Comments
Description
Transcript
私の留学生活 - 和歌山大学
和歌山大学 劉 菲菲 私の留学生活 私は中国から来た劉菲菲と申します。和歌山大学教育学研究科一年生です。私は2007 年7月に、中国の四川師範大学を卒業しました。専攻は中国語・中国文学です。日本に 来て、まもなく二年になります。日本での二年間で、学んだことは本当にたくさんあります。 私は中日怪談文学を研究していますが、怖くおもしろい物語をたくさん読んでいます。 日本に来る前は、日本文学についてあまり詳しく知りませんでした。来日以降に、初めて 読んだ作品は「竹取物語」というものです。それから、いろいろな古典作品に触れて、日本 文学も本当に素晴らしいと思いました。指導先生に勧められて、芥川龍之介の作品を楽 しみ、強く心を引かれました。彼の物事に対する見方や感受性は私の共感を呼びました。 「芥川龍之介全集」12冊を買ってきて、宝物のように大切しています。芥川龍之介の作品 は「今昔物語集」から題材とするものがたくさんあります。「今昔物語集」は平安時代に編 集され、一千余りの説話を集めています。鬼や化け物や幽霊などに関する物語が数多く 収められています。「今昔物語集」は私の古典入門書として使われるとともに、怪談文学を 研究する理由にもなりました。いろんなことを勉強して、将来、優秀な先生になりたいと志 しています。 留学生活は寂しいけれども、充実していると思います。勉強とアルバイトは大部分の時 間を占めています。暇なうちに、テレビを見たり、音楽を聞いたり、家事をしたり、美味しい 料理を作ったりしています。部屋をきれいにするのは私の気分転換の一つです。ところで、 旅行はあまり好きではないので、この二年間、奈良や大阪や北海道しか行ったことがあり ません。北海道の旅行はとてもいい思い出になりました。「北海道は行って帰りたくない都 市」と言えます。本当に大好きです。もしよければ、一生静かに北海道で暮らしたいと思い ます。 日本への留学を通して、日本人や日本文化に触れることができました。また、他の国か ら来ている留学生と出会ったり、日本人の方々と友達になったり、たくさんの出会いがあり ました。人と出会って、その人と話をしたりすると、その人のものの見方や考え方に触れて、 また、自分自身を見直せるいい機会になります。いろんな出会いをしたり、知識を増やし たり、見聞を広げたり、能力を上げたりして、自分をどんどん豊かにしてくれるのだと思いま す。日本に来て、よかったです。これからも、多く人生の体験と知的感動を味わい、学問を 楽しみ、大切に人生を歩みたいと思います。