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資料4 - 横浜市

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資料4 - 横浜市
資料4
目標設定の考え方
1. 策定マニュアル(改定中)における目標設定の考え方
1.1. 基準年と計画年
基準年
1990 年(代替フロン等 3 ガスは 1995 年)
ただし、データの制約等の理由から基準年を 1990 年と設定することが困難な場合には、各
地方公共団体の判断で任意の年次を基準年(温室効果ガス排出量の把握ができる最新年)
することが可能。
計画期間
短期目標
2020 年:フォアキャストにより目標を設定
中期目標
2030 年:フォアキャストとバックキャストの組合わせにより設定
長期目標
2050 年:バックキャストにより設定
1.2. 目標の種類
温室効果ガスの排出量削減に寄与するため、全ての自治体において総量目標を設定することを前提。
その上で、地方公共団体が地域の事情に応じて、部門・分野別目標や対策目標、原単位目標の目標設定
を上乗せして採用することも推奨。特に、活動量(人口等)自然に減少する自治体は、排出量総量が自
然減することが想定されるため、合わせて原単位目標を設定することを推奨。
総量目標(※)
推奨
都道府県・政令市
部門・分野別目標
推奨
(全部門)
事業量目標
原単位目標
進捗管理実施の
観点から、上乗せ
することも望ましい
推奨(活動量が
自然減少予測
がある自治体)
任意
中核市・特例市
推奨
F
推奨
(総量目標は簡便となるが、
重点部門について、部門
別目標を設定する自治体)
(簡便な目標
標設定で良い)
推奨
推奨
その他の市区町村
(簡便な目標設
定で良い)
(簡便な目標設
定で良い)
(総量目標・部門別目標が
簡便な目標となる自治体)
(重点部門のみ)
進捗管理実施の
観点から、上乗せ
することも望ましい
推奨(重点部門
について活動量
が自然減少予
測の場合)
任意
推奨
(重点事業のみ)
エネルギー供給事業者からの
データ提供範囲内とすることも可とする
推奨(重点部門に
ついて活動量が
自然減少予測の
場合)
任意
※総量目標については、その参考値として、エネルギー消費量目標や、排出係数を固定した補正排出量目標を合わせて
示すことも可能とします。
図
地域規模や特性を考慮した目標種類
出典:実行計画(区域施策編)マニュアル(改定中)
1
2. 横浜市における目標設定の方向性
2.1. 短期目標(2020 年)
事業量目標を設定し、取組を着実に実施。削減目標については、国の動向を踏まえつつ、総量目標、
原単位目標、ベンチマークなどの定量的な目標を検討する。
2.2. 長期目標(2050 年)
国の長期目標(2050 年までに 80%削減)を踏まえ、本市としても野心的な総量目標を設定する。
2.3. 中期目標(2030 年)
総量目標については、将来の排出量(現状趨勢ケース)から対策・施策ごとの削減ポテンシャルを積
み上げ(フォアキャスト)また、長期目標から定めた中期目標レベル(バックキャスト)を踏まえて設
定する。
また、業務部門及び家庭部門については、延床面積の増加、人口の増加から部門別の総量削減目標の
設定が困難である。そのため、業務部門・家庭部門については、原単位目標の設定の検討を行う。
2
(参考:目標設定に係る国内の動向について)
1. CO2 削減目標について
以下、中環審・産構審合同会合(第 35 回、平成 25 年 5 月 29 日実施)で提示された、委員からの意見
を踏まえた論点を示す。
表 中環審・産構審合同会合(第 35 回)における論点整理
項目
2020 年度目標
主な論点
―
タイミング(エネ

COP19 を目処として明確な2020年目標と達成する施策の策定を急ぐべき。
ルギー政策との関

原発の見通しが立つまで具体的に設定するのは困難。エネルギー政策との整合性を図りつ
係)
つ進めていくべき。
根拠・対策・施策

従来の検討結果は十分に活用可能。シェールガス輸入決定等、その後の時間的経過を踏まえ、
(従来の議論との
実現可能性に留意した見直しを行うべき。見直しの視点として以下を重視
関係)

(対策の強化) 省エネ促進施策の重点的検討を行うべき

(実現可能性)社会システム、規制の在り方、省エネ製品等の経済的インセンティブ
を重視した制度構築などについても同時に検討していく

従来の検討結果をそのまま活用することは問題
昨年度の対策議論は時間的制約の中で問題が存在(モデル分析、コスト・効果検証の限界・
誤解・不十分さ、エネルギー安全保障の観点不足)
水準
性格

実現可能な目標とすべき

意欲的で厳しい目標とすべき

過去の目標(2008 年の麻生目標)をベースとすべき

暫定的で条件や幅のある目標とすべき
エネルギー基本計画に先んじて目標設定する状況であるため、暫定的とも言える目標値の
意味について共通認識を持った上で国民に示していく必要がある。当面の間は原発の稼働ケ
ースを考慮し想定幅で設定することが望ましい
基準年
2050 年度目標

明確な目標とすべき

第一約束期間が終了した2012年に設定し直すべき

80%削減目標を堅持し続けるべき

目標は実現を前提とすべき(厳格で実現を前提とした目標とすべき)

目標は柔軟で「目指すもの」とすべき(2050年8割削減の実現を前提とすると産業構造
の転換が迫られるが現実的か。柔軟で、「目指す目標」とすべき)
(出所:中央環境審議会地球環境部会産業構造審議会環境部会地球環境小委員会合同会合(第35回)資料5より作成)

なお、2020 年度目標について、第 34 回会合では、「COP19 を目処に、ある程度幅を持った実現可
能な目標を設定する」という意見が主となっている。
3
2. エネルギー政策について
以下、エネルギー白書 2013(資源エネルギー庁、平成 25 年 6 月)の要約を示す。

民主党が掲げた「2030 年代の原子力発電所稼働ゼロ」をゼロベースで見直す安倍政権の方針を鮮
明化。安全が確認された原発については再稼働するという文言や、さらには原発の新設について
も「腰を据えて検討する」という安倍首相の文言を盛り込む。

世界各国の事故や停電、エネルギー価格の上昇などの問題を分析し、エネルギー源の多様化や調
達先の多角化などが必要だと指摘。火力発電への依存度が高まる中、特にシェールガスの生産拡
大を利用し、天然ガスの輸入先の多角化を積極的に進めるとしている。

エネルギーの生産(再エネの導入・高効率化力等)、流通(電力システム改革等)、消費(省エネ
対策等)の各プロセスで講じた施策について提示するとともに、エネルギー政策全体の見直しと
して、総合資源エネルギー調査会総合部会の中で、エネルギー基本計画を年内を目処に策定する
ことを明記(下図参照)
。
図 総合資源エネルギー調査総合部会に於ける「エネルギー基本計画」策定に関する論点
(出所:総合資源エネルギー調査会総合部会 (第 3 回)、資料1「エネルギー基本計画の検討に当たっての背景と論点」)
※「環境・循環型社会・生物多様性白書 2013」は 6 月 4 日に閣議決定。6 月下旬公開予定。
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