Comments
Description
Transcript
発表資料(PDF)
慶應義塾大学における 電子ブック導入状況とこれから オ オーストラリア・アジア電子ブックセミナーを通じて ト リ ジ 電子ブ クセ ナ を通じ 2011年11月9日(水) 13:00-14:30 図書館総合展 第6会場 大学図書館の電子ブックの今後を考える 慶應義塾大学 理工学メディアセンタ 理工学メディアセンター 市古みどり [email protected] 1 本日の内容 • 慶應義塾大学における電子化事業 – 蔵書のデジタル化 – 電子ブックセミナーでの発表 • e-KOllectionプロジェクト • 慶應義塾大学における電子ブック契約とその 課題 • 電子ブックセミナー出席を通じて 電子ブックセミナ 出席を通じて 2 慶應義塾大学における 電子化事業 3 慶應義塾大学 • • • • 6キャンパス 10学部 14研究科 学部生 29,000人 29 000人 大学院生 5,000人 5 000人 留学生 1,100人 , 教職員 5,800人 4 慶應義塾大学図書館概要 • 図書予算 17 億円 • 蔵書数 480万冊 • 電子ジャーナル – 44,000誌 誌 • • • • 電子ブック: 32,000タイトル データベース : 90種 専任職員: 88 図書館システム: ExLibris(Aleph, Primo, Verde, SFX) 数値は2010年度 5 蔵書のデジタル化への取り組み • デジタルギャラリー – 福澤諭吉著作、 浮世絵、グーテンベルク聖書、など – http://project.lib.keio.ac.jp/dg_kul/index.html • KOARA(リポジトリ) – 大学紀要など – http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/ • Google Library Book Project – 著作権切れ資料(和書) 約12万冊 • e-KOllection Project(和書) 書 – 日本の学術書の電子化 6 ブックセミナーでの発表 ブックセミナ での発表 e-KOllection プロジェクト http://project.lib.keio.ac.jp/ebookp/ 大学図書館で使える日本語の電子学術書利用促進のた めの実験プロジェクト。学術出版社からコンテンツの提供 を受 を受け、電子化とシステムを担当する会社の協力を得な 電 を担 する会社 協力を得な がら、実際に学生等が利用(閲覧・貸出)できる、電子学 術書プラットホームを作り 利用者からの反応と評価を元 術書プラットホームを作り、利用者からの反応と評価を元 に、今後の電子書籍化の方向性を探る。 7 貸出の分析: 科学・技術・医学・薬学・看護(和・洋合計) 1800 1600 1400 1200 1000 医学・薬学・看護系は、 直近10年の利用が顕著。 2000年以前は急激に利用点数が 数 減少している 理 学系の本は、 理工学系の本は、 80~90年代の本も 安定して利用される 理工学 医学 800 薬学&看護 600 400 200 0 20102008200620042002200019981996199419921990198819861984198219801978197619741972197019681966196419621960 2010年度1回以上貸出のあった本の出版年別 貸出の分析: 人文・社会系・学際研究(和・洋合計) 8000 7000 新刊書から2000年くらいまでの本 が良く利用されている。 6000 5000 三田 出版から30年以上経った本でも、 細々と利用されている。 研究的な利用が多いと思われる 4000 日吉 SFC 協生館 3000 2000 1000 0 2010 2005 2000 1995 1990 1985 1980 1975 1970 1965 1960 2010年度1回以上貸出のあった本の出版年別 e KOllectionのコンセプト e-KOllection 切れ目なくすべてを利用したい 図書館 書館 での利用 新刊書 ここ領域のデジタイジング 出版 数年 パブリックドメイ パブリ クドメイ ン 国会図書館 青空文庫 Google BOOKs 50年以上 3 今後の実験課題 OPAC連携=導線を整理する KOSMOS検索結果一覧 タイトル、本文、書籍内、著者 で全文検索できる ダウンロード画面 検索結果一覧に、電子書籍 と紙書籍の一覧が表示され る Google POD出 力 近デジ 検索結果一覧画面 プレビュー画面 慶應義塾大学における 電子 ック契約 そ 課題 電子ブック契約とその課題 12 慶應における電子資源の利用 • 使った予算(2010年) 使 た 算 年 – 理工学85%、信濃町75%、三田22% 理 学 、信濃町 、 • 主要電子ジャーナルダウンロード数 – 約150万(2010年度)cf.貸出総数約80万冊 約150万(2010年度) f 貸出総数約80万冊 13 課題1:ニ ズの把握(1) 課題1:ニーズの把握(1) • 利用者は電子ブックをどう使うのか使いたいのか – 電子ブックがあればいいのか – レファレンスブック、教科書、参考にする図書 ァ ック、教科書、参考 する図書 – 電子ブックをどう探すのか、使うのか(用途、主題など) 自分の本 図書館で 借りた本 70% 27% レポート 3% 68% 定期試験 46% 6% 43% 3% 研究 30% 38% 32% 個人の勉強 65% 22% 5% 趣味・娯楽 38% 27% 授業 友達から 借りた本 データベース デ タベ (大学提供) ネットの情報 3% 5% 5% 3% 24% 5% 8% 32% 14 *使い分けに関するインタビューから 課題1:ニーズの把握(2) 課題1:ニ ズの把握(2) • LibQUAL+® LibQUAL ® – 蔵書に対する期待が最も高い • 購入希望 – STMは電子ジャーナルの継続が最優先 – 基本書以外の外国図書は購入希望で対応 • 洋書予算は減少 • 選書(準備しておく)ではなく需要で 選 • 出版社が作るパッケージの価値 – 電子はあるけどやっぱり紙で読みたいというニーズ • 統計分析 • アンケート、インタビュー等 15 課題2:図書館経営に及ぼす影響 • 図書館は電子を主たるコレクションとするか 補助と考えるのか決断が求められる – 電子ジャーナルのように大きな変化を図書館にも たらすか • 人的資源を含めた資源の再配分の必要性 – 業務や組織のありかた 業務 組織 あ 16 課題3:電子ブックの価格 • 電子ジャーナルモデルは怖い 電 ジ デ 怖 • 出版社と図書館に折り合いのつくモデルは? • パッケージか単体か 17 課題4:電子ブックへの誘導 • 当面はMARCの確保 確保 • 図書館目録は最善か? – 書誌情報→コンテンツの確認? – 電子ブックはウェブだという感覚 電子ブ クはウ ブだという感覚 18 課題5:資料の管理 • パッケージか単体か パ ジ 単体 • (将来の利用を見越しての)選書は図書館か ら無くなる? • 突然、アクセスできなくなっても気づきにくい 突然 アクセスできなくな ても気づきにくい 19 課題6:学術情報における本の意味は? • 小分けにされるコンテンツ 分 される • 編集者、出版社、図書館、利用者 20 オーストラリア・アジア 電子ブックセミナー出席を通じて 21 参加のきっかけ 目的 参加のきっかけ、目的 • プログラムへの応募 プ グ 応募 – 慶應の新しい取り組みの紹介 慶應 新し 取り組み 紹介 • 留学生の多いオーストラリア – 他言語圏でのeBook事情を知る 他言語圏での k事情を知る • 中国や韓国の取り組みも知る • オーストラリア図書館の今を知る 22 参考になった事例など • 衝撃を受けたプレゼン – シドニー大学図書館長 John Shipp氏 • 興味深いプレゼン – ニューカッスル大学図書館長 Greg Anderson • 新しい図書館 新 書館 – マコーリー大学 • ブレーンストーミング – 図書館の経営・未来 23 v v A d i Publishing Academic P bli hi 2011 Elsevier Asia-Australia eBooks Exchange Program - June 2011 University of Sydney, Librarian, John Shipp氏の発表スライドより Academic Publishing 2014 + Elsevier Asia-Australia eBooks Exchange Program - June 2011 University of Sydney, Librarian, John Shipp氏の発表スライドより セミナーから実践へ • 電子ブック利用分析の実施 電 ブ 分析 実施 – 統計から 統計 ら – 利用者行動から • 図書館経営を考える – 電子化から考える資源の再配分 – 図書館の価値 26