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R500 - Pearl

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R500 - Pearl
マークベース 取扱説明書
R 500
1.はじめに
このたびは、マークベースお買上いただき、誠にありがとうござ
います。マークベースアンプは、高い技術を持つ精鋭チームにより、
イタリア・サンジョバンニ・ティアティーノの工 場 で製 造 されていま
す。
私どもはアンプのテクノロジーまたデザインや形に重点をおくだ
けではなく、ベーシストにとって本当に必要とされるアンプの研究を
進めてきました。その結果、高品質な音と魅力的なデザインを持ち、
超軽量なアンプを開発することができたのです。マークベースアン
プは、あなたの楽器のナチュラルなサウンドを再生し、あなたの音
楽的アイディアを忠実にレコーディングに表現することができます。
このアンプは、きわめて厳格なテストをパスしたものですので、ク
ラブ、リハーサル会場やコンサートのステージはもちろんのこと、運
搬時の過酷な環境にも耐えるうる性能を持っています。もちろん、
適切に取り扱うことで、きわめて長い期間にわたって輝かしく、リッ
チでパワフルなトーンを楽しめることはいうまでもありません。
クリアでパワフルなこのアンプがあなたにインスパイアを与え、結
果としてよりよい音楽がプレイされること。それこそが我々にとって
のミッションの達成、といえるものなのです。それでは、あなたの新
しい友・R500 をエンジョイしてください!
1.マルコ・デ・ヴァージリスからのメッセージ
それは何年も前のこと、私がイタリアでマークベースの製品コン
セプトについて想いをめぐらせていた頃から、私には一つのはっき
りした目標があったのです。それは、世界中のプロフェッショナル・
ベースプレイヤーの要求を満たす、トップ・クオリティのベースアン
プを創り出さなければならない、ということでした。そしてまた私が
思い描くアンプは、コンパクトかつ軽量で、パッシブ/アクティブタイ
プの多弦ベースが作り出す低域にも対応しうる製品でなければな
らないと考えていました。幸いなことに、小型のトランスやネオジウ
ムスピーカーといった現代のテクノロジーの恩恵によって、私はつ
いに目標を達成することができたのです。
マークベース・アンプの回路はベース本来のサウンドに色づけす
ることなく、楽器それぞれが持つ音質を忠実に再生できるよう、特
別に設計されたものです。私はマークベース製品をより良いものに
するため、世界中のさまざまなプロベースプレーヤーと密接な関係
を持ちながら開発を続けてきました。
こうして今、世界中のベース・プレイヤーの要求に応える製品と
して、マークベースのアンプ、キャビネットのラインアップは確立され
たと私は確信しています。
マークベースをご購入いただき誠にありがとうございます。そして、
ご購入いただいたアンプが、あなたのサウンドをアップグレードさせ
る一助となることを願ってやみません。また、さまざまなシチュエー
ションでマークベースをご使用いただく中で、何かお気づきの点が
ありましたら、今後の開発の参考とさせていただきますので、ぜひ
とも私共にお伝えください。
ともかくは、音楽をエンジョイしてください!
マルコ・デ・ヴァージリス
マークベース:イタリー
www.markbass.it
2 . < 注 意 ! > *感電を避けるため、アンプは水滴の落ちる場所や水の飛びはねる場
所に近づけないでください。万が一本体または本体内部に水がかか
った場合は、すみやかに電源を切り、修理をご依頼ください。 *コードの接続は必ずギターから先に行い、アンプをその後にしてく
ださい。アンプから先に接続すると、スピーカーを破損する原因と
なります。 *ヒーター等の熱源を本体に近づけないようにしてください。 *アンプのボリュームを上げたままで楽器またはマイクを放置しない
でください。 *ネオン灯や螢光灯の近くで使用すると、かすかにハム音が発生する
ことがあります。楽器やアンプの位置を変えることによって、ハム
音が消える場合がありますのでお試しください。 *バッグに入れたまま使用すると、熱がこもり電源が落ちる可能性が
あります。使用時はバッグから出してご使用ください。 3. 製品概要
マークベース R500 は、500W のパワーを 4Ω、300W のパワーを
8Ωのキャビネットに供給できるハイクオリティなチューブプリアンプ
とアナログパワーアンプを搭載したベースアンプです。
3.1 フロントパネル
INPUT
INPUT ジャック(1)は、パッシブとアクティブベース両方を使用す
ることができます。
GAIN と MASTER
R500 は、フロントパネルにベースのヴォリュームをコントロール
するノブが2つあります。GAIN(2)はエフェクトループ、エコライザー
回路、プリアンプチューブといったプリアンプステージに、どれくらい
のシグナルを送り出すかをコントロールするものです。
MASTER(10)ヴォリュームは、どれくらいのアウトプットをパワーア
ンプからキャビネットに送 りだすかを制 御 します。もしプレイ中 に
CLIP(3)が点灯したら、音の歪みを避けるため GAIN(2)を下げてく
ださい。
初めてアンプにプラグインするときは、GAIN(2)と MASTER(9)を
最低のレベルに下げてください(時計と反対周りに回せる所まで)。
そして楽器のヴォリュームを最大にし弾きはじめ、GAIN(2)を青いラ
イトが点灯するまで上げます。そして GAIN(2)を少し下げることによ
りライトの点灯を消します。この方法がベースに最適なゲインセッ
ティングをもたらします。個々のベースは、違ったアウトプットレベル
を持っています。大抵の場合ピックアップによる物ですが、アクティ
グベースなどは EQ のセッティングやオンボードのプリアンプによっ
て 異 な っ て き ま す 。 GAIN(2) の セ ッ ト が 終 わ り ま し た ら 、
MASTER(10)でベースのヴォリュームをコントロールしてください。も
う 少 し 歪 み が 効 い た 音 が 欲 し け れ ば 、 MASTER(10) を 調 整 し 、
GAIN(2)を上げてください。
LINE OUT
LINE OUT(9) は ミ キ サ ー 機 器 な ど に つ な が れ る XLR LINE
OUT(21)のヴォリュームレベル調節します。
EQUALIZATION
マークベースアンプはお持ちのベースのナチュラル・サウンドを
忠実に再生できるよう設計されています。もしあなたが良い楽器を
お持ちならば、イコライゼーションは最低限にとどめておくのがよい
でしょう。ベースギターは聞こえないほどの超低域から、ツィーター
で鳴らすような、またはほとんど聞こえないような超高域にわたる、
極めて幅広い周波数域を再生する楽器なのです。EQ のセッティン
グをいくつか試してみるとわかりますが、異なる周波数域それぞれ
が、ベースのトーンを作り出す上において欠くことのできない重要
な役割をになっているのです。
LOW コントロールが扱う周波数域は、サウンドにパワー感をもた
らす音の土台ともいうべき要素で、リスナー、そしてあなたの体を
ゆさぶり、時には人々が体を動かし・踊りださせてしまうような性質
を持つものです。
LOW MIDs(Mid Frequency Low)はベースサウンドの音圧感を
高めるコントロールで、空間をみたすような遠達性のある音を作り
だします。
HIGH MIDs(Mid Frequency High)は、演奏のピッチ感や音程
感を調整するのに適したコントロールです。ベースのメロディ・ライ
ンを明瞭に聞かせることができる、透明感豊かな周波数域というこ
とができます。別言すれば、この周波数域が明瞭でないと、あなた
が作り出すメロディックなベースサウンドが音楽のなかに埋没して
しまう、ということができます。
HIGH の周波数域はアタックや音程感といったパーカッシブな特
性を持つもので、これには指/ピックでの弾弦やフレットノイズ、スラ
ップや演奏時のビリつきなどが含まれています。
アンプのイコライゼーション・コントロールのうちのどれか 1 つが操
作 されているというだけで、あなたのベースが生 み出 す本 来 のサ
ウンドは正確に反映されなくなってしまう、という言い方もできます。
マークベースアンプは全ての周波数域にわたってクリアで明瞭な
サウンドを生み出すことができるよう設計されていますので、イコラ
イザーのノブが 12 時のフラットな位置にしておけば、あなたのベー
ス本来のサウンドを再生することができるのです。
ただ、下記のような状況では、イコライゼーションを行う必要があ
ります。
1.お持ちのベースのサウンドそのものが、特定の周波数域が弱い
という特徴を持っている場合。
2. 響きが悪く、特定の周波数が強調されてしまう部屋や会場での
演奏。例えばステージなどで、低域が極端に鳴ってしまう場合
や、ある音域だけが目立って大きく鳴ってしまう場合などがこれ
にあたります。この場合、問題のある周波数域を絞るなどして
調整する必要があります。
3. 一種のエフェクトとして音色を変化させようとする場合。
イコライゼーションは繊細に行わなくてはなりません。セッティ
ングの変更を始めるときは、まず EQ コントロールをすべてニュート
ラル(12 時)の位置にし、アンプから出力されるベースの音を聞き
ながら、じっくりと時間をかけて行ってください。いずれにせよ、あま
りコントロールに大きな変更を加えない方が理想的です。
LOW(5)EQ コントロールは、センターが 80Hz に設定されています。
このヴォリュームで 80Hz を中心とした周波数域を、最大 12dB ブー
スト/カットすることができます。
LOW-MID(MID LOW)(6)EQ コントロールは 400Hz を中心とした周
波数域を、最大 12dB ブースト/カットすることができます。
HIGH-MID(MID HIGH)(7)EQ コントロールは 800Hz を中心とした
周波数域を、最大 12dB ブースト/カットすることができます。
HIGH(8)EQ コントロール 3kHz を中心とした周波数域を、12dB ブ
ースト/カットすることができます。
3.2 R 500 リアパネル
SPEAKER OUT
R500 は、1/4”スピ-カーケーブル又はスピコンケーブルを利用し
て 1 つか2つのスピーカーキャビネットに接続することができます。
2つのハイクオリティノイトリック・スピコン・コンボジャック(15,16)は、
両タイプのジャックに対応しています。最低のロードは 4ohm です。
2つのキャビネットを接続する際は、キャビネットのインピーダンス
が 8ohm かそれ以上でなければなりません。もし 4ohm のキャビネ
ットを接続するのであれば、セカンドキャビネットは接続することは
できません。R500 は 300W のパワーを 8ohm のキャビネットに、ま
た 500W のパワーを 4ohm のキャビネットに供給します。
LINE OUT
バランスド XLR(21)アウトプットは、ダイレクトボックス無しで、PA
機器(レコーディング、ライブ)に接続することができます。XLR ケー
ブルを使用しサウンドボードや MIX 機器などに接続することができ
ます。必要に応じて LINE OUT(9)レベルを調節してください。
PRE EQ/POST EQ
(17)は LINE OUT XLR(21)から出ていくシグナルにアンプのイコラ
イザーを反映させるかさせないかを決定するスイッチです。なおラ
インアウトから出て行くシグナルには、エフェクトループを通った音
も含まれます。
GROUND LIFT
LINE OUT(21)を使用するとハムノイズが発生することがありま
す。こういった状態は、電源のグラウンド(接地)問題によって生じ
ます。GROUND LIFT(22)スイッチを反転することによりこのハムノ
イズを消すことができます。
TUNER OUT
TUNER OUT(18)は、チューナー用ラインアウトで、ペダルを介して
チューニングするよりも良い状態で音声信号をチューナーに送るこ
とができます。またこのアウトプットから他のバランスドシグナルを
必要としないアンプやレコ-ディング機器にシグナルを送ることが
できます。
EFFECT SEND AND RETURN
エフェクトペダルかラックギアを使用するのであれば、リアパネル
の SEND EFFECT(20)と RETURN EFFECT(19)をルートさせて利用
することができます。エフェクトループはパラレルで接続されている
のでプレイ中にエフェクトの電池が切れたりしてもメインの音を失う
ことなく演奏が続けられます。
FOOTSWITCH
R500 のオプション品のフットスイッチは、オン/オフ・タイプのもの
を使います。これはアンプのアウトプットシグナルを制御するショー
トスイッチですが、チューナーアウトはオフの状 態 でもシグナルが
出力されます。ライブなどで音を出力せずにチューニングする時に
便利です。フットスイッチがオンの場合フロントパネル上のブルー
の LED (4) が点灯します。
R500 詳細
INPUT
INPUT
impedance: 500 Kohms, max. voltage: 9Vpp
R E T U R N E F F E C T impedance: 33Kohms, max. voltage: 12Vpp
CONTROLS
GAIN
-80dB to + 25dB range
LINE OUT
level control on front panel
P R E / P O S T E Q ( f o r l i n e o u t ) Switch on rear panel
GROUND LIFT
Switch on rear panel
MASTER VOLUME
EQUALIZATION
LOW
MID LOW
MID HIGH
HIGH
center
center
center
center
OUTPUTS
SEND EFFECTS
TUNER OUT
LINE OUT
SPEAKER OUT
FOOTSWITCH
unbalanced, max. voltage 12 Vpp
unbalanced, max. voltage 2 Vpp
balanced XLR, max. voltage 25 Vpp
speakon / 1/4” (x2)
mute
frequency: 80 Hz; level:±12dB
frequency:400Hz; level±12dB
frequency:800Hz; level:±12dB
frequency:3kHz; level±12dB
OTHER
HEIGHT
WIDTH
2rack units (3.36in. / 86 mm)
14.21 in. / 36.8 cm (19 in. / 48.3 cm with
rack ears)
DEPTH
11.89in. / 30.2cm
WEIGHT
8.16 lbs / 3.7kg
O U T P U T P O W E R 300W RMS@ 8ohms
500W RMS@ 4ohms
POWER REQUIREMENT
100V; 120V; 230V; 240V
50/60Hz(Voltage is factory preset
according to region of sale and can
be modified by authorized Markbass
service technicians)
FUSE
230V
4A 250V T 5x20
240V
4A 250V T 5x20
120V
8A 250V T 5x20
100V
10A 250V T 5x20
http://www.markbass.it/
Markbass 日本総代理店 パール楽器製造株式会社
〒276-0034 千葉県八千代市八千代台西 10-2-1 本社 047(484)9111 営業部 047(450)1113
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