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6. 都市整備における計画課題
6. 都市整備における計画課題 6-1.須坂市全体の計画課題 現況分析における特徴・問題・課題をもとに、須坂市全体の計画課題を整理した。 .. 現況分析における特徴・問題・課題の視点 広 域 観 光 歴 史 産 業 自 然 土 地 利 用 道 路 交 通 住 民 意 向 .. 都市整備における計画課題の視点 土地利用上の課題 都市施設の整備課題 道路・交通上の課題 主な公共施設の 整備課題 景観形成上の課題 都市づくりの将来像、基本理念、基本目標へ 図.計画課題設定の考え方 35 〈現況分析における特徴・問題・課題〉 広 域 長野市との結びつきが強い 自動車ODは須坂市全体の発生集中交通量の約19%が長野市への交通となっている。通勤・通学流動においても、 長野市への通勤・通学者が8,300人存在する。 観 光 観光施設は多いが、点在しており連携が必要 臥竜公園をはじめ、様々な観光施設が存在する須坂市であるが、本市特有のわかりづらい道路をはじめ、 観光地・施設が点在している。 歴 史 谷街道及び大笹街道や旧山田街道の沿道に歴史的町並みが存在する 江戸時代、谷街道及び大笹街道や旧山田街道の要衝の地として、栄えた須坂市は、それらの面影を残す歴史的町 並みが多く存在する。 産 業 農業・工業就業者・商業従業者数は減尐 平成7年の農業就業者数は 3,919 人であったのに対し、平成17 年は 3,678 人となり、後継者丌足が深刻化している。 また、工業就業者・商業従業者も減尐している。 自 然 河川、森林等の自然景観が多い 百々川、松川、鮎川、八木沢川など数多く存在する河川からなる扇状地の地形であることから良好な河川景観、眺望 景観が存在する。また、市域の4割が標高 1,000m 以上であり、自然が豊富な都市といえる。 土地利用 面積が拡大しつつも空洞化が顕著な市街地 平成7年から平成17年の10年間で、人口集中地区の面積は拡大しているが、人口密度は減尐しており、市街地の 空洞化が進んでいる。 工業用地、商業用地がいたるところに点在している 特に、商業立地ポテンシャルの大きい須坂駅付近においても、商業用地のほか、工業用地、空き地などが存在する。 道路・交通 都市計画道路の整備率=約 34.2%、環状型道路整備の遅れ 須坂市の計画決定されている都市計画道路のうち、約 34.2%が整備済である。また、道路網形態をみると環状型 道路が丌足しているとともに、多くの未着手路線が存在する。 市街化区域内に2車線確保、歩道設置の遅れている地域が存在する。 市街化区域内において、2車線確保及び歩道設置が遅れている地域がまとまって存在する。 結びつきの強い長野市との連絡道路の不足 最も結びつきが強い長野市と連結する2本の主要幹線道路を中心に道路混雑している。 住民意向 道路網の整備、市街地の整備、公園・緑地の整備を望む 観光の振興、勤労者対策の推進を望む 主要施設の整備充実を望む 駐車場や駐輪場のある商店街の整備を望む 居住環境における満足度 60% 景観マニュアル、景観条例による景観保全及び整備を望む 〈都市整備における計画課題〉 土地利用上の課題 土地利用の純化 現況に適合した用途地域の見直しや地区計画の決定により、適正な形態を創出し、土地利用の純化を図る。 計画的な開発による居住環境、産業基盤の確立 良好な居住環境を確保するために、計画的に開発・整備を図る。また、産業基盤の確立及び雇用促進のために、計画的な 商工業系の開発を図る。 中心市街地の活性化 須坂市の中心部(須坂地区)において、商店街の活性化、居住環境の向上などソフト的施策とハード的施策を検討し活性化を図る。 道路・交通上の課題 長野市へ接続する道路の強化 現在の屋島橋、村山橋に大きな負担がかかる道路網を見直し、(仮)千曲大橋建設に向け事業推進を図る。 観光施設への道路ネットワークの強化 観光入り込み客を増加させるために、市内の観光施設への道路ネットワークの強化及び広域道路ネットワークの強化を図る。 環状道路の計画的な整備 わかりづらい道路網解消のため、また地域間格差の是正のために環状道路の計画的な整備を図る。 道路整備の地域間格差の是正 地域間格差の是正のために、市街化区域内で道路整備が遅れている地域から優先的に整備を図る。 都市計画道路の見直し 計画決定以降、未整備の長期未着手路線について見直しを行う。 都市施設の整備課題 公園・緑地の整備 既設公園の都市計画決定と併せ、市民憩いの場として計画的な整備を図る。 下水道の整備 公共下水道や集落排水事業の整備普及を促進し、快適な住環境と自然(河川)の保全に努める。 その他の都市施設の整備 火葬場等その他の都市施設については、機能の維持を図る。 主な公共施設の整備課題 博物館・スポーツ広場などの整備 老朽化した施設の移転を含め、適正な配置により、機能の効率化を図る。 景観形成上の課題 都市景観、居住景観の整備 特に住居系用途地域の良好な居住環境確保のために、都市景観、居住景観の整備を図る。 市街地内の緑地景観の保全 市街地内に存在する臥竜公園、百々川緑地、寺社などの緑地を保全する。 歴史的景観の保全、整備(復活) 歴史的町並みの保全、整備(復活)を図る。 田園景観・環境の保全 須坂市の特徴である果樹畑を中心とした優良農地を保全する。 丘陵景観・環境の保全、活用及び眺望景観の保全 丘陵地の生物多様性にも配慮した緑の景観を保全、または、キャンプ場、レジャー施設への活用方法を検討する。 長野市を一望できる眺望景観の保全を図る。 自然景観・環境の保全 山林や百々川、松川などの生物多様性にも配慮した自然環境・景観の保全を図る。 幹線道路沿道景観の整備 幹線道路の沿道景観の整備を検討する。 図.須坂市全体の計画課題 36 図.土地利用上の計画課題 37 図.道路、交通上の計画課題 38 図.景観形成上の計画課題 39 6-2.地区別の計画課題 (1) 地区の分割 地区別の計画課題の設定を行うにあたり、須坂市全体を8つの地区(須坂、日滝、豊洲、 日野、井上、高甫、仁礼、豊丘)に分割して整理する。 図.地区の分割図 40 表.地区の特徴・問題・課題 人 地 区 名 口 平成 12 年 豊 洲 地 区 (ha) 住居 商業 工業 用途 平成 増減率 系用 系用 系用 地域 17 年 (%) 途 途 途 面積 須 坂 18,778 18,699 地 区 日 滝 地 区 概ねの用途地域面積 (人) △0.4 398.9 54.4 33.1 486.4 5,222 5,220 △0.04 91.9 8,100 8,068 △0.4 68.7 0.0 23.0 114.9 0.0 34.0 102.7 日 野 地 区 5,736 5,571 △2.9 51.5 1.6 12.4 65.5 井 上 地 区 4,591 4,542 △1.1 0.0 0.0 102.8 102.8 高 甫 地 区 3,866 3,789 △2.0 14.0 0.0 27.7 41.7 仁 礼 地 区 豊 丘 地 区 5,436 5,446 2,478 2,333 +0.2 △5.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 概ねの 都市計 画道路 延長 (km) 地区の特徴・現状・問題・課題 ■中心市街地の空洞化が進行している。 ■都市的土地利用上の課題が集積している。 ■幹線道路、歩行者系道路整備が遅れている。 20.9 ■中心市街地内に残る歴史的町並みがある。 ■鉄道と幹線道路の平面交差が交通渋滞を引き起こしている。 ■旧大笹街道沿いに歴史的町並みがある。 ■百々川の良好な河川景観、それと一体となった臥竜公園がある。 他 ■地区内の約8割が農地であるが、遊休農地がある。 ■高山村との境に寺社の集中する地区がある。 6.4 ■農地内を通過する自動車が多く、農作業への影響が懸念される。 ■松川と八木沢川の良好な河川景観がある。 他 ■旭ケ丘団地、北相之島団地、光ケ丘ニュータウン及び豊島団地がある。 ■千曲川に接する農地に遊休農地がある。 6.4 ■旭ケ丘団地内の道路が狭い。 ■千曲川、松川、八木沢川の良好な河川景観がある。 ■眺望の優れたエリアがある。 他 ■地区の中心を上信越自動車道が通過している。 ■鉄道と道路の平面交差が交通渋滞を引き起こしている。 ■地区の主要幹線道路沿いにおいて商業集積が図られつつある。 6.8 ■地区の主要幹線道路において慢性的な交通渋滞が発生している。 ■農地内を通過する自動車が多く、交通事敀が多い。 ■千曲川に接する農地に遊休農地がある。 ■千曲川の良好な河川景観がある。 他 ■日野地区と同様に地区の中心を上信越自動車道が通過している。 ■須坂長野東 I.C.付近に沿道サービス施設の立地が進んでいる。 ■旧北国街道沿いに歴史的町並みがある。 7.1 ■旧大笹街道沿いに歴史的町並みがある。 ■農地内を通過する大型車が多く、農作業への影響が懸念される。 ■千曲川、百々川、鮎川の良好な河川景観がある。 他 ■パラグライダーエリアがある。 ■望岳台団地、明徳団地がある。 ■奥万地区は、工業系土地利用が指定されているが、工業系施設の 立地が進んでいない。 7.3 ■鮎川にゲンジボタルの群生地がある。 ■八丁鎧塚古墳がある。 ■眺望の優れたエリアがある。 ■百々川、鮎川の良好な河川景観がある。 他 ■灰野川、米子川、鮎川の良好な河川景観がある。 ■急カーブ、見通しが悪い交差点がある。 0.0 ■旧大笹街道沿いに歴史的町並みがある。 ■市民の憩いの施設として湯っ蔵んどがある。 ■観光ポテンシャルの大きい峰の原高原、米子大瀑布がある。 ■灰野川、奈良川、昇竜湖の良好な景観がある。 ■レンゲツツジの名所としての五味池破風高原がある。 0.0 ■標高差が大きく、急傾斜地が多い。 他 41 他 須坂地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 須坂地区人口 19,397 対前回調査比 18,778 18,699 96.8 99.6 - 19,600 19,400 19,397 19,200 19,000 18,778 18,800 18,699 18,600 42 18,400 平 成 17 年 12 成 平 成 平 年 18,200 7年 須坂支援学校 用途地域面積 (ha) 住居系地域 398.9 商業系地域 54.4 工業系地域 33.1 合 計 486.4 都市計画道路延長 (km) 20.9 42 須坂地区 問題・課題・要望図 43 須坂支援学校 43 須坂地区 概ねの須坂小学校区① 問題・課題・要望図 44 須坂支援学校 44 須坂地区 概ねの小山小学校区② 問題・課題・要望図 45 45 須坂地区 概ねの森上小学校区③ 問題・課題・要望図 46 46 日滝地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 日滝地区人口 5,058 5,222 5,220 対前回調査比 - 103.2 100.0 5,250 5,222 5,200 5,220 5,150 5,100 5,058 5,050 47 5,000 年 平 成 17 年 12 成 平 平 成 7年 4,950 用途地域面積 (ha) 住居系地域 91.9 商業系地域 0.0 工業系地域 23.0 合 計 114.9 都市計画道路延長 (km) 6.4 47 日滝地区 問題・課題・要望図 48 48 豊洲地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 豊洲地区人口 7,532 8,100 8,068 対前回調査比 - 107.5 99.6 8,200 8,100 8,100 8,068 8,000 7,900 7,800 7,700 7,600 7,532 7,500 49 7,400 7,300 年 17 成 平 成 平 平 成 12 年 7年 7,200 用途地域面積 (ha) 住居系地域 68.7 商業系地域 0.0 工業系地域 34.0 合 計 102.7 都市計画道路延長 (km) 6.4 49 豊洲地区 問題・課題・要望図 50 50 日野地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 日野地区人口 5,229 5,736 5,571 対前回調査比 - 109.7 97.1 5,800 5,736 5,700 5,571 5,600 5,500 5,400 5,300 5,229 5,200 5,100 51 5,000 年 平 成 17 年 12 成 平 平 成 7年 4,900 用途地域面積 (ha) 住居系地域 51.5 商業系地域 1.6 工業系地域 12.4 合 計 65.5 都市計画道路延長 (km) 6.8 51 日野地区 問題・課題・要望図 52 ※ 52 田の神地区の人口及び概ねの用途地域面積については、須坂地区に計上。 井上地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 井上地区人口 4,564 4,591 4,542 対前回調査比 - 100.6 98.9 4,600 4,591 4,590 4,580 4,570 4,564 4,560 4,550 4,542 4,540 53 4,530 4,520 年 17 成 平 成 平 平 成 12 年 7年 4,510 用途地域面積 (ha) 住居系地域 0.0 商業系地域 0.0 工業系地域 102.8 合 計 102.8 都市計画道路延長 (km) 7.1 53 井上地区 問題・課題・要望図 54 54 高甫地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 高甫地区人口 4,061 対前回調査比 - 3,866 3,789 95.2 98.0 4,100 4,061 4,050 4,000 3,950 3,900 3,866 3,850 55 3,789 3,800 3,750 3,700 年 平 成 17 年 12 成 平 平 成 7年 3,650 用途地域面積 (ha) 住居系地域 14.0 商業系地域 0.0 工業系地域 27.7 合 計 41.7 都市計画道路延長 (km) 7.3 55 高甫地区 問題・課題・要望図 56 56 仁礼地区 人口の推移 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 仁礼地区人口 5,333 5,436 5,446 対前回調査比 - 101.9 100.2 5,460 5,440 5,446 5,436 5,420 5,400 5,380 5,360 5,340 5,333 5,320 5,300 5,280 年 平 成 17 年 12 成 平 平 成 7年 57 5,260 用途地域面積 (ha) 住居系地域 0.0 商業系地域 0.0 工業系地域 0.0 合 計 0.0 都市計画道路延長 (km) 0.0 57 仁礼地区 問題・課題・要望図 58 58 豊丘地区 用途地域、都市計画道路、農振農用地の状況 人口の推移 (人) 平成7年 平成12年 平成17年 豊丘地区人口 2,668 対前回調査比 - 2,478 2,333 92.9 94.1 2,700 2,668 2,600 2,500 2,478 2,400 2,333 2,300 59 2,200 17 年 平 成 12 年 成 平 平 成 7年 2,100 用途地域面積 (ha) 住居系地域 0.0 商業系地域 0.0 工業系地域 0.0 合 計 0.0 都市計画道路延長 (km) 0.0 59 豊丘地区 問題・課題・要望図 60 60