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カリタスジャパンニュース最新号PDF

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カリタスジャパンニュース最新号PDF
December'08-January'09 No.
®
92
Caritas Japan News 通算発行番号 No. 274
ご降誕&新年おめでとうございます
日本カトリック会館の馬小屋
言
みことばは人となり、私たちの間に宿られた。……………………… 2
告
モンゴル視察報告 ……………………………………………………… 3
福祉のページ
援助する人の価値観 …………………………………………………… 5
HIV/AIDSデスク
エイズについての予備知識を深めませんか ………………………… 6
緊急支援実施報告
ミャンマー/サイクロンナルギス緊急支援段階終了
巻
視
頭
察
報
………… 8
カリタスジャパンはカトリック司教協議会の一つの委員会として、社会福祉の推進と募金・援助活動を行っています。
巻頭言
みことばは人となり、私たちの間に宿られた。
カリタスジャパン委員会委員 玉木志津
帰国して 5 年が経った。最近、クリスマスの時期になると、ガー
ナで汗をかきながら祝ったクリスマスのミサが懐かしくなってき
た。深夜のミサといえども歌って踊って、からだ全体で救い主キリ
ストが私たちの間に生まれた喜びを分かち合う。だから心も体も熱
くなってくる。宣教者として派遣されて 17 年の日々を西アフリカ
のガーナ共和国で過ごしてきた。私は主に北部のイスラム教の盛ん
© Biel Calafat
な地域に住んだが、キリスト教も負けずに元気だった。またとても
土地の文化を大切にした典礼がおこなわれていた。クリスマス近くなると出会う人々は“テ・ネ・
ブルニョ”
と挨拶を交わす。イスラム教の人もキリスト教の人も同じ挨拶だ。これは直訳すれば
“私
たちとクリスマス”
(あそこではクリスマスも新年も同じ挨拶をするらしいが)という意味である。
イエスが私たちの間に生まれたという聖書の言葉を理解して、こういう挨拶ができたのかどうかは
知らないが、私ひとりのためではなく私たちの間にやってきた喜びという挨拶なのである。だから
道行く人はだれにでもこの挨拶をする。プレゼントがなくてもこのことばを交わしているだけで私
の心はとても嬉しくなったことを思い出す。
日本ではクリスマスに、贈り物なしのクリスマスおめでとう!という挨拶だけでよろこぶ子供が
いるだろうか? 私も小教区の教会学校の子供たちとの関わりを通して、いつも頭を悩ませるのが
今年のクリスマスには子供たちに何をプレゼントしようかということである。クリスマスはやはり
贈り物を抜きにしては考えられなくなってきている。物ではなく心を!といっても誰も“でもねぇ”
といってあまり乗ってこない。去年は少なくとももらうばかりではなく人にプレゼントをさしあげ
るようなクリスマスにしようということで、子供たちみんなで小さなロザリオを作ってクリスマス
のミサにいらした方にプレゼントした。今年はもう一歩踏み出したい。
イエス自身が私たちにとって御父からの何よりのプレゼントであるということを子供たちにわ
かってほしい。プレゼントにいただいた物は楽しい時は大切にするが、いずれ飽きてしまう。しか
し、イエスはたとえ子供たちに飽きられ、わすれられても、そこに留まっていて下さるお方である。
それだけでなくいつも私たちと共に歩んでくださるお方でもある。おもちゃ箱に置き去りにされた
玩具のように、人から見捨てられたところにもイエスは生まれて下さる。プレゼント交換ができな
い子どもたちの所にこそ、イエスはいるのである。最も貧しいところで生まれたイエスだから貧し
く苦しむ人の心をわかって下さる。世界中で争いの絶え間ないところにも今年もイエスは生まれて
下さる。私たちの身近に生まれて下さるイエスに気付き、彼を迎えられるような感性が子供たちの
心に育ってほしいと願う。そしてその心を今隣りで苦しんでいる人々に差し出せるような子供に今
年のクリスマスにはなってほしいと思う。 (マリアの宣教者フランシスコ修道会)
2
視察報告
モンゴル視察報告
カリタスジャパン(成井大介秘書、稲江佐和子)は、10月16日から23日までの日程でモンゴル
を視察しましたので、報告をいたします。
昨年の視察報告(ニュース82号に掲載)で触れましたが、現在のモンゴルの貧困は、1990年代
のショックセラピーと呼ばれる急激な市場経済への移行とその失敗が主な原因と言えます。国営企
業が民営化されるに伴い、多くの労働者が解雇されました。また、民営化された企業の多くは市場
経済運営の素地が無かったために倒産しました。この間に、国営企業に勤めながらアパートに住ん
でいた多くの人々はアパートを売り、ゲル(テントのようなもの)を購入し、余った資金で商売を
始めましたが失敗し、資金はつき、ゲルのみ手元に残るという状態に陥りました。このような人々
がゲルエリア(いわゆるゲットー)を都市周辺に形成してゆきます。現在、首都のウランバート
ル、2番目に大きいダーハン、3番目に大きいエルデネットの3つの都市で、人口の50%がゲルエ
リアに集中すると言われています。経済運営の失敗と、食品を中心とした物価の高騰により(今年
のみで15%も物価が上昇)、ゲルエリアの人口は増えつつあります。実際、1年前と比べて、ゲル
エリアは目に見えて拡
大していました。
ゲルエリアの住民は
大多数が失業者です。
短期で雇用される人々
もいますが(車の修
理工場で、修理する
車があれば声がかかる
等)、収入は大変低い
です。ゲルエリアの子
供達は、街の子供達に
比べるとその貧しさ故
ゲルエリア
3
に、成長の過程で極めて不利な立場に立たされています。食費はおろか、厳しく長い冬の暖をと
るためのまき代を稼ぐこともできない家族は少なくなく、親は日々の生活を支えるのに必死で、子
供の勉強を見る余裕は無く、健康面、衛生面さえも子供の世話をすることができません。丸一日食
事を取らないこともざらで、子供達は慢性的に栄養不足です。アルコールが原因で親のけんかが絶
えない等、メンタル面でも子供に影響を及ぼしており、妊娠中に親がアルコール中毒である場合に
は、子供の発育に直接悪影響を及ぼします。こうしたゲルの子供達が学校で見せる典型的な学習態
度や能力は、授業中に寝る、集中力に欠ける、理解能力が乏しい等です。先生が1度や2度、街の
子供達に言えば理解することを、ゲルの子供達には5回以上言わなければ、理解したり、覚えたり
することができないそうです。結果として、ゲルの子供達は、自分が勉強ができない、服が汚い、
よく先生にしかられる等の理由から自尊心を失っており、多くの場合、学校に通うことを止めてし
まいます。
カリタスジャパンは
3年前から、特に貧し
い家庭のゲルの子供達
が小学校に通うことが
できるよう、皆様の支
援金を基にカリタスモ
ンゴルが実施するプロ
ジェクトを通じて支援
しています。通常の科
目に加え、学校給食を
通して子供達が十分に
栄養を取ること、子供
カリタスジャパンが支援する学校の子供達(ユニフォームも支援金により調達)
達に衛生面での指導を
行うこと、人格形成的要素を取り入れて、自分が他の人々の役に立つことによって自尊心を育む指
導をすること、さらには、親と先生との連携を密にし、親が子供の世話をするようサポートするこ
とを支援の柱にしています。支援先の学校訪問は今回で2回目となりましたが、上記の全ての支援
の柱への取組みはより明確になって効果を挙げていることを確認することができました。
(カリタスジャパン事務局 稲江佐和子)
4
福祉のページ
援助する人の価値観
カリタスジャパン社会福祉活動推進部会委員 谷垣内幸子
2008 年 11 月に、カンボジアのシエムリアップで開催されていた礼拝会の Conferencia General
(拡大総顧問会)のテーマは、
「あなたの天幕の場所を広く取り、恐れずに綱を伸ばし、あなたの住
まいの幕を広げなさい」
(イザヤ 54・2)でした。総会に続く重要な国際会議なのですが、礼拝会
が活動している国々の中でも、最も貧しくされた国が会場として選ばれています。
会議が終了し、大半のメンバーを見送った直後に、バンコク経由では帰国ができなくなった総本
部の数名とともに過ごしているうちに、ムンバイの同時多発テロやコンゴの紛争などのニュースが
飛び込んできます。世界中のいろいろな国からの NGO や宗教者、カトリックの司祭や修道女がカ
ンボジアの人々のために働いています。それぞれが自国で起きている憂慮すべき事態に心を痛めな
がら…。
会議中にいくつかの村を訪ねたことがありました。内外の NGO の数が多いとは言っても、何の
援助も届いていない地域がたくさんあります。そのような場所へ教会が出かけて行っています。私
たちが訪問したのは、そのうちの一つ、シエムリアップから1時間余りの村でした。電気も水道も
なく、乾季に入ったばかりとはいえ大人も子どもも砂埃にまみれて、真っ黒になっています。私た
ちをそこに案内してくださったのは、
バッタンバン知牧区のキケ司教様でした。司教様はそこに集っ
た子どもたち一人ひとりを抱くようにして目と目を合わせて笑顔であいさつし、私たち訪問者に紹
介されます。子どもたちも大人たちも満足感が顔に満ち溢れています。同行されたシエムリアップ
教会の主任司祭であるヘリ神父様は子どもの前で踊ります。ケラケラと笑い声が響きます。人間の
尊厳は、他の人を思う心に出会ったとき、輝き始めるということが直感できる光景でした。
そこから、車で 10 分くらいのところには、農業を教えるための学校を準備している場所があり
ました。一年前には荒地だったところが耕やされ、数々の果物の木が植えられていました。住む家
のない人たちのために2軒の家が建てられ、農業や大工仕事を教えたり教えられたりしながら教会
が建ち始めていました。子どもたちの識字教育の場もありました。
2008 年は礼拝会来日 80 周年で、福祉の現場で働く職員やボランティア十数名が、カンボジア
スタディツアーに参加しました。そのほとんど誰もが体験したのは、自分の価値観を常に問い直し
続ける必要でした。経済的豊かさではなく、能力のある人が求められる社会とは関係なく、人間と
して豊かに生きることができることを学ぶこと、つまり、援助していると思っている人が、社会や
地域の諸事情、援助している相手の人々から問いかけられながら生きる必要でした。その挑戦を受
けて生きようとするとき、援助する側に必要な回心が生まれるのでしょう。そのとき、幕屋は広げ
られ、虐げられ苦しむ人々の中にイエスがともにおられるのに気づくのかも知れません。
(礼拝会)
5
HIV/AIDSデスク
エイズについての予備知識を深めませんか
カトリック名古屋教区社会福祉委員会事務局
カトリック名古屋教区社会福祉委員会では1992年より他団
体との共催で年間2∼3回
「福祉講座」
を開催してきました。今
回は11月15日、
「HIVと人権・情報センター中部支部」右田麻
里子氏を講師に、南山教会にて、
「エイズについての予備知識
を深めませんか」
をテーマに話を聞きました。
「中部支部」
は聖霊修道院内に事務所を借り1993年から電話
相談を始めました。民間事業なので活動推進のための資金繰り
右田氏とレッドリボンで飾られたクリスマスツリーキルト
をカトリック教会に支援してもらって、ここ迄やってくる事が
できたと感謝されました。社会福祉委員会では教区内のクリスマス献金で10年余支援しています。
センターの活動は、感染者支援としての電話による情報・感染相談、免疫力強化のための食事相
談などがあり、HIV抗体検査、学校でのワークショップなどの啓発活動も行っています。
1981年サンフランシスコでゲイ・シンドロームと呼ばれる奇病がゲイの間で流行り、感染者に
対するさまざまな差別が始まりました。1983年原因となるウイルス発見、1987年薬が開発され、
現在では20数種類の抗ウイルス剤がありますが、ウイルスを完全に消す薬もワクチンもまだ開発
されていません。国内のAIDS拠点病院は370箇所で、感染者は毎月20∼30万円の薬が必要ですが、
身障手帳交付で医療費は大抵無料だそうです。1997年から薬の組み合わせ
(ハート療法)
で効果が
上がり、感染後5∼10年経過しても発症せず寿命まで生きられるようになりました。しかし、薬は
大変高価なので、貧しい国の人々には行きわたらずコピー薬が作られるようになりました。国連は
認めていますが特許権を握るアメリカは唯一反対しています。
2007年末の国連エイズ合同計画発表によると、感染者は3320万人、新規は250万人
(年間)
、死
者210万人
(年間)
で、アフリカのサハラ以南に偏っており、薬・食事・生活面の状況が厳しく、平
均寿命が30歳代で国が存続できるのかという所もあるそうです。日本では累計で16000人感染、
2007年の新規感染
(そのほとんどが性的接触による)
は1500人で、増加し続けています。エイズが
人から人に感染するのは4体液
(血液・精液・膣内分泌液・母乳)
で、直接粘膜に入り、唾液では感
染しません。HIVの事を知っていてもらいたいし、正しい情報、特に若者たちに啓発する目的でセ
ンター名に
「情報」
を加えていると話されました。
最後に、支援者作成のベビーキルト
(埋葬時にベビーに掛ける)
や、遺品のボタンを使った故人の
メモリアルキルト、平針教会信徒作成のクリスマスツリーキルトの説明があり、10年程前に聴講
した東京支部・五島真理為氏の
「
『輝く命』AIDSを通して人権と共生を考える」
の意味を更に知る良
い機会となりました。
6
カリタスジャパン 援助金交付先一覧
(2008年10月16日∼2008年11月15日)
国際カリタス緊急支援要請
(Emergency Appeal/EA)
(援助金は国際カリタスを通して、現地のカリタス救援本部に届けられます)
1.キューバ:ハリケーングスタフ・アイク災害緊急支援
(EA32/2008 CJ: 039-08)
援助団体:カリタスキューバ
(Caritas Cuba)
¥ 974,200
キューバでは今夏グスタフ
(8月30日)とアイク
(9月8日)の2つのハリケーンに襲われ、暴風雨と
洪水で200万人が避難を強いられました。その半数は家を失い、
帰るところがないと言います。水道、
電気、病院、学校、市場、交通などの基本的インフラも破壊され、日常生活にも支障をきたして
いる被災者5千世帯2万5千人に1カ月分の食糧、2500世帯1万2500人に衛生セット、1050世帯
へ屋根の修復のための材料を提供します。
2.コンゴ民主共和国:北キブ州紛争避難民緊急支援
(EA33/2008 CJ: 040-08)
援助団体:カリタスコンゴ
(Caritas Developpement Congo)
¥ 1,017,800
【本号9ページをご参照下さい。
】
3.ネパール:西部洪水緊急支援
(EA34/2008 CJ: 041-08)
援助団体:カリタスネパール
(Caritas Nepal) ¥1,017,800
9月19∼21日にかけて大規模な洪水と地滑りがネパール西部を襲い、18万人が被害を受けました。
一旦避難した被災者は洪水で損害を受けた家に帰っていますが、食糧や飲料水、蚊帳や調理器具
などの生活必需品などの支援を必要としています。被災者のほとんどが生業とする農業はまだ再
開に至っておらず、貯蔵していた収穫物もだめになってしまいました。洪水の起こった河川に隣
接して住むのは極貧層や少数民族の人たちで、災害の度に彼らが最大の被害を受けるという悪循環
の構図となっています。カリタスネパールは3カ月間の緊急物資支援を行い、その後必要に応じ
て農業関係の生計手段回復支援や、雇用対策も含めた住宅再建プログラムを実施する予定です。
海外援助
1.カンボジア:コミュニティ保健支援
(CJ: 034-08)
援助団体:カリタスカンボジア
(Caritas Cambodia)
¥ 3,053,400
ポル・ポトによる虐殺時に多くの知識層を失ったカンボジアはこれまでの復興努力にもかかわら
ず、公的機関が未だ機能しておらず、医療福祉のインフラも未整備です。こうした中、当該プロ
ジェクトは、コミュニティに根ざした医療センターのサービス向上と、より多くの人々の利用を
目的に実施されます。援助金は、地域医療センタースタッフのトレーニング、医療センターと村
人との情報連携を強化にするための地域医療ボランティアの育成、助産婦トレーニング、村人に
対する安全な水の飲み方・病気の予防方法・安全な出産方法などのセミナーの実施、蚊帳
(マラリ
ア対策)
の配布などに使われます。
2.カンボジア:若者向け職業支援
(CJ: 035-08)
援助団体:カリタスカンボジア
(Caritas Cambodia)
7
¥ 2,964,647
カンボジアの人口全体の平均年齢は22歳です。これは、虐殺時に多くの成人を失ったことに起因
します。経済が低迷し、就職機会が無い中、将来に希望が持てない若者は覚せい剤や犯罪組織の
活動に走ります。こうした中、当該プロジェクトは、若者に市場のニーズに合った職業訓練を実
施することで就職機会を提供します。さらに社会参加活動プログラムを通して、より良い社会を
築くために若者が積極的な役割を担うよう啓発します。
3.パキスタン:洪水災害緊急支援
(CJ: 038-08)
援助団体:カリタスファイサラバード
(Caritas Faisalabad)
¥ 992,200
パキスタン北西部のパンジャーブ州ファイサラバードはラービー川を擁し、豪雨や洪水の被害
をよく受けるところです。今年8月中旬にもオーカーラー、パークパッタン、サーヒーワール
の3つの県を鉄砲水が襲い、多くの人が家を失い、農地や家畜などにも大きな影響が出ました。
収穫した作物や家財を失った人々は苦しい生活を強いられており、カリタスファイサラバード
は被災した300世帯2300人へ緊急支援としてテントや食糧、衛生用品、家畜の飼料などを提供
します。また、8つの医療キャンプを設置し病人の治療にもあたります。
緊急支援実施報告
ミャンマー/サイクロンナルギス緊急支援段階終了
「復興支援1年目」へ新規100,000USドル支援決定
ミャンマー南東部で14万人の死者・行方不明者、80万戸の家屋全半壊、直接の被災者数総計240
万という未曾有の被害をもたらしたサイクロンナルギスの緊急支援が10月14日に終了しました。緊
急支援は食糧・日用品、シェルター、水・衛生、保健医療、心理ケア、生活手段回復の分野で総勢
25万人に対して行われました。
被災地はこれから復興段階に入ります。全てを失った被災者が生活を取り戻し、より力強く生き
ていくことができるよう、カリタスジャパンは国際カリタスのネットワークの中で今後も支援を続
けていきます。
ミャンマーサイクロンナルギス緊急支援
(EA12/08)
受益者数詳細
支援分野
食糧
日用品
(NFI)
シェルター
地域別受益者計
ヤンゴン
スウェ・タ・ハル
パテイン
合計
ピャポン
男性
女性
16,903
19,443
63,917
6,881
107,144
52,500
54,644
7,730
9,890
16,392
5,043
39,055
19,137
19,918
12,319
17,172
15,397
3,063
47,951
23,496
24,455
水・衛生
5,335
12,905
12,369
3,783
34,392
16,852
17,540
保健医療
7,981
0
0
1,175
9,156
4,486
4,670
心理ケア
2,170
0
2,210
0
4,380
2,710
1,670
生計手段回復
5,240
50
2,400
2,219
9,909
4,855
5,054
合計
57,678
59,460
112,685
22,164
251,987
124,036
127,951
8
事務局より
クリスマス募金にご協力をお願いします
今年も以下のようにクリスマス募金ちらし
(B5版)
を作成しました。裏面に援助報告の例を掲載し、
皆様の募金がどのように活用されているかを報告しています。教会受付、聖堂入口に置いてカリタ
スの活動にご協力いただければと思います。必要部数を事務局までお知らせください。
RRRRRRRR
コンゴ東部人道危機
アフリカ随一の鉱物資源国であるコンゴ民主共和国
(旧名ザイー
ル)
では紛争が絶えることなく、それに付随する栄養不良と病気で
1カ月に4万5千人もが命を落としていると言われています。第2次
大戦後最悪の紛争と言われる1998年∼2003年の内戦では、540
万人の死者、数百万人の避難民を出しました。
キャンプに逃れてきた親子 ©Caritas Congo
その後も同国東部、ルワンダと国境を接する北キブ州では、先
の内戦に参加していたローラン・ンクンダ率いる人民防衛国民会議
(CNDP)
軍が、
「コンゴ東部のツチ
系住民の保護」
という名目を掲げて活動を展開し、政府軍や他の武装集団と激しい衝突を続け、住民
に対する殺害、暴力、レイプ、拷問といった残虐行為、略奪、恣意的逮捕、子どもの拉致が横行し
ました。これにより2007年末までに37万人以上が避難民となっています。
今年1月にはコンゴ政府軍および22の武装勢力により和平協定が調印されましたが、8月にCNDP
およびその他の武装組織との戦闘が再開し、つかの間の停戦は破られました。10月にはCNDPが政府
軍基地を奪取してゴマへ侵攻したことでさらなる避難民がこの2カ月間で約25万人発生し、北キブ
紛争に関する避難民は同州の人口の20%にあたる100万人にもなると言われています。
紛争に巻き込まれた人々は、着の身着のまま危険を逃れて避難を続け、持ち物はなく、水や食べ物、
医療サービスへのアクセスも充分にありません。
カリタスコンゴは現地の避難民に対して緊急支援
(毛布、衛生セット、調理器具など)
を行ってお
り、国際カリタスは緊急支援要請
(Emergency Appeal)
を発して各国カリタスに支援を呼びかけてい
ます。
9
バザーにカリタスコーナーを設置
カトリック道後教会 事務局 竹葉純子
11月16日
(日)にカトリック道後教会と
道後聖母幼稚園共催のバザーが開かれま
した。 教 会のバ ザ ー の目 的は、 昨 年まで
は教会の経済的不足を補うことが第一でし
たが、今年は、近隣の人たちとの交流と、
困っている人たちへの援助としました。そ
こで、 カ リ タ ス ジ ャ パ ンにお願いして、
カリタスジャパンのことがよく分かるよう
なポスターやパンフレットをいろいろと
送っていただき、カリタスコーナーを作っ
て、募金箱を設置しました。
当日は、雨のせいで、各販売コーナーの配置も変わるし、当初予定していたようなカリタスコー
ナーも設置できず、カリタスコーナーがあまり目立たなくて反省しています。その結果、コーナー
横の焼き鳥を買いに来た人にしか展示品を見てもらえなかったように思います
(!)
。また、焼き鳥
から灰が飛んできてカリタスのパンフレットを汚すので、パンフレットを見やすいように置けな
かった事も反省しています。反省ばかりですが、できればこれからも教会活動の一環として、世界
には援助を必要として困っている人がたくさんいるということを伝えていきたいと思っています。
RRRRRRRR
行事予定
■2009年3月20日
(金・祝)
13:00∼15:45
講演会と分かち合い
(岡山カトリック教会/広島教区)
テーマ:
「デートDV って何? ∼自分も相手も大切にする関係をつくるために∼」
講師:上村茂仁氏 派遣ミサ司式:幸田和生司教
問合せ先:岡山鳥取地区センター(082-226-2512)
入場無料
活動日誌
2008年10月10日
(金)
国際デスク
報告:
(1)
4∼9月の援助金累計 海外一般34百万円、EA36百万円、特別意向74百万円、計144百万
円(2)
視察報告会予定:長崎教区、京都教区、鹿児島教区、新潟教区
(2009年1∼3月)審議:
(1)
四
川大地震復興支援(2)
海外視察予定:モンゴル
(10月16日-22日)(3)
ワークショップ振返り(4)
ロ
10
シア
(東シベリア)
案件について(5)
援助審査 緊急要請3件決定
2008年10月28日
(火)
∼29日
(水)
全国教区担当者会議
審議:
(1)
援助活動推進部会 国内援助の掘り起こし、教区担当者海外視察のあり方(2)
四旬節キャ
ンペーン冊子の活用と趣意書の形態について (3)
クリスマス募金チラシの配布、カリタス紹介用DVD
作成、ニュース発行頻度について(4)
来年は2009年11月10日∼11日、カトリック会館にて開催
2008年11月5日
(水)HIV/AIDSデスク
報告:
(1)
大阪
「正義と平和全国大会」
分科会(2)
世界エイズデーメッセージとミニカード(3)
養護の先
生から問合せ(4)
福岡サン・スルピス大神学院
「召命の集い」審議:
(1)
来年度講演会、勉強会の企画
2008年11月7日
(金)
援助活動推進部会
報告:
(1)
中国四川大地震(2)
全国教区担当者会議(3)
モンゴル視察
(10月16日-23日)審議:
(1)
援
助審査 海外一般5件/緊急要請4件決定
献金者名簿
カリタスジャパン献金者ご報告 (2008年10月1日∼10月31日)
●個人・団体・敬称略 ●匿名希望の方へも御礼申し上げます
活動団体 東京教区福祉委員会
【札幌教区】
個人 小藤道子
教会・修道会 府中教会、銚子教会、青梅教会
学校 カトリック士別幼稚園、釧路カトリック幼稚園
教会・修道会 北二十六条教会、羽幌教会ミカエル祭
【横浜教区】
実行委員会、室蘭教会
個人 春原昇、小林信子、髙橋博子、田辺整形外科、
八巻かつよ、田中節子、星野剛一、杉野多規子、
【仙台教区】
菊地キン、國分典子
個人 大友幸子、川村タカ、岡田友治、阿部かね子、
学校 さゆり幼稚園
高原洋瑛、李正吉
教会・修道会 カリタスジャパン横浜教区支部、浜松
学校 小名浜白百合幼稚園
教会
【新潟教区】
【名古屋教区】
個人 松田律子
個人 森下忠雄、森宣子、葛谷登
施設 亀田平和の園保育園
【京都教区】
【さいたま教区】
個人 西村チズ子、田中政男、桑本肇、上杉清治、
個人 井上康、池田和子、溝井光子
水野勇人
教会 大宮教会特別講演会
活動団体 ささゆり会
学校 葛カトリック幼稚園
【東京教区】
教会・修道会 四日市教会、田辺教会
個人 鈴木健太、高岡瑛恵、古木滋子、伊達雅幸、
鳥居禮江、池田豊、ヨゼフ会高木医院、横山京子、
横 光ゆり子、 池 上 広 子、 中 嶋 俊 之、 本 橋 英 子、
【大阪教区】
石井靖人、橋本和子、大菅淑子、伊東止女子
個人 松本君子、緒方貴子、遠藤浩美、朝山藤夫、
11
玉川勝己、川上アイ子
【大分教区】
学校 愛徳幼稚園福祉部
個人 加藤ナツコ
教会・修道会 生野教会、加古川教会東播磨朝祷会、
姫路教会
【鹿児島教区】
個人 岩崎正幸
学校 大口明光学園後援会、同生徒会
【広島教区】
個人 丹邦子、高橋要順、玉藤務、岡田進、大岡直矢
教会 大熊教会
学校 福山暁の星幼稚園、小野田小百合幼稚園
教会・修道会 翠町教会
【那覇教区】
個人 嘉陽田広子
教会 具志川教会
【高松教区】
個人 近藤恵津子
学校 長尾聖母幼稚園
匿名の方 50件
〔2008年10月1日∼10月31日の献金額〕
〔単位 円〕
【福岡教区】
個人 東伸郎、木村久治
四旬節献金
学校 鳥栖カトリック幼稚園
国内援助
166,430
教会 鳥栖教会
海外援助
2,202,427
災害援助
939,089
【長崎教区】
15,471
クリスマス募金
個人 鼈甲屋美知子
11,408
1,161,505
運営寄付
教会・修道会 江迎教会信徒一同、平戸口教会信徒一同
4,496,330
カリタスジャパンの活動へのご支援を今後ともよろしくお願い致します
バチカンに本部を持つ国際カリタスの一員として活動しています。国際カリタスは、国連経済
社会理事会認定の最大級の国際 NGO 組織で、全世界 162 ヶ国が加盟しています。
カリタスジャパンの活動は皆様の日頃の募金と
「四旬節 愛の献金」
によって支えられています。
払込手数料のかからない郵便振替用紙をご用意しておりますので事務局までご請求下さい。
なお、領収書をすみやかにお届けするために、お名前にはフリガナをお書き下さり、グループ
名・修道会名は正式名称でご記入くださいますようお願い致します。
宗教法人カトリック中央協議会
Caritas Japan News
No.92
(December'08-January'09)
通算発行番号 No.274
2008年12月20日発行
郵便振替番号 00170 - 5 - 95979
カリタスジャパン
発行人 菊地 功
〒135-8585 東京都江東区潮見2-10-10 日本カトリック会館
(5632)
4439 FAX 03
(5632)
4464
TEL 03
E-mail [email protected]
ホームページ
12
http://www.caritas.jp
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