豚肉の栄養とその効果、夏バテ対策

平 成 2 8 年
8 月
No. 1 6 9
〈今月の特集〉
豚肉の栄養とその効果、夏バテ対策
豚肉は、美味しく手頃な価格で、昔から日本の食卓にとって非常に馴染み深いものです。今回は、
豚肉の栄養についご紹介します。
豚肉は栄養バランスの良い食品ですが、一番の特徴はビタミンＢ１が
豊富で、牛肉と比較すると約１０倍多く含まれています。
ビタミンＢ１は疲労を回復させる効用が知られています。
ビタミンＢ１は体内で糖質がエネルギーに変わる際に必要で、不足すると
体や脳のエネルギー代謝が低下し疲労を感じるようになります。また、
ビタミンＢ１は体内で作ることができないため、食べ物から補給する必要が
あります。
そのため豚肉料理を食べることは、疲労回復や夏バテ対策に非常に
効果的です。
ビタミンＢ１は部位別にみるとヒレ肉に一番多く含まれます。また、ヒレ
肉は脂質が少なくカロリーを気にされる方にもおすすめです。
エネルギー
水分
たんぱく質
脂質
炭水化物
ナトリウム
ビタミンＢ１
豚肉(もも100g)
143kcal
71.5 g
21.9g
5.3g
0.2g
53mg
1.01mg
牛肉(もも100g)
192kcal
67.0g
21.3g
10.7g
0.6g
48mg
0.10mg
ビタミンＢ１が豊富に含まれる豚ヒレ肉を使った簡単な
料理をご紹介します。
＜豚ヒレ肉の黒酢炒め＞
豚ヒレ肉
１５０ｇ
・肉に塩、胡椒、片栗粉をまぶします
たまねぎ
１／４個
・タレを調合します
タレ： 黒酢 大さじ１ ・肉を揚げ焼きにし、フライパンから
砂糖 大さじ２
いったん取り出します
醤油 大さじ２ ・たまねぎを炒めます
水
小さじ１ ・余分な油をふき取り、肉を戻します
片栗粉 小さじ１ ・タレを混ぜ、加熱し仕上げます
平成 28年 8月 No.169
「日本食品標準成分表2015版（七訂）」より作成
発行責任者：長崎県食肉衛生検査情報発信委員会