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呼吸器内科 - 市立伊丹病院

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呼吸器内科 - 市立伊丹病院
呼吸器内科
●スタッフ
医師名
役職
閔 庚燁
診療部長
呼吸器科部長
学会専門医・認定医
日本内科学会【認定医】
日本呼吸器学会【指導医】【専門医】
薬剤部部長
細井 慶太
医長
日本内科学会【指導医】【総合内科専門医】
日本呼吸器学会【指導医】【専門医】
日本呼吸内視鏡器学会【気管支鏡専門医】
日本がん治療認定医機構【がん治療認定医】
木下 善詞
医長
日本内科学会会員
感染対策室主幹
原 聡志
医長
日本内科学会【指導医】【総合内科専門医】
日本血液学会【指導医】【専門医】
出上 裕之
副医長
日本内科学会【認定医】
麻酔科標榜医
高田 哲男
専攻医
日本内科学会会員
中村 敬彦
専攻医
日本内科学会会員
日本呼吸器学会会員
●特徴
私どもの診療科は ベッドサイドで患者から学ぶ こと、ベッドサイドでの実際の診察やカンフ
ァレンスを通じて互いに教え合う過程が 反省的実践者としての専門家 を育てると考えています。
ベッドサイドで患者から学ぶ ためには総合内科の視点が必要です。総合内科の視点とは、問
診・視診・触診・打診・聴診という医師が自らの身体を使ってベッドサイドで行う診察の過程を大
切にするという視点です。画像診断や特殊な高度技術ばかりが肥大化する中で、医師が自らの
身体を使って病態に近づいていくことは、シャーロックホームズの謎解きの過程に擬することが
できます。自らの専門家として鍛えられた五感をセンサーとして病態を探っていくことを私どもは
大切にしていきたいと思っています。
呼吸器内科医が取り扱う疾患には、最も頻度の多い肺炎をはじめとした呼吸器感染症があり
ます。臨床感染症に関する知識と技能の修得はすべての医師にとって必須のことですが、適切
にそれを達成するのはなかなか難しいものです。私どもは、基本に戻って呼吸器感染症の診療
を行う努力をしています。さらに、専門診療として急性・慢性の呼吸不全、COPD(慢性閉塞性肺
疾患)を始めとした様々なたばこ関連疾患、アレルギーや免疫が関係した喘息や間質性肺炎/肺
線維症などの患者さんを取り扱っています。また、肥満などの代謝疾患と関連した睡眠時無呼吸
症候群も治療しています。もちろん肺癌などの腫瘍性肺疾患も取り扱っていますが、私どもは肺
がんの治療については標準的な治療を行っております。放射線治療の専門家がおられますので、
放射線治療の必要ながんの患者さんは周辺の病院から紹介を受けて行っています。
2010 年 4 月には、呼吸器外科を新設しました。呼吸器科としての活動の幅をさらに広げていく
予定です。さらに西宮・川西・宝塚・伊丹の北阪神地区で医療活動をしている医師の方々とも3ヵ
月に1回の割合で症例検討会を行い、相互研鑽の機会を持っています。私どもの施設も平成18
年4月に日本呼吸器学会認定施設になりました。また、多職種専門家のチームとして、呼吸支援
チーム(GBST)を設立し、リハビリや呼吸療法、人工呼吸管理のチーム医療を実施しています。
若いドクターの積極的な参入をお待ちしています。
●一般目標
総合内科の視点を大切にしてベッドサイドから学ぶ医療を実践しつつ、呼吸器専門医制度に
合致したカリキュラムを実施し、呼吸器内科専門医としての診療・研究遂行能力を身につける
●行動目標
1.区域解剖学に基づいた胸部レントゲン写真の読影ができて患者に分かりやすく説明できる
2.小葉構造を基にした胸部 CT 写真の読影ができて患者に適切に説明できる
3.胸腔穿刺法・トロッカーチューブ挿入・胸膜生検を安全に施行できる
4.気管支鏡検査の準備としての局所麻酔と安全な検査を実施できる
5.呼吸機能データを正しく解読して患者に分かりやすく説明できる
6.呼吸器感染症における起炎菌の推定および同定の過程を適切に実施できる
7.呼吸器感染症の治療を臨床感染症の基本に基づいて実施できる
8.非挿管下人工呼吸の導入と管理(BiPAPVision など)を適切に実施でき、コメディカルスタッフ
に適切な指示を出すことができる
9.睡眠時無呼吸症候群の診断と CPAP の導入あるいは口腔スプリントの作成の指示ができる
10.論文の批判的読解に基づく患者への文献的応用(EBM)を実施できる
11.呼吸器学会において臨床研究を発表し、論文にまとめることができる
●将来の進路に関して
当科は大阪医科大学(高槻市)の第一内科呼吸器グループの医師たちと連携しております。新
たに私どもの施設で呼吸器内科の研修を受けられる方々は、もし希望があるようでしたら研修中
でも研修後でも第一内科の医局に入局することが出来るようになっています(勿論入局されなく
ても何の不利益もありません)。将来、大学院で研究をしたり、他の関連医療機関で臨床を継続
したりすることについては医局を介して適切な研究環境や診療環境を紹介することができますの
でご相談ください。
【週間スケジュール】
曜日
午前
午後
月
呼吸器専門外来
呼吸器カルテ回診
火
気管支鏡検査
呼吸器病棟回診
水
呼吸器専門外来
放射線科との合同カンファレンス
木
呼吸器専門外来
内科ジャーナルクラブ
金
呼吸器専門外来
呼吸器科ジャーナルクラブ
一般内科外来・外来化学療法・救急外来も担当している。
●業績
論文・著書・学会
○細井慶太,築家直樹,閔庚燁,佐藤智己,徳嶺進洋,石川勝憲,井上匡美,前田元,
上田佳世.肺原発ホジキン病の1例.日本内科学会雑誌 94:1399-1401,2005
○閔 庚燁.換気の生物学的揺らぎとその臨床応用.呼吸 24(4):302-307,2005
○閔 庚燁.揺らぎをもつ換気運動が描く呼吸の新しい力学描像.呼吸のバイオロジ
ー 佐藤二郎編 :8-13,2005
○築家直樹,池田宗一郎,和倉大輔,藤阪保仁,藤田一彦,高須太三郎,後藤功,花
房俊昭.水疱性天疱瘡のステロイド治療中にニューモシスチス肺炎とサイトメガロ
ウイルス肺炎を併発した1例.日本呼吸器学会雑誌 44(12):1006-1010,2006
○築家直樹,小谷卓矢,池田宗一郎,中山聖子,宮本裕之,玉舎学,高須太三郎,槙
野茂樹,後藤功,花房俊昭.皮膚筋炎を合併した急速進行性間質性肺炎に免疫抑制
剤の3剤併用が著効した1例.臨床リウマチ 18(4):337-343,2006
○築家直樹,高須太三郎,玉舎学,後藤功,槙野茂樹,吉井康欣,森浩志,花房俊昭.
明らかな血管炎所見を伴わずびまん性肺胞傷害で急性の転帰をとった MPO-ANCA 陽性
間質性肺炎の1剖検例.日本胸部臨床 65(8):756-763,2006
○築家直樹, 石田志門, 佐藤智彦, 古玉大介, 杉野正一, 木村文治, 花房俊昭. 放射線治療中
に抗利尿ホルモン不適合分泌症候群を発症した重症筋無力症合併浸潤型胸腺腫の 1 例, 日本
胸部臨床, 66(8) : 691-698, 2007.
学会報告
○リポイド肺炎の1例 第64回日本呼吸器学会近畿地方会,2006
○神経症状を呈したレジオネラ肺炎の 2 例 第 183 回日本内科学会近畿地方会,2007
○A stochastic model of airway smooth muscle-an Ising Model for airway hyperresponsiveness
and hysteresis
The 11th Congress of the Asian Pacific Society of Respirology,2006
○Airway Hyperresponsiveness(AHR)の sensitivity を決めているもの 第47回呼吸器学会学術
講演会,2007
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