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事業別コスト計算書

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事業別コスト計算書
平成19年度決算
事業別コスト計算書
平成20年10月
墨田区企画経営室
2
平成 19 年度決算
事業別コスト計算書
目
次
■事業別コスト計算書の作成目的
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
■作成にあたっての基本的考え方
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
■事業別コスト計算書の構成
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
【参考】指定管理者制度とは
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
伊豆高原荘
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
すみだ健康ハウス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
すみだスポーツ健康センター
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
墨田区体育館
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
両国屋内プール
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
児童館
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
保育園
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
すみだ産業会館
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
すみだ郷土文化資料館
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35
■ 事業別コスト計算書の作成目的
この事業別コスト計算書は、
① 当該事業に要する、人件費等を含めたコストを明らかにする。
② 当該事業にかかる区民の受益と負担との関係や、区民税等の一般財源の充当の
状況を明らかにする。
③ 利用者1人あたりのコストなど、単位コストを明らかにする。
の3点を主な目的に作成するものです。
財務諸表に加えて事業別コスト計算書を区民の皆さんへ情報提供することにより、区
民の皆さんの区政に対する理解を深めていただくとともに、職員のコスト意識を向上させ、
より効率的・効果的な事務事業の執行に努めます。
■ 作成にあたっての基本的考え方
●対象施設
広く区民に利用されている公共施設のうち、原則として、受益者負担のある施設や利
用者が相当数ある施設から、次の施設を選定しました。
① 伊豆高原荘 ② すみだ健康ハウス ③ すみだスポーツ健康センター
④ 墨田区体育館 ⑤ 両国屋内プール ⑥ 児童館 ⑦ 保育園
⑧ すみだ産業会館 ⑨すみだ郷土文化資料館
●作成基準
一般会計ベースで作成しました(財務諸表は普通会計ベースで作成)。これは、今後、
他事業のコスト計算書を作成する際に、主管課がもっているデータを基に、より簡易に
作成できるようにするためです。
このため、事業別コスト計算書では退職手当引当金繰入額や減価償却費は見込ん
でいません。
■ 事業別コスト計算書の構成
●行政コストの区分
①人にかかるコスト、②事業の実施にかかるコスト、③その他のコストの3区分とし、施
設の特性に応じて細分化しました。
ア 人にかかるコストには、事務分担に応じた職員給与費と非常勤職員等の報酬を計
上しました。
イ 事業の実施にかかるコストには、原則として、「予算の執行実績報告書」の表記に
準じて区分したほか、多くの割合を占める経費や利用者負担金と関連のある経費
について区分しました。
ウ その他のコストには、原則として、当該施設の建設等の際に発行した特別区債に
対して当該年度に支出した利子を計上しましたが、その他の場合は注記をしまし
た。
※ (「償還元金は負債の減少であってコストには含めない。」という、財務諸表と同様の
基準によって、償還元金は計上していません。)
エ 以上、行政コストの合計は、「予算の執行実績報告書」の実績額に、職員給与費及
び公債費利子分等を加えた額になります。
●収入の区分
①利用者負担金、②国・都支出金、③その他特定財源に、④差引一般財源充当額を
加えて4区分とし、施設の特性に応じて細分化しました。
注記:端数処理の関係で合計が一致しない場合があります。
1
【参考】指定管理者制度とは
この事業別コスト計算書の対象の施設のいくつかは「指定管理者制度」を導入しています。
区が設置している「公の施設」の管理は、これまで公社などの公共的な団体にしか管理委託ができま
せんでした。しかし、平成15年9月の地方自治法(第244条の2第3項)の改正で民間事業者をはじめと
してNPOやボランティア団体など、幅広い団体に管理の委任ができるようになりました。これが、指定管
理者制度です。「指定管理者制度」は、多様化する住民ニーズに応えるべく民間のノウハウを活用でき
るので、サービスの向上や経費節減などのメリットがあります。
■今までの制度との違い
従来は公共団体等に限定されていた管理運営主体が民間事業者にまで広げられたこと以外にも、主に
下の表のような相違点があります。
管理委託制度《改正前》
管理運営主体
公共団体、公共的団体、区の出資法人等に
限定。相手方を条例で規定。
施設の設置者たる地方公共団体との契約
に基づき、具体的な管理の事務又は業務の
執行を行う。
施設の管理権限及び責任は、設置者たる
地方公共団体が引き続き有し、施設の使用
許可権限は委任できない。
権限と業務の範囲
条例で規定する内容
契約の形態
指定管理者制度《改正後》
民間事業者を含む幅広い団体(個人は除く)。
議会の議決を得て指定。
施設の管理に関する権限を指定管理者に委任して
行わせるものであり、施設の使用許可も行うことがで
きる。
設置者たる地方公共団体は、管理権限の行使は
行わず、設置者としての責任を果たす立場から必要
に応じて指示等を行う。
指定管理者の指定の手続き、指定管理者が行う管
理の基準及び業務の範囲を規定。
委託の条件、相手方等を規定。
委託契約
協定
■ 管理運営経費内訳
本区における指定管理者制度では、利用者負担金が指定管理者の収入となるために、「行政コスト」
は、実際に運営にかかった経費から、利用者負担金を差し引いたものになります。そのため、「行政コス
ト」では指定管理者制度を導入した施設については、それまでの直営とのコストの比較が難しくなってし
まいます。そこで、実際に指定管理者が施設の管理運営に支出した経費の内訳を掲載し、これまでの直
営におけるコストと比較ができるようにしました。
●行政コストの比較
●管理運営経費内訳の比較
指定管理者制度
指定管理者の収入
行政コスト
=
指定管理者制度
管理運営にかかった経費
一般財源投入額
管理運営経費内訳
利用者負担金
指定管理者制度導入施設と
直営施設との比較が可能
比較できない
利用者負担金
区の直営
区の直営
行政コスト
一般財源投入額
管理運営にかかった経費
管理運営経費内訳
管理運営にかかった経費
管理運営にかかった経費
2
伊
豆 高 原 荘
昭和 54 年に墨田区民の保養と健康増進を目
的に区制 30 周年記念施設として建設されて以
来、多くの皆様に利用されている施設です。
相模灘を望む、伊豆半島の高台に位置する静
かな別荘地の一角にあります。
なお、平成 18 年度からは指定管理者が管理
運営を行っています。
●施設概要
・ 所 在 地
・ 開
設
・ 利用対象
・ 施設内容
・ 指定管理者
静岡県伊東市八幡野字磯道 1033
昭和 54 年 1 月 29 日
区内在住在勤の方(空室状況によっては区外の方も可)
客室26室、収容人員145人
株式会社 馬渕商事
●利用料金
区分
使用料(1 泊)
食事代(2 食)
大人(12 歳以上)
3,400 円
2,000 円
5,400 円
子ども(3 歳から 11 歳まで)
1,700 円
1,700 円
3,400 円
別途入湯税がかかります。
合計金額
150 円
平
平成
成 1199 年
年度
度の
のコ
コス
スト
ト
■伊豆高原荘全体のコスト
■利用者 1 人あたりのコスト
■利用者 1 人あたりの税金充当額
3
1 億 632 万円
6,267 円
6,266 円
■伊豆高原荘管理運営事業コスト計算書
項 目
(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
総 額(千円) 利用者1人あたり(円)
●人にかかるコスト
構成比
行政コスト
2,033
120
1.9%
104,284
6,147
98.1%
(指定管理者委託費)
(89,250)
(5,261)
84.0%
(その他管理運営費)
(15,034)
(886)
14.1%
0
0
0.0%
106,317
6,267
100.0%
●利用者負担金
0
0
0.0%
●国・都支出金
0
0
0.0%
15
1
0.0%
15
1
0.0%
106,302
6,266
99.9%
●事業の実施にかかるコスト
●その他のコスト
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
延べ利用者数(前年度比)
16,964 人 (+1,947)
・人にかかるコストは、指定管理者との調整事務にかかる職員給与費。
・その他管理運営費は、国有資産等所在市町村交付金、温泉供給契約更新料、管理共
益費用など。
・利用者負担金は利用料金収入として指定管理者の収入となるため、コスト計算書には含
まれません。
・その他特定財源は、電柱支線使用料。
4
■伊豆高原荘管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
行政コスト
人にかかるコスト
総額(千円)
18 年度 増減額
利用者 1 人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
率
2,033
1,680
353
21.0%
120
112
8
104,284
96,986
7,298
7.5%
6,147
6,458
▲311
0
0
0
0.0%
0
0
0
106,317
98,666
7,651
7.8%
6,267
6,570
▲303
利用者負担金
0
0
0
0.0%
0
0
0
国・都支出金
0
0
0
0.0%
0
0
0
15
48
▲33
-68.8%
1
3
▲2
15
48
▲33
-68.8%
1
3
▲2
106,302
98,618
7,684
7.8%
6,266
6,567
▲301
16,964
15,017
1,947
13.0%
事業の実施にかかるコスト
その他のコスト
合計
収 入
その他特定財源
合計
一般財源充当額
利用者数(人)
■前年度との比較
10 年に一度更新する温泉供給契約の更新料 735 万円を支出したこと等により、平成 19
年度の行政コストは前年度に比べ約 765 万円(7.8%)増加しました。その結果、税金の投入
量である一般財源充当額は約 768 万円(7.8%)増加しましたが、利用者が 1,947 人(13.0%)
増加したので、1 人あたり一般財源充当額は 301 円減少しています。
なお、コスト計算書には出てきませんが、下表のとおり実際に施設の管理運営に要した
経費は、平成 19 年度は約 2 億 378 万円で、平成 18 年度の約 1 億 9,715 万円に比べ、約
662 万円(3.4%)増加していますが、1 人あたり管理運営費で見ると 1,117 円(8.5%)減少
(H18:13,129 円、H19:12,012 円)しています。
■伊豆高原荘管理運営経費内訳(千円)
平成 19 年度
職員給与費
管理運営費
(管理費)
(人件費)
(自主事業)
計
利用者 1 人あたりの
管理運営費
*平成 18 年度:指定管理者制度導入
平成 18 年度
2,033 職員給与費
201,743 管理運営費
1,680
195,472
(98,888)
(88,120)
(14,735)
(92,177)
(90,400)
(12,895)
203,776
(人件費)
(管理費)
(自主事業)
計
利用者 1 人あたりの
管理運営費
12.0
5
197,152
13.1
■伊豆高原荘管理運営にかかるコストと収入の経年変化
(円)
(千円)
25,000
213,196
一般財源充当額
行政コスト
収入
1人あたり一般財源充当額
1人あたり行政コスト
1人あたり収入
22,268
200,000
165,138
17,249
150,000
20,000
15,000
98,618
100,000
106,302 106,317
98,666
10,000
48,058
50,000
6,570
6,267
6,567
6,266
5,000
5,020
3
48
1
15
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
平成 18 年度から指定管理者制度を導入したことにより、平成 18 年度は平成 17 年度と
比べて行政コスト、1 人あたり行政コストともに減少しました。平成 19 年度は、10 年に一度
の温泉供給契約更新料の支出という特殊要因により、平成 18 年度に比べて行政コストは
増加しましたが、利用者数の増加により一人あたり行政コストは減少しています。
収入、一人あたり収入については平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少しています
が、これは利用者の支払う料金を、区ではなく指定管理者(管理受託者)の収入とすること
ができるという、指定管理者制度における利用料金制の導入によるもので、制度導入後と
それ以前の数値を単純に比較することはできません。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、指定管理者制度が導入された平成 18 年度に
減少しました。同様に 1 人あたり一般財源充当額も平成 18 年度に減少しました。平成 19
年度は、一般財源充当額は増加したものの一人あたり一般財源充当額は減少していま
す。
6
す み だ 健 康 ハ ウ ス
清掃工場の余熱を利用した、区民の健康増進
を目的とした施設です。サウナ、ジェット水流、
気泡浴、打たせ湯など水着で入る 9 種類の温水
利用浴槽のほか、リクライニングルームや、休
憩室、ラウンジ等があります。また、子ども向
けプレイルームや和室も備えています。
なお、平成 18 年度から指定管理者が管理運
営を行っています。
●施設概要
・ 所 在 地
・ 開
設
・ 利用時間
・ 定 休 日
・ 施設内容
墨田区東墨田 1-2-6
平成 10 年 4 月 24 日
9 時~21 時(温水利用施設は 10 時~20 時)
月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、年末年始、清掃工場点検・補修日
温水利用施設、浴室、ラウンジ、和室、リクライニングルーム、プレイ
ルーム、休憩室
・ 指定管理者 すみだ健康ハウス管理組合
●利用料金
1日 大人700円/小・中学生300円/幼児無料
平
平成
成 1199 年
年度
度の
のコ
コス
スト
ト
■すみだ健康ハウス全体のコスト
■利用者 1 人あたりのコスト
■利用者 1 人あたりの税金充当額
7
7,683 万円
2,358 円
2,291 円
■すみだ健康ハウス管理運営事業コスト計算書(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
項 目
総 額(千円) 利用者1人あたり(円)
●人にかかるコスト
構成比
4,066
125
5.3%
72,766
2,233
94.7%
(67,917)
(2,084)
88.4%
(施設維持費)
(2,693)
(83)
3.5%
(その他委託費)
(2,156)
(66)
2.8%
0
0
0.0%
76,832
2,358
100.0%
●利用者負担金
0
0
0.0%
●国・都支出金
0
0
0.0%
2,168
67
2.8%
2,168
67
2.8%
74,664
2,291
97.2%
●事業の実施にかかるコスト
行政コスト
(指定管理者委託費)
●その他のコスト
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
延べ利用者数(前年度比)
32,590 人 (+318)
・人にかかるコストは、指定管理者との調整事務にかかる職員給与費。
・その他委託費は、プリペイドカード売上金から指定管理者に支払われる当該施設利用分。
・利用者負担金は利用料金収入として指定管理者の収入となるため、コスト計算書には含
まれません。
・その他特定財源は、プリペイドカード売上金。
8
■すみだ健康ハウス管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
利用者 1 人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
率
4,066
3,361
705
21.0%
125
104
21
72,766
70,397
2,369
3.4%
2,233
2,181
52
0
0
0
0.0%
0
0
0
76,832
73,758
3,074
4.2%
2,358
2,285
73
利用者負担金
0
0
0
0.0%
0
0
0
国・都支出金
0
0
0
0.0%
0
0
0
その他特定財源
2,168
1,755
413
23.5%
67
54
13
合計
2,168
1,755
413
23.5%
67
54
13
一般財源充当額
74,664
72,003
2,661
3.7%
2,291
2,231
60
利用者数(人)
32,590
32,272
318
1.0%
行政コスト
人にかかるコスト
総額(千円)
18 年度 増減額
事業の実施にかかるコスト
その他のコスト
合計
収 入
■前年度との比較
施設維持のための修理工事費が前年度に比べて約 140 万円増加したこと等により、平
成 19 年度の行政コストは約 307 万円(4.2%)増加しています。一方で収入は約 41 万円
(23.5%)増加し、その結果、税金の投入量である一般財源充当額は約 266 万円(3.7%)増加
しています。
なお、コスト計算書には出てきませんが、下表のとおり実際に施設の管理運営に要した
経費は、平成 19 年度は約 9,784 万円で、平成 18 年度の約 9,187 万円に比べ、約 597 万円
(6.5%)増加しており、1人あたりの管理運営費で見ると 155 円(5.4%)増加(H18:2,847 円、
H19:3,002 円)しています。
■すみだ健康ハウス管理運営経費内訳(千円)
平成 19 年度
職員給与費
管理運営費
平成 18 年度
4,066 職員給与費
93,778 管理運営費
(人件費)
(光熱水費)
(その他経費)
(施設管理委託費)
(維持管理費)
(37,086)
(24,633)
(16,769)
(12,511)
(2,779)
計
97,844
利用者 1 人あたりの
管理運営費
*平成 18 年度:指定管理者制度導入
3,361
88,509
(人件費)
(光熱水費)
(施設管理委託費)
(その他経費)
(維持管理費)
(37,317)
(23,616)
(13,042)
(12,057)
(2,477)
計
91,870
利用者 1 人あたりの
管理運営費
3.00
9
2.85
■すみだ健康ハウス管理運営にかかるコストと収入の経年変化
(千円)
(円)
100,000
93,816
一般財源充当額
収入
1人あたり行政コスト
90,000
80,000
77,183
3,062
72,003 73,758
行政コスト
1人あたり一般財源充当額
1人あたり収入
74,664
4,000
3,500
76,832
3,000
70,000
60,000
2,286
2,519
2,231
50,000
2,358
2,291
2,500
2,000
40,000
1,500
30,000
1,000
20,000
543 16,633
500
10,000
54 1,755
67 2,168
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
平成 18 年度から指定管理者制度を導入したことにより、平成 18 年度は平成 17 年度と
比べて行政コスト、1 人あたり行政コストともに減少しました。平成 19 年度は数年に一度発
生する施設維持のための修理工事という特殊要因により、平成 18 年度に比べて行政コス
ト、一人あたり行政コストともに増加しています。
収入、1 人あたり収入は平成 17 年度から平成 18 年度にかけて減少し、平成 19 年度に
増加しましたが、平成 17 年度の水準は下回っています。これは利用者の支払う料金を、区
ではなく指定管理者(管理受託者)の収入とすることができるという、指定管理者制度にお
ける利用料金制の導入によるもので、制度導入後とそれ以前の数値を単純に比較すること
はできません。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、指定管理者制度が導入された平成 18 年度に
減少し、同様に一人あたり一般財源充当額も平成 18 年度に減少しました。平成 19 年度は
ともに増加しています。
10
すみだスポーツ健康センター
清掃工場の余熱を利用した施設で、自然光を
取り入れた 180 度のパノラマ空間や岩場、植
栽を配置し、南国のような雰囲気をもつレジャ
ー性の高いプールです。
隣接する新平井橋公園と一体性を持たせた
開放スペースがあり、レストランを併せて有
し、一日中くつろげる健康増進、余暇施設です。
なお、平成 18 年度からは指定管理者が管理
運営を行っています。
●施設概要
・ 所 在
・ 開
・ 利用時
・ 定 休
地
設
間
日
墨田区東墨田 1-6-1
平成 12 年 7 月 6 日
10 時~20 時(温水プールは、夏季は 9 時~21 時)
水曜日(祝日にあたる場合は翌日)、年末年始、施設内機械等の点検
日、施設清掃日
・ 施 設 内 容 円形プール、ウォータースライダー、角形プール、子どもプール、幼
児プール、ジャグジー、トレーニング室、レストラン
・ 指定管理者 住友不動産エスフォルタ・山武共同企業体
●利用料金
【温水プール】
一 般
利用時間
平日
小・中学生
土・日・祝
平日
土・日・祝
65 歳以上
及び障害者
1 日利用
700 円
1,000 円
350 円
500 円
200 円
2 時間利用
400 円
500 円
200 円
250 円
100 円
【トレーニング室】 1 回 2 時間以内 220 円
平
平成
成 1199 年
年度
度の
のコ
コス
スト
ト
■すみだスポーツ健康センター全体のコスト 1 億 1,164 万円
■利用者 1 人あたりのコスト
■利用者 1 人あたりの税金充当額
11
1,147 円
1,066 円
■すみだスポーツ健康センター管理運営事業コスト計算書(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
項 目
総 額(千円) 利用者1人あたり(円)
●人にかかるコスト
構成比
4,066
42
3.6%
107,570
1,105
96.4%
(95,679)
(983)
85.7%
(その他委託費)
(7,167)
(74)
6.4%
(施設維持費)
(4,724)
(48)
4.3%
0
0
0.0%
111,636
1,147
100.0%
●利用者負担金
0
0
0.0%
●国・都支出金
0
0
0.0%
7,857
81
7.0%
7,857
81
7.0%
103,779
1,066
93.0%
●事業の実施にかかるコスト
行政コスト
(指定管理者委託費)
●その他のコスト
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
延べ利用者(前年度比)
97,381 人 (+1,828)
・人にかかるコストは、指定管理者との調整事務にかかる職員給与費。
・その他委託費は、プリペイドカード売上金から指定管理者に支払われる当該施設利用分。
・利用者負担金は利用料金収入として指定管理者の収入となるため、コスト計算書には含
まれません。
・その他特定財源は、プリペイドカード売上金。
12
■すみだスポーツ健康センター管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
行政コスト
人にかかるコスト
総額(千円)
18 年度 増減額
利用者 1 人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
率
4,066
3,361
705
21.0%
42
35
7
107,570
102,312
5,258
5.1%
1,105
1,071
34
0
0
0
0.0%
0
0
0
111,636
105,673
5,963
5.6%
1,147
1,106
41
利用者負担金
0
0
0
0.0%
0
0
0
国・都支出金
0
0
0
0.0%
0
0
0
その他特定財源
7,857
7,572
285
3.8%
81
79
2
合計
7,857
7,572
285
3.8%
81
79
2
103,779
98,101
5,678
5.8%
1,066
1,027
39
97,381
95,553
1,828
1.9%
事業の実施にかかるコスト
その他のコスト
合計
収 入
一般財源充当額
利用者数(人)
■前年度との比較
施設維持のための修理工事費が前年度に比べて約 472 万円増加したこと等により、平
成 19 年度の行政コストは前年度に比べて約 596 万円(5.6%)増加しました。その結果、税金
の投入量である一般財源充当額は約 568 万円(5.8%)増加しています。
なお、コスト計算書には出てきませんが、下表のとおり実際に施設の管理運営に要した
経費は、平成 19 年度は約 1 億 5,212 万円で、平成 18 年度の約 1 億 4,703 万円に比べ、
約 509 万円(3.5%)増加しており、1人あたりの管理運営費で見ると 23 円(1.5%)増加(H18:
1,539 円、H19:1,562 円)しています。
■すみだスポーツ健康センター管理運営経費内訳(千円)
平成 19 年度
職員給与費
管理運営費
(人件費)
(その他経費)
(光熱水費)
計
利用者 1 人あたりの
管理運営費
*平成 18 年度:指定管理者制度導入
平成 18 年度
4,066 職員給与費
148,055 管理運営費
3,361
143,669
(73,125)
(45,527)
(29,403)
(67,271)
(45,186)
(31,212)
152,121
1.56
13
(人件費)
(その他経費)
(光熱水費)
計
利用者 1 人あたりの
管理運営費
147,030
1.54
■すみだスポーツ健康センター管理運営にかかるコストと収入の経年変化
(千円)
(円)
180,000
3,000
一般財源充当額
160,000
行政コスト
収入
1人あたり一般財源充当額
160,460
2,500
1人あたり行政コスト
1人あたり収入
140,000
127,101
120,000
1,859
100,000
2,000
111,636
103,779
105,673
98,101
1,473
1,500
80,000
1,106
60,000
1,027
40,000
1,147
1,066
1,000
33,359
500
20,000
38 6
79 7,572
81 7,857
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
平成 18 年度から指定管理者制度を導入したことにより、平成 18 年度は平成 17 年度と
比べて行政コスト、1人あたり行政コストともに減少しました。平成 19 年度は数年に一度発
生する施設維持のための修理工事という特殊要因により、平成 18 年度に比べて行政コス
ト、一人あたり行政コストともに増加しています。
収入、1 人あたり収入は平成 17 年度から平成 18 年度にかけて減少し、平成 19 年度に
増加していますが、平成 17 年度の水準は下回っています。これは利用者の支払う料金を、
区ではなく指定管理者(管理受託者)の収入とすることができるという、指定管理者制度に
おける利用料金制の導入によるもので、制度導入後とそれ以前の数値を単純に比較する
ことはできません。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、指定管理者制度が導入された平成 18 年度に
減少し、同様に 1 人あたり一般財源充当額も平成 18 年度に減少しましたが、平成 19 年度
はともに増加しています。
14
墨 田 区 体
育 館
錦糸公園の一角にある総合体育館で、屋内競
技場、柔道場、剣道場があります。屋内競技場
ではバレーボール、バスケットボール、卓球、
バドミントンなどの団体利用ができるほか、毎
週水曜日・金曜日は一般公開日として、卓球、
バドミントンの個人利用ができます。また、高
齢者健康体操教室も開催しています。
●施設概要
・ 所 在 地 墨田区錦糸 4-15-1
・ 開
設 昭和 42 年 4 月 1 日
・ 利 用 時 間 9 時~21 時(団体貸切の場合)
・ 定 休 日 月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、年末年始
・ 施 設 内 容 体育館(競技場)、剣道場、柔道場
●利用料金
【一般開放(バドミントン・卓球)】1回あたり 一般:160 円、中学生以下:50 円
【団体利用】
施設名
区分
競技場
全面
平日
競技場
半面
剣道場
柔道場
午前
9:00-12:00
午後
12:30-16:30
夜間
17:30-21:00
全日
9:00-21:00
8,700 円
10,500 円
15,800 円
31,200 円
10,500 円
12,500 円
18,700 円
41,600 円
平日
4,350 円
5,250 円
7,900 円
15,600 円
土・日・祝
5,250 円
6,250 円
9,350 円
20,800 円
平日
1,050 円
1,800 円
2,700 円
4,800 円
土・日・祝
1,350 円
2,000 円
3,200 円
5,800 円
土・日・祝
平
平成
成 1199 年
年度
度の
のコ
コス
スト
ト
■墨田区体育館全体のコスト
7,653 万円
■開館 1 日あたりのコスト
■開館 1 日あたりの収入
24 万 8,458 円
11 万 4,779 円
■開館 1 日あたりの税金充当額
13 万 3,679 円
15
■墨田区体育館管理運営事業コスト計算書(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
項 目
総 額(千円) 開館 1 日あたり(円)
構成比
行政コスト
●人にかかるコスト
44,051
143,023
57.6%
●事業の実施にかかるコスト
32,474
105,435
42.4%
(20,048)
(65,091)
26.2%
(駐車場管理費)
(7,683)
(24,945)
10.0%
(事業費)
(4,743)
(15,399)
6.2%
0
0
0.0%
76,525
248,458
100.0%
35,183
114,231
46.0%
(駐車場使用料)
(22,886)
(74,305)
29.9%
(競技場、柔剣道場使用料)
(11,806)
(38,331)
15.4%
(491)
(1,594)
0.7%
0
0
0.0%
169
549
0.2%
35,352
114,779
46.2%
41,173
133,679
53.8%
(体育館管理運営費)
●その他のコスト
合
計
●利用者負担金
収 入
(高齢者健康体操教室参加料)
●国・都支出金
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
開館日数(前年度比)
308 日(±0)
・人にかかるコストは、非常勤職員報酬を含みます。
・その他特定財源は、体育館売店の使用料。
・利用人数、件数
一般公開日
延 15,130 人(前年比 -912 人)
高齢者健康体操教室 延 10,102 人(前年比 +1,869 人)
・駐車場の利用台数 63,715 台(前年比 +1,145 台)
16
■墨田区体育館管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
総額(千円)
18 年度 増減額
率
開館 1 日あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
44,051
43,008
1,043
2.4%
143,023
139,636
3,386
事業の実施にかかるコスト
32,474
31,867
607
1.9%
105,435
103,464
1,971
0
0
0
0.0%
0
0
0
合計
76,525
74,875
1,650
2.2%
248,458
243,100
5,357
利用者負担金
35,183
37,755
▲ 2,572
-6.8%
114,231
122,581
▲ 8,351
0
1,089
▲ 1,089
皆減
0
3,536
▲ 3,536
169
176
▲ 7
-4.0%
549
571
▲ 23
合計
35,352
39,020
▲ 3,668
-9.4%
114,779
126,688 ▲ 11,910
一般財源充当額
41,173
35,855
5,318
14.8%
133,679
116,412
308
308
0
0.0%
行政コスト
人にかかるコスト
その他のコスト
収 入
国・都支出金
その他特定財源
開館日数(日)
17,267
■前年度との比較
人にかかるコストが約 104 万円(2.4%)増加し、事業の実施にかかるコストも事業費の増
加等から約 60 万円(1.9%)増加しています。この結果、平成 19 年度の行政コストは前年度
に比べ約 165 万円(2.2%)増加しています。
体育館駐車場使用料の減収から利用者負担金が約 257 万円(6.8%)減少し、また、都の
福祉改革推進事業の補助金が廃止されたこともあり、平成 19 年度の収入は前年度に比べ
約 367 万円(9.4%)減少しています。
その結果、税金の投入量である一般財源充当額は前年度に比べ約 532 万円(14.8%)増
加しています。
17
■墨田区体育館管理運営にかかるコストと収入の経年変化
(千円)
(円)
100,000
90,000
400,000
一般財源充当額
1日あたり一般財源充当額
行政コスト
1日当たり行政コスト
80,000
70,000
収入
1日当たり収入
350,000
76,526
74,875
300,000
67,594
243,101
219,459
60,000
248,461
50,000
200,000
39,448
40,000
30,000
20,000
250,000
28,146
128,078
39,020
35,855
126,688
116,412
91,381
41,174
35,183
150,000
133,682
114,779
100,000
50,000
10,000
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
行政コストは平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増加しており、開館 1 日あたり行政
コストも同様の傾向を示しています。
収入は平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少しており、開館1日あたり収入も同様
の傾向を示しています。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増加し
ており、開館1日あたり一般財源充当額も同様の傾向を示しています。
18
両 国 屋 内 プ ー ル
一年中泳げる屋内温水プールです。
床が上下して水深を変えられる可動床と、最
新のろ過機を備えています。学校と一般利用者
が共用する施設であり、日本水泳連盟公認プー
ルとして自動計時装置を使用した大会などを
開催できるプールです。
なお、平成 18 年度からは指定管理者が管理
運営を行っています
●施設概要
・ 所 在
・ 開
・ 利用時
・ 定 休
地 墨田区横網 1-8-1
設 平成 11 年 8 月 11 日
間 9 時~22 時(日曜・祝日:9 時~21 時)
日 毎週火曜日(休日の場合は直後の休日でない日)、年末年始、機械
点検日、定期清掃日
・ 施 設 内 容 25m×15m・7 コース 日本水泳連盟公認プール
・ 指定管理者 株式会社コナミスポーツ&ライフ
●利用料金
【プール】一般:380 円、3 歳から中学生・区内在住 65 歳以上:100 円
【駐車場】 1 台 250 円/30 分
平
ト
スト
コス
のコ
度の
年度
成 1199 年
平成
■両国屋内プール全体のコスト 1 億 3,293 万円
■利用者 1 人あたりのコスト
■利用者 1 人あたりの税金充当額
19
1,510 円
1,424 円
■両国屋内プール管理運営事業コスト計算書(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
項 目
総 額(千円) 利用者1人あたり(円)
●人にかかるコスト
構成比
2,820
32
2.1%
111,870
1,271
84.2%
(指定管理者委託費)
(64,524)
(733)
48.5%
(光熱水費)
(28,769)
(327)
21.6%
(その他維持管理費)
(10,992)
(125)
8.3%
(7,384)
(84)
5.6%
(202)
(2)
0.2%
18,241
207
13.7%
132,931
1,510
100%
●利用者負担金
0
0
0%
●国・都支出金
0
0
0%
7,651
87
5.8%
7,651
87
5.8%
125,280
1,424
94.2%
●事業の実施にかかるコスト
行政コスト
(その他委託費)
(事業費)
●その他のコスト(公債費利子)
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
延べ利用者数(前年度比)
88,006 人 (+6,546)
・人にかかるコストは、指定管理者との調整事務にかかる職員給与費。
・その他委託費は、プリペイドカード売上金から指定管理者に支払われる当該施設利用分。
・その他維持管理費は機器借上料、維持補修費。
・利用者負担金は利用料金収入として指定管理者の収入となるため、コスト計算書には含
まれません。
・その他特定財源は、プリペイドカード売上金。
20
■両国屋内プール管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
行政コスト
人にかかるコスト
総額(千円)
18 年度 増減額
率
利用者 1 人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
2,820
941
1,879
199.7%
32
12
20
111,870
108,191
3,679
3.4%
1,271
1,328
▲57
18,241
20,985
▲2,744
-13.1%
207
258
▲51
132,931
130,117
2,814
2.2%
1,510
1,597
▲87
利用者負担金
0
0
0
0.0%
0
0
0
国・都支出金
0
0
0
0.0%
0
0
0
その他特定財源
7,651
8,021
▲370
-4.6%
87
98
▲11
合計
7,651
8,021
▲370
-4.6%
87
98
▲11
125,280
122,096
3,184
2.6%
1,424
1,499
▲75
88,006
81,460
6,546
8.0%
事業の実施にかかるコスト
その他のコスト
合計
収 入
一般財源充当額
利用者数(人)
■前年度との比較
平成 19 年度の行政コストは前年度に比べ、約 281 万円(2.2%)増加しました。その結果、
税金の投入量である一般財源充当額は約 318 万円(2.6%)増加しています。
なお、コスト計算書には出てきませんが、下表のとおり実際に施設の管理運営に要した
経費は、平成 19 年度が約 1 億 3,630 万円で、平成 18 年度の約 1 億 3,103 万円に比べ、
約 526 万円(4.0%)増加していますが、利用者数の増加により1人あたり管理運営費で見る
と 60 円(3.7%)減少(H18:1,609 円、H19:1,549 円)しています。
■両国屋内プール管理運営経費内訳(千円)
平成 19 年度
職員給与費
管理運営費
(光熱水費)
(人件費)
(その他経費)
(施設管理委託費)
(事業費)
(広告宣伝費)
計
利用者 1 人あたりの
管理運営費
*平成 18 年度:指定管理者制度導入
平成 18 年度
2,820 職員給与費
133,479 管理運営費
941
130,093
(39,538)
(39,221)
(33,832)
(18,641)
(1,654)
(592)
(43,911)
(37,958)
(24,431)
(18,341)
(2,800)
(2,652)
(光熱水費)
(人件費)
(その他経費)
(施設管理委託費)
(広告宣伝費)
(事業費)
136,299
1.55
21
計
利用者 1 人あたりの
管理運営費
131,034
1.61
■両国屋内プール管理運営にかかるコストと収入の経年変化
(千円)
(円)
200,000
180,000
160,000
行政コスト
収入
1人あたり一般財源充当額
170,533
1人あたり行政コスト
151,935
2,500
1人あたり収入
2,196
140,000
130,117
122,096
120,000
3,000
一般財源充当額
1,957
132,931
125,280
2,000
1,597
1,510
100,000
1,499
1,500
1,424
80,000
1,000
60,000
40,000
20,000
500
23 9 18,598
98
8,021
87
7,651
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
平成 18 年度から指定管理者制度を導入したことにより、平成 18 年度は、平成 17 年度と
比べて行政コストは減少しました。平成 19 年度は、数年に一度発生する施設維持のため
の修理工事という特殊要因のため行政コストは増加となりましたが、1人あたり行政コスト
は、平成 19 年度に利用者数が増加したことにより減少しています。
収入は平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少していますが、これは利用者の支払う
料金を、区ではなく指定管理者(管理受託者)の収入とすることができるという、指定管理者
制度における利用料金制の導入によるもので、制度導入後とそれ以前の数値を単純に比
較することはできません。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、指定管理者制度が導入された平成 18 年度に
減少したものの、平成 18 年度から平成 19 年度にかけて増加しました。しかし、1人あたり
一般財源充当額は、利用者数の増加により平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少し
ています。
22
児
童 館
子どもたちが遊びを通して情操を豊かにす
るとともに、学年を越えた交流の中から、自主
性や協調性を養うための施設です。どの児童館
にも体育室や図書室などがあり、楽しい行事も
数多く行っています。
なお、平成 19年度までに 11 館すべての児
童館で指定管理者が管理運営を行っています。
●施設概要
・利用対象 幼児から高校生まで
・施 設 数
年度
平成 19 年度
平成 18 年度
平成 17 年度
直営
0館
2館
4館
指定管理者制度以前
の制度に基づく委託
0館
0館
4館
指定管理者制度導入
11館
9館
3館
・施設内容 図書室、体育室、遊戯室、幼児室、音楽室、図工室など
●利用料金
無料
平
ト
スト
コス
のコ
度の
年度
成 1199 年
平成
■児童館全体のコスト
6 億 4,526 万円
■利用者 1 人あたりのコスト
■利用者 1 人あたりの税金充当額
23
1,225 円
1,108 円
■児童館管理運営事業コスト計算書
項 目
(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
総 額(千円) 利用者1人あたり(円)
●人にかかるコスト
構成比
行政コスト
19,665
37
3.0%
625,060
1,187
96.9%
(550,815)
1,046
85.4%
(74,245)
141
11.5%
530
1
0.1%
645,255
1,225
100.0%
●利用者負担金
0
0
0.0%
●国・都支出金
61,505
117
9.5%
15
0
0.0%
61,520
117
9.5%
583,735
1,108
90.5%
●事業の実施にかかるコスト
(指定管理者委託費)
(維持管理費)
●その他のコスト(公債費利子)
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
延べ利用者数(前年度比)
526,789 人 (+19,476)
・人にかかるコストは、指定管理者との調整事務にかかる職員給与費。
・その他特定財源は行政財産目的外使用料等。
・学童クラブの運営にかかるコスト及び収入は含まれません。
24
■児童館管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
総額(千円)
18 年度
増減額
19 年度
利用者 1 人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
19,665
106,910
▲87,245
-81.6%
37
211
▲174
625,060
548,077
76,983
14.0%
1,187
1,080
107
530
568
▲38
-6.7%
1
1
0
645,255
655,554
▲10,299
-1.6%
1,225
1,292
▲67
0
0
0
0.0%
0
0
0
61,505
50,119
11,386
22.7%
117
99
18
15
186
▲171
-91.9%
0
0
0
61,520
50,305
11,215
22.3%
117
99
18
一般財源充当額
583,735
605,249
▲21,514
-3.6%
1,108
1,193
▲85
利用者数(人)
526,789
507,313
19,476
3.8%
行政コスト
人にかかるコスト
率
事業の実施にかかるコスト
その他のコスト
合計
利用者負担金
収 入
国・都支出金
その他特定財源
合計
■前年度との比較
平成 19 年度からは全 11 館で指定管理者制度を導入したため、人にかかるコストが約
8,725 万円(81.6%)減少しました。ただし、指定管理委託費、維持補修費等の増加から事業
の実施にかかるコストは約 7,698 万円(14.0%)増加しました。全体として平成 19 年度の行政
コストは約 1,030 万円(1.6%)減少しています。また収入は、都補助金が増加したため約
1,122 万円(22.3%)増加しています。
その結果、税金の投入量である一般財源充当額は約 2,151 万円(3.6%)減少しています。
なお、コスト計算書には出てきませんが、下表のとおり実際に施設の管理運営に要した
経費は、平成 19 年度(指定管理者 11 館)は約 6 億 2066 万円で、平成 18 年度(指定管理
者 9 館・直営 2 館)の約 6 億 5,499 万円に比べ約 3,432 万円(5.2%)減少し、1館あたりの管
理運営費も 312 万円(5.2%)減少しています
■児童館管理運営経費の比較(千円)
平成 19 年度(指定管理者 11 館)
職員給与費
管理運営費
(人件費)
(維持管理費)
(事業運営費)
0 職員給与費
620,663 管理運営費
(447,962)
(人件費)
(135,002)
(維持管理費)
(37,699)
(事業運営費)
計
1館あたりの管理運営費
平成 18 年度(指定管理者 9 館)
620,663
計
56,424 1 館あたりの管理運営費
25
0
510,186
(388,003)
(93,645)
(28,538)
510,186
56,687
■児童館管理運営にかかるコストと収入の経年変化
【コスト・一般財源充当額】
(円)
2,000
(千円)
800,000
一般財源充当額
行政コスト
1人あたり一般財源充当額
1,800
700,000
600,000
1人当たり行政コスト
655,554
589,653
606,514
605,249
645,255
583,735
1,400
1,292
1,168
1,225
500,000
1,136
1,108
1,193
1,600
400,000
1,200
1,000
800
300,000
600
200,000
400
100,000
200
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
【収入】
(千円)
80,000
70,000
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
(円)
収入
1人当たり収入
200
61,520
50,305
150
117
99
16,861
100
50
32
平成17年度
0
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
平成 17 年度から平成 18 年度にかけて指定管理者移行に向けた施設改修という臨時
的経費により維持管理費等が増加したため、行政コストは増加しました。平成 19 年度に
は減少したものの、平成 17 年度の水準を上回っています。1人あたり行政コストも同様の
傾向を示しています。収入は平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増加し、1人あたり収
入も同様に増加しています。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、平成 17 年度から平成 18 年度にかけて増加し
ていたものが、平成 19 年度に減少し、平成 17 年度の水準を下回っています。1人あたり一
般財源充当額も、平成 17 年度から平成 18 年度にかけて増加していたものが、平成 19 年
度に減少し、平成 17 年度の水準を下回っています。
26
保
育 園
保育園は、保護者が就労・病気などのため家
庭で保育できないときに、保護者に代わって保
育する児童福祉施設です。
なお、あおやぎ保育園は平成 16 年度から、
横川さくら保育園は平成 19 年度から、指定管
理者制度を導入しています。
●施設概要
●年齢別在園児童数
平成 19 年度
平成 18 年度
施設数
27園
27園
在園児童数
2,504人
2,482人
0歳児保育
17園
17園
(うち産休明け保育)
8園
8園
延長保育
12園
11園
年末保育
3園
3園
平成 19 年度
0歳児
152人
1歳児
358人
2歳児
452人
3歳児
491人
4歳児
513人
5歳児
538人
平成 19 年 4 月現在
平
ト
スト
コス
のコ
度の
年度
成 1199 年
平成
■保育園全体のコスト
56 億 4,322 万円
■入所児童 1 人あたりのコスト 221 万 8,246 円
■入所児童 1 人あたりの収入
20 万 658 円
■入所児童 1 人あたりの税金充当額
201 万 7,588 円
*「入所児童1人あたり」は、入所児童 1 人あたりの平成 19 年度 1 年間の「年額」を意味します。
27
■保育園管理運営事業コスト計算書
項 目
(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
総 額(千円) 入所児童1人あたり(円)
構成比
4,485,840
1,763,302
79.5%
●事業の実施にかかるコスト
1,146,983
450,858
20.3%
(管理運営委託費)
(事業費)
(管理費)
(給食調理業務委託費)
(369,196)
(353,019)
(225,973)
(198,795)
(145,124)
(138,765)
(88,826)
(78,143)
6.5%
6.3%
4.0%
3.5%
10,395
4,086
0.2%
(8,330)
(2,065)
(3,274)
(812)
0.1%
0.1%
5,643,218
2,218,246
100.0%
480,807
188,996
8.5%
収
(通常保育料)
(特別保育料)
(471,139)
(9,668)
(185,196)
(3,800)
8.3%
0.2%
入
●国・都支出金
10,577
4,158
0.2%
●その他特定財源
19,090
7,504
0.3%
510,474
200,658
9.0%
5,132,744
2,017,588
91.0%
行政コスト
●人にかかるコスト
●その他のコスト(公債費利子)
(直営分)
(あおやぎ分)
合
計
●利用者負担金
合
一般財源充当(コスト-収入)
計
入所児童数(前年度比)
2,544 人(-9)
・人にかかるコストについて「執行実績報告書」では“事業費”に計上されている非常勤職
員の報酬を含みます。
・事業費(延長・産休明け保育等事業費、給食調理業務委託経費)については、報酬分を
「非常勤職員等報酬」に、その他の経費を「事業費」に分割して計上しています。
・あおやぎ保育園、横川さくら保育園管理運営委託費には、人件費相当分を含みます。
・その他特定財源は、保育受託収入及び雑入。
・入所児童数は、直営保育園 25 園の月平均の入所児童数 2,379 人に指定管理者制度を
導入している 2 園の入所定数 165 人を足した人数です。
28
■保育園管理運営事業コスト対前年度増減
19 年度
総額(千円)
18 年度
増減額
人にかかるコスト
4,485,840
4,622,573
事業の実施にかかるコスト
1,146,983
972,306
10,395
11,323
5,643,218
5,606,202
37,016
0.7%
利用者負担金
480,807
452,871
27,936
6.2%
188,996
177,388
11,608
国・都支出金
10,577
4,796
5,781
120.5%
4,158
1,879
2,279
その他特定財源
19,090
33,150
▲14,060
-42.4%
7,504
12,985
▲5,481
510,474
490,817
19,657
4.0%
200,658
192,251
8,407
一般財源充当額
5,132,744
5,115,385
17,359
0.3%
2,017,588 2,003,676
13,912
入所児童数(人)
2,544
2,553
▲9
-0.4%
項 目
行政コスト
その他のコスト
合計
収 入
合計
率
入所児童1人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
▲136,733
-3.0%
1,763,302 1,810,644 ▲47,342
174,677
18.0%
450,858
380,848
70,010
-8.2%
4,086
4,435
▲349
2,218,246 2,195,927
22,319
▲928
■前年度との比較
平成 18 年度と比べ、指定管理者制度導入園の 1 園増加により、人にかかるコストが約1
億 3,673 万円(3.0%)減少し、事業の実施にかかるコストが約 1 億 7,468 万円(18.0%)増加し
ました。その結果、行政コストは約 3,702 万円(0.7%)増加しましたが、これは指定管理者移
行準備のための臨時的経費等によるものです。
収入は、他自治体からの受託収入が減ったため、その他の特定財源が約 1,406 万円
(42.4%)減少しましたが、利用者負担金が約 2,794 万円(6.2%)増加したため、合計で約
1,966 万円(4.0%)増加しました。
その結果、税金の投入量である一般財源充当額は、約 1,736 万円(0.3%)増加しています。
同様に入所児童 1 人あたりの一般財源充当額も 13,912 円増加しています。
■直営保育園(25園)と指定管理者制度導入園(2園)の管理運営経費比較(千円)
直営保育園(25園)
指定管理者制度導入園(2園)
職員給与費
4,485,840 職員給与費
0
管理運営費
792,987 管理運営費
353,996
(事業費)
(368,219)
(人件費)
(管理費)
(225,973)
(事業運営費)
(28,070)
(給食調理業務委託費)
(198,795)
(維持管理費)
(19,054)
計
5,278,827
1園あたりの管理運営費
(306,872)
計
353,996
211,153 1 園あたりの管理運営費
176,998
29
■保育園管理運営にかかるコストと収入の経年変化
【コスト・一般財源充当額】
(千円)
6,500,000
(円)
2,500,000
一般財源充当額
行政コスト
1人あたり一般財源充当額
1人あたり行政コスト
2,400,000
6,000,000
5,500,000
2,300,000
5,643,218
5,606,202
5,529,177
2,218,246
5,059,640
2,187,174
2,195,927
5,115,385
2,100,000
5,000,000
2,017,588
2,003,676
2,001,440
4,500,000
2,200,000
5,132,744
2,000,000
1,900,000
1,800,000
4,000,000
1,700,000
3,500,000
1,600,000
1,500,000
3,000,000
平成17年度
平成18年度
平成19年度
【収入】
(円)
(千円)
700,000
350,000
収入
600,000
500,000
1人当たり収入
490,817
469,537
250,000
400,000
300,000
300,000
510,474
200,658
192,251
185,735
200,000
150,000
200,000
100,000
100,000
50,000
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
行政コストは平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増加しており、同様に1人あたり行政
コストも平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増加しています。
収入も平成 18 年 7 月の保育料改定等により、平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増
加しています。また、1人あたり収入も同様の傾向を示しています。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、平成 17 年度から平成 19 年度にかけて増加し
ています。1人あたり一般財源充当額も同様の傾向を示しています。
30
す み だ 産 業 会 館
墨東地区の産業の拠点となる施設であり、
広く全国の商工業団体や企業の方々に見本市
や展示会の会場として利用されています。企
業の各種研修・会議や区民のみなさんの会合
などに利用できる5つの会議室もあります。
なお、平成17 年度から指定管理者が管理
運営を行っています
●施設概要
・ 所 在 地
・ 開
設
・ 利用時間
・ 定 休 日
・ 施設内容
・ 指定管理者
墨田区江東橋 3-9-10 墨田区・丸井共同開発ビル
昭和 58 年 9 月1日
9 時~21 時
年末・年始
展示室(サンライズホール)、会議室
アクティオ株式会社
●利用料金*展示室には早朝・夜間の特別利用料金制度もあります。
施設名 区分 面積(㎡)
展示室
会議室
午前延長
8:00-9:00
午 前
9:00-12:00
午 後
夜 間
夜間延長
13:00-16:30 17:30-21:00 21:00-22:00
A
1,200
28,800 円
96,200 円
112,200 円
104,200 円
31,200 円
B
822
21,000 円
70,100 円
81,900 円
76,400 円
22,900 円
C
570
15,800 円
52,700 円
61,600 円
56,900 円
17,000 円
D
256
7,300 円
24,600 円
29,000 円
26,700 円
8,000 円
1
89
1,300 円
4,600 円
4,700 円
7,300 円
2,100 円
2
80
1,100 円
3,900 円
4,000 円
6,400 円
1,900 円
3
83
1,800 円
6,100 円
6,800 円
11,000 円
3,300 円
4
116
1,500 円
5,300 円
6,100 円
9,100 円
2,700 円
5
75
1,000 円
3,800 円
3,900 円
6,100 円
1,700 円
平
平成
成 1199 年
年度
度の
のコ
コス
スト
ト
■すみだ産業会館全体のコスト
4,588 万円
■開館 1 日あたりのコスト
■開館 1 日あたりの税金充当額
12 万 7,794 円
10 万 7,613 円
31
■すみだ産業会館管理運営事業コスト計算書(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
項 目
総 額(千円) 開館 1 日あたり(円)
●人にかかるコスト
0
行政コスト
●事業の実施にかかるコスト
45,878
0
構成比
0.0%
127,794
100.0%
(45,878)
(127,794)
100.0%
0
0
0.0%
45,878
127,794
100.0%
●利用者負担金
0
0
0.0%
●国・都支出金
0
0
0.0%
7,245
20,181
15.8%
7,245
20,181
15.8%
38,633
107,613
84.2%
(指定管理者委託費)
●その他のコスト
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
開館日数(前年度比)
359 日(±0)
・その他特定財源は、行政財産目的外使用料等の雑入。
・利用者負担金は利用料金収入として指定管理者の収入となるため、コスト計算書には含
まれません。
・利用件数 (前年比増減額)
サンライズズホール 836 件( +81 件)
会議室
3,885 件(+634 件)
・利用料金収入(前年比増減額)
サンライズホール 50,667 千円(+4,249 千円)
会議室
23,534 千円(+3,821 千円)
備品等
3,853 千円( +706 千円)
32
■すみだ産業会館管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
率
開館 1 日あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
0
0
0
0.0%
0
0
45,878
50,417
▲ 4,539
-9.0%
127,794
140,437
0
0
0
0.0%
0
0
45,878
50,417
▲ 4,539
-9.0%
127,794
140,437
利用者負担金
0
0
0
0.0%
0
0
0
国・都支出金
0
0
0
0.0%
0
0
0
その他特定財源
7,245
7,122
123
1.7%
20,181
19,838
343
合計
7,245
7,122
123
1.7%
20,181
19,838
343
一般財源充当額
38,633
43,295
▲ 4,662
-10.8%
107,613
359
359
0
0.00%
行政コスト
人にかかるコスト
総額(千円)
18 年度 増減額
事業の実施にかかるコスト
その他のコスト
合計
収 入
開館日数(日)
0
▲ 12,643
0
▲ 12,643
120,599 ▲ 12,986
■前年度との比較
利用料金収入の増加により、指定管理者委託費が減少(利用料金制度による)し、平成
19 年度の行政コストは平成 18 年度に比べて約 454 万円(9.0%)減少しています。収入は平
成 18 年度に比べ約 12 万円(1.7%)増加しており、その結果、税金の投入量である一般財源
充当額は約 466 万円(10.8%)減少しています。
なお、コスト計算書には出てきませんが、下表のとおり実際に施設の管理運営に要した
経費は、平成 19 年度は約 1 億 559 万円で、平成 18 年度の約 1 億 621 万円に比べ、約 62
万円(0.6%)減少しています。
■すみだ産業開館運営経費内訳(千円)
平成 19 年度
平成 18 年度
職員給与費
0 職員給与費
管理運営費
105,585 管理運営費
(管理運営業務委託経費)
(管理共益費、共用部分修繕費)
(設備保守委託費、その他経費)
(自主事業経費)
計
開館 1 日あたりの管理運営費
(36,760)
(33,892)
(33,385)
(1,548)
(管理運営業務委託経費)
(設備保守委託費、その他経費)
(管理共益費、共用部分修繕費)
(自主事業経費)
105,585
計
294.1 開館 1 日あたりの管理運営費
33
0
106,208
(35,852)
(34,863)
(34,251)
(1,242)
106,208
295.8
■すみだ産業会館管理運営にかかるコストと収入の経年変化
(千円)
60,000
(円)
180,000
一般財源充当額
行政コスト
収入
1日あたり一般財源充当額
1日当たり行政コスト
1日当たり収入
160,000
50,417
50,000
40,000
38,452
140,437
43,295
45,710
120,599
127,326
45,878
38,633
140,000
127,794
120,000
107,613
107,109
100,000
30,000
80,000
60,000
20,000
40,000
10,000
7,122
7,258
20,217
7,245
20,000
19,838
20,181
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について
行政コストは、平成 18 年度に増加し、平成 19 年度に減少しましたが、平成 17 年度に比
べると高い水準となっています。同様に開館 1 日あたりの行政コストも平成 18 年度に増加
しましたが平成 19 年度に減少しています。
平成 17 年度の指定管理者制度導入により、利用料金は指定管理者(管理受託者)の収
入となり、行政財産目的外使用料が区の主な収入となっています。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額について、平成 18 年度に増加し、平成 19 年度に
減少しましたが、平成 17 年度に比べると高い水準となっています。同様に開館 1 日あたり
の行政コストも平成 18 年度に増加しましたが平成 19 年度に減少しています。
34
すみだ郷土文化資料館
墨田区の歴史資料や文化遺産を収集保存し
て、展示公開しています。独自の歴史と文化を
伝える資料のほか、ジオラマ模型やコンピュー
タソフトなどを駆使して、見て、触れて、楽し
みながら歴史・文化を学ぶことができるような
展示構成となっています。また、1 年に2~3
回企画展を開催します。
●施設概要
・ 所 在 地
・ 開
設
・ 利用時間
・ 定 休 日
・ 施設内容
墨田区向島 2-3-5
平成 10 年 4 月 12 日
9 時~17 時(入館は 16 時 30 分まで)
月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、第 4 火曜日(祝日にあたる場合は
翌日)、年末年始
ミュージアムショップ、常設展示室、企画展示室、研修室
●利用料金
個人 100 円、団体(20 人以上)80 円、中学生以下無料
平
ト
スト
コス
のコ
度の
年度
成 1199 年
平成
■すみだ郷土文化資料館全体のコスト
7,817 万円
■利用者 1 人あたりのコスト
■利用者 1 人あたりの収入
5,660 円
86 円
■利用者 1 人あたりの税金充当額
5,574 円
35
■すみだ郷土文化資料館管理運営事業コスト計算書(平成 19 年 4 月 1 日~平成 20 年 3 月 31 日)
項 目
総 額(千円) 開館 1 日あたり(円)
構成比
行政コスト
●人にかかるコスト
41,301
2,991
52.8%
●事業の実施にかかるコスト
28,211
2,043
36.1%
(19,981)
(1,447)
25.6%
(8,230)
(595)
10.5%
8,653
627
11.1%
78,165
5,660
100.0%
●利用者負担金
602
44
0.8%
●国・都支出金
0
0
0.0%
580
42
0.7%
1,182
86
1.5%
76,983
5,574
98.5%
(管理運営費)
(事業費)
●その他のコスト(公債費利子)
合
計
収 入
●その他特定財源
合
計
一般財源充当(コスト-収入)
延べ利用者数(前年度比)
13,810 人(-1,644)
・人にかかるコストについて「執行実績報告書」では“事業費”に計上されている非常勤職
員の報酬を含みます。
・その他特定財源は、刊行物売払代金等の雑入。
36
■すみだ郷土文化資料館管理運営事業コスト対前年度増減
項 目
19 年度
総額(千円)
18 年度 増減額
率
利用者1人あたり(円)
19 年度 18 年度 増減額
41,301
41,135
166
0.4%
2,991
2,662
329
事業の実施にかかるコスト
28,211
27,269
942
3.4%
2,043
1,765
278
8,653
10,154
-14.8%
627
657
▲ 30
78,165
78,558
▲ 393
-0.5%
5,660
5,083
577
602
723
▲ 121
-16.7%
44
47
▲ 3
0
0
0
0.0%
0
0
0
580
630
▲ 50
-7.9%
42
41
1
合計
1,182
1,353
▲ 171
-12.6%
86
88
▲ 2
一般財源充当額
76,983
77,205
▲ 222
-0.3%
5,574
4,996
578
延べ利用者数(人)
13,810
15,454
▲1,644
-10.64%
行政コスト
人にかかるコスト
その他のコスト
合計
利用者負担金
収 入
国・都支出金
その他特定財源
▲1,499
■前年度との比較
事業の実施にかかるコストが約 94 万円(3.4%)増加していますが、公債費利子の減少に
より、その他のコストが約 150 万円(14.8%)減少した結果、平成 19 年度の行政コストは前年
度に比べ約 39 万円(0.5%)減少しています。
入館者数の減少から利用者負担金が約 12 万円(16.7%)減収しており、平成 19 年度の収
入は前年度に比べ約 17 万円(12.6%)減少しています。
その結果、税金の投入量である一般財源充当額は前年度に比べ約 22 万円(0.3%)減少
しています。
37
■すみだ郷土文化資料館管理運営にかかるコストと収入の経年変化
【コスト・一般財源充当額】
(千円)
100,000
(円)
8,000
90,000
80,000
78,394 80,068
一般財源充当額
行政コスト
1人あたり一般財源充当額
1人当たり行政コスト
77,205 78,558
70,000
5,499
60,000
5,384
7,000
76,983
5,083
78,165
5,660
5,574
4,996
50,000
6,000
5,000
4,000
40,000
3,000
30,000
2,000
20,000
1,000
10,000
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
【収入】
(千円)
(円)
2,500
2,000
収入
1人当たり収入
1,674
1,353
1,500
1,000
115
88
1,182
150
100
86
50
500
0
0
平成17年度
平成18年度
平成19年度
●コスト・収入について.
行政コストは平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少していますが、1 人あたり行政コ
ストは入館者数の減少から、平成 18 年度に比べ平成 19 年度に増加しています。
収入は平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少しており、同様に利用者1人あたり収
入も平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少しています。
●一般財源充当額について
税金の投入量である一般財源充当額は、平成 17 年度から平成 19 年度にかけて減少し
ています。1人あたり一般財源充当額は平成 18 年度に減少しましたが、平成 19 年度に増
加し、平成 17 年度の水準を上回っています。
38
平成 19 年度決算
事業別コスト計算書
平成 20 年 10 月
●編集・発行 墨田区企画経営室
〒130-8640
東京都墨田区吾妻橋 1-23-20
(03)5608-1111 代表
http://www.city.sumida.lg.jp/
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