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eedou_2009102

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eedou_2009102
第1学年道徳学習指導案
日
時
平 成 21 年 1 0 月 9 日 ( 金 )
児
童
1年
男子4名
指導者
向井
亜由美
1
主題名
じぶんのためにがんばろう【1―(2)勤勉・努力】
2
資料名
はたらけ
3
主題設定の理由
女子6名
せっせ(出典
みんなのどうとく
1年
5校時
計 10 名
学研)
(1)価値について
学 習 指 導 要 領 第 3 章 ,道 徳 の 第 1 学 年 及 び 第 2 学 年 の 内 容 の 1「 主 と し て 自 分 自 身 に
関 す る こ と 」の( 2 )に ,
「 自 分 が や ら な け れ ば な ら な い 勉 強 や 仕 事 は ,し っ か り と 行 う 。」
とある。勤勉に,くじけずに努力し,自分を向上させる児童を育てようとする内容項目
である。
こ の 時 期 の 児 童 は ,物 事 に 対 す る 興 味・関 心 ,好 奇 心 が 旺 盛 で あ る 。
「がんばろう」
「よ
くなりたい」
「 自 分 が や り た い 」と い っ た 期 待 と 意 欲 ,向 上 心 を も つ て い る 。し か し ,同
じことの繰り返しや地道な努力,顕著な成果が得られないものに対しては,すぐに飽き
てしまい,努力を放棄したり,大人を頼ったりする傾向にある。人がよりよく生きてい
くためには,忍耐や困難に打ち勝つ強い意志をもつことが必要である。そこで,責任を
果たし成就感をもつて生きていくために,自分がやらなければならないことはくじけず
にやり通そうとする心情を深めていきたい。
(2)児童について
本学級の児童は学校生活にも慣れ,身の回りのこともしっかりと自分でできるように
なってきた。給食・清掃・係活動等様々な活動も意欲的に行っている。また,音読カー
ドやがんばりカードも継続して取り組むなど,自分がやらなくてはならないことをしっ
かり行おうとする気持ちをもつている。しかし,困難に直面するとすぐにあきらめて投
げ出したり,友達や先生に助けてもらおうとしたりして,最後までやり遂げられない児
童も見られる。
授業中の発表は,自分の考えを恥ずかしがらずに言うことができている。今後は,友
達の考えを聞いて自分はどう思うかを発表できるように育てていきたい。
(3)資料について
本資料は,イソップ童話「ありときりぎりす」を再構成したものである。夏の暑いと
きにせっせと働くありたちと,楽しく歌って遊んでいるきりぎりすを対比させながら,
冬に備えて働き続けるありたちの姿を描いている。きりぎりすをうらやましいと思い,
くじけそうになりながらもせっせと働くありたちの姿を通して,やらなければならない
ことはくじけずにやり通そうとする心情を育てていくのに適した資料である。
(4)他の教育活動との関連
低学年の段階では,自分のやるべき仕事や勉強をしっかり行うことが大切である。そ
こで,日常の仕事をしっかりやっているところを見逃さず,帰りの会の「今日のがんば
り賞」の中で紹介するなどして児童の今後の生活に意欲を持たせたい。また,頑張りカ
ードで自分の生活を振り返るなどして,日ごろの頑張りを称賛していく。
4
本時の指導
(1)目
標
自分がやらなければならないことは,くじけずにやり通そうとする心情を深める。
(2)本時の指導の構想について
導入段階では,ありのペープサートを見せ,ありについて知っていることを自由に発
表させることで,資料への方向付けを図る。
展開段階では,まず,暑い夏の日にきりぎりすに誘惑されながらも,しっかり働こう
と す る あ り た ち の 姿 を と ら え さ せ る 。そ し て ,秋 に 再 度 遊 び に 誘 わ れ る 場 面 で は ,
「そう
だ な ,ち ょ っ と あ そ ぼ う か 。」と 言 っ た あ り た ち の 言 葉 か ら ,誘 惑 に 負 け そ う に な る あ り
たちの気持ちに深く共感させていきたい。さらに,冬にありたちが暖かい部屋でゆっく
り過ごしている場面では,書く活動と意図的交流の場を設定し,きりぎりすの様子やあ
りたちの行動について考えさせることで,自分がやらなければならないことは,くじけ
ずにやり通すことの大切さに気づかせたい。展開の最後には,自分が頑張って続けてい
ることを発表させ,自分の頑張りを振りかえらせる。
終 末 段 階 で は ,今 ま で 頑 張 っ て き た 自 分 の 姿 を 映 像 を 通 し て 見 せ る こ と で ,児 童 に「 今
ま で 頑 張 っ て き て よ か っ た な 」 と い う 満 足 感 を も た せ ,「 こ れ か ら も 頑 張 っ て い き た い 」
という今後の生活への意欲付けを図っていきたい。
(3)展
段
開
学習活動と主な発問(主発問◎)
予想される反応
評 価( □ )留 意・支 援( ☆ )
階
導
1
入
ありのペープサートを児
童 に 見 せ な が ら ,楽 し い 雰
囲気で資料に入る。
5
○ありについて知ってるこ
分
とはなんですか。
・ えさを巣に運ぶ。
☆ありについて知ってい
・ 列になって歩く。
ることを自由に発表さ
・ えさを巣にためる。
せることで,資料への
方向付けをする。
展
開
2
資料「はたらけ
せっせ」
☆ペープサートにより資
を 読 み ,あ り の 気 持 ち を 中 心
料提示をする。
に話し合う。
○きりぎりすに「ぼくとう
た を う た わ な い か 。た の し
・ どうしよう…歌おう
かな。
☆暑くてくじけそうにな
るであろうありたちの
い よ 。」 と 誘 わ れ た と き ,
・ 暑いから休みたい。
弱い気持ちに触れなが
ありはどんな気持ちにな
・ ちょっとだけ歌おう
ら,きりぎりすの誘惑
りましたか。
かな。
・ 忙しいから歌えない。
・ 食べ物を運ぶのは大
切だからだめだよ。
に負けないでせっせと
働く姿に共感させる。
○ 秋 に な り ,き り ぎ り す に ま
・ どうしよう…。
☆「そうだな。ちょっと
た「 い っ し ょ に 歌 っ て 遊 ぼ
・ 食べ物もたくさんだ
あ そ ぼ う か 。」と 言 っ た
う 。」 と 言 わ れ た あ り た ち
し ,少 し く ら い 歌 お う
ありたちの言葉から,
はどんな気持ちでしょう。
かな。
誘惑に負けそうになる
・ 一緒に遊びたいな。
ありたちの気持ちに共
・ 食べ物があるうちに
感させる。
もっと運んでおこう。
◎冬になって,ありたちは, ・ き り ぎ り す さ ん は 食
あ た た か い 部 屋 の 中 で「 あ
の き り ぎ り す さ ん ,い ま ご
ろ ど う し て い る か な あ 。」
べ物があるのかな。
・ おなかがすいてこま
ってるかも…。
☆書く活動を通して,あ
りたちが,遊んでいた
きりぎりすを心配する
姿をとらえさせたい。
と 話 し て い ま す 。続 き を ワ
・ ぼくたちは春までゆ
また,自分がやらなけ
ークシートに書きましょ
っくりできるね。
ればならないことをく
・ 食べ物がいっぱいあ
じけずに最後までやり
う。
るから大丈夫。
・ きりぎりすさんも働
いていればよかった
通したありたちの行動
のよさにも気づかせた
い。
のに…。
・ 夏の暑い日も働いて
いてよかった。
☆書いた内容を発表する
場面に,意図的交流の
場を設け,価値を深め
させる。
【自分に置きかえての
意見交流】
35
□ありの気持ちになって
分
自分の考えを発表でき
3
自分が頑張って続けてい
ることを発表する。
○ 大 変 だ な ぁ と 思 っ て も ,頑
張って続けていることは
ありますか。
・ 係の仕事を頑張って
いる。
・ 音読を毎日やってい
る。
・ 家の手伝いをがんば
っている。
終
末
4
自分が頑張っている姿を
5
分
をみてみよう。
☆子ども達から出にくい
ときは,頑張りカード
の取り組みを思い出さ
せるなどの工夫をす
る。
☆今まで頑張ってきた自
映像で見る。
○みんなが頑張っている姿
たか。
分の姿を見ることで,
・ うれしい。
今後の生活への意欲付
・ これからも頑張りた
けを図りたい。
い。
・ みんな頑張っていて
すごい。
(4)評価
自分がやらなければならないことは,くじけずにやり通そうとする心情が深まったか。
5
板書計画
ふ
ゆ
は
こ
ん
で
お
こ
う
。
あ
き
・
た
べ
も
の
が
あ
る
う
ち
に
た
い
な
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
こ
れ
か
ら
も
が
ん
ば
っ
て
き
ち
ん
と
は
た
ら
い
て
は
た
ら
く
ぞ
よ
か
っ
た
な ぼ は お き
つ く た な り
も た ら か ぎ
ち け が り
は は ば す す
た
い さ
ら は よ て ん
い る か
,
て ま っ こ た
で た ま べ
よ ゆ の っ も
か っ に て の
っ く … る あ
か る
た り
も の
。 か
な
。
・
つ
か
れ
た
か
ら
あ
そ
び
・
ど
う
し
よ
う
あ
ん
し
ん
じ
ゃ
な
い
か
。
う
た
っ
て
あ
そ
ぼ
う
よ
」
「
い
ま
は
た
べ
も
の
が
た
く
さ
ん
あ
る
か
ら
・
た
べ
も
の
を
は
こ
ぶ
の
が
だ
い
じ
な
つ
・
い
そ
が
し
い
か
ら
・
あ
つ
い
か
ら
や
す
み
た
い
・
う
た
お
う
か
な
「
ぼ
く
と
う
た
を
う
た
わ
な
い
か
。
た
の
し
い
よ
」
は
た
ら
け
せ
っ
せ
6
資料分析
資料名
はたらけ せっせ
ねらい
場
(出典
みんなのどうとく 1年
学研)
自分がやらなければならないことは,くじけずにやり通そうとする心情を深める。
暑い夏の日,きりぎりすの誘惑に負
けず,せっせと働くありたち。
面
秋になり,きりぎりすの誘惑に負
冬になって,ゆっくり過ごしなが
けそうになるが,またせっせと働く
ら,きりぎりすのことを考えるありた
ありたち。
ち。
主
人
公
の
意
識
構
造
勤勉・努力
根気・努力
意欲・努力・根気
怠惰
○暑い中,冬を過ごすために,目
先の誘惑に負けず,せっせと食
べ
物を運んでいる。
うたわないか。たのしいよ。」と
誘われたとき,ありたちはどん
問
気持ちになりましたか。
怠惰
心配
◎冬を安心して過ごしている中で,
が,1ぴきのありの言葉に,心
遊んで過ごしていたきりぎりす
を改め再び働きだす。
が心配なる。
っしょに歌って遊ぼう。
」と言わ
な
充実感・安堵感
○きりぎりすの誘惑に心が揺れる
○秋になり,またきりぎりすに「い
○きりぎりすに「ぼくとうたを
発
勤勉・努力
れたありたちはどんな気持ちでし
ょう。
◎冬になって,ありたちはあたたか
い部屋の中で「あのきりぎりすさ
ん,いまごろどうしているかなあ。」
と話しています。続きをワークシ
ートに書きましょう。
・どうしよう…歌おうかな。
・どうしよう…。
児
・暑いから休みたい。
・食べ物もたくさんだし
童
・ちょっとだけ歌おうかな。
・少しくらい歌おうかな。
・おなかがすいてこまっているかも…。
の
・忙しいから歌えない。
・いっしょに遊びたいな。
・ぼくたちは春までゆっくりできるね。
反
・食べ物を運ぶのは大切だから
・食べ物があるうちにもっ
・食べ物がいっぱいあるからだいじょうぶ。
応
だめだよ。
と運んでおこう。
・きりぎりすさんは,食べ物が
あるのかな。
・きりぎりすさんも働いていればよかったのに。
・夏の暑い日にも働いていてよかった。
□□
き
く
こ
と
が
で
き
た
か
。
じ
ぶ
ん
の
じ
ぶ
ん
の
か
ん
が
え
を
お
も
っ
て
い
る
こ
と
を
と
も
だ
ち
の
か
ん
が
え
と
く
ら
べ
な
が
ら
ふ
り
か
え
っ
て
み
よ
う
(
◎
○
△
は
な
す
こ
と
が
で
き
た
か
。
)
る
か
な
あ
。
」
「
あ
の
き
り
ぎ
り
す
さ
ん
、
い
ま
ご
ろ
ど
う
し
て
い
の
つ
づ
き
を
か
き
ま
し
ょ
う
。
し
て
い
ま
す
。
「
あ
の
き
り
ぎ
り
す
さ
ん
、
い
ま
ご
ろ
ど
う
し
て
い
る
か
な
あ
。
」
☆
ふ
ゆ
に
な
っ
て
あ
り
た
ち
は
、
あ
た
た
か
い
へ
や
の
な
か
で
お
は
な
し
を
は
た
ら
け
せ
っ
せ
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