び国税連携の 5 種類である。
これらのサービス利用については,平成 23 年8月 23 日開催狛江市個人情報保
護審議会で了承をいただいており,現在も eLTAX 及びASP審査サーバ経由で,
【課税課】
データの受信を行っている。
【参考資料】
別紙1 地方電子申告支援サービスの概要図
別紙2 特定個人情報の取扱いに関する契約書
別紙3 平成 23 年8月 23 日に開催狛江市個人情報保護審議会で了承済み電子計
算機器の結合項目
別紙4 TKCインターネット・サービスセンター(TISC)のご紹介
利用契約を結んだ自治体の申告データ
を処理するため,当該自治体のマイナ
別紙1
ンバーを収集
1
2
3
狛江市もASP
事業者と契約を
結んで運用中
業者を経由せず,直接受信
3'
上図(1)~(2)において,利用者から地方税電子化協議会の管理する eLTAX ポータルセンタに送信された情報は,審査サーバの維持・管理を自治
体独自で行う「単独構築」の場合はその自治体の審査サーバ(3´)へ,それ以外の自治体(狛江市を含む)の場合はASP事業者の運営する審査サーバ
(3)へ送信される。単独構築型のサーバ運用をしていない狛江市は,ASP事業者のサーバを経由しなければ eLTAX を利用することができないため,
利用者が狛江市に提出するために eLTAX ポータルセンタに送信した申告データは,同事業者に対し「預託」することとなる。
電子的に送信された申告データを eLTAX ポータルセンタが受け付け,その内容がASP事業者の審査サーバに振り分けられ,最終的に同サーバから狛
江市の税システムに取り込むため,利用者が入力した個人番号を狛江市及びASP事業者の両者が保有することにはなるものの,狛江市から同事業者に対
し個人情報を「提供」することは無い(申告データを eLTAX ポータルセンタから受け取り,契約する自治体へのサービス提供のため処理するのみ)。
別紙3
● 平成 23 年8月 23 日に開催狛江市個人情報保護審議会で了承済み電子計算機器の結
合項目
≪市・都民税≫
宛名コード,世帯コード,区分,続柄,住所,氏名,賦課関係該当区分,納関人情
報,個人コメント情報,納税通知書発送日,扶養情報,扶養否認情報,賦課の異動
及び更新に関する情報,所得控除額,徴収方法,専従者情報,収入金額,所得金額,
分離分所得額,繰越損失,配偶者所得金額,課税標準額,算出所得割額,税額控除
額,還付充当関係情報,税額軽減関係情報,調整控除額,市民税減免関係情報,都
民税減免関係情報,年税額,給与特別徴収税額,給与特別徴収義務者関係情報,普
通徴収税額,年金特別徴収税額,年金特別徴収義務者登録情報,需給年金情報,年
金特別徴収停止事由,年金特別徴収停止年月日
≪法人市民税≫
法人番号,旧法人番号,整理番号,法人名,所在地,送付先,代表者氏名,電話番
号,事業種目,事業年度,決算月日,資本金等,異動日,異動事由,届出日,設立
登記,従業員数,延長月数,均等割月数,申告区分,分割区分,本支店区分,法人
区分,課税区分,配達区分,決算区分,会計区分,申告期限,課税標準額,税割税
率,課税額(法人税割・均等割額)
,控除額,法人税額,税理士名,課税状況
≪償却資産税≫
整理コード,資産の種類,資産コード,資産の名称等,数量,取得年月,取得価額,耐
用年数,企業電算処理分評価額,企業電算処理分課税標準額,事業種目,特例の有無,
屋号,個人,法人区分,評価区分,郵便番号,電話番号,資産所在地,所有者住所,税
理士・会計士氏名,税理士・会計士電話番号,受付年月日,変更事由,変更指示
≪その他共通事項≫
整理コード,納税管理人有無コード,郵便番号,住所,方書,氏名(名称)
,法人コード,
担当者名,電話番号,納税管理人郵便番号,納税管理人住所,納税管理人方書,納税管
理人氏名(名称)
,納税管理人法人コード,新整理コード,税目区分,通知書番号,評価
額,課税標準額,算出税額,差引税額,年税額,期別税額,税額変更事由,税額変更指
示時期
平成 28 年1月 20 日
平成 27 年度第4回狛江市個人情報保護審議会資料
【住民基本台帳内の保有個人情報を利用する案件について】
第1
本審議会において検討していただきたい事項
住民基本台帳内の保有個人情報を利用するアンケートの実施に関する案件であって
外部提供を行わないもの(以下「アンケート案件」という。)及びそれ以外の場合(以
下「アンケート案件以外の場合」という。)について,下記の点について整理いたしま
したので,本審議会においてご検討いただきたい。
【アンケート案件について】
1
アンケート案件は,狛江市個人情報保護条例(以下「条例」という。
)第 12 条第1
項に規定する目的外利用に該当するか否かについて
2
該当するとした場合において,条例第 12 条第5項に規定する通知(以下「事前通
知」という。)の要否について
3
事前通知の通知方法について
【アンケート案件以外の場合について】
1
アンケート案件以外の場合における事前通知の要否について
2
事前通知の通知方法について
平成 28 年1月 20 日
平成 27 年度第4回狛江市個人情報保護審議会資料
第2
アンケート案件における目的外利用に係る指針
(1)アンケート案件は,住民基本台帳法(昭和 42 年法律第 81 号)に規定する住民基
本台帳法の目的外であるため,条例第 12 条第1項に規定する目的外利用に該当す
することから,今後も条例第 12 条第2項第4号の規定により審議会に諮問する。
(2)アンケート案件に関しては,条例第 12 条第5項ただし書の規定に該当し,事前
通知を不要とする。
ただし,自己情報コントロール権の保障及び当該権利行使の機会の作出の重要性
を鑑みて,アンケート実施前には広報紙により広く告知する。
1
アンケート案件の目的外利用該当性について
(1)アンケート案件は,狛江市において計画等の策定等に際して,市の現状,市民
の意見等の策定を予定する計画等に反映させるために行われるものであり,方法
としては,アンケートの送付対象者(以下「送付対象者」という。
)を選出するた
めに住民基本台帳に登録されている者を年代・町名ごと等による無作為抽出を行
うものである。
(2)この点,アンケート案件を実施する目的は,行政運営のために必要な情報を収集
であり,当該収集が住民基本台帳法に規定する目的の範囲内であれば,目的外利
用に当たらず,審議会に諮問を要する案件ではなくなる。
(3)しかし,住民基本台帳法第1条の目的は,住民の居住関係の公証,選挙人名簿そ
の他の住民に関する事務の処理の基礎とするとともに住民の住所に関する届出
等を統合,簡素化し,あわせて住民に関する記録の適正な管理を図るという目標
を達成するため,住民に関する各種の台帳を統合して,住民に関する正確,統一
的な記録を整備する住民基本台帳制度を設け,この制度の実施によって住民の利
便を増進するとともに,国,地方公共団体の行政の合理化に資するということで
ある。
(4)そのため, アンケート案件の実施目的である行政運営のために必要な情報を
収集は,住民基本台帳法の目的外のものであると解するのが相当である。
したがって,アンケート案件の実施のために住民基本台帳の主管課である市民
課以外の課が住民基本台帳内の保有個人情報に関しては,個人情報の利用目的を
超えた保有個人情報の当該実施機関内における利用に該当することになる。
よって,アンケート案件に関しては,目的外利用であるため,今後も条例第 12
条第2項第4号の規定により審議会に諮問することとする。
2
アンケート案件における事前通知の要否について
(1)上記のとおりアンケート案件が目的外利用及び外部提供又はそのどちらかに該
平成 28 年1月 20 日
平成 27 年度第4回狛江市個人情報保護審議会資料
当する場合(以下「目的外利用を行う場合等」という。
)には,条例第 12 条第5
項又は第 13 条第5項の規定により原則として事前通知を要することとなったた
め,①事前通知の要否についての判断基準,②事前通知を要する場合におけるそ
の方法に関して,ある程度の指針を定めておく必要がある。
(2)条例において,目的外利用を行う場合等には,原則として,当該行為をしよう
とするとき(緊急かつやむを得ないと認められるときは,当該行為をしたとき)
は,本人に通知しなければならないとし,ただし,審議会の意見を聴いて必要が
ないと認めるときは,事前通知を不要とする旨を定めている。
この点,原則として,事前通知を行う旨を定めた趣旨は,目的外利用及び外部
提供される保有個人情報の本人に対し,自己情報コントロール権の保障及び当該
権利行使の機会の作出をすることである。当該権利を行使する機会としては,本
人の権利義務に関する事柄とその他の事柄とで当該権利の行使の可能性等から
鑑みて,保障の程度に差異を設けることには合理的な理由があるといえる。
そのため,事前通知の要否については,本人の権利義務に関する場合であるか
否かで判断すべきであると解するのが相当である。
(3)したがって,アンケート案件に関しては,本人の権利義務に関する場合に該当
しないため,条例第 12 条第5項ただし書又は第 13 条第5項ただし書の規定に該
当するものとする。
ただし,自己情報コントロール権の保障及び当該権利行使の機会の作出の重要
性を鑑みて,アンケート実施前には広報紙により広く告知することとする。
平成 28 年1月 20 日
平成 27 年度第4回狛江市個人情報保護審議会資料
第3
1
アンケート案件以外の場合について
アンケート案件以外の場合における指針
(1)事前通知の要否に関しては,本人の権利義務に関する場合であるか否かにより個
別具体的に判断する。
(2)事前通知を行う場合における通知方法については,規則第6条第4項ただし書及
び第7条第4項ただし書の規定の濫用を防止するために例示列挙とする規則改正
を行う。
(3)事前通知の通知方法を決定する際には,その案件が目的外利用であるか,又は外
部提供であるかという視点からも判断を行う。
(4)事前通知の要否だけでなく,事前通知の通知方法も諮問事項とする。
2
アンケート案件以外における事前通知の要否について
上記のとおり,事前通知については,本人の権利義務に関する場合であるか否か
で判断するべきであるから,諮問を行う際に対象案件について,個別具体的に判断
をする。
3
事前通知を行う場合における通知方法について
(1)アンケート案件以外の場合において,条例第 12 条第5項及び条例第 13 条第5
項の規定により事前通知を行う場合が想定され,当該場合においては,事前通知
の方法が問題となる。
(2)この点,狛江市個人情報保護条例施行規則(平成 13 年規則第 14 号。以下「規
則」という。)第6条第4項及び第7条第4項は,ただし書で「ただし,やむを得
ない理由があるときは,口頭,告示又は広報紙により行うことができる。」と規
定している。
(3)しかし,事前通知は,自己情報コントロール権の保障及び当該権利行使の機会
の作出を趣旨とするものであり,当該方法の重要性は高いため,規則第6条第4
項ただし書及び第7条第4項ただし書の規定の濫用を防止するために例示列挙
とする規則改正を行うこととする。
例示としては,不特定多数の者の保有個人情報を目的外利用及び外部提供する
場合,事前通知の送付対象者が広汎かつ多数である場合,目的外利用及び外部提
供する対象者を選定自体が目的外利用及び外部提供に該当する場合等が想定さ
れる。
(4)また,外部提供は,保有個人情報を当該実施機関以外のものに提供するもので
あり,実施機関内でのみ利用する目的外利用と比較して,対象となる保有個人情
平成 28 年1月 20 日
平成 27 年度第4回狛江市個人情報保護審議会資料
報に対する漏えい等の危険に晒される可能性がある。そのため,事前通知の通知
方法を決定する際には,その案件が目的外利用であるか,又は外部提供であるか
という視点からも判断を行うものとする。
(5)そして,上記重要性から鑑みて,事前通知の方法も諮問事項とする。
【参考条文】
■住民基本台帳法(昭和 42 年法律第 81 号)
(目的)
第一条 この法律は、市町村(特別区を含む。以下同じ。)において、住民の居住関係
の公証、選挙人名簿の登録その他の住民に関する事務の処理の基礎とするとともに住
民の住所に関する届出等の簡素化を図り、あわせて住民に関する記録の適正な管理を
図るため、住民に関する記録を正確かつ統一的に行う住民基本台帳の制度を定め、も
つて住民の利便を増進するとともに、国及び地方公共団体の行政の合理化に資するこ
とを目的とする。
以上
(請負契約用)
特定個人情報の取扱いに関する特記仕様書(雛形)
(特定個人情報の保護に関する条例等の遵守)
第1条
受注者は,狛江市(以下「発注者」という。)の定める狛江市行政手続における特定の個
人を識別するための番号の利用等に関する条例(平成 27 年条例第 19 号)
,狛江市個人情報保護
条例(平成 13 年条例第1号)及び狛江市情報セキュリティー基本方針(平成 16 年規則第 41 号)
に基づき,本特定個人情報の取扱いに関する特記仕様書(以下「特記仕様書」という。
)を遵守
しなければならない。
(責任体制の整備)
第2条
受注者は,特定個人情報の安全管理について,内部における責任体制を構築し,その体
制を維持しなければならない。
(作業責任者等の届出)
第3条
受注者は,特定個人情報の取扱いに係る作業責任者及び作業従事者を定め,書面により
発注者に報告しなければならない。
2
受注者は,特定個人情報の取扱いに係る作業責任者及び作業従事者を変更する場合の手続き
を定めなければならず,変更した場合には,発注者に書面により報告し,承認を得なければな
らない。
3
作業責任者は,特記仕様書に定める事項を適切に実施するよう作業従事者を監督しなければ
ならず,作業従事者は作業責任者の指示に従い,特記仕様書に定める事項を遵守しなければな
らない。
(作業場所の特定)
第4条 受注者は,特定個人情報を取り扱う場所(以下「作業場所」という。
)を定め,業務の着
手前に書面により発注者に報告しなければならない。
2
受注者は,作業場所を変更する場合は,事前に書面により発注者に申請し,その承認を得な
ければならない。
3
受注者は,発注者の事務所内に作業場所を設置する場合は,作業責任者及び作業従事者に対
して,受注者が発行する身分証明書を常時携帯させ,事業者名が分かるようにしなければなら
ない。
(教育の実施)
第5条
受注者は,特定個人情報の保護,情報セキュリティに対する意識の向上,特記仕様書に
おける作業従事者が遵守すべき事項その他本委託業務の適切な履行に必要な教育及び研修を,
(請負契約用)
作業従事者全員に対して実施しなければならない。
(守秘義務)
第6条
受注者は,本委託業務の履行により直接又は間接に知り得た特定個人情報を第三者に漏
らしてはならない。この場合において,契約期間満了後又は契約解除後も同様とする。
2
受注者は,本委託業務に関わる作業責任者及び作業従事者に対して,秘密保持に関する誓約
書を提出させなければならない。
(再委託)
第7条 受注者は,本委託業務を第三者へ委託(以下「再委託」という。
)してはならない。
2
受注者は,本委託業務の一部をやむを得ず再委託する必要がある場合は,再委託先の名称,
再委託する理由,再委託して処理する内容,再委託先において取り扱う情報,再委託先におけ
る安全性及び信頼性を確保する対策並びに再委託先に対する管理及び監督の方法を明確にした
上で,業務の着手前に,書面により再委託する旨を発注者に申請し,その承認を得なければな
らない。
3
前項の場合,受注者は,再委託先に本契約に基づく一切の義務を遵守させるとともに,発注
者に対して,再委託先の全ての行為及びその結果について責任を負うものとする。
4
受注者は,再委託先との契約において,再委託先に対する管理及び監督の手続及び方法につ
いて具体的に規定しなければならない。
5
受注者は,再委託先に対して本委託業務を委託した場合は,その履行状況を管理・監督する
とともに,発注者の求めに応じて,管理・監督の状況を発注者に対して適宜報告しなければな
らない。
(派遣労働者等の利用時の措置)
第8条
受注者は,本委託業務を派遣労働者,契約社員その他の正社員以外の労働者に行わせる
場合は,正社員以外の労働者に本契約に基づく一切の義務を遵守させなければならない。
2
受注者は,発注者に対して,正社員以外の労働者の全ての行為及びその結果について責任を
負うものとする。
(特定個人情報の管理)
第9条
受注者は,本委託業務において利用する特定個人情報を保持している間は,次に定める
ところにより,特定個人情報の管理を行わなければならない。
(1)
施錠が可能な保管庫又は施錠若しくは入退室管理の可能な保管室で厳重に特定個人情
報を保管すること。
(2)
発注者が指定した場所へ持ち出す場合を除き,特定個人情報を定められた場所から持
ち出さないこと。
(請負契約用)
(3)
特定個人情報を電子データで持ち出す場合は,電子データの暗号化処理又はこれと同
等以上の保護措置を施すこと。
(4)
事前に発注者の承認を受けて,業務を行う場所で,かつ業務に必要最小限の範囲で行
う場合を除き,特定個人情報を複製又は複写しないこと。
(5) 特定個人情報を移送する場合,移送時の体制を明確にすること。
(6)
特定個人情報を電子データで保管する場合,当該データが記録された媒体及びそのバ
ックアップの保管状況並びに記録されたデータの正確性について,定期的に点検すること。
(7)
特定個人情報を管理するための台帳を整備し,特定個人情報の利用者,保管場所その
他の特定個人情報の取扱いの状況を当該台帳に記録すること。
(8)
特定個人情報の紛失,漏洩,改ざん,破損その他の事故(以下「特定個人情報の漏洩
等の事故」という。
)を防ぎ,真正性,見読性及び保存性の維持に責任を負うこと。
(9)
作業場所に,私用パソコン,私用外部記録媒体その他の私用物を持ち込んで,特定個
人情報を扱う作業を行わせないこと。
(10)
特定個人情報を利用する作業を行うパソコンに,特定個人情報の漏洩につながると考
えられる業務に関係のないアプリケーションをインストールしないこと。
(提供された特定個人情報の目的外利用及び第三者への提供の禁止)
第 10 条 受注者は,本委託業務において利用する特定個人情報について,本委託業務以外の目的
で利用してはならない。
2
受注者は,本委託業務において利用する特定個人情報について,発注者に無断で第三者へ提
供してはならない。
(受渡)
第 11 条 受注者は,発注者・受注者間の特定個人情報の受渡に関しては,発注者が指定した手段,
日時及び場所で行った上で,発注者に特定個人情報の預り証を提出しなければならない。
(特定個人情報の返還又は廃棄)
第 12 条 受注者は,本委託業務の終了時に,本委託業務において利用する特定個人情報について,
発注者の指定した方法により,返還又は廃棄を実施しなければならない。
2
受注者は,本委託業務において利用する特定個人情報を消去又は廃棄する場合は,事前に消
去又は廃棄すべき特定個人情報の項目,媒体名,数量,消去又は廃棄の方法及び処理予定日を
書面により発注者に申請し,その承諾を得なければならない。
3
受注者は,特定個人情報の消去又は廃棄に際し発注者から立会いを求められた場合は,これ
に応じなければならない。
4
受注者は,本委託業務において利用する特定個人情報を廃棄する場合は,当該情報が記録さ
れた電磁的記録媒体の物理的な破壊その他当該特定個人情報を判読不可能とするのに必要な措
(請負契約用)
置を講じなければならない。
5
受注者は,特定個人情報の消去又は廃棄を行った後,消去又は廃棄を行った日時,担当者名
及び消去又は廃棄の内容を記録し,書面により発注者に対して報告しなければならない。
(定期報告及び緊急時報告)
第 13 条 受注者は,発注者から,特定個人情報の取扱いの状況について報告を求められた場合は,
直ちに報告しなければならない。
2
受注者は,特定個人情報の取扱いの状況に関する定期報告及び緊急時報告の手順を定めなけ
ればならない。
(監査及び検査)
第 14 条 発注者は,本委託業務に係る特定個人情報の取扱いについて,本契約の規定に基づき必
要な措置が講じられているかどうか検証及び確認するため,受注者及び再委託先に対して,監
査又は検査を行うことができる。
2
発注者は,前項の目的を達するため,受注者に対して必要な情報を求め,又は本委託業務の
処理に関して必要な指示をすることができる。
(事故時の対応)
第 15 条 受注者は,本委託業務に関し特定個人情報の漏洩等の事故が発生した場合は,その事故
の発生に係る帰責の有無に関わらず,直ちに発注者に対して,当該事故に関わる特定個人情報
の内容,件数,事故の発生場所,発生状況を書面により報告し,発注者の指示に従わなければ
ならない。
2
受注者は,特定個人情報の漏洩等の事故が発生した場合に備え,発注者その他の関係者との
連絡,証拠保全,被害拡大の防止,復旧,再発防止の措置を迅速かつ適切に実施するために,
緊急時対応計画を定めなければならない。
3
発注者は,本委託業務に関し特定個人情報の漏洩等の事故が発生した場合は,必要に応じて
当該事故に関する情報を公表することができる。
(契約解除)
第 16 条 発注者は,受注者が本特記事項に定める義務を履行しない場合は,本特記事項に関連す
る委託業務の全部又は一部を解除することができる。
2
受注者は,前項の規定による契約の解除により損害を受けた場合においても,発注者に対し
て,その損害の賠償を請求することはできないものとする。
(損害賠償)
第 17 条 受注者の故意又は過失を問わず,受注者が本特記事項の内容に違反し,又は怠ったこと
(請負契約用)
により,発注者に対する損害を発生させた場合は,受注者は,発注者に対して,その損害を賠
償しなければならない。
作成⽇:平成27年12⽉15⽇
<< 番号制度に対する狛江市のシステム⾯での対応(予定) >>
国が準備する部分
マイ・ポータル
⾃⼰情報
表⽰機能
お知らせ情報
表⽰機能
情報提供等
記録表⽰機能
ワンストップ
サービス
情報提供ネットワークシステム
(コアシステム)
特定個⼈情報
保護委員会
情報提供ネット
ワークシステム
及び
情報照会・提供
機関に対する
監視・監督など
【職員課】
情報提供
記録
インターネット
政府共通NW
LGWAN等
実施済み
H27.5.29
・住基システム
・住基ネットシステム
【保険年⾦課】
実施済み
H27.9.17
・学齢簿システム
【課税課】
実施済み
H27.11.2
【納税課】
実施済み
H27.9.17
実施済み
H27.11.19.
H27.11.25
・児童⼿当システム
H27.12.15
・児童扶養⼿当システム(福祉総合)
【児童⻘少年課】
実施済み
H27.11.10
実施済み
H27.12.25
・⽣活保護システム
実施済み
H27.12.15
【3F】
・⼦ども⼦育て⽀援システム
実施済み
【2F】
H27.12.15
・介護保険システム ・障がい者システム(福祉総合)
【健康推進課】
個⼈番号⽣成
機能
・財務会計システム
【福祉相談課】 【⾼齢障がい課】 【⾼齢障がい課】
・国保システム(税総合) ・各課税システム(税総合) ・収納システム(税総合)
・後期⾼齢者システム ・宛名システム(税総合) ・滞納管理システム
・国⺠年⾦システム
住基ネット
【4F】
PIA適用除外
・宛名統合システム
(番号連携サーバ)
【⼦育て⽀援課】
地⽅公共団体情報システム機構
公的個⼈認証
サービス
【財政課】
各業務ごとにPIA
を実施
中間サーバ
機関別
団体内統合
宛名番号A
符号C
紐付
【5F】
・⼈事給与システム
【総務課】
各業務ごとにPIAを
実施
※システム対応しない
【市⺠課】
PIA適用除外
※機械的な読み取り+パスワード⼊⼒
(個⼈番号は⽤いない)
機関別
符号C
コアシステム
主な機能
・要求に応じて機関
ごとに機関別符号
を⽣成
・機関別符号同⼠の
紐付け
・情報提供を許可
個⼈番号カードによる
公的個⼈認証
【あいとぴあセンター】
・健康管理システム
※システム対応しない
All Rights Reserved, Copyright ©株式会社 内田洋行
特定個人情報保護評価書(基礎項目評価書)
評価書番号
15
評価書名
障害児福祉手当若しくは特別障害者手当又は国民年金
法の一部を改正する法律附則第九十七条第一項の福祉
手当の支給に関する事務 基礎項目評価書
個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言
狛江市は、障害児福祉手当若しくは特別障害者手当又は国民年金法の一
部を改正する法律附則第九十七条第一項の福祉手当の支給に関する事務
における特定個人情報ファイルの取り扱いが個人のプライバシー等の権利
利益に影響を及ぼしかねないことを認識し,特定個人情報の漏えいその他
の事態を発生させるリスクを軽減させるために適切な措置を講じ,もって個
人のプライバシー等の権利利益の保護に取り組んでいることを宣言する。
特記事項
評価実施機関名
東京都狛江市長
公表日
平成27年12月15日
[平成26年4月 様式2]
Ⅰ 関連情報
1.特定個人情報ファイルを取り扱う事務
①事務の名称
②事務の概要
③システムの名称
障害児福祉手当若しくは特別障害者手当又は国民年金法の一部を改正する法律附則第九十七条第一
項の福祉手当の支給に関する事務
特別児童扶養手当等の支給に関する法律(昭和39年法律第134号)に基づき一定の条件を満たした受
給資格者に障害児福祉手当及び特別障害者手当の支給を行う。また,国民年金法等の一部を改正す
る法律(昭和60年法律第34号)附則第97条第1項の規定により福祉手当(経過的)の支給を行う。
上記法令及び行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用に関する法律(平成25年
法律第27号。以下「番号法」という。)の規定に従い,特定個人情報を以下の事務で取り扱う。
①認定請求の受理,認定及び認定結果の通知(障害児福祉手当及び特別障害者手当のみ)
②氏名,住所変更届の受理及び内容確認
③資格喪失届の受理及び資格喪失通知書の交付
④所得状況届の受理,審査及び審査結果の通知
福祉総合システム,庁内連携システム,団体内統合宛名システム,中間サーバー
2.特定個人情報ファイル名
障害児福祉手当情報ファイル,特別障害者手当情報ファイル,福祉手当情報ファイル
3.個人番号の利用
法令上の根拠
番号法第9条第1項 別表第1 47の項
4.情報提供ネットワークシステムによる情報連携
①実施の有無
②法令上の根拠
[
実施する
]
【情報提供】
番号法第19条第7号 別表第2 19,26,56の2,87の項
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律別表第二の主務省令で定
める事務を定める命令(内閣府・総務省令第7号)第19条,第30条,第44条
【情報照会】
番号法第19条第7号 別表第2 67,68,85の項
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律別表第二の主務省令で定
める事務を定める命令第38条
5.評価実施機関における担当部署
①部署
福祉保健部高齢障がい課
②所属長
浅見 文恵
6.他の評価実施機関
なし
7.特定個人情報の開示・訂正・利用停止請求
請求先
狛江市福祉保健部高齢障がい課
東京都狛江市和泉本町1-1-5
電話03-3430-1111(代表)
8.特定個人情報ファイルの取扱いに関する問合せ
連絡先
<選択肢>
1) 実施する
2) 実施しない
3) 未定
狛江市企画財政部政策室
東京都狛江市和泉本町1-1-5
電話03-3430-1111(代表)
Ⅱ しきい値判断項目
1.対象人数
評価対象の事務の対象人数は何人か
いつ時点の計数か
[ 1,000人未満(任意実施) ]
<選択肢>
1) 1,000人未満(任意実施)
2) 1,000人以上1万人未満
3) 1万人以上10万人未満
4) 10万人以上30万人未満
5) 30万人以上
平成27年11月1日 時点
2.取扱者数
特定個人情報ファイル取扱者数は500人以上か
いつ時点の計数か
[
500人未満
]
<選択肢>
1) 500人以上
2) 500人未満
]
<選択肢>
1) 発生あり
2) 発生なし
平成27年11月1日 時点
3.重大事故
過去1年以内に、評価実施機関において特定個人
情報に関する重大事故が発生したか
[
発生なし
Ⅲ しきい値判断結果
しきい値判断結果
特定個人情報保護評価の実施が義務付けられない
変更箇所
変更日
項目
変更前の記載
変更後の記載
提出時期
提出時期に係る説明
平 成 28 年 1 月 20 日
狛江市長
高橋 都彦
様
狛江市個人情報保護審議会
会長 若柳 善朗
保有個人情報の目的外利用等について(答申)
平成 28 年1月 20 日付け狛企政発第 100977 号による下記の諮問事項について,別紙の
とおり答申する。
記
・ 税制改正に伴う軽自動車税賦課事務における電子計算機の通信回線を用いた結合並
びに電子計算機処理により行う保有個人情報及び保有特定個人情報の記録項目の追加
について
・ 狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金支給事務(平成 27 年度実施)及び狛江市
臨時福祉給付金支給事務(平成 28 年度実施)の委託に伴う保有個人情報の目的外利
用及び外部提供並びに電子計算機処理の記録項目の設定について
答
申
第1 諮問を受けた事項
税制改正に伴う軽自動車税賦課事務における電子計算機の通信回線を用いた結合並び
に電子計算機処理により行う保有個人情報及び保有特定個人情報の記録項目の追加につ
いて
第2 審議の経過
狛江市個人情報保護審議会(以下「審議会」という。
)は,平成 28 年1月 20 日に上
記の諮問事項について審議を行った。
第3 審議会の判断
審議会は,担当課である課税課に諮問事項の説明を求め,質疑応答した結果,次のよ
うに判断する。
1 電子計算機器の通信回線を用いた結合について
(1)平成 27 年度税制改正に伴う軽自動車税の税率の改定により,新たにグリーン化
特例(軽課)及び経年車重課が導入される。それに伴い,地方公共団体情報システ
ム機構(以下「J-LIS」という。
)から総合行政ネットワーク(以下「LGWAN」とい
う。)を通じて上記の課税に必要な軽自動車検査情報が狛江市(以下「市」とい
う。)に提供されることになるが,これは,狛江市個人情報保護条例(以下「条
例」という。
)第 15 条第1項第2号の規定による電子計算機器の通信回線を用いた
結合にあたる。
(2)しかしながら,車両所有者の新規登録,転出,廃車等に伴い,当該車両に上記の課
税を行うためには軽自動車検査情報が必要となり,新たな情報を取得する必要があ
るが,市では当該情報を保有していないことから,当該情報の提供を受けるために
必要があることから,電子計算機器の通信回線を用いた結合を行うことについて必
要性があり,また,外部から遮断された閉域ネットワークを経由して情報の提供を
受け,市が保有個人情報を提供することはないことから,手段としても相当である。
2 電子計算機処理により行う保有個人情報の記録項目の追加について
(1)上記のとおり,新たな税率区分の判定に伴い,初度検査年月,経年車重課対象区
分判定結果,グリーン化特例対象区分判定結果,異動情報及び町・字コード(以下
「記録項目追加情報」という。
)をホスト(汎用系)の税総合システム(以下「旧
システム」という。
)へ軽自動車税賦課事務に関する記録項目(以下「課税賦課事
務情報」という。
)に追加するものであるから,これは,条例第 14 条第2項の規定
による電子計算処理により行う保有個人情報の記録項目の追加にあたる。
(2)しかしながら,記録項目追加情報は,軽自動車税の税率区分の判定のために,必
要不可欠な課税賦課事務情報であり,適正な賦課事務を行うために記録項目追加情
報を追加することについて必要性があり,また業務を行う職員の端末は,インター
ネット接続を行えないようにしており,外部からの不正アクセスは予防されている
ことから手段としても相当である。
3 特定個人情報の記録項目の追加について
(1)行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(以下
「番号利用法」という。
)の施行に伴い,課税賦課事務情報を個人番号に紐付けて
記録する予定であることから,旧システムをオープン系の税総合システムに変更し,
記録項目追加情報を課税賦課事務情報に追加することは,狛江市行政手続における
特定の個人を識別するための番号の利用等に関する条例(以下「番号利用条例」と
いう。
)第 23 条第2項の規定による電子計算機処理により行う特定個人情報の記録
項目の追加にあたる。
(2)しかしながら,記録項目追加情報は,軽自動車税の税率区分の判定のために,必
要不可欠な課税賦課事務情報であり,適正な賦課事務を行うために記録項目追加情
報を追加することについて必要性があり,また個人番号利用事務実施者となった職
員のみが指紋認証によりアクセスできるものとしており,不正アクセスの予防がよ
り厳格になっていることから,手段としても相当である。
4 このことから,本件の電子計算機処理により行う保有個人情報及び特定個人情報の
記録項目の追加並びに電子計算機器の結合はやむを得ないと考える。
第4 審議会の結論
個人情報の管理に万全を期すことを条件として,条例第 14 条第2項及び第 15 条第1
項第2号並びに番号利用条例第 23 条第2項については,諮問事項を認める。
答
申
第1 諮問を受けた事項
狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金給付事務(平成 27 年度実施)及び狛江市臨
時福祉給付金給付事務(平成 28 年度実施)の委託に伴う保有個人情報の目的外利用及
び外部提供並びに電子計算機処理の記録項目の設定について
第2 審議の経過
狛江市個人情報保護審議会(以下「審議会」という。
)は,平成 28 年1月 20 日に上
記の諮問事項について審議を行った。
第3 審議会の判断
審議会は,担当課である臨時給付金対策室から諮問事項について説明を求め,質疑応
答した結果,次のように判断する。
1 狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金給付事務(平成 27 年度実施)の実施に伴
う保有個人情報の目的外利用及び外部提供について
(1)保有個人情報の目的外利用について
ア 本件は,平成 27 年 12 月 18 日付け臨時閣議にて平成 27 年度における年金生活者
等支援臨時福祉給付金の給付の実施が決定されたことに伴い,狛江市年金生活者等
支援臨時福祉給付金(以下「平成 27 年度給付金」という。
)給付事務を行うにあた
り,厚生労働省から示されている実施要領等に沿った形で,平成 28 年度狛江市臨
時福祉給付金事業において構築した臨時給付金システムを用いて,平成 27 年度給
付金の対象者を抽出・選定する。これは,条例第 12 条第2項第4号に規定する目
的外利用に該当する。
イ しかし,平成 27 年度給付金を適正に,かつ,効率的に給付するためには,平成
27 年度給付金の対象者(以下「平成 27 年度対象者」という。
)を抽出・選定する
ために対象者(約 6,500 人)を選出することが当然の前提であることから,対象者
となる者の保有個人情報が保有されている臨時福祉給付金システムを用いて平成
27 年度対象者を抽出・選定する必要性があり,また手段としても相当である。
(2)目的外利用に係る通知の要否及び通知方法について
ア 条例第 12 条第5項の規定は,目的外利用をしようとするときには,本人に対し
通知をすることを原則とし,その例外として審議会の意見を聴いて必要がないと認
めるときは,通知を不要とする旨を規定している。
この点,条例同条同項の規定の趣旨は,外部提供される保有個人情報の本人に対
し,自己情報コントロール権の保障及び当該権利行使の機会の作出をすることにあ
る。
イ しかし,本件においては,平成 27 年度給付金の給付を行うためには,平成 27 年
度給付金の対象者の抽出・選定が当然の前提であり,不可欠であること,本件目的
外利用は保有個人情報の本人に権利に関するものであるが,本人の権利を制限する
性質のものではなく本人の利益に資するものである。
ウ そのため,保有個人情報を目的外利用することにつき本人が自己情報コントロー
ル権を行使しないことが一般通常人の立場から明らかであるといえる。
よって,本件については,同条同項ただし書を適用し,目的外利用に係る通知は,
不要であると判断する。
(3)保有個人情報の外部提供について
ア 臨時給付金システムからの平成 27 年度給付金の対象者の抽出・選定作業におい
ては,専門的な知識を要するため,当該システムを構築した業者に抽出・選定作業
の補助を委託する予定である。また,民間オペレータに給付に関する窓口業務を委
託し,臨時給付金システムを当該窓口業務にて使用する予定である。これは,保有
個人情報を外部提供するものであり,第 13 条第2項第4号に規定する外部提供及
び第 44 条第3項に規定する電子計算機処理により個人情報を処理する事務の委託
に該当する。
イ しかし,上記のとおり,平成 27 年度対象者を抽出・選定作業を行うにあたって
は,専門的な知識を要するため,臨時給付金システムを構築した業者に対してサポ
ートを要請する必要があることから,当該作業において保有個人情報の外部提供を
行うことには,必要性があり,手段としても相当である。
また,平成 27 年度対象者は,約 6,500 人と多く,臨時的に設置されている臨時
福祉給付金対策室の人員では対応が非常に困難であることから,専門的な手法を有
する民間オペレータに給付に関する窓口業務を委託することには,必要性及び手段
としても相当性がある。
(4)外部提供に係る通知の要否及び通知方法について
ア 条例第 13 条第5項の規定は,外部提供をしようとするときには,本人に対し通
知をすることを原則とし,その例外として審議会の意見を聴いて必要がないと認
めるときは,通知を不要とする旨を規定している。
この点,条例同条同項の規定の趣旨は,外部提供される保有個人情報の本人に
対し,自己情報コントロール権の保障及び当該権利行使の機会の作出をすること
にある。
イ しかし,本件の外部提供は,①平成 27 年度対象者の抽出・選定のために臨時給
付金システムの構築業者に対する外部提供②平成 27 年度給付金の給付に係る窓口
業務の委託に伴う外部提供である。
ウ この点,臨時給付金システムに関しては,平成 27 年度狛江市臨時福祉給付金事
業と同様,臨時給付金対策室の職員及び受託業者のみが使用できるようにID及び
パスワードを設定し,庁内ネットワークから独立させるため,外部への保有個人情
報の漏えいの危険性は低いといえる。
また,臨時給付金システムの構築業者については,狛江市職員(以下「市職員」
という。)が立会いの下,①を行うものであるから,更に外部への保有個人情報の
漏えいを防止することができるといえる。
また,②については,一定の期間で多数の方から申請,問い合わせがあることが
予想されるが,臨時福祉給付金対策室の人員のみでは親切,かつ,丁寧な給付の実
現が非常に困難であるため,専門的な手法を有する民間オペレータに給付に関する
窓口業務を委託する必要があるといえる。
また,民間オペレータは,市職員が業務を行う臨時福祉給付金対策室内において,
窓口業務を行うこととし,市職員の目の届く範囲内で業務を行うことで外部提供し
た保有個人を持ち出すことができない体制を構築するものとしている。
エ そのため,保有個人情報の漏えいの危険性は低いものであるから,平成 28 年度
対象者の抽出・選定に関する保有個人情報の外部提供及び窓口業務の委託に関する
保有個人情報の外部提供につき,本人が自己情報コントロール権を行使しないこと
が一般通常人の立場から明らかであるといえる。
よって,本件については,同条同項ただし書を適用し,外部提供に係る通知は,
不要であると判断する。
2 狛江市年金生活者等支援臨時福祉給付金給付事務(平成 28 年度実施)の実施に伴
う保有個人情報の目的外利用,外部提供及び電子計算機処理の記録項目の設定につい
て
(1)保有個人情報の目的外利用について
ア 本件は,平成 27 年給付金と同様に臨時閣議にて平成 28 年度における年金生活
者等支援臨時福祉給付金の給付の実施が決定されたことに伴い,狛江市年金生活
者等支援臨時福祉給付金(以下「平成 28 年度給付金」という。
)給付事務を行う
にあたり,厚生労働省から示されている実施要領等に沿った形で,平成 28 年度対
象者を新しく住民基本台帳,課税台帳及び生活保護受給者台帳を用いて抽出・選
定する必要があるため,上記臨時給付金システムを再構築し,それを用いて平成
28 年度対象者を抽出し,選定する。これは,条例第 12 条第2項第4号に規定する
目的外利用に該当する。
イ しかし,平成 28 年度給付金を適正に,かつ,効率的に給付するためには,平成
28 年度給付金の対象者(以下「平成 28 年度対象者」という。
)を抽出・選定する
ために対象者(約 12,300 人)を選出することが不可欠な前提であることから,上
記台帳を用いなければ平成 28 年度対象者を抽出・選定することができないことか
ら,上記台帳中の保有個人情報の目的外利用には必要性があり,また手段として
も相当である。
(2)目的外利用に係る通知の要否及び通知方法について
平成 28 年度給付金においても,1(2)と同様である。
(3)保有個人情報の外部提供について
平成 28 年度対象者数を除き,1(3)と同様である。
(4)外部提供に係る通知の要否及び通知方法について
ア 本件の外部提供は,①臨時給付金システムの再構築に伴う外部提供②平成 28 年
度対象者の抽出・選定のために実施する臨時給付金システムの構築業者に対する
外部提供③平成 28 年度給付金の給付に係る窓口業務の委託に伴う外部提供である。
イ この点,①及び③については,1ウと同様である。②については,平成 28 年度
給付金の給付においては,対象者の抽出・選定自体がその当然の前提とされてい
るものであること,臨時給付金対策室の職員及び受託業者のみが使用できるよう
にID及びパスワードを設定し,庁内ネットワークから独立させるため,外部へ
の保有個人情報の漏えいの危険性は低いといえる。
ウ そのため,保有個人情報の漏えいの危険性は低いものであるから,平成 28 年度
対象者の抽出・選定に関する保有個人情報の外部提供及び窓口業務の委託に関す
る保有個人情報の外部提供につき,本人が自己情報コントロール権を行使しない
ことが一般通常人の立場から明らかであるといえる。
よって,本件については,同条同項ただし書を適用し,外部提供に係る通知は,
不要であると判断する。
(5)電子計算機処理の記録項目の設定について
ア 上記のとおり,臨時給付金システムにて個人情報を保有することとなるため,
電子計算機処理の記録項目の設定を行う。このことは,条例 12 条第2項の電子計
算処理の記録項目の設定にあたる。
イ しかし,対象者は,約 12,300 人と多くいることから,給付金等を適正に,かつ,
効率的に給付するため,臨時福祉給付金システム内で一括して対象者の情報を管理
し,業務にて使用することの必要性はあり,手段としても相当性は,認められる。
ウ このため,個人情報の管理に万全を期すことを条件として,本件の個人情報の目
的外利用,外部提供及び電子計算処理の記録項目の設定は,やむを得ないと考える。
4 審議会の結論
諮問事項については,個人情報の管理に万全を期すこと及び事前に広報紙で目的外利
用に係る通知を事前に行うことを条件として,諮問事項を認める。
Fly UP